ランドナーの人気おすすめ14選
フランス発祥の自転車で、長距離のツーリングやサイクリングに適したランドナー。長距離を走破するために高耐久な造りとなっており、荷物を積載するためにキャリアやバッグなどを取り付けることも可能です。アウトドアのアクティビティと組み合わせて楽しむ方も増えており、通勤・通学もスタイリッシュにこなすランドナーをご紹介しましょう。
- 11,626views
- B!
アイキャッチ画像出典:www.maruishi-cycle.com
旅と冒険の魅力に溢れたランドナー
フランス発祥で長距離のツーリングやサイクリングに好適な自転車がランドナー。長距離を走破するために高い耐久性を備えており、キャンプなどアウトドアのイベントと組み合わせてライディングを楽しむ方が増えているようです。
ランドナーにも様々なタイプがありサイズやオプションなど選び方に迷うところ。この記事ではランドナーについて解説してからおすすめするモデルをご紹介しましょう。
ランドナーとは
ランドナーという名称はフランス語の「ランドネ:小旅行」に由来します。元々は超長距離を走破するサイクリングイベント用に開発されているため耐久性に優れており、疲れにくいことがポイント。キャリアやバッグなどを取り付けて多くの荷物を積載することができる自転車です。
一見したところロードバイクやクロスバイクと見た目が変わらないモデルも多いですが、フレームやタイヤをはじめフェンダーやキャリアなど様々なパーツに相違がありますのでご紹介します。
フレーム
ロングライドを前提とするため、フレームには振動吸収性や耐久性に優れたクロモリ:クロームモリブデン鋼を採用し長めのジオメトリーで設計されることが一般的。マイルドな乗り心地のためライダーが疲れにくく、万が一破損した場合など旅先で修理できる可能性が高いこともクロモリが選ばれる理由です。
一方で日帰りのサイクリングや通勤・通学などがメインとなる場合はアルミフレームもおすすめ。クロモリ鋼のような振動吸収性や耐久性はありませんが軽量なため取り回しやすく、サビに強いといったメリットもあります。
ハンドル
ランドナーバーとも呼ばれる専用設計されたドロップハンドルを装備するモデルが多く、フロントのサイドバッグと干渉しないよう八の字状に広がっています。こちらは好みのライディングポジションを取りやすいことからライダーの疲労を軽減できることもポイントです。
ペダル
足をペダルに固定するためクリップ・アンド・ストラップタイプのペダルを備えるタイプもあります。このタイプはサイクリング用シューズやスニーカーなどでもペダルに固定することができますので、旅先での観光などに好適です。
タイヤ
旅先での交換を用意にするため入手しやすいタイヤサイズが設定されています。例えば650Aやシティサイクルなどにも装備されている26in×1-3/8なら入手しやすく安心、昨今ではロードバイク用の700Cが採用されることが多いようです。
フェンダー
長距離を走ることが前提のため雨天時に必要となるのがフェンダー。標準装備若しくはオプション設定されていることが多く、輪行のために分割可能なタイプもあります。
キャリア
荷物を積載するため&バッグを取り付けるために必要なのがキャリア。フロント・リヤ・サイドなどに装備することができ、フレームには取り付け用のダボ穴が用意されています。
ランドナーの選び方
長距離のツーリングやサイクリングなどをメインで使用した方にはクロモリフレームのモデルがおすすめ。ギヤ段数は多い方が急勾配で威力を発揮しますので、フロントダブルやトリプルなども視野に入れます。また旅先でのタイヤ交換を考えて入手しやすいタイヤサイズを選ぶこともポイントです。
通勤や通学など、ランドナーを普段の街乗りメインで使用したい方ならアルミフレームのモデルでもOK。フェンダーやキャリアなどを装備しなければ軽量なので取り回しもしやすくなります。
おすすめするランドナー14モデル
旅と冒険の魅力に溢れたランドナー、おすすめする14モデルをご紹介しましょう。
1. 丸石サイクル「エンペラー ツーリングマスター」
ダブルバテッド仕様のオールクロモリを採用し、秀逸な造りのラグで美しく仕上げられたフレームを持つのが「エンペラー ツーリングマスター」です。入手しやすい650×38Aタイヤをはじめオリジナルのドロップハンドルなどを装着し、フロントトリプルの24段変速は急勾配で威力を発揮。分割式フェンダーやヘッドパーツなどによって輪行しやすさを実現していることも魅力の正統派ランドナーです。
【スペック】
フレーム:クロモリ
サイズ :490、520、550
タイヤ :650×38A
変速機 :24段
重量 :13.0kg(490)
カラー :オレンジ、グリーン
価格 :130,000円
2. 丸石サイクル「エンペラー ツーリングコンダクター」
フレームはダブルバテッド仕様のオールクロモリで、ロードバイクに多い700×38Cタイヤを装備するのが「エンペラー ツーリングコンダクター」です。フロントトリプルの24段変速を採用し、アルミ製のフェンダーはクラシカルなハンマード仕上げ。オプションでフロント・リヤのキャリアも用意します。
【スペック】
フレーム:クロモリ
サイズ :510、540、560
タイヤ :700×38C
変速機 :24段
重量 :12.2kg(510)
カラー :ネイビー、ホワイト
価格 :130,000円
3. 丸石サイクル「エンペラー ツーリングプレイヤー」
ダブルバテッド仕様のクロモリフレームをTIG溶接で仕上げたのが「エンペラー ツーリングプレイヤー」です。国内では最も入手しやすいといわれる26×1-3/8タイヤを採用し、輪行しやすいパーツ構成。「ツーリングマスター」のジオメトリーを継承するランドナーのエントリーモデルです。
【スペック】
フレーム:クロモリ
サイズ :520、550
タイヤ :26×1-3/8
変速機 :24段
重量 :13.0kg(520)
カラー :エンジ、ネイビー
価格 :89,800円
4. アラヤ「スワロー・ランドナー」
クロモリを採用してブレーキケーブルを内装するなど全面的にフレームを刷新したのが「スワロー・ランドナー」です。優美なラインを描く日東B135ランドナーバーをセットし、軽量かつ高強度なツーリング用リムに650×38Bタイヤの組み合わせ。フロントトリプルによって多段化も実現、スワロー・キャンピングのDNAを継承するランドナーです。
【スペック】
フレーム:クロモリ
サイズ :550
タイヤ :650×38B
変速機 :30段
重量 :10.9kg(11.9kg)
カラー :ダークモスグリーン
価格 :208,000円
5. アラヤ「アラヤ・ツーリスト」
イタリアンカットラグで仕上げられた美しいオールクロモリフレームを持つのが「アラヤ・ツーリスト」です。入手が容易な26×1-3/8タイヤを採用していますが、太めの650×38Bタイヤへの換装も可能な設計。フレームポンプやポリッシュ仕上げのアルミフェンダーなど、上位機種の装備も取り込んだミドルレンジモデルです。
【スペック】
フレーム:クロモリ
サイズ :490、530
タイヤ :26×1-3/8(650×35A)
変速機 :24段
重量 :12.9kg(13.5kg)
カラー :ボルドーレッド、ナチュラルカーキ
価格 :99,000円
6. アラヤ「アラヤ・フェデラル」
TIG溶接で仕上げたクロモリフレームで、輪行時に便利なチェーンフックを備えるのが「アラヤ・フェデラル」です。定番の26×1-3/8タイヤは入手しやすいため安心で、ハンドルには扱いやすいHB-CM21 マースドロップを装備。気持ちよく走れるサイクリングバイクで、前後にキャンピー(キャリア)を装備したツーリングカスタムも用意します。
【スペック】
フレーム:クロモリ
サイズ :440、500、540
タイヤ :26×1-3/8
変速機 :24段
重量 :12.9kg (13.5kg)
カラー :ミントグレー、キャニオンブラウン、フォレストグリーン
価格 :62,000円
7. ミヤタ「アイガー」
チューブの内側に螺旋状のリブ加工を施すことで、軽量・高剛性を実現したS.S.T.Bクロモリをフレームに採用するのが「アイガー」です。タイヤは定番の26×1-3/8サイズをチョイスしており、フェンダーやフレームポンプも標準装備。オプションでフロント・リヤのキャリアや、信三郎帆布製のツーリングフロントバッグなども揃えました。
【スペック】
フレーム:クロモリ
サイズ :470、520、550
タイヤ :26×1-3/8
変速機 :24段
重量 :12.8kg(520)
カラー :シャドーレッド、ダーキッシュグリーン
価格 :129,900円
8. フジバイク「JARI 1.7」
ご紹介するモデルの中で唯一アルミフレームを採用しているのが「JARI 1.7」です。軽量・高強度な6000系アルミを前後異素材で使用するミックスフレームで、シフトケーブルとリアブレーキケーブルをダウンチューブに内装。フェンダーレスの軽快なスタイルながら、キャリアなど様々なストレージをマウントできるダボを備えロングツーリングにも対応します。
【スペック】
フレーム:アルミ
サイズ :460、480、520、540、555
タイヤ :700×35c
変速機 :18段
重量 :11.9kg
カラー :シルクブラック、サビ
価格 :115,000円
9. パナソニック「FJC5」
参考例
パナソニックオーダーシステムによってカスタムメイドのランドナーを造り上げるのが「FJC5」です。軽さと高強度を両立したダブルバテッド仕様のクロモリフレームは、一体成型のラグで組み合わされる美しい仕上がり。フェンダーやフォークを外すことでコンパクトに輪行できることもポイント、自分だけの1台を組み上げることができるシステムです。
【スペック】(フレームセット)
フレーム:クロモリ
サイズ :460、510、550
タイヤ :26×1.5HE(装着可能サイズ)
変速機 :-
重量 :2.31kg
カラー :各種
価格 :115,000円~
10. ラレー「カールトンDC」
オールクロモリフレームを採用したグラベルロードで、優れた走破性を持つ700×40Cタイヤを装備するのが「カールトンDC」です。バランスのよい制動力を発揮する前後ディスクブレーキや、ハンドルバッグを取り付けやすいフレアバーなどを標準装備。荷物を積載したときに安定して駐輪できるセンタースタンド台座も用意されています。
【スペック】
フレーム:クロモリ
サイズ :480、520、560
タイヤ :700×40C
変速機 :16段
重量 :12.5kg
カラー :ブラウンブラック、クラブグリーン
価格 :118,000円
11. ラレー「カールトンT」
ラレーでは定番となるフルクロモリフレームで幅広いサイズを揃えるのが「カールトンT」です。ロードバイクに多く採用される700×28Cタイヤを装備し、シマノ・クラリスをフルスペックで投入。キャリアダボを備えているためロングツーロングもOK、ランドナーとロードの中間的モデルです。
【スペック】
フレーム:クロモリ
サイズ :460、490、520、550
タイヤ :700×28C
変速機 :16段
重量 :11.1kg
カラー :バーンブラック、ヴィンテージブルー
価格 :106,000円
12. マジィ「スペシャル ランドナー」
ダブルバテッド仕様のクロモリをTIG溶接で仕上げたフレームを持つのが「スペシャル ランドナー」です。安定感と走破性に優れた650B×47サイズのタイヤを装着し、制動力の高いディスクブレーキをセット。フェンダーも標準装備しており、ダウンチューブ下にもマウント用のダボを備え積載性を高めています。
【スペック】
フレーム:クロモリ
サイズ :490、510、530、560
タイヤ :650B×47
変速機 :20段
カラー :ピューター
価格 :169,000円
13. ルイガノ「ビーコン9.0」
フレームからフォークまでオールクロモリで、軽く耐パンク性に優れたタイヤを装備するのが「ビーコン9.0」です。オリジナル形状のバタフライハンドルはグリップポイントが多く、ライディングポジションを変更しやすいため疲労を軽減。荷物を積載したまま駐輪しやすいセンタースタンドやリヤキャリアを標準装備、出先でも簡単に空気入れができるよう自動車と同様の米式バルブを採用しています。
【スペック】
フレーム:クロモリ
サイズ :380、420、470、520
タイヤ :26"×1.75"
変速機 :30段
重量 :15.1kg(420)
カラー :LGマットブラック
価格 :105,000円
14. コナ「スートラ」
バテッド仕様のクロモリフレームで、軽量かつハンドリング性に優れたツーリングタイヤを装備するのが「スートラ」です。前後とも安定した制動力を発揮するディスクブレーキで、キャリアダボも随所にセット。フェンダー・マッドフラップ・パニアラックも標準装備しており、すぐに長距離ライドに出掛けられるバイクです。
【スペック】
フレーム:クロモリ
サイズ :480、500、520、540、560、580
タイヤ :700×40c
変速機 :30段
カラー :-
価格 :-円(日本代理店変更のため価格未定)
冒険の相棒に選ぶランドナー
旅と冒険の魅力に溢れたランドナーは各ブランドから様々なモデルがリリースされています。新たな冒険のために選ぶランドナー、相棒を探す参考にいかがでしょうか。
※ 掲載内容は執筆時点、スペック・価格等は参考で変更になる場合があります。
この記事のキーワード
この記事のライター
信州の曲者が集まるCLUB Autistaに所属する道楽者。車と酒と湯を愛し、ひと時を執筆に捧げる。