横浜駅周辺のおすすめラーメン屋ランキング

意外にラーメン屋を探すのが難しい横浜駅周辺

さて、いきなり不穏な見出しから始まりますが、実の所を言うと横浜駅周辺から美味しいラーメン屋さんを探すのはなかなか難しいんです。なぜなら横浜駅周辺はテナント料が高い上に、人口密度の高い横浜市ではわざわざターミナル駅を狙わなくてもある程度お客が確保できるので、ラーメン屋さんは横浜駅から離れた場所に店を構える傾向にあるからです。この「ラーメン店ドーナツ化現象」が顕著に見られる横浜駅周辺では、かの有名な横浜家系総本山である吉村家ですら横浜駅から徒歩10分程の距離を置いて開店している、という状況を生み出しています。

とは言えもちろん美味しいお店もしっかり存在しています。今回は横浜で20年、美味しいラーメン屋を求め続けてきた筆者の独自のランキングをご紹介します。皆様と好みが合うかはわかりませんが、ラーメン好きのリアルなランキングとしてご参考していただければ幸いです。

第一位　迷宮地下街にある超隠れ家的中華料理店！「龍味」

第一位は横浜の地下深くにひっそりと入り口を構える、知る人ぞ知る中華料理屋「龍味」です。迷宮の様に入り乱れた地下通路の奥深くにあるこのお店は、地元民以外たどり着くのが困難と言われる程探しにくい場所にあります。

このお店の素晴らしい点は三つあります。
まず一つ目はメニューの豊富さです。ラーメン、ギョーザ、チャーハンのようなスタンダードなメニューから期間限定のメニューまで幅広く揃えてあります。

二つ目はお値段の安さです。ラーメンが380円、サンマーメンが450円などワンコインでお腹一杯食べる事ができます。このお店ではワンコインを超えたら高級メニューです。

そして最後は味。家系の様にこってり濃厚な訳でもなく、派手さこそない味ですが、考えつくされた熟練の味付けは飽きのこない安定感のある味付けになっています。野菜を豊富に使ったメニューも多く、ヘルシーなのもGOODです。

以上の三点から、横浜駅周辺の食を知り尽くしたサラリーマンや予備校生から絶大な支持を得ていて、毎日通うレベルのファンが多いこちらのお店を一位に選ばせていただきました。毎日通えるラーメン屋さんって本当に少ないと思うのです。

■龍味
住所：神奈川県横浜市 西区北幸1−1−8
TEL：045-311-2498
営業時間：10:30～21:30
定休日：無休

第二位　家系の定義を知りたいならここで食べろ！「吉村家」

二位は定番中の定番、家系総本山の吉村家です。様々な横浜のラーメンランキングで一位に輝いている本家本元のこのお店のラーメンこそが横浜家系ラーメンの定義な訳ですから、横浜のラーメンを語る上では、このお店のラーメンを食べて貰わないと始まりません。

豚骨を炊き上げた出汁でしょうゆを薄め、輝く鶏油で表面を覆ったスープ。そのスープをしっかり口へ運ぶ極太ストレート麺。口直しにピッタリのほうれん草。スモークして香ばしさと旨みを凝縮させたチャーシュー。濃厚スープをタップリ吸い、ライスのおかずに変身する海苔。

家系のすべてが詰まったどんぶり一杯には40年以上続く吉村家の歴史を語る雄弁さがあります。

家系というと濃厚でしょっぱくて豚臭い、というイメージを持つ方も多いと思いますが、吉村家のように豚骨の炊き出しが丁寧なお店では臭みや雑味が押さえられ、鶏油の爽やかな旨みをしっかり感じる事ができます。

とまぁ語る事は沢山あるのですが、記事の長さの都合上今回はここまで。興味がある方は各自調べてください。

■吉村家
住所：神奈川県横浜市西区南幸2-12-6 ストークミキ　１Ｆ
TEL：045-322-9988
営業時間：[月～土]
11:00～翌0:30
[日・祝] 11:00～23:30
定休日：無休

吉村家公式HP

第三位　常に進化する横浜駅ラーメンの新しい定番！「維新商店」

昔なつかしの中華そば、というオーソドックスなジャンルで神奈川屈指の人気店となった「維新」も今では東京は目黒に進出してしまいましたが、その後継店として開業したのがこちらの「維新商店」です。
このお店の凄いところはオーソドックスな中華そばを、名前の通り維新の心を持ち、新しい領域へとしっかり昇華させている点です。

メニューに書いてある「昔なつかしの醤油味！」というフレーズを頭に入れながら食べられるといい意味での裏切りに会います。これほど新しく先駆的な中華そばは他では中々食べられません。

油分が多めに浮いていますが、ほのかに香るしょうがの風味が油分のくどさを感じさせないのがうまい所ですね。自家製の平打ち縮れ麺はスープとの相性も抜群。日々進歩を感じさせる「維新商店」は今後も要チェックすべきラーメン屋です。

■維新商店
住所： 神奈川県横浜市西区北幸2-10-21 横浜太陽ビル 1F
TEL：045-324-0767
営業時間：［平日］11:00～15:00、18:00～22:00(L.O.21:45)［土］11:00～22:00(L.O.21:45)
定休日：日曜日

第四位　次世代家系の急先鋒！「ゴル麺。 横浜本店」

磯子系家系のラーメン屋として藤沢にオープンした「松壱家」のセカンドブラント店として知られている「ゴル麺。」が第4位です。ラーメン自体のベースは家系なのですが、トラディショナルな家系のスタイルからは外れた「新家系」を謳っており、斬新なメニューの数々は10代20代から強い支持を得ています。

たとえば昨今の流行を取り入れた野菜ドカ盛りの二郎系要素を取り入れた「豪麺」はまさに「ゴル麺。」らしいメニューと言えるでしょう。ただ野菜と厚切りの煮豚を乗せるだけではなく、家系との調和を考えて日々試行錯誤されているメニューで、食べる度に良い方向にリファインされて行くのを感じる事ができるラーメンです。
「維新商店」と共に今後に強い期待したい発展途上のお店です。

■ゴル麺。 横浜本店
住所：神奈川県横浜市西区南幸2-18-1 1Ｆ
TEL：045-548-8323
営業時間：[月〜土・祝前日]10：00〜翌5：00（L.O.4:45）[日・祝日]　10：00〜翌2：00
定休日：無休

横浜・町田・用田に4店舗展開中！松壱家伝承の「醤油豚骨ラーメン」「塩豚骨ラーメン」をはじめ、「豪麺」や「極み鶏ラーメン」など多彩なメニューをご用意しております！さらにセットでお得な「ゴル肉丼」や「ネギ丼」も人気の一品！是非一度『ゴル麺。』で貴方のお好みのラーメンをご賞味下さい！

第五位 身体に染み渡る上質な塩！「本丸亭 鶴屋町店」

横浜駅西口を出て、鶴屋町方面へ向かい、国道1号線に出ると見つける事ができるお店です。塩というシンプルながらも難しいジャンルを前面に出しているのは自信があればこそ。特に横浜では比較的塩ラーメンを食べられるお店は少なく、駅付近の美味しい塩ラーメンを食べられるお店となるとさらに貴重になります。

スープはあっさり系塩ですが、エッジの利いた塩味にげんこつ、アゴ、鶏から出た旨みが合わさります。これだけの素材を使いつつ、味や見た目に濁りを出さないのは至難の技ですが、しっかり問題をクリアしている所を見るとこのお店のレベルの高さが伺えますね。麺は中細の縮れ麺で、こちらは自家製麺を使用しています。

このお店が飲み屋の多い鶴屋にあるのがニクいですね。塩味の強い塩ラーメンは飲みの〆についつい食べたくなっちゃいますから。

■本丸亭 鶴屋町店
住所：神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町1-7-21 タクエー横浜西口第三ビル 1F
TEL： 045-314-0890
営業時間：11:00～15:00(L.O.14:50)
17:00～24:00(L.O.23:50)
定休日：月曜（祝日の場合営業、翌日休）

第六位　辛味の利いた家系ラーメン！「鶴一家」

こちらは「本丸亭」のちょうど裏の位置にあるラーメン屋さんです。2010年オープンと比較的新しいお店ですが、日々着々と手堅い人気を獲得しています。

ラーメンのタイプは横浜家系豚骨醤油ですが、家系ならではの豚骨のパンチを余り利かせず、その分クセが少ないので女性や初めて家系ラーメンを食べる人にオススメなライト家系、といった感じです。

とは言え、コアな家系好きには物足りなさを感じてしまうラーメンなので、そういう場合は辛味で攻めてみましょう。このお店では家系と激辛地獄系のハイブリッドラーメン「地獄ラーメン」を食べる事ができます。両者ともメジャーなジャンルですが、意外に激辛家系ラーメンを提供するお店って少ないんです。絶妙に計算された旨辛スープの完成度の高さに一口目から目から鱗が落ちる事うけ合いです。

■鶴一家
住所：神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町1-7-34
TEL：045-324-5568
営業時間：11:00～翌5:00
定休日：無休

横浜駅西口・鶴屋町の家系ラーメン

第七位　ラーメンの神様の血統！「東池袋大勝軒 横濱西口店」

東池袋にて伝説を作り続けてきた超名店「大勝軒」の暖簾分け店です。「大勝軒」の暖簾分けは店舗数が多いので、チェーン扱いされてイマイチ尊重されない風潮があるのですが、実は経営的には各店舗独立しているお店で、味に関しても各店舗持ち味を生かした物になっているのが特徴です。

「横浜西口大勝軒」は他店に比べ東池袋本来の味に近い味になっています。中華そばの節系と獣系を重ねた、まろやかかつ重くないスープ。もりそば(つけ麺)の酸味と甘味の利いた濃厚つけ汁。どちらも今は亡き山岸氏が東池袋で作っていた物を思い出させる味です。お腹を満たすためにも、ラーメンの歴史を知るためにも、今一度トラディショナルな大勝軒のラーメンを一杯いかがでしょうか？

■東池袋大勝軒 横濱西口店
住所：神奈川県横浜市西区南幸2-8-1
TEL：045-321-3564
営業時間：10:40～22:40
定休日：無休

つけ麺の考案者である山岸一雄が心で築き上げた伝承の仕込み・味わいの具材・こだわりの出汁・手作りの麺、そして継承される「もてなしの心」。温もりの味と心の東池袋大勝軒公式サイト

第八位　シンプルなスープが身にしみる「仙之助」

八位は相鉄ジョイナスの地下２階に入っている「仙之助」です。家系というジャンルが突出している横浜に住んでいると、どうしても食べるラーメンが偏ってしまいがちになるので、このお店の様に幅広い種類のラーメンを提供してくれるお店が貴重になってきます。

こちらのお店では札幌味噌のようなこってり系のメニューもあるのですが、個人的には丁寧に取ったスープが光る醤油や塩をオススメします。

■仙之助
住所：神奈川県横浜市西区南幸1-5-1 相鉄ジョイナス B2F
TEL：045-311-4718
営業時間：11:00～22:00(L.O)
定休日：無休

第九位　たまに食べたくなる魔性の味！？「油そば専門店 ぶらぶら」

時々無償に食べたくなるメニューとしては定番中の定番と言えるのが油そばですよね。横浜で油そばを食べる時にオススメしたいのが「油そば専門店 ぶらぶら」です。油そばというのはぎっとりとしたイメージをお持ちの方も多いと思うのですが、このお店の物はあっさり目でしつこさのないのが特徴。ふんわりと香る魚介系の香ばしさは良い節からカエシを作っているからこそです。

もちろん油そばに濃い目のこってりさを求める人もいると思いますが、自分で味がカスタマイズするのが油そばの楽しみ方です。沢山の調味料が卓上に並んでいるので、自分好みの味付けを探してみましょう。

油そばの美味しさ、楽しさをしっかりと提示してくれる「油そば専門店 ぶらぶら」は文句なしにオススメできます。

■油そば専門店 ぶらぶら
住所：神奈川県横浜市西区南幸2-12-13 愛知屋ビル 1F～2F
TEL：045-620-7142
営業時間：［日～木］11:00～翌2:00［金・土］11:00～翌3:00
定休日：無休

伝統と革新の味！新･東京名物、油そば専門ぶらぶらのホームページです。

第十位　暴力的なまでにボリューミー！「豚そば秀吉」

最後のご紹介するのは１０位「豚そば 秀吉」です。画像を見ていただければわかる通り、ラーメン界の問題児、賛否両論吹き荒れる二郎系のインスパイア店です。化学調味料をたっぷりと使ったぎっとり豚骨醤油スープ、うどんと見まがう極太麺、分厚く切られたとろとろの煮豚、そして全部食べられるの？とついつい不安になる野菜。

「秀吉」のそんな二郎系ラーメンからインスパイアを受けた二郎インスパイアというジャンルになります。暴力的な量でお腹を一杯にしたい人にはうってつけと言えるでしょう。

「秀吉」のラーメン二郎本来のギトギト感や化学的な旨みは若干抑えられていて、二郎系ファン以外でも味わいやすい一杯になっています。ただし、その分二郎らしさは削られているので、ごってごての二郎が好きな方には若干物足りなさがあるかも知れません。

■豚そば秀吉
住所：神奈川県横浜市西区南幸2-9-1 サンマウンテンビル 1F
TEL：045-311-8119
営業時間：[日～木]17：00～23：30（23：00L.O.）[金・土]17：00～24時 ( 23 : 30L.O.）
定休日：不定休

探せば見つかる横浜の美味しいラーメン屋！

いかがでしたか？冒頭でも書きました通り、横浜駅周辺ではラーメン屋さんを探すのは中々大変なのですが、そんな中できらりと光る10店をランキング形式でご紹介させていただきました。美味しいラーメン屋さんを知っている、という事は男のステータスの一つですので、ぜひ横浜駅周辺をはじめ、様々な場所でリサーチをかけて美味しいラーメン屋さんを発掘してみてださい。