【2024年花火大会】40代男性の粋で上品な『浴衣』着こなし術

ここ近年、デザインや素材がバリエーション豊かになったことで、浴衣を夏のおしゃれ着として楽しむ男性の姿も。今年の花火大会は、浴衣を粋に着こなして、40代男性の大人の落ち着きと色気を醸し出しませんか。

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アイキャッチ画像出典:www.photo-ac.com

夏は浴衣を着る機会が多い

夏のお祭りや花火大会、イベントなどで、浴衣を粋に着こなす男性の姿は女性だけでなく、男性から見てもかこいいものです。ここ近年は、女性に負けないくらい浴衣や和装小物のバリエーションが増え、専門店だけでなくプチプラブランドでも購入できるなど、だいぶ敷居が低くなりました。男性の場合、着付けの工程のひとつである“お端折り(おはしょり)”がないため、はじめての浴衣でもちょっとしたコツを掴めば、粋に着こなせます。

大人の男は浴衣が似合う

着物にしろ、浴衣にしろ、和服は胴長寸胴昔ながらの日本人体型のほうがおさまりが良く、きれいに着こなせます。男性の浴衣は帯を腰で締め、重心を下において着るものなので、瘦せ型の男性よりも貫禄のあるお腹をもつ男性のほうがかっこよく見え、男のゆとりや自信をも引き出してくれます。この記事では、大人の落ち着きと色気をキーワードに、40代男性の粋で上品な浴衣の着こなし術を紹介していきます。

浴衣を着るときに必要なアイテム

まずは、基本から。浴衣デビューにあたり、必要なアイテムは以下の通り。

肌着

汗取りや透け防止、さらには着崩れや足さばきをスムーズにしてくれる必須アイテム。和装下着もしくは手持ちのVネックTシャツやリラックスパンツでも代用可能。

腰紐

浴衣の前身頃を合わせたあと、腰に巻きつけ結ぶ紐。素材には正絹や綿、化繊などがあり、初心者は締めやすく緩みにくい正絹がおすすめ。

堅く厚手に織られた「角帯(かくおび)」が一般的ですが、カジュアルに楽しめる「ワンタッチ帯」や「兵児帯(へこおび)」もあります。同じ浴衣でも身に着ける帯によって印象ががらりと変わるので、何本か持っていると着こなしのバリエーションが増やせて◎

履物

素足に下駄や雪駄が主流。和装の履物は、自分の足のサイズよりも少し小さめのものを選び、少し踵を出すと粋。鼻緒擦れが気になる人は、足に合わせて鼻緒を調節してくれる実店舗の専門店で購入を。

粋で上品に見える浴衣を選ぶ

バリエーション豊かな男性用浴衣は、色・柄・素材に着目。

花火大会前の明るい時間から出かけるなら、黒や紺といった暗色系の浴衣がおすすめ。引き締まった印象を与え、少々の汚れであれば目立たないので、初心者でもスマートに着こなせます。一方、花火大会のみなら、暗闇や花火の明りでも柄や着こなしが映える白や生成りの浴衣を選んでも。

一見無地に見える繊細な柄や、縦縞や麻の葉、小紋など古典柄は、流行に左右されずに長く着用できます。オーソドックスな色みとシンプルなデザイン(柄)を選ぶことで、落ち着いた雰囲気や色気を醸し出せ、40代の男性が着ると様になります。

素材

浴衣の素材は、大まかに綿・麻・化学繊維にわけることができます。綿は肌触りが優しく、汗をかいても蒸れにくく、洗濯機で洗えるのが魅力。麻は綿よりも軽く、通気性や速乾性が高く、涼やかで快適。麻100%はお手入れやお値段がたやすくありませんが、風合いが上品で大人の男性の魅力を引き出してくれます。化学繊維は、3つの素材の中で一番安価で丈夫。洗濯機でじゃぶじゃぶ洗えて、しわにもなりにくいので扱いがラクです。その一方で、吸湿性が乏しいため、吸水速乾性の肌着にするなどの工夫が必要。おすすめは、綿100%の素材より乾きやすく、麻の快適な着心地を楽しる、綿と麻の混合素材。綿と麻の割合によって質感が変わるので、実店舗で見て触って、可能なら試着してみるといいですね。

粋に見える小物アイテムを取り入れる

男の浴衣は、和装小物をも含めた全体でコーディネートすることで粋になります。

扇子

扇子は、日本が世界に誇る伝統文化の象徴。涼を取る目的とする夏扇子には、綿や麻、化学繊維など素材ごとの風合いを楽しめる「布扇子」と、気軽に楽しめる「紙扇子」の2種類があります。大人の男性ならちょっと奮発して、骨や生地に上質な素材を使用した高級扇子を選びたいところ。老舗扇子店の実店舗やオンラインショップには、和洋折衷で使えるシックな無地から、さりげなく個性を出せる古典柄、無地系の多い和装にアクセントを加えられるモダンなデザインまで揃っているので、好みや予算に見合った1本を選ぶことができます。

手ぬぐい

手ぬぐいは、ハンカチやタオル代わりに使え、ひざの上にかければナフキンがわりにもなる、1枚あると便利な和装小物。ひとえに手ぬぐいと言っても、生地の種類や染色法方法、デザインもさまざま。日本製の和晒しを使った昔ながらの手拭いは、吸湿性がよく、色柄も豊富に揃っているのでおすすめです。

信玄袋

信玄袋は、武田信玄が好んで持っていたという事から由来した※手提げ袋。袋自体にマチがあるので、物がたくさん入れられ、商品によってはファスナー仕様の外ポケットやスマホが入る中ポケットがついているので、こまごまとしたものをスマートに持ち歩けます。古典柄が豊富に揃っているので、手ぬぐいと合わせて、さりげないおしゃれを楽しんで。

※諸説あり

かっこよく粋に見せるための着こなしポイント

せっかく上質な浴衣を選んでも、着こなしが野暮ったければ意味がありません。

裄(ゆき)、身丈、腰まわりの合ったものを選ぶ

男性用浴衣は、おはしょり(ウエストあたりで折り返した部分)がなく、丈を調整できないので、サイズ選びが重要です。帯を締めると裾が結構上がるため、浴衣を体に当てた時はジャストサイズに見えても、実際に着用したらつんつるてん!なんてことに…。粋に着こなすには、裄丈は手のくるぶしにかかるくらい、身丈はくるぶしより少し上が理想です。自分の体に合った浴衣を選ぶと着付けもしやすく、着崩れもしにくいので試着は必ずしましょう。浴衣に合わせる履物を履いたうえで試着をすると全体像で捉えられ、ベストな身丈を選べます。

衣紋(えもん)は抜かない

男性は、衣紋(浴衣の後ろ側の衿部分)を首にピッタリ沿わせ、上半身にゆるみがないように着こなすのがポイントです。上半身に緩みがありすぎると衣紋が抜けてしまい、女々しさが出るので注意。

胸元は詰め過ぎず開き過ぎず

男性が浴衣を粋に着こなすためには、胸元にも注意が必要です。開きすぎるとだらしない感じになり清潔感が出せません。ましてや下着が見えては野暮というもの。かといって詰まり過ぎは、暑苦しく見て良くありません。衿元は、左右の鎖骨の間にある喉下のくぼみが正面から見てギリギリ見えるぐらいにすると、品良く艶っぽさが出ます。

帯は腰に巻く

帯も腰紐も、左右の腰骨の高さに沿わせて結ぶことで、かっこよく着こなせ、着崩れも起こしにくくなります。ベルト感覚でウエスト位置で帯を締めてしまうと裾広がりや着崩れの原因となり、野暮ったい印象に。また、和服は洋服と違い、お腹周りの肉付きが良いほうが様になります。細身の方は、ウエストから腰辺りにタオルを巻いて腰紐で固定させると、着姿のバランスが改善します。さらに、男性は、角帯の結び目の位置も大切。背中心から左右どちらかに少しずらすことで、粋に見せることができます。

今年の花火大会は浴衣で行こう

40代は浴衣が似合う年代。今どきの浴衣は簡易的なものや高見えするもの、古典的な柄をモダンにアレンジしたものなど、さまざまあるので、ぜひ、粋に着こなして今年の花火大会を楽しんでくださいね。

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斉藤情報事務

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