クールビズでジャケパン・シャツスタイルに合う靴15選【選び方からおすすめコーディネートまで】

ビジカジやクールビズが一般化し、ビジネスシーンにおいてジャケパンやシャツで過ごすこともやぶさかではなくなってきた昨今。しかし、服だけアップデートして、足元が従来のおカタい革靴ではアンバランスになってしまいます。そこで今回はちょっとカジュアルなオフィススタイルに合う靴の選び方とコーディネートを解説します。

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クールビズの要は足元にアリ!!

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一昔前なら、仕事にはスーツで行くのが当たり前でした。しかし、ビジカジやクールビズが一般化し、ジャケパンやシャツスタイルなどで仕事に出かけることも可能になりました。そこで問題となるのが、いわゆる「コーディネート」です。スーツは上下揃いの服ですので、そこまで悩む必要がありませんでしたが、ジャケパンやシャツスタイルはコーディネートが必要になります。そして、そんなコーディネートの要となるのが、今回のテーマ「靴」なのです。

クールビズとは?

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まず「クールビズ」とはどのようなファッションなのかおさらいしておきたいと思います。

クール・ビズ(COOL BIZ)とは、日本で夏期に環境省が中心となって行われる環境対策などを目的とした衣服の軽装化キャンペーン、ないしはその方向にそった軽装のことを示す造語である。ビジネス・カジュアルとも関連が深い。クールビズとも表記。

出典:ja.wikipedia.org

クールビズとは簡単に言えば、冷房をあまり使わないために涼しい服装にしよう、という取り組みです。そこで問題となるのが「涼しい服装」とはどんな服装なのか、ということです。どこかの市町村ではアロハシャツを導入していましたが、アロハシャツをエレガントに着こなせるのはデューク・カハナモク(※)くらいでしょうし、あまり知られていませんが、彼が仕事に出かけるときはアロハシャツの上に仕立てのいいジャケットを羽織っていたものです。
そんなスタイルとして曖昧な「クールビズ」。そこで筆者は、デューク・カハナモクに範をとり、クールビズ・スタイルを「テーラードジャケットを中心とした、エレガントなカジュアルなスタイリング」と定義したいと思います。

※デューク・カハナモクとは、サーフィンというスポーツを確立させたハワイの英雄です。

ジャケパン・シャツスタイルにマッチする靴選び

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さて、いよいよ本題の「靴選び」です。クールビズは「テーラードジャケットを中心とした、エレガントなカジュアルスタイリング」ですから、あまりおカタい靴はマッチしません。しかし、エレガントでなくてはなりませんから、スニーカーだと崩し過ぎになってしまいます。

3つの視点から靴を選ぶ

そこで、ジャケパン・シャツスタイルにマッチする靴選びには次の3つの視点が重要になります。

①カジュアルに合わせられるのか
②エレガントか
③見た目に重たくないか

それでは、この3つの視点について解説していきたいと思います。

カジュアルに合わせられるか否か

まず①についてですが、例えばフォーマルユースの革靴、下の画像にあるような黒の内羽根式キャップトゥをカジュアルなスタイリングに取り入れるのは、全体の統一感を損なう恐れがあります。

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そもそも革靴のデザインは、以下のように用途によって分かれていました。

・内羽根式のキャップトゥ・プレーントゥ:セミフォーマル以上の場で使用する。
・外羽根式のキャップトゥ・プレーントゥ:労働靴起源の靴で、仕事向けの靴。
・セミブローグ:アイルランドの労働靴起源の靴で、仕事向けの靴。
・フルブローグやUチップ:狩猟などのカントリースポーツ向けのデザイン。
・ローファー:もともとは上流貴族のための室内履き。

したがって、内羽根式のキャップトゥ・プーレントゥ以外の靴ならクールビズ・スタイルに取り入れることができます。

何をもってエレガントというのか

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落ち着いて気品のあるさま。優美なさま。

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エレガントとは「落ち着いている」ことと「優美である」こと、この2つが必要になるわけです。したがって、画像のようなとんがり靴は、エレガントとは言えず、①の条件を満たしていてもクールビズ・スタイルには使用できません。
それではエレガントな靴とは一体どういうものなのでしょうか。

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これは先のとんがり靴と同じ、外羽根式のフルブローグですが、受ける印象は全く違うのではないでしょうか。これこそがモードとクラシックの違いなのです。
やはりエレガンスとは、積み重ねられた歴史の上に構築されるものです。したがって、クールビズ・スタイルに用いる革靴は①の条件を満たしたクラシックな革靴、ということになります。

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エレガンスとは「積み重ねた歴史の上に構築される」と書きましたが、それは何もデザインに限ったことではありません。使い手が大切に靴を履き、そしてしっかり手入れしていくことで、はじめて靴はエレガンスを帯びるのです。
ウェルケアされたクラシックな靴こそ、エレガントな靴です。購入して終わりではなく、しっかり手入れして末長く大事にしていきましょう。

「見た目の涼しさ」とは?

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画像のように、同じ革靴であっても色によって印象が大きく異なります。夏の暑い盛りに、真っ黒な靴はどう映るでしょうか。明らかに重たいです。

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さらに内羽根式と外羽根式でも印象が変わります。内羽根式の方がすっきりした見た目ですので軽さがあります。

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次に底付けの方法です。上の画像は、アッパーに直接底を縫い付けるマッケイ製法で仕立てられた靴ですが、底の張り出しがないのでスマートな印象を与えます。

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一方で、上の画像のようなグッドイヤー・ウェルテッド製法は、どうしてもコバの張り出しがあり、かっちりした印象を与えます。
以上のことから「見た目が涼しい靴」とは、明るい色目でアッパーのデザインは少なめ、底付けはマッケイ製法の靴ということができます。ただ、スタイリングによってはボリュームのある靴がマッチする場合もあり、ケースバイケースでもあります。次の「おすすめの靴」でスタイリングも一緒にご紹介しますので、参考にしてください。

おすすめの靴1|J.M.weston「180」

出典:www.jmweston.fr

エレガントなジャケパンスタイルの足元は軽いローファーがベストマッチと言えます。それもローファーの原点にして完成系であるJ.M.ウエストンの180なら大人のエレガンスも兼ね備えており、クールビズ・スタイルにぴったりの靴と言えます。

180はこう履く

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180のようなフレンチトラッドを体現した靴は、その流儀に則って履きこなすのが粋です。フレンチアイビーの基本であるネイビージャケットにリーバイスのホワイトデニムという着こなしも、ボトムスをオフホワイトのコットントラウザーズに変えれば、雰囲気はそのままにオフィス仕様になります。

おすすめの靴2|F.lli Giacometti「ローファー」

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イタリア北部のペネト地方に唯一残るシューメーカーであり、ハンドメイドにこだわった丁寧な物作りと上質な素材使いが人気のジャコメッティ。今回紹介するローファーもジャコメッティならではの、「エイジングコードバン」という独特な染色が施されたコードバンを使用し、コーディネートに深み与えてくれます。

ジャコメッティのローファーはこう履く

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少し重たいバーガンディーカラーの靴ですので、上半身をブルーグレイのジャケット、白のシャツ、イエローのタイで爽やかにまとめ、ボトムスをネイビーのスラックスにして、全体を引き締めて、靴と調和させれば大人の夏の装いになります。

おすすめの靴3|Doucal's「タッセルローファー」

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イタリアらしい自由でファッショナブルな靴を、職人技で仕立てるドュカルス。そんなデュカルスの定番が、今回紹介するロングノーズのタッセルローファーです。タッセルローファーはローヤーズシューズとも呼ばれ、アメリカでは弁護士が履く靴としても知られており、ビジネスシーンにもぴったり。タッセルによる上品で華やかな雰囲気で、クールビズ・スタイルをおしゃれに仕上げましょう。

タッセルローファーはこう履く

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タッセルローファーは、それ自体が華美な靴なので、全体はシンプルにまとめた方がおしゃれです。盛夏のクールビズ・スタイルはシャツスタイルになることもありますが、そんなシンプルさが求められる時にこそ力を発揮してくれます。サスペンダーとタッセルローファーをアクセントにして、脱・「ジャケット脱いだだけ」シャツスタイルです。

おすすめの靴4|GUCCI「ビットローファー」

出典:www.gucci.com

轡(くつわ)を模したホースビットをあしらったグッチの定番ローファー。もともと大人のカジュアルスタイル向け、つまりジャケパンスタイル向けに作られていることもあり、相性抜群です。様々な型がラインナップされていますが、やはりクラシカルな1953年のオリジナルタイプが格好いいです。

ビットローファーはこう履く

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ベージュのリネンスーツは涼しげな印象を与えますが、それだけでは地味な雰囲気になりがちです。そこにビットローファーの華やかさをプラスすることで、モダンな夏の装いにアップデートすることができます。

おすすめの靴5|TOD'S「ドライビングシューズ」

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大人カジュアルの足元の代表格「トライビングシューズ」。トッズはそんなドライビングシューズの元祖として知られ、上質な素材使いと職人による丁寧な仕上げにより、カジュアルアイテムながらラグジュアリーな雰囲気を醸し出すアイテムです。

ドライビングシューズはこう履く

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ドライビングシューズはカジュアルなアイテムなので、かっちりとタイドアップしたスタイルでバランスをとるのがおすすめです。しかし、ジャケットはベージュカラーのコットンジャケットに、タイはシルクのニットタイを用いて涼しげにまとめれば、見た目にも涼しく、楽チンに仕上がります。

おすすめの靴6|COLE HAAN「ZERO GRAND」

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見た目は革靴、履き心地はスニーカーなハイブリッドシューズ、それが「ゼログランド」です。ソールがソールだけにカジュアル感が強いですが、オールブラックならそのカジュアル感も随分と薄れ、ビジネスユースに耐えられるかっちり感があります。

ゼログランドはこう履く

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スニーカーライクなシューズなので、ラフな着こなしに合わせてしまうとビジネス感が薄れてしまいます。そこでおすすめしたいのがダブルのジャケパンスタイル。威圧感のあるダブルブレステッドもジャケパンスタイルかつスニーカーライクなシューズのスタイリングで、カタいというよりはおしゃれな雰囲気になります。また画像のようにパッドや芯地を極力使わない、アンコンタイプなら見た目ほど暑くありませんのでご安心を。

おすすめの靴7|三陽山長「堅八」

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ドレススニーカーというカテゴリーで発表されている「堅八」。見た目は完全にドレスシューズながらソールやヒールカップがスニーカーライクな作りになっており、楽チンでありながら大人な見た目をゲットできる優秀な靴なのです。

堅八はこう履く

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せっかくの楽チンなシューズなので、スタイリングも楽チンを目指します。ノータイにテーパードシルエットのコットントラウザーズ、ホップサックのネイビージャケットを羽織る、こんな定番の楽チンな服装に堅八を合わせると、きっちり感はありながらもかなりリラックスした着心地になります。

おすすめの靴8|JOHN LOBB「WILLIAM」

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故・落合正勝氏をおいて、「スーツに似合わせられる紐なし靴はダブルモンクだけ」と言わしめた、オンでもオフでも大活躍してくれるダブルモンクストラップシューズ。そんな使い回しできる一足だからこそ、クラシックな一足を選びたいところです。
ジョンロブのウィリアムは、ダブルモンクストラプシューズの元祖であり完成型と言っても過言ではない名品です。

ウィリアムはこう履く

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旅行と食べること、ファッションが好き。インドア派でアウトドア派のフリーライターです。生まれは四国、大学で東京へ行き就職で大阪へ。転々とする放浪癖を生かして様々な地域の記事を書いています。

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都内在住。コーヒーとサンドイッチが大好きで1日1カフェ生活を送っている。夏の定番はレモネード、冬の定番はホットチョコレート。オシャレやヘルシーという言葉に敏感なミーハー系女子。

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茨城の筑波山生まれ。「いばらぎ」じゃなくて「いばらき」です。

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経営学を学びながら、シャツ屋でアルバイトをしています。スーツ・シャツ・ネクタイ・革靴などに興味をもって、フォーマルブランドからカジュアルブランドまで、日々多くのものに触れながらセンス磨き中。

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曲者の集まりであるCLUB Autistaに所属し、信州で車と旅と温泉と酒&肴を愛する道楽者。

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