親子で楽しめるおすすめファミリー向け邦画15選

老若男女誰もが楽しむことができるおすすめの邦画作品をコメディや人間ドラマなど様々なジャンルから15作紹介します。
みんなで映画を観てどう感じたか、好きな場面やキャラクターについてたくさん語り合ってみてはいかがでしょうか。

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アイキャッチ画像出典:www.cinematoday.jp

1.忍たま乱太郎(2011年 100分)

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あらすじ・見どころ

時は戦国時代。先祖代々ヒラ忍者の家系である父ちゃん(中村獅童)と母ちゃん(檀れい)の息子である猪名寺乱太郎(加藤清史郎)は立派な忍者になるために忍術学園に入学します。そこで出会ったのは堺の豪商人の息子である福富しんべヱ(木村風太)と戦争孤児でアルバイトに明け暮れる摂津のきり丸(林遼威)ら個性豊かな一年は組の仲間たち。教科担当の土井半助(三浦貴大)と実技担当の山田伝蔵(寺島進)らのもとで厳しいテストや試験、度重なる補修に励んでいます。ある日、カリスマ髪結い師である斎藤幸隆(鹿賀丈史)と息子のタカ丸(溝口琢矢)の家に万寿烏(竹中直人)と土寿烏(石垣佑磨)という2人組の忍者が現れました。家を荒らされつつなんとか命拾いした斎藤家でしたが、髪結い屋は表家業で実は由緒正しき忍者の家系だったのです。

国民的アニメの実写版!豪華キャストがおくる青春ストーリー

監督は「十三人の刺客」「藁の楯」などで知られる三池崇史。子ども店長として一躍名を馳せた加藤清史郎を主演にコミカルながらも史実に基づいたリアルな忍術を描いています。人気アニメの実写化としてここまで原作に忠実である作品はなかなかないのではと思うくらい原作がリスペクトされており、今現在アニメを観ているお子さんも、昔アニメを観ていた方も楽しめます。有名なキャラクターたちを松方弘樹や柄本明など名だたる俳優陣が演じるので飽きることなか観ることができます。ちなみに食堂のおばちゃん役は古田新太です。大好評につき、いくつかキャストは変更されましたが、2013年に2作目の「忍たま乱太郎 夏休み宿題大作戦!の段」も公開されました。

2.スウィングガールズ(2004年 105分)

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あらすじ・見どころ

東北地方にある山河高校でうだる暑さの中、補習を受けていた友子(上野樹里)。同じく補習を受けていた良江(貫地谷しほり)らと補習をサボるために野球部の応援で出かけている吹奏楽部へお弁当を届けることにしました。しかし友子らの届けたお弁当によって吹奏楽部は食中毒で集団入院してしまいます。補習メンバーの13人は自分たちの責任である負い目のもと、そしてこれから続く補習をサボるため、ピンチヒッターとして演奏することになりました。唯一、食中毒を免れた部員の拓雄(平岡祐太)とともに楽器初心者の女子高生たちは悪戦苦闘ながらも、次第に音楽の楽しさにのめり込んでいきます。

音楽を通じてひとつになる!音楽の楽しさを教えてくれます

日本アカデミー賞では同年最多となる8部門にノミネートされ、そのうち脚本、音楽、録音、編集の4部門で最優秀賞を受賞しました。他にもヨコハマ映画祭や毎日映画コンクールでも受賞し、この作品で多くの新人賞を受賞した主演・上野樹里の出世作ともなります。
テレビでもよく放映されている青春映画であり、この映画をきっかけに楽器をはじめた方も多いはず。仲間と共にひとつの目標に向かっていく姿に感動します。実際にオーディションで選ばれた17人のキャストは2度の合宿を含む猛練習の末、演奏シーンをすべてスタントなしで演奏しました。

3.STAND BY ME ドラえもん(2014年 95分)

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あらすじ・見どころ

パパとママと一軒家に暮らすのび太(大原めぐみ)は勉強も運動もだめだめの何をやっても冴えない小学五年生。クラスメイトのしずかちゃん(かかずゆみ)に憧れているのに、出木杉くん(萩野志保子)に良いところをとられてはジャイアン(木村昴)とスネ夫(関智一)にいじめられる毎日です。しかし、ある日突然、未来からのび太の孫の孫を名乗るセワシくんとネコ型ロボットであるドラえもんがやってきました。原作第1話にあたるのび太とドラえもんの出会いから、のび太の結婚前夜など人気エピソードを厳選して作られた懐かしくも新しいドラえもんの物語です。

新しいのに懐かしい!原作エピソードを再構成して作られたCGアニメ

脚本は「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズや「永遠の0」で監督を務めた山崎貴が務め、この年の日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞しました。ドラえもんの映画シリーズは特別キャラクターと一緒に冒険へ出ますが、本作は原作の中から珠玉のエピソードをまとめて再構成されており、CGアニメーションを使って新しいながらもどこか懐かしい作品となっております。世界59の国と地域でも公開され、秦基博による主題歌「ひまわりの約束」とともに大ヒットとなりました。誰もが知る心優しい少年のび太と未来から来たネコ型ロボットドラえもんの友情に家族揃ってドラ泣きすること間違いなしです。

4.ぼくたちと駐在さんの700日戦争(2008年 110分)

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あらすじ・見どころ

1970年代、ある田舎町に住むママチャリ(市原隼人)は悪戯に関しては素晴らしい能力を発揮する少年。ママチャリはいつも、女の子みたいなジェミー(冨浦智嗣)、喧嘩好きのスケベな西条くん(石田卓也)、顔も頭も性格も良いグレート井上(賀来賢人)らでつるんでいました。彼らは自分たちで決めた「悪戯の定義」をもとに下らない悪戯をしては楽しんでいましたが、それはある駐在さん(佐々木蔵之介)の赴任によって事態は一変するようなしないような。悪戯をしては駐在さんに追いかけ回されて、いつしか駐在さんを怒らせるためにはどうしたら良いかなんて考えながらも青春を謳歌します。

「勇者ヨシヒコ」シリーズの福田雄一が脚本!ぼくたちと駐在さんの奇妙な友情

実話とフィクションが入り混じった大人気ブログ小説を原作に、「勇者ヨシヒコ」シリーズやドラマ「33分探偵」「今日から俺は!」でお馴染みの福田雄一が脚本を担当し映画化されました。悪ガキども相手に駐在さんも大変だろうと思ったら意外と駐在さんの方が大人げなかったり、かといって持てる情熱の全てを悪戯に捧げる少年たちの馬鹿馬鹿しさ。とにかくハイテンションな映画なので難しいことは考えず頭を空っぽにして観て下さい。なんだか平和だなと思います。老若男女楽しめて鑑賞後はあたたかい気持ちになるコメディです。

5.ブレイブ・ストーリー(2006年 112分)

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あらすじ・見どころ

小学5年生の三谷ワタル(松たか子)はどこにでもいる平凡な少年。ワタルは偶然、転校生の芦川ミツル(ウエンツ瑛士)と仲良くなります。ミツルはクールで謎めいており同い年とは思えない不思議な少年でした。ある日、家に帰ると父親が母親とワタルを残して家出してしまいます。そのことが原因で母親は自殺未遂をおかして意識不明となります。それまでの平凡な日常からどん底に突き落とされてしまったワタルは、あまりにつらい自分の運命を変えたいと強く思うようになります。その時、ミツルに教えてもらった運命を変える扉が頭をよぎります。運命を変えるために新たな世界へ飛び込んだワタルに多くの試練が待ち受けていました。

宮部みゆき原作!運命を変えるために少年が選んだ冒険ファンタジー

「理由」「模倣犯」など数多くのヒット作を持つ小説家・宮部みゆきの同名小説をもとに製作された冒険ファンタジー作品です。主人公ワタル役に松たか子、キーパーソンとなるミツル役にウエンツ瑛士をはじめ、大泉洋や常盤貴子ら声優だけでなく俳優やお笑い芸人などを多く起用しています。もともと1,000ページを超える原作を2時間以内にまとめていますので、肉厚で見どころたっぷりのストーリーとなっています。少年が運命を変えるためにひとり異世界で生きる姿に勇気をもらえます。

6.湯を沸かすほどの熱い愛(2016年 125分)

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あらすじ・見どころ

1年前に一家の大黒柱である一浩(オダギリジョー)が蒸発してしまってから銭湯を閉めて、パン屋のパートに働く双葉(宮沢りえ)とその娘の安澄(杉咲花)。大変ながらも充実した日々を送っている双葉でしたがある日、職場で倒れてしまい自分が末期ガンであることを知ります。突然のことに驚きつつも、残り数ヶ月となった時間を大切にするため立ち上がります。まずはいじめによりこのままでは不登校になってしまう安澄を自分の力で学校に行かせること、そして行方不明の夫である一浩を探し出すこと。そして無事連れ戻した一浩とともに銭湯を再開させること。体力の減り弱っていく体とは裏腹に強い意志と大きな愛を持って家族のために残りの時間を使います。

宮沢りえ主演、母の大きな愛に包まれる家族の物語

日本映画批評家大賞、ヨコハマ映画祭などで多くの賞を獲得し、日本アカデミー賞においては宮沢りえが最優秀主演女優賞を、杉咲花が最優秀助演女優賞を受賞しました。強い無限の愛を持つ母親の懐の深さと、そのちょっぴり荒治療な母の愛によって強くなる娘の姿が描かれています。私はDVDで鑑賞したのですが劇場で観なくて良かったと思うほどボロ泣きしてしまいました。子どもと観たら自分が先に泣いてしまうから要注意です。

7.そして父になる(2013年 120分)

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あらすじ・見どころ

高学歴のエリートである野々宮良多(福山雅治)は妻のみどり(尾野真千子)、息子の慶多(二宮慶多)と都内の高級マンションに住み順風満帆な人生を歩んでいました。6歳になった息子は無事に小学校受験に合格し良多の通っていた学校へ入学します。しかし、そんな折に慶多が生まれた群馬県前橋市の病院から「重要なお知らせ」があると呼び出されます。それは同じ日に子どもが生まれた斎木夫妻(真木よう子、リリー・フランキー)らの子どもと良多の子どもが取り違えられていたというものでした。

是枝裕和監督による、取り違えられた息子を前に悩む2組の家族

カンヌ国際映画祭の最高賞であるパルム・ドール賞を受賞した「万引き家族」などで知られる是枝監督が、実際に日本でも起きた子ども取り違えを題材に描き、カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞しました。主演の福山雅治は今作ではじめて父親役を演じ、真木よう子は日本アカデミー賞にて最優秀助演女優賞とこの年に主演をつとめた「さよなら渓谷」にて最優秀主演女優賞のW受賞となりました。これは1979年の大竹しのぶ以来35年ぶりの快挙となります。血の繋がりを取るか、一緒に過ごしてきた絆を取るか、どちらを取ってもだれも幸せにならない結末に考えさせられる作品です。

8.パコと魔法の絵本(2008年 105分)

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あらすじ・見どころ

少しだけ昔、頑固で偏屈のワガママ老人・大貫(役所広司)は一代で自分の会社を築いたパッションにあふれた人でしたが、病に蝕まれ、とある病院に入院していました。そこには消防車に轢かれた消防士(劇団ひとり)、薬漬けの元有名子役(妻夫木聡)、変装好きの医者(上川達也)や悪魔のような看護師(土屋アンナ)など患者も働く人もみな変人ばかりが集まっています。その中で大貫はひとりの少女と出会います。パコ(アヤカ・ウィルソン)と名乗るその少女は、まわりから煙たがられる大貫に対しても話しかけてきます。最初は鬱陶しがっていた大貫ですが、毎日自己紹介をしてくるパコに疑問を抱きます。実はパコは交通事故によって1日しか記憶を保つことができないのでした。

キャッチコピーは「子どもが大人に、読んであげたい物語。」

「下妻物語」「告白」の中島哲也監督が、長編日本映画としては初めて3DのフルCGと実写を駆使して製作した作品です。パコを演じたアヤカ・ウィルソンは日本アカデミー賞新人賞を歴代最年少で受賞し日本インターネット映画大賞日本映画部門新人賞も受賞しました。中島監督はCGの使い方が魅力的で俳優陣の生の演技とCGアニメーションが流れるように連動し画面内を飛び回ります。1日しか記憶の持たない少女のために、傷を抱えた大人たちが走り回る姿にはグッときます。

9.ピンポン(2002年 114分)

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あらすじ・見どころ

幼馴染みのペコ(窪田正孝)とスマイル(ARATA)は小さい頃からタムラ卓球場に通い一緒に卓球をしていました。片瀬高校に入学後も卓球部に入部しながら練習はさぼりマイペースに卓球をして過ごします。卓球でこの星の一等賞になることを夢見るペコと、卓球は暇つぶしと言い張るスマイル。しかし強豪校である海王学園の風間(中村獅童)も中国からやってきた孔(サム・リー)もスマイルばかり気にかけます。やる気のあるものに才能があるわけではない、卓球に人生をかけた男たちの物語です。

漫画家・松本大洋原作!「なついあつ」がやって来ます!

漫画家・松本大洋による同名漫画を原作に、神奈川県藤沢市を舞台として、試合のシーン以外にも海沿いのシーンなど印象的な台詞や演出が胸に刺さる作品です。窪田正孝、ARATA(井浦新)、中村獅童、大倉孝二らを中心に夏木マリや竹中直人、荒川良々など個性あふれる俳優たちが漫画そっくりにキャラクターたちを演じ、ついつい真似したくなる名台詞に熱い友情を感じます。不器用ながらも全力な男たちの生き様をご覧ください。鑑賞後はロケ地となった江ノ島付近へ足を伸ばしてみるのはいかがでしょうか。

10.クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年 89分)

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あらすじ・見どころ

春日部市に新たに出来たテーマパーク「20世紀博」。このパークは、昔懐かしい70年代のテレビ番組や映画、当時子どもだった大人が憧れたヒーローになれる大人のためのテーマパークでした。野原家も例外ではなく、しんのすけとひまわりをそっちのけで楽しむひろしとみさえ。家に帰っても熱は冷めることはありません。かすかべ防衛隊のみんなも同じで、大人達の異常なハマり方を不審に思うトオルくん。ある日、「20世紀博からの大事なお知らせ」と銘打ってテレビで放送されたのは「明日の朝、お迎えにあがります。」という一文だけ。何のことか分からない子どもたちをよそに、家事も育児もそっちのけで寝てしまう大人たち。翌朝、ごはんも作ってくれないみさえと会社に行こうとかないひろしに痺れを切らし、しんのすけはひまわりをおぶって三輪車を漕いで幼稚園へ登園します。町の様子はどこかおかしく、大人たちはみんな童心にかえり、自分の子どものことを忘れていました。

シリーズ屈指の名作!家族の絆を描いた感動作

21世紀に入って一作目ということで、もう18年も前の作品になるのですね。主人公しんのすけの声優も交代しましたし、これからの子どもにとっては昔のアニメ映画に見えるようになるかもしれませんが、この作品はいくら時が流れて昔の作品になっても色褪せません。家族の大切さを力説するしんのすけの姿に心打たれます。終盤において「家族がいる幸せをあんたらにも分けてやりたいぜ」とひろしの名台詞が飛び出します。他にも名台詞の宝庫であり一瞬たりとも見逃せません。個人的に必ず観て欲しいアニメ映画ですね。

11.円卓 こっこ、ひと夏のイマジン(2014年 113分)

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あらすじ・見どころ

小学3年生の渦原琴子(芦田愛菜)は人とは違ったことへ憧れ「孤独」を愛する女の子。そんな琴子には琴子を溺愛する父(八嶋智人)、母(羽野晶紀)、三つ子の姉たち(青山美郷)、祖母(いしだあゆみ)、そして琴子が家族で唯一尊敬している祖父(平幹二朗)がいます。大阪の団地で家族に囲まれ十二分に愛をもらっているのに、孤独に憧れ不満を募らせる琴子は、担任のジビキ(丸山隆平)に見守られ、今日も幼馴染のぽっさん(伊藤秀優)らと過ごします。

芦田愛菜による単独映画初主演作!流暢な関西弁を披露

直木賞受賞作家・西加奈子の同名小説を原作に、「世界の中心で、愛をさけぶ」「北の零年」など数々のヒット作を世に送り出してきた行定勲監督が映画化しました。主演の芦田愛菜は今作で今までにはない、口の悪い関西弁で毒づくじゃじゃ馬娘を演じ新境地を開きました。家と学校という限られた世界の中で起きる小さな出来事に一喜一憂し、とことん悩む、誰もが幼い頃に感じた感覚が丁寧に描かれ懐かしい気持ちになります。原作の世界を壊すことなく映像化されているので、西加奈子の独特なセンスも感じることができます。

12.ハッピーフライト(2008年 103分)

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あらすじ・見どころ

副操縦士の鈴木(田辺誠一)は、機長昇格の最終訓練として乗客を乗せて羽田からホノルルに向けて飛び立つ最終試験へ挑みます。試験教官として同乗するはずだった望月(小日向文世)が体調不良で搭乗できなくなり、その代わりに威圧感たっぷりの機長・原田(時任三郎)が試験教官をすることになり、鈴木は緊張感を募らせていました。時を同じくして同飛行機に搭乗する客室乗務員の斎藤(綾瀬はるか)は憧れの国際線フライトに胸を弾ませていると、鬼と呼ばれるチーフの山崎(寺島しのぶ)に怒られてしまいます。一方、空港内でグランドスタッフとして働く先輩の木村(田畑智子)と後輩の吉田(平岩紙)は今日も不審な人物はいないか人間観察をしていました。

空港で生き生きと働くスタッフたちを描いたハートフルムービー

「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」の矢口史靖監督がオーディションによって全キャストを決定し製作しました。もともとは空港を舞台にパニック映画を撮る予定でしたが2年をかけてリサーチした結果、普段は見ることのできない空港内部で働く人々に興味を持ちパイロットや客室乗務員だけでなく、整備士やオペレーションコールセンターらにもスポットを当てて描きました。全日本空輸(ANA) の全面協力を得ており、コミカルながらもリアルに作られて、それぞれの役目を負ったスタッフたちの奮闘ぶりを生き生きと描いており、小さい頃にこの映画を観ていたら、将来の夢は変わっていたと思います。

13.時をかける少女(2006年 98分)

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あらすじ・見どころ

東京の下町に住む紺野真琴(仲里依紗)はサバサバした性格の女子高生で、休み時間は男友達の津田功介(板倉光隆)、間宮千昭(石田卓也)らとキャッチボールをして過ごしています。真琴はある日ひょんなことから過去へ時間を戻すことができる不思議な力を手に入れてしまいます。叔母の和子(原沙知絵)に相談するとそれは「タイムリープ」と言い、年頃の少女には「よくあること」と教えられました。真琴は小テストで良い点を取るため、料理実習で犯したミスを無かったことにするためといった小さなことから使うようになります。

原作から20年後の世界を描いた、細田守による青春映画の傑作!

ドラマや映画と何度も映像化された筒井康隆の名作「時をかける少女」を原作にその20年後の世界を舞台に製作し、「サマーウォーズ」「バケモノの子」と数々のヒット作を作ることとなる細田守監督の名を一気に有名にした作品です。美術監督は「天空の城ラピュタ」や「もののけ姫」でも美術監督を務めた山本二三であり、彼の描く入道雲は必見です。ヒロイン・真琴役はオーディションで200名を超える中から仲里依紗が選ばれ、4年後の2010年に公開された実写映画版「時をかける少女」でも主演を務めています。
当初全国21館のみでの上映でしたが、口コミで人気が広がり最終的には100館を超える映画館で9ヶ月にも渡るロングランとなりました。同年に製作されたスタジオジブリの「ゲド戦記」など人気作品を抑えて、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞をはじめ、国内外における映画・アニメ賞など23冠を受賞した人気作です。

14.南極料理人(2009年 125分)

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あらすじ・見どころ

海上保安庁の所属隊員である西村(堺雅人)は怪我を負った同僚の代わりに南極観測隊員のメンバーとして、昭和基地からさらに遠く離れた南極ドームふじ基地に派遣されます。日本へ電話するのも1分740円かかる僻地であるふじ基地、妻(西田尚美)と幼い娘と息子を残しての単身赴任先は標高3810メートル、ペンギンやアザラシといった動物はおろか、ウイルスさえもいない氷点下54℃以下の壮絶な環境でした。料理人として派遣されている西村は限りある食料と調理場で、気象学者(きたろう)や雪氷学者(生瀬勝久)ら8人の男たちのために毎日美味しく楽しめる料理作りに奮闘します。

海上保安官出身の作家・西村淳による人気エッセイを映画化!

海上保安官として実際に南極地域観測隊に参加し越冬を経験した西村淳原作のエッセイ「面白南極料理人」を原作に、「クライマーズ・ハイ」や「ゴールデンスランバー」など社会派からコメディなど様々な役に変化し続ける俳優・堺雅人を主演に映画化されました。基地内で共同生活を送る8人の男性たちがそれぞれの仕事に取り組みつつもときに喧嘩をして一緒に酒を飲み、だんだんと家族のように食事を囲んでいきます。寒いなか懸命に働いたあとの豚汁とおにぎりは格別なのですかね、食欲のそそる作品です。

15.WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜(2014年 116分)

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あらすじ・見どころ

大学受験に失敗した平野勇気(染谷将太)は、浪人する気力もおきず、たまたま見かけた林業募集のパンフレットに惹かれて林業の研修へ参加します。電車を乗り継いで到着した村は見渡す限り山しかなく、そして電波は圏外の村でした。住み慣れた街とは全く違う土地で新たな文化に触れ、軽い気持ちで参加した勇気は何度も挫けそうになります。それでも、野生児のように少々荒っぽい飯田ヨキ(伊藤英明)ら山の男たちに揉まれ成長していきます。

失敗しながらも成長する青年のハートフルコメディ

原作者は「舟を編む」などで有名な小説家・三浦しをんです。劇場動員数の6割を男性が占め、それも会社員が多く男性人気が高い作品となっています。ダメダメな新人が何度も失敗しながら成長していくストーリーにはなんだか親近感が湧いて見入ってしまいますね。林業や神教などを題材に幻想的な日本と、妊活に励む女性や意識高い系大学生が出てきたりと現代の日本も上手く表現され、現在と伝統が掛け合わされた不思議な作品となっています。

最後に

今回ご紹介した矢口史靖監督の映画はどれも家族で楽しく見ることのできる作品です。スウィングガールズを観たら楽器を始めたくなるし、ハッピーフライトを観たら空港で働いてみたいと思い、WOOD JOB!を観ると移住に興味が湧いてしまいます。その業界の失敗や苦労も描いているのに生き生きとした姿に憧れてしまう、そういった作品を作ることができるのは素晴らしい才能ですね。ほかにも矢口監督の「ウォーターボーイズ 」や「ロボジー」など家族で楽しむことができます。あと今回はご紹介しませんでしたが、ジブリ映画は鉄板ですね。
お気に入りの作品を見つけてぜひ家族で素敵な時間を過ごしてください。

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