京都の本当に美味しい寿司の名店おすすめ10選【ミシュラン星獲得の高級寿司からコスパ抜群の京寿司まで】
京都府内の本当に美味しい寿司の名店10選をご紹介します。ミシュランガイド2016京都で星を獲得した2店と、星ではないけれどもコスパの良いお店に付与されるビブグルマンを獲得した2店も含みます。江戸前寿司から京寿司まで楽しめる京都の寿司を楽しむのであれば要チェック間違いなしのおすすめの10軒です。
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アイキャッチ画像出典:restaurant.img-ikyu.com
京都で本当に美味しい寿司屋10軒
京都で本当に美味しい寿司屋10軒をご紹介します。
地理的な要因もあってか、京都で美味しい寿司屋を見つけるというのはそもそも難易度が高いように感じます。
今回はそんな京都の中でも、京都を代表する高級寿司屋から、リーズナブルでコスパ抜群の寿司屋、230年以上続く伝統的な京寿司のお店まで、一度は行っておきたいおすすめのお店を選んだ完全保存版です。作家の池波正太郎が通い続けた名店や、スティーブ・ジョブズが「今までで一番美味しい寿司だ」と絶賛したという伝説のお店まで一挙ご紹介します。
予算1万5千円〜2万円以上の高級店3選
まずは安くても予算1万5千円以上する、京都を代表する「高級寿司」をご紹介します。どれもネタに一手間を加えたいわゆる「江戸前寿司」ですが、東京の名店出の江戸前寿司屋から、地元京都のネタ・技法を加えてアレンジしたもの、作家池波正太郎絶賛の独特の寿司を提供する名店の3店のご紹介です。
鮨まつもと
四条通から花見小路通に入り、一本入った祇園風情漂う石畳の小路にあるのが「鮨まつもと」です。
京都を代表する江戸前寿司店です。ご主人は東京新橋の名店「しみづ」で修行を積み、2005年に祇園にてこのお店を開業しました。江戸前の流儀に倣い、シャリは強めの赤酢と塩をしっかりと利かせ、やや固め。魚は築地から仕入れるほか、京都名物でもある甘鯛や、兵庫明石からもこちらも名物タコなど、各地の名産や旬のものを取り入れています。
カウンター7席にテーブル席がひとつ。ご主人の丁寧な仕事や応対も評判のミシュラン一つ星の名店です。
【店舗情報】
営業時間:昼=12:00~14:00 L.O.13:30 ※水曜休み
夜=18:00~22:00 L.O.21:00
定休日:火曜、5月中旬、8月中旬、年末年始
料金:昼=コース 9,000~15,000円
夜=コース 15,120~18,360円
住所:京都市東山区祇園町南側 570-123
TEL:075-531-2031
祇園エリアの江戸前寿司店、鮨 まつもとのオフィシャルページです。お店の基本情報やメニュー情報などをご紹介しています。
寿し 祇園 松田屋
祇園花見小路、「鮨まつもと」のすぐ近く、同じ通りの西側にあるのが「寿し 祇園 松田屋」です。
滋賀の寿司屋に生まれた松田屋のご主人も、地元滋賀の家業を継いだ後、東京の名店で学び、2007年にこの「寿し 祇園 松田屋」を開業しました。甘めのシャリが特徴の関西寿司から、「鮨まつもと」同様、シャリは赤酢を利かせ、魚には一手間を加え、お酒も楽しめる江戸前寿司にスタイルを変えての開業。魚は築地の他、全国各地から仕入れています。独自の技法で作られる「玉」や「マグロの漬け」も名物です。
京都の寿司屋でミシュラン一つ星を獲得したのは「鮨まつもと」とこの「寿し 祇園 松田屋」のみ。正直江戸前寿司の名店はあまりないともいえる京都を代表する寿司屋と言えるでしょう。
カウンター7席です。
【店舗情報】
営業時間:昼=12:00~14:00 (L.O.) ※日曜のみ営業
夜=18:00~23:00
定休日:月曜、年末年始
料金:昼=コース:14,040~21,600円、アラカルト:15,000~20,000円
夜=コース:14,040~21,600円、アラカルト:15,000~20,000円
住所:京都市東山区祇園町南側 570-123
TEL:075-561-3338
松鮨
烏丸駅から北へ数分、堺町通と柳馬場通の間、蛸薬師通沿いにあるのが「松鮨」です。
昔から京都の食通からも人気の名店で、作家池波正太郎が通い続けた寿司屋としても有名です。彼のエッセイ等でも何度となく登場します。池波正太郎が「東京ふうでもなく、大阪ふうでもなく、京都ふうでもない独自の鮨」と絶賛した伝統ある寿司屋です。池波正太郎はそう言いますが、江戸前寿司がベースになっていると思います。
カウンターのみの6席。カードは使えません。
【店舗情報】
営業時間:13:30~19:00
定休日:木曜日
料金:20,000円〜25,000円程度
住所:京都市中京区蛸薬師柳馬場西入十文字町432-1
TEL:075-221-2946
京都へ行っての私のたのしみは、午後に『松鮨』へ行き、他に客もないことゆえ、ゆっくり酒をのみ、鮨を食べた後に『ちらし』を折箱へ入れてもらう。これを夜更けてからホテルへもどり、冷酒で食べることだった。
(池波正太郎『むかしの味』)
東京ふうでもなく、大阪ふうでもなく、京都ふうでもない独自の鮨だ。それをにぎるあるじの爪の中までもなめたいほどの美しい鮨だ。あるじの指も爪も鮨と同化している。あるじの手先が[鮨]になってしまっている。
(池波正太郎『散歩のとき何か食べたくなって』)
一時は、ここの鮨を食べたくて京へ出かけたこともあった。
(池波正太郎『食卓の情景』)
予算5千円〜1万円のコスパ抜群の名店4選
続いては、予算5千円から1万円程度で楽しめる、コスパも抜群の名店をご紹介します。あのスティーブ・ジョブズが「今までで一番美味しい寿司だ」とiPhoneにタグづけしたという伝説の寿司屋もあります。
すし岩
東本願寺の近く、渉成園の南西側に位置するのが「すし岩」です。
この寿司屋はなんといってもスティーブ・ジョブズが2010年7月に訪れたことで有名。当時、スティーブ・ジョブズが「Best sushi I've ever had(こんなおいしいお寿司は初めてだ)」とiPhoneにタグ付けした寿司屋がこの「すし岩」です。ジョブズのサイン色紙が店内には飾られており、「なんでも鑑定団」にも出演したことでも話題を呼びました。ジョブズが絶賛したとだけあり、京都を訪れた外国人の方が来店することも多いのが特徴です。(そのためなのか、ワインも充実しています)
おまかせコースは8,000円、10,000円、12,000円、15,000円、20,000円とあります。
営業時間:昼=12:00~14:00
夜=17:00~22:00
定休日:月曜日
料金:8,000円〜15,000円程度
住所:京都市下京区下珠数屋町通間之町角
TEL:075-371-5782
寿し 喝菜(かっさい)
地下鉄烏丸線五条駅2番出口を出て数分のところにある隠れ家的な寿司屋が「寿し 喝菜」です。
店主は京都の有名割烹店に10年以上勤めたのち、独立。完全な京寿司と言っていいのか正直わかりませんが、江戸前寿司とは違い、シャリには甘みがあります。東京浅草の合羽橋にある「すし468(よーろっぱ)」は店主の弟弟子が開いている京寿司のお店で、東京ではコスパ抜群の名店でもあります。
店内は、割烹料理店出身だけあって、割烹料理店ぽい落ち着いた佇まいです。コアなファンも多く、店主と奥さんの人柄も人気の京都を代表する寿司屋のひとつです。
【店舗情報】
営業時間:17:00~22:30
定休日:月曜日
料金:8,000円〜12,000円程度
住所:京都市下京区万寿寺通烏丸西入御供石町368
TEL:075-353-9708
こちらで「すし468」をご紹介しています。
すし 傳(つたえ)
地下鉄東西線京都市役所駅前からすぐ、麩屋町通沿いにあるのが「すし 傳(つたえ)」です。シャリはやはりやや甘みのある京都風。お米も京都産のコシヒカリの古米を使っています。一品料理から握りまで幅広く楽しめる隠れ家的なお店でしたが、2016年、ミシュランガイドが「星はつかないけれどもコストパフォーマンスの高い料理を提供する」お店に与える「ビブグルマン」に新たに認定されました。今後、人気が出て、混雑してくるかもしれません。カウンター7席です。
【店舗情報】
営業時間:夜=17:00~23:00
定休日:日曜 (月祝の場合は除く)、祝日の月曜
料金:夜=アラカルト 4,000~6,000円
住所:京都市中京区麩屋町通御池上る
TEL:075-211-0020
鮨嵩(すしたか)
祇園四条駅6番出口からすぐ、大和大路通を入ってすぐのところにあるのが「鮨嵩(すしたか)」です。
京風寿司を提供する寿司割烹的な寿司屋です。ネギトロにたっぷりの山葵を加えた裏巻き寿司「なみだ巻」は鮨嵩の名物のひとつ。「なみだ巻」に代表されるように「男らしい」寿司が特徴的です。夜の1時までやっているのも珍しく、重宝します。鮨嵩もミシュランガイド2016で新たにビブグルマンに認定されました。
【店舗情報】
営業時間:夜=17:00~1:00
定休日:不定休
料金:夜=コース:5,184~8,640円、アラカルト:3,000~8,000円
住所:京都市東山区大和大路四条下る大和町 21-1
TEL:075-531-6010
予算3千円以下の絶品京寿司おすすめ3選
地理的な要因もあり、京都で寿司というと、「握り寿司(江戸前寿司)」ではなく「京寿司」が江戸時代より京都の伝統的な寿司となっています。そもそも京寿司とは何かといったときに、明確な定義ができないものでもあるのですが、鯖寿司、ちらし寿司、巻寿司、箱寿司あたりを総称することもあれば、鯖寿司をいわゆる京寿司とする見方もあるような気がします(厳密には違うかもしれません)。
どちらにしても鯖寿司は、鮮魚が手に入りにくい京都では、塩漬けの鯖を酢で締めて、2,3日持つ保存食としても、一方でお祝い事などの際のご馳走としても江戸時代より京都の人たちが食べてきた伝統的な「京寿司」と言えるでしょう。
最後にご紹介する3軒は、予算3,000円以内で食べられる伝統的な京寿司(鯖寿司)の名店のご紹介です。
握り寿司と京寿司を一緒にまとめるのはどうかとも思いましたが、京都で寿司といったらやはり外すことはできないので、ご紹介します。
いづう
1781年(天明元年)に創業した「いづう」。現在の京都の鯖寿司を形作ったとも言える、230年以上続く伝統のお店、老舗中の老舗です。鯖寿司といえば真っ先にあがるのがこの「いづう」。伝統的な作り方を今でも守り続けています。もちろん人気なのは、分厚い昆布に包まれた、シャリの高さと同じくらいの脂の乗った肉厚の鯖。
そんな定番の鯖姿寿司は6貫で2,430円。コスパが悪いという人も中にはいますが、鯖寿司といえば「いづう」。価格を江戸前寿司と簡単に比べるわけにはいきませんが、特に気にならない値段ではないでしょうか。お土産にもおすすめですが、予約した方が無難です。ちなみに、接客態度が気にならないという人もいます。
場所は祇園四条駅から徒歩5分ほど。
【店舗情報】
営業時間:11:00〜23:00(日曜・祝日は22:00まで)
定休日:火曜日(祝日は営業)
料金:2,000円〜4,000円
住所:京都市東山区八坂新地清本町367
TEL:075-561-0751
いづ重(いづじゅう)
「いづ重」は創業100年を超える祇園石段下の寿司屋。今ご紹介した「いづう」から明治時代に暖簾分けしたという、いづうに次ぐ老舗です。鯖寿司はもちろん、鯛、鮎、甘鯛など多くのメニューがあります。同じく関西寿司を代表するともいえる見た目華やかな上箱寿司やいなり寿司も人気です。接客も丁寧と評判の老舗です。
【店舗情報】
営業時間:10:30-19:00 (L.O. 18:30)
定休日:水曜日(祝祭日の場合、翌木休)
料金:500円〜4,500円
住所:京都市東山区祇園町北側292-1
TEL:075-561-0019
鯖寿司を始めとする「京寿司」は、京の人たちが召し上がるお寿司です。いづ重では、産地や中央市場から仕入れる四季折々の鮮魚をはじめ、ほとんどの食材を店内で調理しています。百年前と変わらぬ調理法で、作られる伝統の味を、ぜひお召し上がり下さい。
さか井
烏丸駅16番出口を出て、大丸京都店のすぐ先にあるのが「さか井」です。1954年創業の京寿司のお店です。
名物はもちろん鯖寿司。「いづう」「いづ重」と比べると締め加減は浅めな気がしますが、クセのない鯖を出す名店です。ほかにも穴子丼や夏の名物鱧(はも)寿司も人気です。また、なによりも名物なのが女将さん。強烈なキャラクターで気持ちの良い女将さんです。
カウンター6席ほどで、はっきり言ってお店は非常に狭いです。店内のメニューに値段は書かれていませんが、鯖寿司3,000円程度(鯖のものによって変わる)、ミックス丼2,000円、穴子丼1,400円、鱧寿司3,500円。
【店舗情報】
営業時間:11:30~18:30
定休日:不定休
料金:2,000円〜4,000円
住所:京都市中京区高倉通錦小路下ル西魚屋町592
TEL:075-231-9240
京都の美味しい寿司屋さんは少ないのが本音
すでに書いたように、地理的な要因もあって、京都で美味しい寿司屋を見つけるのは難易度が高いです。
江戸前寿司・京寿司どちらを食べるにしても、今回ご紹介したお店はどれも京都を代表する名店や、食通お墨付きのお店ばかりですので、京都で寿司を食べるときには是非参考にしてみてください。
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この記事のライター
慶應義塾大学→大手金融機関→会社経営。美味しいお店の予約を取ることに一日の大半を使う自称美食家。グルメに強いこだわりを持っていますが、周りからはグルメぶっている味の分からない男といじられることも。