意外と知らない？フレンチレストランでの基本マナー

戸惑わないための基礎知識

正装をしてフランス料理のフルコースを食べに行く機会はありますか？結婚式でフレンチのコースが出てきた場合、少し戸惑ったりしませんか？そんな時に役立つ、フレンチレストランでの基本マナーをご紹介しましょう。

入店の際のマナー

レストランでまず始めにすることは、コートや荷物などの大きなものをフロントで預けることです。席には必要最小限のもののみ持っていくようにしましょう。
次に、席に案内され、ウェイターに椅子を引いてもらいますよね。その際、一番初めに椅子を引かれた席がいわゆる上座となります。
また、フレンチレストランではレディファーストが常識です。男性は女性をエスコートすることを意識しましょう。

ナプキンの使用方法

テーブルに置いてあるナプキンは、メニューをオーダーした後に膝に乗せます。その際、左側で二つ折りにまで広げ、折り目を手前にして敷きましょう。口元が汚れたときはナプキンでそっと拭き取って下さい。
またお手洗いなどでどうしても席を立たなければいけない時は、椅子の上にナプキンを置いてください。
ナプキンの中央を持って、三角の形のまま椅子の上に置きましょう。椅子にかける方もいますが、食事をしている方の目に汚いナプキンが入るのはあまり好ましくありません。

メニュー、ワインの選び方

メニュー、ワインどちらとも、分からなければソムリエに好みを伝えるのが一番です。
例えばメニューの場合は、「トマトベースのお魚をいただきたいのですがどれがオススメですか？」ワインの場合は「スペイン産の白の辛口」を飲みたいのですが、など具体的な好みを伝えて下さい。
ワインのテイスティングは美味しいかではなく、ワインそのものの状態を確認するものです。こちらも分からない場合は「結構です」と断ってもOKです。

フレンチの食べ方

基本的にナイフとフォークは外側から順番に使用していきます。パンを食べる等、途中で手を止める際は「ハ」の字に、食事を終える場合は平行に置きましょう。
また食べる際もレディファーストを忘れずに。食べ始め、食べ終わりは全て女性を優先するよう心がけてください。また、ワインを注がれている際は決してグラスを持たないようにしてください。気になる方は最後にお礼を言えばよいでしょう。

前菜（オードブル）

彩り豊かで、食欲をかき立てられる前菜。どう食べていいかと悩んでしまうような素敵な盛り付けのものも多いです。しかし、ここはフォークとナイフを駆使して食べましょう。折角の形が潰れてしまうなんてこともありますが、問題ありません。

スープ

スプーンを手前から奥に、奥から手前に、どちらでも構いません。量が減ってきたらお皿を傾けて、最後まで飲み干しましょう。ちなみにパンをスープにつけるのはフレンチではNGです。

メイン（魚・肉）

左側から切り、都度食べましょう。最初に全てを切ってしまうのはNGです。

デザート

食べ方は自由ですが、ミルフィーユのような切りにくいデザートの場合は倒してしまってOKです。

お勘定の仕方

テーブルで手を上げ、「ご馳走様でした、お勘定をお願いします」と伝えればOKです。割り勘する場合は決してテーブルで行わず、店外で行いましょう。

意外と難しくない

順に見ていくと意外と難しくないフレンチレストランでのマナー。難しい用語や料理が並んでいてパニックに陥りがちですが、お店の方に素直に聞くこともスマートです。何より、マナーに気負いして緊張した時間を過ごすよりも食事自体を楽しむことが大事です。