こんな時代もあった!60〜90年代が舞台の学園青春映画おすすめ15選
懐かしさと同時にこみあげる、何だか照れくさい気持ちやほろ苦い気持ち。もう戻ってはこないけれど、いつまでも覚えている青春時代の様々な記憶!今回は誰もが通ってきた“青春”を描いた、学園ものの洋画作品をご紹介します。
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笑えて、甘酸っぱくて、ほろ苦い!心に残る青春傑作映画
仲間たちと大騒ぎした放課後、いつもの通学路の風景を思い出させる音楽、気になるあの子の香水のにおい。どうしたらいいか分からなかった将来のことや、家庭にも学校にも居場所がないと感じた虚しい気持ち。でも今となればすべてが懐かしく、愛おしく感じられる“青春時代”の記憶。今回はコメディからヒューマンドラマまで、高校生たちの恋や友情を描いた洋画をご紹介していきます!きっとこの映画の登場人物たちの中に、かつてのあなたもいるはず。
1. アメリカン・グラフィティ (1973)
作品概要・あらすじ
1962年、カリフォルニアに位置する小さな田舎町。高校を卒業したばかりのカートと親友のスティーヴは、東部にある大学に進学することになっていました。『アメリカン・グラフィティ』は夏休み最後の日、そんな彼らと友人たちの一夜を描いた青春群像劇です。
監督はなんと『スター・ウォーズ』シリーズでブレイクする前のジョージ・ルーカス!あ「インディ・ジョーンズ』などアクション巨編で知られているジョージ・ルーカス監督がこんな青春映画を撮っていたとは、驚きですよね。
大人になる前、最後の一夜
1960年代はまだベトナム戦争もドラッグもない、アメリカにとって最後の“楽しい時代”ともいえる頃。自分が実際に見たことがなくともどこか“懐かしい”と感じてしまう60年代のアメリカの田舎町の景色が心に残ります。
カートを演じるのは『ジョーズ』や『未知との遭遇』などに出演するリチャード・ドレイファス。のちに『スター・ウォーズ』シリーズでハン・ソロを演じるハリソン・フォードも実は出演しています!カートとスティーヴを中心とするキャラクターたちの様々な物語が進行していく『アメリカン・グラフィティ』。甘美で、切なくて、もう2度と戻らないあの夏の一夜。大人になる前のほろ苦さが味わえる映画です。劇中で使われている当時のラジオ音楽も魅力たっぷり!あの頃、あなたはどこにいましたか?
公開 : 1974年12月11日
監督 : ジョージ・ルーカス
出演 : リチャード・ドレイファス、ロニー・ハワード
2. グリース (1978)
作品概要・あらすじ
夏休み、避暑地で出会ったサンディとダニー。ひと夏の恋で終わったと思っていた彼らの恋でしたが、父親の転勤で転校したサンディはそこでダニーと再会!思いがけない出来事に喜ぶサンディでしたが、実はダニーは“T・バーズ”という不良グループのリーダー。仲間たちの手前、サンディのことを冷たくあしらってしまいます。50年代のアメリカを舞台に描いた、ミュージカルラブストーリーです。
主演は『サタデーナイト・フィーバー』で当時一世を風靡していたジョン・トラボルタ。近年ではアクション映画などへの出演が印象的ですが、この時の彼は歌って踊って、そしてとにかくスリム!
王道ストーリーを楽しみたい時に!
お嬢様と不良との恋愛、1950年代という古き良き時代、そして流れるノリノリな音楽。王道なストーリー展開におしゃれなファッションと映像、それだけで安心して観ていられる『グリース』。サウンドトラックは映画と同様に大ヒット!オリヴィア・ニュートン・ジョンやシャ・ナ・ナなど、絶対に1度は耳にしたことがある懐かしい音楽をぞんぶんに楽しむことができます。
ミュージカル好きなら確実にはまる、平和でフレッシュな世界観を楽しめるこの作品。50年代のファッションがどれもかわいいので、お家デートの時にもおすすめです!
公開 : 1978年12月9日
監督 : ランダル・クレイザー
出演 : ジョン・トラボルタ、オリヴィア・ニュートン・ジョン
3. ロックンロール・ハイスクール (1979)
作品概要・あらすじ
物語の舞台は教室のスピーカーからも音楽が流れるほど、ロック漬けのビンズ・ロンバルディ高校。しかしある日やってきた新しい女校長はロックを全面禁止!生徒たちを校庭に集めて、大切なレコードを燃やしてしまいます。大憤慨した高校生たちは、対抗するためにあることを思いついて・・・ロックを悪とみなす女校長と、ロックンロールに没頭する生徒たちの戦いを描いた青春コメディです。
ロック・パンク好きは見逃せない!
この『ロックンロール・ハイスクール』の劇中歌を担当しているのは、1970年代にパンクキッズたちを熱狂させたバンド、ラモーンズ!なんと彼らは映画の中にも登場しています。
ロック大好き、ラモーンズ大好きなのに学校で音楽を禁止されてしまった生徒たち!とにかく“やりすぎ”なくらいの方法で校長に立ち向かう姿がコミカルで痛快、B級映画っぷりがまた観ていて楽しい映画です。ラモーンズファンはもちろん、あまり聞いたことがない・・・という人もこの映画を観たらはまってしまうはず。70年代にタイムスリップして、ロックンロールに浸りましょう!
公開 : 2012年3月31日
監督 : アラン・アーカッシュ
出演 : P・J・ソールズ、ヴィンセント・ヴァン・パタン、メアリー・ウォルノフ
4. ポーキーズ (1982)
作品概要・あらすじ
舞台は50年代の南フロリダ。主人公の高校生、ピーウィーは寝ても冷めても“性”に興味津々。バスケットボール部の仲間たちと女子のシャワー室を覗いたり、友達にいたずらをしかけたりと悪ガキっぷりを発揮する日々を過ごしていました。そんなある日ピーウィーから頼まれたビリーは、地元のストリップバー“ポーキーズ”で女性を買うことを思いつきます。乗り気のピーウィーはビリーたちとともに、ポーキーズへ向かうのですが・・・
しょうもない!くだらない!でも面白い!
とにかく下品でくだらない下ネタ満載、しかしあまりのおバカっぷりに笑いがとまらなくなる『ポークーズ』。ピーウィーやビリーが通う高校の先生たちもキャラが濃い人ばかり!いちいち全部につっこみたくなるほど、バカバカしいポイントがたくさんです。しかし“ポーキーズ”の悪徳経営者との対決はなかなか見ごたえ抜群!とにかく笑ってスッキリ、そしてなぜか清々しい気分になれる青春コメディです。
暇な高校生男子たちの戦いはいかに・・・?完全に男性向けのコメディなので、彼女とではなく友達同士で観賞することをおすすめします!
公開 : 1982年12月11日
監督 : ボブ・クラーク
出演 : ダン・モナハン、キム・キャトラル
5. アウトサイダー (1983)
作品概要・あらすじ
舞台はオクラハマ州、タルサ。この街では富裕層の少年たちのグループ“ソッシュ”と貧困層のグループ“グリース”が対立していました。“グリース”のリーダー、ダラスは施設帰りでタフガイ。ある日14歳の少年、ポニーボーイはダラスとその親友のジョニーとともにドライブインシアターに出かけます。そこで出会ったチェリーという女の子に惹かれるポニーボーイ。チェリーは敵対する“ソッシュ”のメンバーでしたが、彼女はポニーボーイたちに興味を持ちます。しかし、これをきっかけにポニーボーイたちはソッシュのメンバーと喧嘩に。ポニーボーイを助けようとしたジョニーはソッシュのリーダーを刺し殺してしまって・・・
どこまでも鋭くてまっすぐだった、あの頃
貧困層と富裕層の“不良”の少年たちを描いた『アウトサイダー』。舞台となっている1960年代のアメリカの街並みや若者たちのファッションが細かく描かれており、どこを切り取ってもスタイリッシュでクールな映画となっています。 貧しいからといって、教養がないわけではない。心が非んでいるわけではない。がむしゃらで鋭くまっすぐ、“アウトサイダー”の友情と初恋を鮮烈に描いたこの物語はきっと大人になった今だからこそ、胸に突き刺さるものがあります。
実は『アウトサイダー』にはまだ売れる前のトム・クルーズが出演しています!どこに登場しているかは、観てのお楽しみに。尖っていた“あの頃”を思い出す青春映画、きっと観終わったあとは感傷に浸ってしまうはずです。
公開 : 1983年8月27日
監督 ; フランシス・フォード・コッポラ
出演 : C・トーマス・ハウエル、マット・ディロン、ラルフ・マッチオ
6. ブレックファスト・クラブ (1985)
作品概要・あらすじ
舞台はとある高校。不良、スポーツマン、秀才、お嬢様、のんびりやさん・・・接点が全くない5人の生徒たちが土曜日だというのに登校させられていました。様々な問題を起こした懲罰としてそれぞれ“自分とは何か”という作文を書く羽目になった5人。それまで話したことがなかった5人でしたが、自分自身のことや家庭のこと、鬱屈した不満のことなどをさらけだしていくように。1980年代の青春映画で活躍したハリウッド俳優集団、いわゆる“ブラット・パック”の代表作品です。
一生懸命もがいてた、あの頃・・・
休日に大きな図書室に閉じ込められて、“自分とは何か”なんていう難しいテーマで作文を書くことになったタイプの異なる5人。放課後教室に残されて反省文を書かされたり、補習講座を受けさせられたり、そんな苦い経験したことある!という方もたくさんいるはず。
大人になると忘れてしまった、高校時代に感じていた“何か”。あの頃はどうしようもなくもどかしかったけれど、一生懸命で“何か”に向かって突き進み、悩み抜いていたあの頃。そんな気持ちを思い出させてくれる映画です。フレッシュで笑えるのに、何だか心に残る作品です。
公開 : 1986年5月3日
監督 : ジョン・ヒューズ
出演 : エミリオ・エステベス、ポール・グリーソン、ジャド・ネルソン
7. フェリスはある朝突然に (1986)
作品概要・あらすじ
シカゴ郊外に住む高校3年生のフェリスはサボりの常習犯。この日の朝も今学期9回目の仮病を使い、学校をずる休みしようとしていました。本当に病欠している親友の金持ちのキャメロン、そしてフェリスのガーフレンドも学校から連れ出すことに成功。車で街へ繰り出し、パレードへ参加したり野球の試合を見に行ったりと多いに満喫する3人でしたが、家では校長やフェリスの姉が仮病を暴こうと待ち構えていて・・・今なおアメリカで根強い人気を誇るコメディ映画です。
サボるのもまた青春、バカ騒ぎもまた思い出
どこも悪くないのに「熱がある」と言ってみたり、授業をサボって屋上でのんびりしたり、学校を抜け出して遊びに行ったり。実は経験ある・・・という人も、「1回ぐらいそんなことしてみればよかった!」なんて思っている人も多いはず。高校生3人が学校をサボって街中で存分に楽しむ、というコメディ映画の王道ストーリーなのですが、家族との関係や友情が丁寧に描かれているところも魅力。またシカゴ市内の観光名所がたくさん登場するので、映像を観ているだけでも楽しくなってしまいます!
マーベル映画『デッドプール』のように、主人公が観客に喋りかけてくるような演出もまたワクワクしてしまいますよね。理屈ぬきで楽しみたい!という時におすすめしたい映画です。
公開 : 1987年2月27日
監督 : ジョン・ヒューズ
出演 : マシュー・ブロデリック、ミア・サラ、アラン・リック
8 セイ・エニシング (1989)
作品概要・あらすじ
主人公はキック・ボクシングに夢中な高校生ロイド。卒業が目前に迫ったある日、ロイドはある女の子にアタックすることを友達の前で宣言します。その子とは美人で優等生でお嬢様、学園のマドンナ的存在のダイアン。彼女はロイドの卒業パーティーへの誘いを意外にもオッケー!平凡な少年と憧れの女の子、2人の恋の行方は・・・?高校生の甘酸っぱい、青春ラブストーリーです!
ピュアなラブストーリーを楽しみたい時に
この『セイ・エニシング』は「ここまでピュアなラブストーリー、久しぶりに観た!」と思うこと間違いなし。とにかく爽やかな純愛物語なんです。
しかし、そんな爽やかすぎる青春恋愛ものを観るとなりがちな“ちょっとシラけた気持ち”にならないところがこの映画の魅力。理由は主人公、ロイドのとにかくまっすぐな性格!優しくて友達思いで暖かい心を持っている、男性からみても「こんな友達いたらいいのに」と思うようなキャラクターなんです。
誰もが1度は考えたことのある“学園の憧れの人”との恋愛。一見何の取り柄もなさそうな平凡な少年と、かわいいお嬢様の恋はどうなるのでしょうか?清々しく優しい気持ちになれる名作です。
公開 : 1989年12月23日
監督 : キャメロン・クロウ
出演 : ジョン・キューザック、アイオン・スカイ
9. いまを生きる (1989)
作品概要・あらすじ
舞台は1959年。バーモントに位置する厳しい全寮制の男子校に、ある新任教師がやってくるところから物語は始まります。
彼の名前は英語教師のジョン・キーティング。厳格な学校ですがキーティングが行う授業は、どれも風変わりで破天荒なものばかり!そんな授業を通して詩の美しさや、人生の素晴らしさについて学んでいく生徒たち。彼らはキーティングがかつて在学中に仲間たちと作ったという、詩を朗読しあう“死せる詩人の会”を再発足させるのですが・・・
キーティングを演じるのは『ナイト・ミュージアム』のルーズベルト役でおなじみの名優、ロビン・ウィリアムズです。
「こんな先生、教わりたかった!」
初めての恋を経験している少年や内向的な少年、自らの夢と親からの期待の狭間で葛藤する少年。そんな生徒たちはキーティングが説く人生への考え方や詩を読むことを通して、徐々に“自分らしく”毎日を送っていけるようになります。「こんな先生に出会いたかった!」ときっと思ってしまうはず。しかしキーティングや彼らに待ち受ける、思いもよらない事態とは・・・社会の不条理さについて、友情について、正義について、そして「いまを生きる」この言葉の意味について観た後は深く考えさせられる映画です。
公開 : 1990年3月24日
監督 : ピーター・ウィアー
出演 : ロビン・ウィリアムズ、イーサン・ホーク、ロバート・ショーン・レナード
10. ボーイズ'ン・ザ・フッド (1991)
作品概要・あらすじ
ロサンゼルス、サウス・セントラル地区。厳格ですが暴力否定の考えを持つ優しい父親に育てられたトレと、その親友のリッキーと兄のダウボーイ。リッキーは高校生ですがすでに妻子もち、ダウボーイは悪友たちとつるんでいるいわゆる“ストリート・ギャング”です。数年後、順調に過ごしていた彼らに思わぬ事件がおこって・・・犯罪が多発する地帯を舞台に、3人の黒人青年の友情と社会の現実を描いた問題作です。
アメリカの黒人青年たちの現実
「アメリカの黒人は20人に1人が殺される。その大半が黒人同士による殺人だ」そんな衝撃的な台詞から始まる『ボーイズ'ン・ザ・フッド』。街を歩けば突然サイレンが鳴り響く、いつどこで犯罪に巻き込まれるかわからない治安の悪い地帯。そんなコミュニティから抜け出したいと思っても、そう簡単に白人の社会にも入ることはできない。怒りと悲しみが渦巻く黒人社会の問題を浮き彫りにした作品です。
なかなか馴染みがない世界での映画ではありますが、洗練されたクールな世界観にのせて綴られる3人の友情や人生が深く心に残ります。ヒップホップカルチャーが好きな方は絶対にチェックして頂きたい作品です!
公開 : 1992年2月1日
監督 : ジョン・シングルトン
主演 : アイス・キューブ、キューバ・グッティング・Jr.、ローレンス・フィッシュバーン
11. バッド・チューニング (1993)
作品概要・あらすじ
舞台は1976年代のテキサス、とある田舎町。ここの高校では新学期、新入生たちには上級生からの洗礼の儀式が待ち構えていました。逃げ回る後輩たち、面白がる先輩たちも実はこれからの未来にそれぞれ不安を抱いています。そして夏休みの初日の夜は歓迎パーティ!お酒やドラッグで盛り上がり、気になる女の子を誘惑したり。それぞれの思惑が交錯するなか、夜はゆっくりとふけていって・・・アメリカの古き良き時代の青春を描いた、爽快な青春物語です。
大スターが皆、若い!
実際には経験したことがないはずなのに、なぜこんなにも彼らのことを懐かしく感じてしまうんだろう。まるで自分もその場にいた気分になるのだろう。楽しいパーティの様子なのに、なぜ少しだけ切なくなってしまうのだろう。観終わったあと、ふとそんな気持ちにさせられる『バッド・チューニング』。お酒にドラッグにフットボール!1970年代の等身大のアメリカの若者たちを感じることができる映画です。
実は『インターステラー』や『ダラス・バイヤーズ・クラブ』などに出演する俳優、マシュー・マコノヒーはこの映画がデビュー作!2017年公開の『ジャスティス・リーグ』でバットマンを演じるベン・アフレックも出演しています。すっかり大スターとなった俳優たちの、若きフレッシュな姿もぜひご覧ください。
公開 : 2016年11月5日
監督 : リチャード・リンクレイター
出演 : ジェイソン・ロンドン、マシュー・マコノヒー、ミラ・ジョヴォヴィッチ
12. 天才マックスの世界 (1998)
作品概要・あらすじ
ヒューストン、ラッシュモア高校に通う少年マックスは頭脳明晰でアクティブ。学校新聞クラブ、フランス語クラブ、劇団演出家などなんと19個ものクラブをかけもちしていますが、それゆえに落第を繰り替えしています。そんなマックスが学校の美人教師に恋をしたことから、おかしな出来事が次々とおこりはじめて・・・
『ムーンライズ・キングダム』や『ダージリン急行』を手がけるウェス・アンダーソン監督がおくる、奇妙で心あたたまる青春コメディです。
人に優しくなれる!ウェス・アンダーソンの世界
賢くて何事にも精力的で活動的、外国語クラブや養蜂クラブまで!19個もクラブに所属していて、そのわりに学業はからっきしだめ・・・という設定がまずおもしろいですよね。そんな彼が年上の女性に恋をして大暴走、恋のライバルと競い合うという物語です。
マックス自身はいたって真剣なのですが、いろいろとぶっ飛んでいる上に全体的にシュール。キャラクターたちの感情を表現した独創的な映像、またローリング・ストーンズやジョン・レノンなどの楽曲に彩られているところも魅力的です。一風変わった学園ものが観たいというときにぜひ『天才マックスの世界』選んでみてください!
公開 : 日本劇場未公開
監督 : ウェス・アンダーソン
出演 : ビル・マーレイ、ジェイソン・シュワルツマン、オリヴィア・ウィリアムズ
13. ヒース・レジャーの恋のからさわぎ (1999)
作品概要・あらすじ
イギリスの作家、シェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』を基にした学園コメディが『恋のから騒ぎ』です!『500日のサマー』のジョセフ・ゴードン=レヴィットや28歳という若さで夭折した俳優、ヒース・レジャーが高校生役をフレッシュに演じています。
転校生のキャメロンは学園のマドンナ、ビアンカをデートに誘おうとしますが彼女は厳格な父親が「まずはビアンカの姉のカトリーヌを先にデートさせる」という条件をつけられていました。そこでキャメロンは学校のはみ出し者、パトリックを使ってカトリーヌをデートに誘おうとしますが カトリーヌは美人でも偏屈、しかも男嫌いで・・・
若き名優たちの共演!
いかにも90年代という学園の雰囲気や生徒たちのファッション。ミュージックビデオのようなおしゃれな映像に、「懐かしい!」と連発してそうな『ヒース・レジャーの恋のから騒ぎ』。日本では劇場未公開なのですが、アメリカでは公開当時あの『マトリックス』に次いで第2位を記録していたのだとか。
転校生役を演じるジョセフ・ゴードン=レヴィット、そして学園のはみ出し者を演じるヒース・レジャーはまさにはまり役!アクション映画にクライム映画に様々な作品で活躍する実力派俳優たちの若いころの映像だけでも、一見の価値ありです。
公開 : 日本劇場未公開
監督 : ジル・ジュンガー
出演 : ヒース・レジャー、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ジュリア・スタイルズ
14. ウォールフラワー (2012)
作品概要・あらすじ
舞台は1991年。16歳の少年チャーリーは、その物静かな性格から学校に居場所を見出せずにいました。そんな彼がひょんなことから仲良くなったのは、美しい少女サムとミステリアスでカリスマ性あふれるパトリックの兄妹。彼らとの触れ合いによってチャーリーは友情や初恋を知り、少しずつ変わっていくのですか・・・『ライ麦畑でつかまえて』の再来といわれた同名小説の映画化作品『ウォールフラワー』。『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソン、DC作品『ジャスティス・リーグ』への出演が決まっているエズラ・ミラー、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』で話題になったローガン・ラーマンという実力派若手俳優が集結しています。
愛おしい時間は、いつまでも永遠
人とどう接したらいいか分からない。学校で居場所を見出せない。家族の悩みも抱えているけれど、なかなか人に言えない。自分のことが1番よく分からなかった、このもどかしさをどう伝えたらいいか分からなかったあの頃。思春期の揺れ動く心を繊細なタッチで映し出した『ウォールフラワー』、大人になったすべての人に響く作品です。
「この時間は永遠なんだ。」そんなみずみずしい印象的な台詞、ふと自分の今の生活や心情について、考えさせられてしまいますよね。 静かに優しく、懐かしい音楽とともに忘れかけていた大切なことを説いてくれる『ウォールフラワー』。原作も合わせて、ぜひチェックしてみてください!
公開 : 2013年11月22日
監督 : スティーヴン・チョボウスキー
出演 : ローガン・ラーマン、エマ・ワトソン、エズラ・ミラー
15. DOPE!/ドープ! (2015)
作品概要・あらすじ
ロサンゼルスの犯罪地域に住む主人公マルコムは、1990年代ヒップホップカルチャーオタク。ある日マルコムは恋する女の子、ナキアを追いかけてマフィアであるドム誕生日パーティーに出かけます。しかしそこではドラッグの取引が行われていました。そこへ警察が潜入、焦ったドムがドラッグを隠したのはなんとマルコムのリュック!名門大学を夢見るマルコムと仲間達の運命はどうなってしまうのか・・・?大人気アーティスト、ファレル・ウィリアムズが製作総指揮を手がけた青春コメディーです。
オタク高校生たちの“DOPE”な青春
物語の舞台はロサンゼルスで特に治安が悪い地域、イングルウッド。死が隣り合わせにある環境でマルコムたち主人公は古き良きヒップホップを愛し、バンドを組み、そして熱心に勉強する。黒人社会の問題を取り扱いながらも重たさはいっさい感じさせず、おしゃれでキャッチーに描き上げた青春映画『DOPE!』。ノリノリなヒップホップ・チューンに乗せて、駆け抜けるようにスピーディに展開されていくストーリーは圧巻!手に汗にぎり、マルコムたちを応援せずにはいられない。カンヌ国際映画祭、サンダンス国際映画祭で絶賛された最高で過激な青春映画、ぜひお楽しみください!
公開 : 2016年7月30日
監督 : リック・ファムイーワ
出演 : エイサップ・ロッキー、キーアジー・クレモンズ、シャメイク・ムーア
大人になってから観たい!青春映画
学生時代、自分の気持ちと重ね合わせながら観た映画。大人になってから「こんな時もあった」としんみりさせられてしまう映画。懐かしいあの頃を思い出させ、みずみずしく照れ臭い感情を呼び起こさせるとともに、最近忘れかけていた気持ちを感じさせてくれる青春映画たち!学園コメディは友達と笑いあいながら観るもよし。1人でセンチメンタルな気持ちになりながら観るもよし。改めて自分自身に向き合いたいとき、最近仕事に詰まっている・・・というときに。ぜひ今回ご紹介した映画を手にとってみてはいかがですか?
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フリーライター。主に映画のことについて執筆中。