「浴衣」「作務衣」「甚平」って何が違う?意外と知らない基礎知識とマナー
花火大会などで「和装」にチャレンジする人も多いのではないでしょうか。定番の「浴衣」はもちろんのこと、「作務衣」や「甚平」を着る人もいます。しかしこれらを着る上で、元々どんな時のための服装なのかはあまり知られていません。そこで今回は和装の基礎知識をマナーをご紹介します。
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アイキャッチ画像出典:www.otokokimonokato.com
夏の定番ファッションの「基礎」を押さえておこう
花火大会などで「和装」にチャレンジする人も多いはず。
最近は定番の「浴衣」の他、「作務衣」や「甚平」を着る人もいますよね。
でもこれらの和装、元々どんな時のための服装なのか、知っていますか?
基礎知識をマナーを抑えて「大人の夏和装」を楽しんでみましょう。
浴衣(ゆかた)
元々は平安時代に「湯上がりのバスローブ」的に着られていた着物。
江戸時代頃に庶民の夏の部屋着や寝間着として用いられるようになりました。
昭和の頃までは「浴衣=部屋着、パジャマ」という感覚があり、「浴衣でバスや電車に乗るのはNG」とされていたことも。
現代では夏の外出着として着る機会が増えていますが、やはり着物の中では「Tシャツ」程度のカジュアルな格です。
そのため足袋(たび)などを合わせることは基本的にNGです。
作務衣(さむえ)
元々は僧侶(お坊さん)が庭掃除などの作業をするために着ていたもの。
「作業着」であり、読経や法要などのイベント時には作務衣を着用しません。
昭和中頃から一般庶民の「部屋着」として使われることが増えました。
洋服で言うと「ジャージ」と言った感覚です。
甚平に比べて丈・袖が長く、一般的にはボトムは「長ズボン」となっています。
甚平(じんべい)
江戸時代末期に庶民の夏のルームウェアとして一般的になったもの。
「甚兵衛という人が着ていたから」など、名前の由来には諸説あります。
作務衣との違いは、身頃と袖をタコ糸で編みつけたり、編みレースを使っている点。
また袖が作務衣より短く、ボトムもハーフパンツスタイルとなっています。
今で言うと「Tシャツ+ステテコ」のワンマイルウェアです。
TPOに合わせたセレクトが大切
浴衣・作務衣・甚平は、3つとも厳密に言えば「ルームウェア」。
しかし浴衣は最近では「外出着」としての扱いが増え、格としては「浴衣>作務衣>甚平」となっているようです。
例えば「浴衣サービスデー」などでは「作務衣・甚平は対象外」とされることもあります。
また、Tシャツ・ジーンズ等がNGのドレスコード有りのお店では、上記の和装ではお店に入れなかったり、マナー違反となることも。
「近所の花火大会なら甚平」「電車に乗って、帰りにカジュアルなバーにも行くなら浴衣」など、TPOに合わせたセレクトをしてみましょう。
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この記事のライター
大手通信プロバイダやモバイルゲーム企業にて、PRを担当してきました。3年前からWEBライターの仕事を開始。エステ、美容、転職、健康食品、医療、映画、書籍、カルチャー全般などについて情報発信をしています。