【時代小説】本当に面白い人気作品おすすめベスト10
今回は時代小説/歴史小説のおすすめ作品をご紹介します。
様々な国、時代の作品がありますが、人気作品の中から珠玉の傑作だけを選んでみました。読みだしたらとまらなくなってしまうものばかりですのでご注意を!
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時代小説を読もう
みなさんは時代小説を読みますか?
時代小説の中でも名作と呼ばれるものは、過去の英雄のストーリーや生き様を想起させてくれ、ぐいぐいその世界観に引き込まれてしまうものばかりです。今まで読んだことがなくても、一度読むとはまってしまうものばかりです。是非一度お試しください。
*甲乙つけがたいのでランキング形式にはしてません。どれもおすすめです
三国志 北方謙三
三国志はいわずと知れた中国の魏・蜀・呉の争いを描いた史実であり、中国でも人気の物語です。
日本でも三国志関連の小説は吉川英治の三国志を筆頭に数多くありますが、その中でもおすすめしたいのがこの北方謙三による三国志、通称北方三国志です。(筆者が時代小説にハマるきっかけとなったのがこの北方三国志です。)
吉川三国志と比べると登場人物の人物描写が熱く、特に呂布という最強の武将の生き様にひかれるファンが多いです。単行本だけでなく文庫版もあります。是非読んでみてください。
『三国志』(さんごくし)は、1996年に刊行された北方謙三の歴史小説。北方が初めて中国史を題材にとった小説である。全13巻。漫画版が、竹書房から河承男画で、2011年4月から5年かけて全30巻刊行される予定である。 正史の『三国志』を原典としており、ストーリーの大綱は万世一系思想と易姓革命思想の対決を根幹としている。 基本的な展開・人物描写は正史に準拠しながらも、適宜に独特のストーリー解釈を施すことで、歴史的リアリティよりも人物描写そのものに重きを置いた骨太な描写が特色。加えて『三国志演義』に見られるファンタジー色の強い描写(幻術・妖術など)や史書からの引用等は排除されている。 節ごとの主要人物の一人称視点でストーリーが展開しており、主に劉備、関羽、張飛、諸葛亮、曹操、曹丕、司馬懿、孫堅、孫策、周瑜、陸遜、呂布、袁紹、張衛、馬超からの視点が描かれる。 吉川英治の『三国志』同様、諸葛亮の死をもって本作は完結している。
水滸伝 北方謙三
水滸伝は中国の四大奇書の一つとされる創作の物語ですが、これをベースに北方謙三がアレンジを加えた作品がこの北方水滸伝です。水滸伝は108人の英雄が、腐敗した国を建てなおすために革命を起こすストーリーであり、それぞれの英雄がうまく描写されており、魅力が最大限引き出されています。
好きなキャラクターが死ぬシーンに涙することも多々あります。是非読んでみてください。
楊令伝 北方謙三
水滸伝の続編にあたるストーリーが楊令伝です。楊令という北方謙三が生み出したオリジナルキャラが水滸伝の舞台で暴れまわります。英雄の意思を継ぐ、若き英雄が再び世直しのための革命を引き起こします。水滸伝で感情移入が完成しているため、水滸伝を読んだら絶対に楊令伝も読みたくなります。それほど面白いです。ちなみにこれ以上北方謙三作品を紹介すると、ほかの作者の作品を紹介できないのでランキングにはいれませんが、楊令伝の続編にあたる完結編が岳飛伝です。こちらもおすすめです。
前作『水滸伝』の最後で官軍に敗れた梁山泊が、前作で登場した楊志の子、楊令を頭領に迎えて再起し、生き残った百八星と遺児たちが理想の国づくりの為に戦う。遼の滅亡と金の勃興、方臘の乱といった史実を背景に、原典の百二十回本の後半部分や『水滸後伝』といった原典の要素を織り交ぜながらも、前作同様に北方のオリジナル作品となっている。
太公望 宮城谷昌光
紀元前11世紀ごろの中国・周の軍師、呂尚(太公望)を題材にした物語です。
父親を殺された遊牧民の少年が商王への復讐のために、周という国を支援し最終的には斉という国を建国するストーリーであり、その中で主人公の太公望が変化していく様子に共感してしまいます。
上・中・下の3巻構成ですが、すらすらと読んでしまう作品です。
『神の時代から人の時代へ』-千歳に一度の大変革であった商周革命期を扱った作品。
少年時代に父を商王に生贄にされ復讐を誓った望は、肉屋に扮しながら反商の地下組織を率い、やがて西方の雄・周の文王の知己を得てその軍事力をも利用して革命を成し遂げようとする。ところが商王朝打倒が現実のものとなりつつある中、『祖霊を喜ばせるために異民族を生贄にしても心の痛みを覚えない商王朝が倒れた後、どのような王朝がくるべきか』を構想するようになる。そして周を中心とした革命に全力をそそぎながらも、自らは『民族の差異を超えた公平な邦の建設』を理想とし、ついに斉を建国する。
表面的には無名の若者が一国の主となるサクセスストーリーに見える本作だが、実は単なる復讐者から時代の構想者へと主人公が変化してゆくさまこそ宮城谷先生が本当に描き出したかったものではないだろうか。
竜馬がゆく 司馬遼太郎
幕末時代の日本の英雄である、坂本竜馬を主人公とした作品が竜馬がゆくです。ドラマにもなってますし、漫画にもなった名作です。いわゆる坂本竜馬像を築いた作品でもあり、竜馬のどこかつかみどころのない性格は何故か気になってしまいます。幕末という激動の時代を生きた男たちの生き様を是非ご覧ください。
「薩長連合、大政奉還、あれァ、ぜんぶ竜馬一人がやったことさ」と、勝海舟はいった。坂本竜馬は幕末維新史上の奇蹟といわれる。かれは土佐の郷士の次男坊にすぎず、しかも浪人の身でありながらこの大動乱期に卓抜した仕事をなしえた。竜馬の劇的な生涯を中心に、同じ時代をひたむきに生きた若者たちを描く長篇小説。
坂の上の雲 司馬遼太郎
近代日本の、海外諸国に追いつくために奮闘する若者を主人公にした作品です。
秋山好古、秋山真之の兄弟と正岡子規の3人を主人公として物語は進んでいきます。日本の富国をめざした青年たちがいかに悩み、いかに生きたかという先人の生き様を目の当たりにし、現代の日本の在り方を考えてしまう作品です。
羸弱(るいじゃく)な基盤しか持たない近代国家としての日本を支えるために、青年たちが自己と国家を同一視し、自ら国家の一分野を担う気概を持って各々の学問や専門的事象に取り組む明治期特有の人間像である。好古における騎兵、真之における海軍戦術の研究、子規における短詩型文学と近代日本語による散文の改革運動など、それぞれが近代日本の勃興期の状況下で、代表的な事例として丁寧に描かれている
織田信長 山岡荘八
日本の時代の中でも人気がある戦国時代。戦国時代の登場人物の中でも特に有名な織田信長を題材にした作品が山岡壮八の「織田信長」です。
うつけ者とも評され、しかしその実態は天下統一をその手にしかけた天才である織田信長の人物描写をとても面白く読むことができます。信長の破天荒な行動には全て意味があり、それを考えながら読むのも面白いです。
吉法師(信長)は、奔放奇抜な振るまいで家中のひんしゅくを買う”うつけ者”だが、燕雀(えんじゃく)いずくんぞ鴻鵠(こうこく)の志を知らん。手始めは尾張織田の統一だ。美濃の梟雄(きょうゆう)斎藤道三から娘の濃姫を娶った信長は、アンチ信長派の旗印となっている弟の殺害を決意した。戦国の世に彗星のごとく出現した驕児の若き日々。
徳川家康 山岡荘八
山岡荘八による時代小説の中でも人気のあるのが徳川家康です。全26巻と非常にボリュームがあるのですが、徳川家康の波乱万丈の生涯を非常に色濃く反映した感動の時代小説です。
戦国時代の小説としては、この「徳川家康」と前述の「織田信長」がまず読んでいただきたい作品です。
本作品は、日本中に「徳川家康ブーム」を引き起こした傑作中の傑作であり、作者山岡荘八が昭和25年から42年まで足掛け18年にわたって書いた一大巨編である。
一大巨編だけあり、非常に長い…全26巻!!
徳川家康の出生から、人質時代、信長、秀吉に使え、江戸幕府開府そして死を迎えるまで徳川家康75年の生涯を余すところなく伝えている。
全26巻、取り掛かるには非常に勇気がいる…しかし、読んでいただきたい。
家康の臨終の場面では、家康の人生と26巻読み終えた感慨で涙さえ出そうになる。
家康の人生観、「堪忍の心」現代の人間にも学ぶべきもののがあまりにも多い。
26巻は非常に長いように思えるが、決して中弛みは覚えない。是非読んでいただきたい作品である。
大聖堂 ケン・フォレット
西洋の時代小説としておすすめしたいのがケン・フォレット作の「大聖堂」です。世界中で大人気の西洋時代小説であり、12世紀のイングランドを舞台に大聖堂を建てたいという夢を持つトムと修道士のフィリップを主人公にした壮大な物語です。世界観も非常にうまく表現しており、情景が目に浮かぶように楽しめます。
西洋の時代小説はあまり多くないのですが、大聖堂はまず読んでほしい作品です。
いつかこの手で大聖堂を建てたい―果てしない夢を抱き、放浪を続ける建築職人のトム。やがて彼は、キングズブリッジ修道院分院長のフィリップと出会う。かつて隆盛を誇ったその大聖堂は、大掛かりな修復を必要としていた。折りしも、国王が逝去し、内乱の危機が!十二世紀のイングランドを舞台に、幾多の人々が華麗に織りなす波瀾万丈、壮大な物語。
双頭の鷲 佐藤賢一
中世におけるフランスとイングランドの百年戦争を舞台にし、天才軍事戦略家ベルトラン・デュ・ゲクランが出世していく様を描いた時代小説です。容姿が醜く、不器用なベルトラン・デュ・ゲクランが自らの力量だけでのし上がる様子に、読み進むにつれて自然と応援したくなってしまいます。
佐藤賢一の小説ではこの双頭の鷲以外にも傭兵ピエールも面白いので、あわせておすすめです。
野蛮で、礼儀知らずで無教養、四十歳過ぎまで女性に縁がない、見てくれも奇妙な男、ベルトラン・デュ・ゲクランがこの上ない、ヒーローに思え、親近感が湧いてくるから不思議だ。その容貌も「浅黒く焼けた顔は丸く、飛び出した目玉も丸く、どっしりしとした鼻までが丸く胡座をかいている。白々と頭皮を露にしながら、髪も綺麗に丸刈にして、いやが上にも目立った耳は、これまた休憩する揚羽蝶のようだった」と描写され、腕はだらりと下げれば膝まで届くといった異形ぶりだ。
ベルトラン・デュ・ゲクランの魅力を語るのに、筆者は多士済々の人物を配した。従兄弟で托鉢修道士エマヌエルは、その相談役。幼なじみで占い師のティファーヌは、ベルトランの初恋の人。ひ弱な王太子でのちにフランスを統一するシャルル五世。イングランド軍の戦争の天才、グライ―。
友情あり、恋あり、戦争ありで、面白いこと100%保証付きだ。
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この記事のライター
日本一即戦力な公認会計士、を目指しています。大手監査法人⇒米国留学⇒経営コンサル公認会計士&TOEIC900超に加え、最近は経営能力など、知の経験値稼ぎに絶賛邁進中。様々知識を身につけるべく、読書とグルメめぐり(一流レストランからB級まで幅広く)が大好物