ロードバイク用タイヤの人気おすすめ15選
ロードバイクを構成するパーツで唯一路面と接しているのがタイヤ。走行性能や乗り心地を大きく左右するパーツで、消耗品でもあるため交換用タイヤが多彩に揃っています。重要なパーツですがサイズやスペックなど様々でセレクトに迷うところ。今回はロードバイク用タイヤの選び方などについて解説してからおすすめするモデルをご紹介しましょう。
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アイキャッチ画像出典:ircbike.jp
タイヤをアップグレードして快適なライディング
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ロードバイクの性能を左右する重要なパーツで唯一路面と接しているのがタイヤ。構造やサイズなど様々でそれぞれに特性が異なりロードバイクの走行性能に大きく影響します。この記事ではロードバイク用タイヤの種類や選び方などをまず解説、そしておすすめするモデルをご紹介しましょう。
ロードバイク用のタイヤとは
自転車が登場した当初は鉄製のホイールに固形のゴムが張り付けられただけだったタイヤ。19世紀後半に安全型自転車の登場によって車輪が小径化され、空気入りタイヤの発明によって商品化されることで一般に広く普及しました。
ロードバイク用タイヤの選び方
タイヤの種類
タイヤはその構造やチューブの有無などで3種類に分かれており、それぞれ取り付けられるホイールのリム形状が異なります。
クリンチャー
チューブとタイヤが別々で、空気を入れることによってビード(タイヤの縁)がリムに密着するタイプ。広く普及しているため入手しやすく、対応するホイールのラインナップも多彩に揃っています。パンクしてもチューブの修理や交換などが容易ですが、他のタイヤに比べると重量が重くリム打ちパンクのリスクが高いです。
チューブレス
クリンチャーと似通った構造ですが、チューブがなくリムとタイヤが密閉される構造のため空気圧を保つことができるタイプ。乗り心地が良い、耐久性が高い、パンクリスクが低い、応急的にクリンチャー可できる、といったメリットが挙げられます。デメリットはビードが硬いためタイヤ脱着が容易でないこと、ホイールの種類が少なく高価であることなどです。そしてチューブレスレディやチューブレスコンバーチブルと呼ばれ、気密性を保つためにシーラントを併用するタイプもあります。
チューブラー
タイヤとチューブが一体化しており、リムセメントや専用のテープなどを用いてリムに固定するタイプ。しなやかな乗り心地、軽量、パンクリスクが低いといったメリットがありロードレースでも数多く使用されています。デメリットはタイヤ脱着が容易でないこと、パンクした場合に修理が難しいこと、対応するホイールが高価なこと、などです。
タイヤの規格
タイヤサイズの規格はイギリス・フランス・アメリカなどで独自の規格があるため単純に比較できない場合があります。
例えばinc表示の(28×1 3/4)はフランス式では(700C)でETRTO式では(622)と表記され、ビード径は622mmとなります。
またビード部形状の規格はWO:ワイヤードオン、HE:フックドエッジ、BE:ビーデッドエッジなどがありますが、ロードバイクは基本的にWOが採用されています。
タイヤのサイズ
ロードバイク用タイヤの太さは23Cや25Cといった数値で表されることが多く、数値が大きいほど幅が広くなります。一般的には23C、25C、28Cの3種類が普及しており、それぞれに特性があります。
【23C】細身で空気抵抗が少なくヒルクライムなどのレースに好適なサイズ。他のサイズに比べると安定感や耐久性に欠けるきらいがありますので、街乗りやロングライドには不向きです。
【25C】昨今のロードバイク用タイヤで主流となっているサイズ。乗り心地・安定感・耐久性などのバランスに優れているおすすめのサイズです。
【28C】グラベルなど荒れた路面や段差などが多い場所でも安定感を持って走行できるサイズ。漕ぎ出しが重くスピードが乗りにくいといったデメリットがあります。
トレッドパターン
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タイヤの表面:トレッド面に掘られた溝がトレッドパターンで、溝が無いタイプはスリックと呼ばれます。雨天時の排水性やグラベルを走る際のグリップ力などパターンによって様々ですが、ロードバイクは接地面が少ないため舗装路のライディングがメインの場合は好みのパターンでもOKです。
おすすめするロードバイク用タイヤ15モデル
おすすめするロードバイク用タイヤをタイプ別にご紹介します。
※複数のサイズがありますのでスペックは一例です。
【クリンチャー】
扱いやすく多彩に揃うクリンチャーから8モデルをご紹介します。
1. パナレーサー「RACE A EVO4」
トレッドとコンパウンドを改良したパナレーサーのニューモデルで、軽さと剛性を高度にバランスした「RACE A EVO4」。高強度な補強材ProTite Shieldを採用することで耐パンク性を向上させ、転がり抵抗を低減したZSG Advancedコンパウンドが様々な天候において優れたグリップ力を発揮します。サイズラインナップも豊富、オールラウンドに使えるクリンチャーです。
【スペック例】
サイズ:700C×25C
重量 :230g
カラー:黒、青、赤
価格 :5,400円(税別)
2. パナレーサー「CATEGORY S2」
リーズナブルに気軽なライディングが楽しめるアーバンスタイルのパナレーサー「CATEGORY S2」。ベースケーシングのカーカス密度を増加させることで耐パンク性と耐久性を向上、豊富なカラーバリエーションが揃っており新たにライムグリーンとココナッツミルクが加わりました。
【スペック例】
サイズ:700C×26C
重量 :260g
カラー:白、黒、青、赤、ライムグリーン、ココナッツミルク(280g)
価格 :2,286円(税別)
3. エクステンザ「R1X」
様々なステージでオールラウンドな性能を発揮するエクステンザ「R1X」。転がり抵抗の低減とグリップ力強化を両立したトレッドゴムを採用しており、シングルクラウンアール形状の断面によってバイクの倒し込みが可能になりました。ケブラー製のパンクプロテクターによって耐パンク性も向上、200gを切る軽量モデルです。
【スペック例】
サイズ:700×25C
重量 :190g
カラー:ブラック
価格 :5,800円(税別)
4. エクステンザ「BICOLORE」
普段の街乗りからレースまで幅広く使えるエクステンザ「BICOLORE」。デュアルコンパウンド構造によってグリップ力・安定したコーナリング・乗り心地をそれぞれアップグレードし、ナイロン製のパンクプロテクターがパンクリスクを低減します。個性的なカラーリングをラインナップ、新たにブルーがデビューしました。
【スペック例】
サイズ:700×25C
重量 :215g
カラー:レッド、ホワイト、グレイ、ブルー
価格 :4,190円(税別)
5. IRCタイヤ「ASPITE PRO RBCC」
出典:ircbike.jp
トレッドゴムに硬質多孔性炭素素材RBセラミック粒子を配合するIRCタイヤ独自のRBCC※を採用した「ASPITE PRO RBCC」。吸水効果に優れたコンパウンドに排水性の高いトレッドを組み合わせることによってウェットコンディションでも高いグリップ力を発揮します。高強度なナイロン繊維をクロス織りメッシュにすることでサイドカットに強く、装備するエアロフィンがドラッグを低減する構造です。
【スペック例】
サイズ:700×24C
重量 :205g
価格 :6,200円(税別)
※RBCC:ライスブラン セラミックス コンパウンド
6. シュワルベ「SCHWALBE ONE TUBE TYPE」
シュワルベが送り出すエボリューションラインの「SCHWALBE ONE TUBE TYPE」。新設計のカーカス構造・スープレスやADDIX RACEコンパウンドを採用しており優れた耐パンク性を持つVガード仕様、ヒルクライムやハードなコーナリングに対応します。新たにトランスペアレントスキンも追加、23Cから32Cまで幅広いサイズ展開も魅力です。
【スペック例】
サイズ:700×25C
重量 :235g
カラー:ブラック、トランスペアレントスキン
価格 :9,680円(税込み)
7. ミシュラン「パワーロード」
ミシュランが造るロードバイク用タイヤのニューモデルが「パワーロード」。低い転がり抵抗と高いグリップ力を併せ持つ先進のコンパウンドX-RACEを採用し、オールラウンドな性能を発揮します。パンク防止素材アラミド・プロテック+によってパンクリスクも軽減、改良されたビードがホイールへの脱着を容易にしました。
【スペック例】
サイズ:700×25C
重量 :235g
カラー:ブラック、ブルー、レッド
価格 :5,200円(税別)
8. マキシス「Pursuer」
出典:maxxis.jp
特徴的なトレッドパターンが刻まれたマキシス「Pursuer」。高強度なケーシングに厚みのあるトレッドラバーを組み合わせて、ハイグリップかつ転がり抵抗の少ないハイパーコンパウンドを採用しています。耐パンク性も高くレースからアーバンライドまで幅広く使えるタイヤです。
【スペック例】
サイズ:700×25C
重量 :255g
価格 :3,200円(税別)
【チューブレス】
耐久性と耐パンク性の高いチューブレスやチューブレスレディを5モデルご紹介します。
9. IRCタイヤ「FORMULA PRO TUBELESS X-Guard」
出典:ircbike.jp
驚異的なグリップ力を発揮する先進のコンパウンドRBCC2※を採用するIRCタイヤのニューモデルが「FORMULA PRO TUBELESS X-Guard」。全面をメッシュ耐パンクガードで覆うことによって耐パンク性が高くサイドカットに強い構造、NR-TEXインナーエアーシールシステムが転がり抵抗を軽減しています。
【スペック例】
サイズ:700×25C
重量 :300g
価格 :7,600円(税別)
※RBCC2:ライスブラン セラミックス コンパウンド2
10. コンチネンタル「GP5000TL」
先代のコンチネンタル「GP4000」から満を持してモデルチェンジが行われた「GP5000」のチューブレス仕様が「GP5000TL」。グリップ力と耐摩耗性に優れたナノカーボン粒子を使うブラックチリコンパウンドを採用、高強度で硬いベクトランブレイカーが耐パンクを向上させました。
【スペック例】
サイズ:700×25C
重量 :295g
カラー:ブラック
価格 :10,780円(税込み)
11. シュワルベ「SCHWALBE ONE TUBELESS EASY」
シュワルベのハイエンドモデル「SCHWALBE PRO ONE」をベースに造られたオールラウンドなチューブレスイージーが「SCHWALBE ONE TUBELESS EASY」。耐摩耗性が高くウェットコンディションでもグリップを維持できるADDIXコンパウンドを採用、ナイロン製ダブルレイヤーのレースガードが耐パンク性と耐久性を向上させています。
【スペック例】
サイズ:700×25C
重量 :310g
カラー:ブラック、クラシックスキン
価格 :8,580円(税別)
12. ヴィットリア「CORSA」
ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアをはじめ名立たるレースで栄冠に輝くプロライダーが選ぶヴィットリア「CORSA」。優れたコットンケーシングが転がり抵抗を軽減しグリップ力を向上、コンパウンドにグラフェン2.0を採用することで高速ライディングを可能にしています。
【スペック例】
サイズ:700×25C
重量 :290g
カラー:オールブラック
価格 :8,000円(税別)
13. ミシュラン「パワーロード」
低圧でも使用できるミシュランのチューブレスレディが「パワーロード」。新開発4×120TPIケーシングを採用しコンパウンドはX-RACEを組み合わせ、軽量化と耐久性を両立させ転がり抵抗の低減と乗り心地の良さも実現したニューモデルです。
【スペック例】
サイズ:700×25C
重量 :275g
カラー:ブラック
価格 :7,600円(税別)
【チューブラー】
軽量で耐パンク性に優れロードレースにも使用されるチューブラーを2モデルご紹介します。
14. コンチネンタル「SPRINTER」
トレーニングからレースまで幅広く使えるチューブラーがコンチネンタル「SPRINTER」。リーズナブルな価格ながらブラックチリコンパウンドを採用しセーフティシステムブレーカーを内蔵、高耐久でハイレベルなポテンシャルを持っています。
【スペック例】
サイズ:28×25mm
重量 :295g
カラー:ブラック
価格 :8,800円(税込み)
15. ヴィットリア「CORSA CONTROL」
2018年のストラーデ・ビアンケでライダーを勝利に導いたヴィットリア「CORSA CONTROL」。コンパウンドには堅牢なグラフェン2.0を採用し厚みのあるトレッドが寒冷なコンディションでも高い耐パンク性を発揮、オールラウンドなステージと様々な天候に対応するロングライド向けのチューブラーです。
【スペック例】
サイズ:25-28
重量 :295g
カラー:オールブラック、ブラック
価格 :12,500円(税別)
タイヤ交換でハイグレードな走りを手に入れる
ロードバイクの中で唯一路面と接するタイヤをハイグレードなモデルに交換することで、よりライディングに磨きがかかるでしょう。ニュータイヤを履いて新たなステージを走ってみませんか。
※ 掲載内容は執筆時点、スペック・価格等は参考で変更になる場合があります。
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この記事のライター
信州の曲者が集まるCLUB Autistaに所属する道楽者。車と酒と湯を愛し、ひと時を執筆に捧げる。