カルト映画の巨匠、デヴィッド・リンチ監督おすすめ作品を徹底解説・紹介!

私たちにいつも驚きと感動に満ちた映画体験を届けてくれる、映画監督たち。皆さんのお気に入りの映画監督は誰ですか?今回取り上げたいのは、先日引退宣言を発表した鬼才デヴィッド・リンチ監督。“カルト映画の巨匠”と呼ばれる彼の作品について、詳しくご紹介したいと思います。

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鬼才デヴィッド・リンチとは?

出典:twitter.com

デヴィッド・リンチ監督はアメリカ出身の映画監督、御年71歳。その独特の映像美とシュールで難解な物語を取り扱うことから“カルト映画の巨匠”と呼ばれています。代表作はアカデミー賞8部門にノミネートされた、実在の人物を描いた映画『エレファント・マン』など。観たことがある!という方も少なくないのではないでしょうか。
そんな彼が映画製作を始めたのは、若干21歳のころ。最初の短編映画を製作し、その腕前が認められて映画製作者の訓練と育成を促進あせる期間“アメリカン・フィルム・インスティチュート”への奨学金を手にしたのだそうです。そして30歳の時に監督、脚本、製作を全て自分で手がけた作品『イレイザーヘッド』で長編映画デビュー。その名を世間に響かせることになります。
デビューから40年以上、数々の衝撃的な作品でファンの心をつかんできたデヴィッド・リンチ監督。しかし2017年5月、「映画界の興行が変わった」ことを理由に、引退することを表明しました。

“カルトの帝王”と呼ばれるデヴィッド・リンチ監督。彼は映画だけではなく、なんとミュージシャンとしての活動も!自分自身の楽曲だけではなく、数々のアーティストの製作やMVも手がけているんです。映画について迫っていく前に、リンチ監督の世界観をたっぷりと味わえるMVをいくつかご紹介します!

世界観を一瞬で味わえる!デヴィッド・リンチ珠玉のMV作品

モービー/Shot In The Back Of The Head (2009)

楽曲がレオナルド・ディカプリオ主演の映画『ザ・ビーチ』の主題歌に起用されるなど、幅広いジャンルの音楽を手がける大人気アーティストモービー。モービーがデヴィッド・リンチ監督にインスパイアされて作ったという曲がこちらの『Shot In The Back Of The Head』です。リンチ監督が描いた力強い線のアニメーションは、妖しくもとても美しい絵を楽しむことができます。

デヴィッド・リンチ/Crazy Clown Time (2011)

自身もミュージシャンとして活動するデヴィッド・リンチ。そんな彼が製作した初アルバムの収録曲が『Crazy Clown Time』です。裏庭でパーティーを始める不良っぽい若者たち。過激で暴力的、しかしどこか中毒性のあるその映像・・・リンチ監督らしさが短い時間で味わえるこのMV。刺激が強い映像なので、閲覧するときはじゅうぶんご注意を!

グロテスクでセンセーショナルな表現を含むことが多いデヴィッド・リンチの作品。しかし製作した映画はどれも、数々の映画祭で絶賛される傑作ばかり!続いてリンチ監督の長編映画を、詳しくご紹介していきたいと思います。

1. イレイザーヘッド (1976)

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作品概要・あらすじ

デヴィッド・リンチ監督が初めて製作した長編映画がこの『イレイザーヘッド』。
舞台はフィラデルフィアの工業地帯。もじゃもじゃ頭がトレードマークの主人公の青年ヘンリーは、ある日恋人から赤ん坊を産んだことを告白され、彼女と結婚することを決意します。しかしその赤ん坊は異形な形をしており、おまけに夜中には甲高い声で泣くしまつ。恋人にも出て行かれ、赤ん坊と残されたヘンリーはだんだんと幻覚を見るようになり・・・
デヴィッド・リンチが製作チーム5人と約5年の歳月をかけ、低予算で製作したデビュー作品です。またリンチ監督はこの映画のヘンリーと同じように、最初の妻ペギーに去られてしまっています。

とにかく不気味!カルト映画の金字塔

ざらついた印象のモノクロの画面、耳に残る不快なBGMと効果音、そして何より恐ろしくリアルな異形の赤ん坊・・・どこをとってもとにかく不気味な『イレイザーヘッド』。当時リンチ監督はこの作品をニューヨーク映画祭に応募したものの、全く受け入れてもらえなかったそう。しかし、真夜中の映画館で上映したところその不気味さが評判を呼び、じわじわと人気に火がついたそうです。
悪夢のような時間を体験できる作品『イレイザーヘッド』。観るときは心構えを万端にして、リンチワールドに飛び込んでみてください!

公開 : 1981年9月12日
出演 : ジャック・ナンス、シャーロット・スチュワート

2. エレファント・マン (1980)

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作品概要・あらすじ

舞台は19世紀のロンドン。生まれつき醜い外見であった青年、ジョンは“エレファント・マン”と呼ばれ、見世物小屋に立たされていました。そんなある日見世物小屋を通りかかった外科医のフレデリックはジョンに興味を覚え、小屋からジョンを連れて帰ることにします。
喋ることは困難なものの、実は美しく純粋な心の持ち主であるジョン。次第に彼は周りの人々との交流を深めていき・・・実際に“エレファント・マン”と呼ばれたイギリス人の青年、ジョセフ・メリックの半生を描いたヒューマンドラマです。主演はイギリスの名優ジョン・ハート、外科医のフレデリックを演じるのは『羊たちの沈黙』でおなじみのアンソニー・ホプキンスです。

本当の美しさ、醜さとは何か?

「外見の美しさだけが全てじゃない」「中身が重要だ」きっと誰でも頭では理解し、「そうであるべきだ」と思っていることなのではないでしょうか。しかし映画で描かれている“エレファント・マン”ジョンの姿を好奇と偏見の目で見つめる人々の姿を見て、私たちはそれを完璧に他人事だと思えるでしょうか。
誰よりも純粋で優しい心を持っているのに、それを理解してもらえなかったジョン。しかし差別されても、好奇の目にさらされても、美しい心を失わなかったジョン。本当の美しさとは、醜さとは、人生とは。たくさんのことを考えさせられる映画なのです。
切なく重い内容に手にとりにくい作品ではありますが、「観てよかった」と心から思えること間違いありません。

公開 : 1981年5月23日
出演 : ジョン・ハート、アンソニー・ホプキンス

3. デューン/砂の惑星 (1984)

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作品概要・あらすじ

アメリカの作家、フランク・ハーバートのSF小説『デューン』シリーズを映像化した作品が『デューン /砂の惑星』です。

“デューン”と呼ばれる砂で覆われた荒涼とした惑星、アラキスを舞台に絶大な力を持つ香料“メランジ”をめぐる戦いと権力抗争を描いた、壮大な叙情詩であるこの物語。その世界観とあまりにも壮大なドラマに、何人もの映像作家が映像化を試みるものの失敗に終わったのだとか。リンチ監督によるこの作品『デューン/砂の惑星』も原作ファンからの評判は芳しくないものでした。しかしこの作品、製作の最終決定権は映画会社にあり、リンチ監督は思うように作れず悔しい思いをしたのだそうです。

独創的な建築物やクリーチャーにびっくり!

SF作品というと『スター・ウォーズ』シリーズや『スター・トレック』などスペースオペラが真っ先に思い浮かびますが、この『デューン』はきっと今までに触れたどんなSFとも違うはず。まず設定が約8000年後の10191年後というんですから、ぶっ飛んでいますよね!
そんなこの映画でもリンチ監督の悪趣味な演出は全開。キャラクターたちもみなどこか気持ち悪くて奇妙な人ばかり・・・しかし登場する宇宙船や建築物は目をみはるほど豪華で格好いいもの!その圧倒的な映像美は必見です。
この『デューン/砂の惑星』は、2017年に公開した『メッセージ』を手がけるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によって新たに再映画化が進んでいるのだとか。ぜひリンチ監督の『デューン/砂の惑星』も、1度ご覧になってみてくださいね。

公開 : 1985年3月30日
出演 : カイル・マクラクラン、ユルゲン・プロホノフ

4. ブルーベルベット (1986)

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作品概要・あらすじ

父親の入院を機に大学を休学した青年ジェフリーは、ある日野原で人間の片耳を目にします。父親の友人の刑事にその片耳を届けたジェフリーは、刑事の娘のサンディと知り合うことに。サンディによれば今回の事件には、地元のクラブの美しい歌手、ドロシーが関与しているというのです。興味をもったジェフリーはドロシーに接近するのですが、それは混沌とした事態の幕開けで・・・
『ブルーベルベット』という幻想的なタイトルですが、不気味な雰囲気漂うスリラーであるこちらの作品。緻密な脚本や映像美が評価され、全米批評家協会賞やインディペンデント・スピリット賞などの映画賞を受賞しました。

平穏な生活に蠢く、陰鬱な影の正体とは

ジェフリーが忍び込んだドロシーの家で目したのは、ドロシーと彼女の夫による倒錯的な行為の数々。この事件をきっかけに、ジェフリーは今まで隠されていた日常の暗黒部分へ引きずり込まれることになります。
もしかしたらごく普通の世界でも、見えないところにはとんでもない“何か”が潜んでいるものなのか。悪と善は常に隣り合わせなのか。細部まで作り込まれたこの作品は、何度でも観返したくなる面白さと中毒性があります。何と表現したらいいか分からない余韻につつまれる、美しくも危険な『ブルーベルベット』。リンチ監督作品の中でも最高傑作だとの呼び声も高い映画です。

公開 : 1987年5月2日
出演 : デニス・ホッパー、イザベラ・ロッセリーニ

5. ワイルド・アット・ハート (1990)

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作品概要・あらすじ

主人公のルーラとセイラーは、若く情熱に満ちた恋人同士。しかしある日ルーラの母親の恨みをかったセイラーは、殺し屋を差し向けられてしまいます。誰にも恋を邪魔されたくない2人は、カリフォルニアに向かって駆け落ちすることに!しかし娘に異常な執着心をもつ母親は、様々な手をつかって2人を追ってきて・・・
セイラーを演じるのは『ナショナル・トレジャー』や『ゴーストライダー』に出演するニコラス・ケイジ。恋人たちの逃避行をリンチ流に描き上げた作品が『ワイルド・アット・ハート』です。

暴力にまみれた、ロマンチック?なラブコメディ

愛する2人の逃避行!と聞くと大変ロマンチックですが、この作品を手がけたのはデヴィッド・リンチ。そんな王道のラブストーリーなわけがありません!
殺し屋や探偵を送り込んでまで、2人の中を引き裂こうとするルーラの母親。彼女の真の目的とは、果たして?暴力と死にまみれた、バイオレンス・ロードムービーなんです。
この映画の下地にはあの児童文学『オズの魔法使い』があるのだとか。それをふまえて観ると、いっそう楽しめるかもしれません!リンチ流のロマンチック?恋愛映画『ワイルド・アット・ハート』、ただのラブストーリーじゃ物足りない!という方におすすめです。

公開 : 1991年1月15日
出演 : ニコラス・ケイジ、ローラ・ダーン

6. ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間 (1992)

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作品概要・あらすじ

1990年から1991年にかけてアメリカで放映された、デヴィッド・リンチが演出を手がけたドラマ『ツイン・ピークス』シリーズ。架空の田舎街ツイン・ピークスを舞台に巻き起こる事件や、街に住む人々の複雑な人間関係を描いた作品です。当時の社会情勢や宗教問題、ドラッグなどの問題を取り扱ったリンチ監督らしいシリアスでダークな内容の『ツイン・ピークス』は大人気を博しました。
この映画はドラマで大きな鍵をにぎった、学園の人気者の少女が殺された殺人事件“ローラ・パーマー事件”に隠された謎をより深く解き明かしていくという内容。『ツイン・ピークス』シリーズの、前日譚的な作品です。

“学園の女王”殺人事件の真相とは?

人気者の少女、ローラ・パーマー。なぜ彼女は殺されなければならなかったのか?彼女が死の直前にとっていた行動とは?ドラマで描かれなかった謎を、より深く紐解いていく映画『ツイン・ピークス ローラ・パーマー 最期の7日間』。麻薬による幻覚症状の描写や、だんだんと人が壊れていく姿は単なるサスペンス・クライム作品にはない鬼気迫るものがあります。ドラッグや虐待という社会問題や人の心の暗部を映し出した、リンチ監督らしい風刺映画でもあるのです。

ドラマを観ていた方がもちろん楽しめますが、観ていなくともその映像や不気味な世界観にぞんぶんに浸ることができる『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』。ドラマ『24』シリーズでおなじみのキーファー・サザーランドも出演しています!

公開 : 1992年5月16日
出演 : パメラ・ギドリー、キーファー・サザーランド、デヴィッド・ボウイ

7. ロスト・ハイウェイ (1997)

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作品概要・あらすじ

ジャズのサックス奏者のフレッドは、妻のレニーと平凡な暮らしを送っていました。ある日フレッドがインターホンに出ると、誰かから「ディック・ロラントは死んだ」という謎のメッセージが。そしてまたある日、2人が住む家に1本のビデオテープが届きます。そこに写っていたのは家の玄関先。やがて現れる白塗りの奇妙な男、そしてまたビデオテープが家に・・・終始冷や汗がとまらないサイコ・スリラーです。

リンチ監督が仕掛ける、不気味な迷路の世界

いきなり見知らぬ男から「前にお会いしましたよね、今もあなたの家にいますよ。嘘だと思うんなら自宅に電話をしてみてください。」そんなことを言われたら恐ろしすぎますよね。この事件はどこへ向かっているのか、謎の男は誰なのか、ビデオテープは誰が送っているのか。謎が謎をよび、抜け出そうともがいてもまた底なしの沼へ突き落とされるばかり。リンチ監督が展開させる迷路のような世界観が、お洒落な映像と音楽に乗せて綴られています。
1回目は、この不気味な世界観を楽しんで。2回目に観るときは、この迷路の謎をよく考えながら!ゆっくり時間をかけて観賞すると、よりこの作品を味わえるかもしれません。

公開 : 1997年6月14日
出演 : ビル・プルマン、パトリシア・アークレット

8. ストレイト・ストーリー (1999)

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作品概要・あらすじ

ここまでご紹介してきたデヴィッド・リンチの作品は、ほとんど“暴力”や“性”を取り扱った刺激的な内容ばかり。そんなリンチ監督の作品で唯一年齢指定が無い作品が、この『ストレイト・ストーリー』です。
主人公は頑固な老人、アルヴィン・ストレイト。そんな彼が長年仲違いをしていた兄の危篤を聞き、芝刈り機で350マイルもの道のりを旅するという物語です。この話は1994年、“ニューヨーク・タイムズ”に掲載された実話を基にして製作されたのか。今までのリンチ監督作品とは全く雰囲気の違う作品です。

おじいちゃんが芝刈り機で旅をする!ほのぼのロードムービー

堅物な73歳の老人が、倒れた76歳の兄に会うために芝刈り機に乗って旅をする。道のりの途中で起こるちょっとしたアクシデントや、出会う一風変わった人々との交流。その様子をただ淡々と描かれているロードムービーなのですが、観終わったあとにはあたたかい余韻に包まれる作品です。

デヴィッド・リンチらしからぬほのぼのとした雰囲気、控えめでナチュラルな人物描写、そして胸に残る優しい音楽。刺激的な映画が苦手な方でも、この『ストレイト・ストーリー』ならリンチ監督作品を楽しめるはず!『イレイザーヘッド』や『ブルーベルベット』を観たあとにはびっくりするぐらいの人情物語ですが、きっと「今まで観た中で最高峰のロードムービー』を感じること間違いありません。

公開 : 2000年3月25日
出演 : リチャード・ファーンズワース、シシー・スペイセク

9. マルホランド・ドライブ (2001)

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作品概要・あらすじ

夜のマルホランド・ドライブである自動車事故が発生。事故から生き延びた女性は夜の道をさまよい、ハリウッドへとたどり着きます。助けを求めに彼女が忍び込んだ家は、有名女優ルースの家でした。事故の後遺症で記憶喪失になっていた彼女は“リタ”と名乗ることに。ルースの姪のベティはリタの記憶を取り戻すことに協力しますが、それはさらなる混沌とした事態の幕開けでした。
先ほどの『ストレイト・ストーリー』とはうってかわって、また曲がりくねった迷宮のようなリンチ・ワールドを体験できるのがこの『マルホランド・ドライブ』です。

何がこの映画では起こっているのか?

リンチ監督作品でもとくに難解なストーリーである『マルホランド・ドライブ』。この映画を読み解くには、いくつか注目したいポイントがあります。

まずこの映画は“前半”と“後半”に分かれているということ。そして今見ているこの世界は、どのキャラクターからの視点なのかということ。そしてベティの叔母である女優、ルースはいったいどこに?なんだか印象に残る赤いランプの意味とは?そんなところに注目しながら、注意深く観賞してみてください。
ベティを演じるのは『21g』や『インポッシボル』などに出演する女優のナオミ・ワッツ。この作品が彼女の出世作になったとも言われています。美しい女性2人による愛憎渦巻くサスペンスドラマ『マルホランド・ドライブ』。あなたはこの謎が、解けますか?

公開 : 2002年2月16日
出演 : ナオミ・ワッツ、ローラ・ハリング

10. インランド・エンパイア (2006)

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作品概要・あらすじ

そしてデヴィッド・リンチ監督最後の長編作品となった作品がこちらの『インランド・エンパイア』です。
ある日、キングスリー監督の手がける映画『暗い明日の空の上で』に出演することになったハリウッド女優のニッキー。撮影に意気込むニッキーでしたが、実はこの作品はあるポーランド映画のリメイクで、“いわくつき”の呪われた話だということが発覚します。ニッキーの心配をよそに製作は進んでいきますが、次第に不可解なことが起こり始めて・・・
リンチ監督らしい、靄がかった不明瞭な雰囲気に満ち溢れたサスペンスドラマです。

ちゃんとした脚本も、台本もなし?

実はこの『インランド・エンパイア』驚くべきことに、ちゃんとした脚本も台本も用意されていなかったのだとか。リンチ監督の頭の中にアイディアはあったものの、監督が好きな時に撮影するという驚きの撮影方法で製作された映画なのです。リンチ監督本人も「映画がどういう風にまとまるのか想像がつかない」と語っていたそう。
それでも今までの作品にも見られるような、不気味でどんよりとした雰囲気や夢と現実が混同しているかのような世界、心臓に響くハードな音楽、不思議な迷路のような世界観は健在。私たちもどこへ連れていかれるかわからない、そんな謎に満ちた世界を楽しむことができます。デヴィッド・リンチ最後の長編映画『インランド・エンパイア』彼の過去作品を堪能してから、ぜひご覧になってみてくださいね。

公開 : 2007年7月21日
出演 : ローラ・ダーン、ジェレミー・アイアンズ

映画界に名を刻む監督、デヴィッド・リンチ

今回は“カルト映画の巨匠”デヴィッド・リンチ監督の作品についてご紹介しました。彼が作る作品はどれも危険なダークな雰囲気、しかしその中に光るゾッとするような美しさに思わず心惹かれてしまいます。何度も観ないと解釈できないような難しい物語ばかりですが、しかし「映画にとことん向き合う」という楽しさと素晴らしさを再確認できるはず。引退してしまうのはとても残念ですが、彼が作り上げた傑作映画を観返して、不思議で妖しいリンチ・ワールドに浸りましょう!

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Moeka Kotaki

フリーライター。主に映画のことについて執筆中。

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信州で車と酒と旅を愛する道楽者、曲者の集まりであるCLUB Autistaに所属し、旨い酒を嗜み、旨い肴と趣のある器を好む。志賀高原や美ヶ原など、リゾートエリアでドライブするのが楽しみ。冬はスキ...

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