レクサスのおすすめ人気車種・シリーズを徹底解説
トヨタ自動車のプレミアムブランド・レクサス。米国を端緒に世界各国で展開されており、欧州の高級車と匹敵する高評価を得ています。セダン・クーペ・SUVなど多彩にラインナップするレクサスの魅力をご紹介しましょう。
- 11,323views
- B!
アイキャッチ画像出典:lexus.jp
世界に展開する日本のプレミアムブランド・レクサス
歴史とモータースポーツ
出典:lexus.jp
1989年から米国を端緒にスタートしたレクサス。トヨタ自動車の高級車専用ブランドであり、2005年からは国内でも展開されています。リーズナブルな価格設定と高いアフターフォロー能力を擁し、メルセデス・ベンツやBMWに代表される欧州高級車に匹敵する高品質と高性能を獲得。日本車ならではの高い信頼性は世界から高評価を得ており、威圧感と重厚さが象徴する高級車の概念をも覆しました。
2000年代以降はモータースポーツ活動にも積極的で、デイトナ24時間レースをはじめニュルブルクリンク24時間レースなどのレースにも参戦。国内ではスーパーGTに参戦しており、2018年はGT300の第1戦でKeePer TOM’S LC500が3位表彰台を獲得しています。
ラインナップとモデル名
出典:lexus.jp
【ラインナップ】
国内ではセダンがDセグメントの「IS」からFセグメントの「LS」まで、コンパクトな「CT」やクーペ・SUVを揃えています。
【モデル名】
LS:Luxury Sedan(ラグジュアリーセダン)、GS:Grandtouring Sedan(グランドツーリングセダン)など、由来となるアルファベットの頭文字からモデル名を命名。モデル名の後ろ3桁の数字は自然吸気エンジンの排気量相当の数値が付与されます。
そして末尾の「L」はロングボディ、「h」はハイブリッドなどパワートレインやサイズなどを表し、ハイパフォーマンス仕様はモデル名+Fとなっています。
デザインとテクノロジー
出典:lexus.jp
【エル・フィネス】
エル:先鋭的、フィネス:精妙(日本が生んだ文化や感性・巧みを示す)を融合したデザインフィロソフィ―。自動車のデザインを芸術の領域まで高める意思を示す理念であり、人や人の気持ちを中心とした空間に息づくデザインです。
【マルチステージハイブリッド】
「LS」と「LC」に採用されており、エンジン+2モーターのレクサス・ハイブリッド・システムに加えて10段の変速機構を直列に配置する新世代のハイブリッドシステム。ダイレクトな加速力と静粛性、ハイレスポンスと高効率を実現しています。
【8-Speed SPDS:8-Speed Sport Direct Shift】
滑らかな加速と瞬時のシフトチェンジが可能な8速AT。マニュアルモードでは僅か0.2秒で変速することができ、スポーティなドライビングが楽しめます。
【G AI-SHIFT制御】
ドライバーの操作とGセンサーによって検出された荷重からシフトチェンジを判断するシステム。コーナーインでシフトダウンし、旋回中はホールド、アウトで加速する制御を行います。
【VDIM:Vehicle Dynamics Integrated Management】
横滑り防止装置やアンチロックブレーキシステムをはじめ、トラクションコントロールシステムや電動パワーステアリングを統合制御し車両姿勢を安定させるシステム。ドライバーにシステムの介入を感じさせることなく作動します。
【LDH:レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム】
VIDMコンセプトに基づいてVGRS:ギヤ比可変ステアリングやリヤステアを統合制御するシステム。高速走行での安定性と、ワインディングの俊敏なハンドリングを実現しています。
【G-Link】
緊急通報サービスのヘルプネットやオペレーターサービスをはじめ、渋滞を回避するルート探索など多彩なサービスを提供。レクサスオーナーだけが加入できる先進のテレマティクスサービスです。
日本が誇るプレミアムブランドであり、次世代の高級車を牽引しうる存在となるレクサス。その全シリーズとおすすめのモデルをご紹介しましょう。
CT
出典:lexus.jp
出典:lexus.jp
Creative Touring:クリエイティブツーリングから名付けられたレクサスで最もコンパクトな「CT」。Cセグメントのハッチバックで、ハイブリッド専用モデルです。
ご紹介するのはLEDヘッドライトやパワーシートなど上質な装備のグレード「CT200h version C」。アイコンであるスピンドルグリルを備えたシャープでエレガントなエクステリアと、シンプルかつ一体感のあるインテリアがポイントです。ダイレクトかつシームレスな加速フィールと、低燃費を両立したハイブリッドシステムを搭載。好みに合わせたセッティングを選べるドライブモードセレクトも備え、最も身近にレクサスを体感できるプレミアムコンパクトです。
【スペック例】
グレード:CT200h version C
ボディサイズ:全長4355×全幅1765×全高1460(mm)
エンジン:1.8L-L型4気筒 99PS
モーター:3JM型 82PS
トランスミッション:電気式無段変速機
駆動方式:前輪駆動
車両本体価格:3,990,000円~
IS
出典:lexus.jp
出典:lexus.jp
Intelligent Sport:インテリジェントスポーツから名付けられたスポーティなセダンの「IS」。ハイパワーなV6エンジンと4気筒ターボエンジンがあり、AWD仕様とハイブリッド仕様も用意します。
ご紹介するのは進化したVDIMやVGRSを装備する「IS300 F SPORT」。高効率でフラットなトルク特性を持つツインスクロールターボエンジンを搭載し、爽快な加速感を味わえます。エクステリア・インテリアともに「F SPORT」専用パーツがセットされたスポーティな設え。アルミや高張力鋼板を多用した軽量・高剛性なボディが俊敏な走りを実現するスポーツセダンです。
【スペック例】
グレード:IS300 F SPORT
ボディサイズ:全長4680×全幅1810×全高1430(mm)
エンジン:2.0L-L型4気筒 245PS
トランスミッション:8-Speed SPDS
駆動方式:後輪駆動
車両本体価格:5,204,000円~
GS・GS F
出典:lexus.jp
出典:lexus.jp
Grandtouring Sedan:グランドツーリングセダンから名付けられたEセグメントのセダン「GS」。2種類のガソリンエンジンに加えて、AWD仕様とハイブリッド仕様を揃えています。
ご紹介するのはベーシックな「GS350」で、先進のテクノロジーを投入した新開発のV6エンジンを搭載。G AI-SHIFT制御される8-Speed SPDSが組み合わされ、応答性が高くスポーティなドライブフィールを体感できるでしょう。アグレッシブなフェイスデザインで躍動感溢れるエクステリアは、クラスに相応しい品格を表現。先進の技術とマテリアルを駆使して仕上げられたインテリアは、正統派セダンの美意識が薫る空間です。
【スペック例】
グレード:GS350
ボディサイズ:全長4880×全幅1840×全高1455(mm)
エンジン:3.5L-V型6気筒 318PS
トランスミッション:8-Speed SPDS
駆動方式:後輪駆動
車両本体価格:6,430,000円~
出典:lexus.jp
出典:lexus.jp
「GS」をベースにハイパフォーマンスを発揮するスペックを与えられた「GS F」。サーキット走行にも対応する新世代のV8エンジンは圧倒的なパワーと高トルクを発生し、SPORT S+モードが進化した8-Speed SPDSが組み合わされることで卓越したドライバビリティを発揮します。過酷な条件に対応するボディはスポット増しをはじめ、構造用接着剤や高剛性ガラス接着剤を多用して高剛性を実現。グリップを最大限に引き出すため後輪左右のトルク配分を電子制御するTVDを搭載し、ドライバーの意思によって制御をオフにできるスポーツモード付VDIMも備えます。
インテリアは正統派セダンに設えた戦闘的なコックピット空間。乗り込んだ瞬間から高揚感が溢れ、様々なシーンでドライバーをサポートする人車一体の感覚が味わえるでしょう。
【スペック例】
グレード:GS F
ボディサイズ:全長4915×全幅1855×全高1440(mm)
エンジン:5.0L-V型8気筒 477PS
トランスミッション:8-Speed SPDS
駆動方式:後輪駆動
車両本体価格:11,120,000円~
LS
出典:lexus.jp
出典:lexus.jp
Luxury Sedan:ラグジュアリーセダンから名付けられたレクサスのフラッグシップが「LS」。ガソリンエンジンとハイブリッド仕様があり、AWD仕様も揃えています。
ご紹介するのは最上級の「LS500h EXECUTIVE」で、ショーファードリブンにも相応しいグレード。先進のマルチステージハイブリッドシステムを搭載し四輪を駆動、力強い加速と静粛性の高い優雅なドライブを体験できるでしょう。エクステリアは優雅さと躍動感を兼ね備え、独創的な存在感を示す風格あるデザイン。日本的な美意識を表現するインテリアは、伝統の技と先進の技術が融合したおもてなしの空間です。後席左には電動オットマンや、降車時リクライニングサポート機能などを装備。切子調カットガラスのドアトリムオーナメントや、最高級のL-アニリン本革で仕立てたシートもオプション設定されます。
「LS」はレクサスが追求する”すっきりと奥深い走り”を実現したフラッグシップセダンです。
【スペック例】
グレード:LS500h EXECUTIVE
ボディサイズ:全長5235×全幅1900×全高1460(mm)
エンジン:3.5L-V型6気筒 299PS
モーター:2NM型 180PS
トランスミッション:マルチステージハイブリッドトランスミッション
駆動方式:4輪駆動
車両本体価格:16,800,000円~
RC・RC F
出典:lexus.jp
出典:lexus.jp
Radical Coupe:ラディカルクーペから名付けられたDセグメントの2ドアクーペが「RC」。2種類のガソリンエンジンとハイブリッド仕様を揃えており、全車FRです。
ご紹介するのはLDHや専用チューニングを施したサスペンションなどを備える「RC300 F SPORT」。フラットなトルク特性と爽快な加速感を味わえるターボエンジンを搭載し、マニュアル感覚で操れる8-Speed SPDSを組み合わせています。スポーティとエレガンスをレクサス流に融合したエモーショナルなエクステリアと、素材のコントラストが際立ち非日常感を演出するインテリアが魅力的。先鋭的で遊び心のあるクーペです。
【スペック例】
グレード:RC300 F SPORT
ボディサイズ:全長4695×全幅1840×全高1395(mm)
エンジン:2.0L-L型4気筒 245PS
トランスミッション:8-Speed SPDS
駆動方式:後輪駆動
車両本体価格:5,920,000円~
出典:lexus.jp
出典:lexus.jp
「RC」をベースに開発されたサーキット走行にも対応するハイスペックマシンの「RC F」。「GS F」と同じくハイパフォーマンスを発揮するV8エンジン搭載し、ブレンボ製のブレーキや専用チューンのサスペンションを備え卓越したドライバビリティを発揮します。アルミや高張力鋼板をはじめ構造用接着剤などを多用したボディは軽量化と高剛性を実現し、ルーフやボンネットを軽量なCFRP※で設えた「Carbon Exterior package」も用意。随所にエアロパーツをセットし、アクティブリヤウィングが高速走行時のダウンフォースを獲得します。
インテリアは熱い走りへの高揚感が昂ぶり、スポーツドライブへの期待に溢れるコックピットの設え。パーソナルなクーペの上質さを損なうことなく、一体感を感じられる仕上がりです。
【スペック例】
グレード:RC F Carbon Exterior package
ボディサイズ:全長4705×全幅1850×全高1390(mm)
エンジン:5.0L-V型8気筒 477PS
トランスミッション:8-Speed SPDS
駆動方式:後輪駆動
車両本体価格:10,594,000円~
※CFRP:炭素繊維強化プラスチック
LC
出典:lexus.jp
Luxury Coupe:ラグジュアリークーペから名付けられたレクサスのフラッグシップクーペ「LC」。新開発トランスミッションを搭載するガソリンエンジン仕様と、マルチステージハイブリッド仕様を用意しています。
ご紹介するのはトルセンLSDやVGRSをはじめアクティブリヤウィングなどを装備した「LC500 S package」。「F」モデルと同じくハイパフォーマンスなV8エンジンと、クロスステップでダイレクトかつ切れの良いシフトフィールを持つDirect Shift-10ATを搭載します。アルミやスチールに加えてCFRPを採用したボディは均一なねじり特性を持ち、大幅な軽量化と高剛性化を実現。FRレイアウトと相まって右足でコントロールする感覚を味わえる仕上がりです。
非日常感のあるインテリアはドライバーにコックピット感を、パッセンジャーに開放感をもたらす心地よい空間。レザーやアルカンターラなどのマテリアルを駆使して、質感の良さが伝わるよう熟練の匠によって仕上げられています。「LC」は美しく優雅で高性能な走りのラグジュアリークーペです。
【スペック例】
グレード:LC500 S package
ボディサイズ:全長4770×全幅1920×全高1345(mm)
エンジン:5.0L-V型8気筒 477PS
トランスミッション:Direct Shift-10AT
駆動方式:後輪駆動
車両本体価格:14,000,000円~
NX
出典:lexus.jp
出典:lexus.jp
Nimble Crossover:ニンブルクロスオーバーから名付けられた「NX」。素早い・俊敏なといった意味のニンブルを与えられたコンパクトSUVで、ガソリンエンジンとハイブリッド仕様、それぞれにFFとAWDを用意します。
ご紹介するのはベーシックな「NX300」で、力強く爽快な加速のターボエンジンとG AI-SHIFT制御される6SuperECTを組み合わせ。走行シーンに合わせてトルク配分を行うダイナミックコントロールAWDが俊敏で安定したドライビングを実現します。彫刻的でアグレッシブなデザインのエクステリアに、感性に響くインテリア。クラスオーバーの上質さを備えるレクサスのエントリーSUVです。
【スペック例】
グレード:NX300
ボディサイズ:全長4640×全幅1845×全高1640(mm)
エンジン:2.0L-L型4気筒 238PS
トランスミッション:6 Super ECT
駆動方式:4輪駆動
車両本体価格:4,660,000円~
RX
出典:lexus.jp
出典:lexus.jp
Radiant Crossover:ラディアントクロスオーバーから名付けられた「RX」。ガソリンエンジンとハイブリッド仕様があり、3列シート7人乗りの「L」が追加されました。
ご紹介するのは「RX450hL」で、可倒式サードシートを備えたロングボディ仕様。ウォークインモードでスムーズに乗降でき、サードシート用エアコンを備え7名が快適にドライブできます。パワートレインは力強さと環境性能を両立させたレクサスハイブリッドシステムを採用。リヤモーターを搭載しており、路面状況に合わせて後輪を駆動することで走行安定性を発揮します。インテリアは洗練された色気のある設えで、高級セダンのようなラグジュアリー空間。先進性が輝くSUVです。
【スペック例】
グレード:RX450hL
ボディサイズ:全長5000×全幅1895×全高1725(mm)
エンジン:3.5L-V型6気筒 252PS
モーター:6JM型 167PS(フロント)
2FM型 68PS(リヤ)
トランスミッション:電気式無段変速機
駆動方式:4輪駆動(電気式)
車両本体価格:7,690,000円~
LX
出典:lexus.jp
出典:lexus.jp
レクサスのフラッグシップSUV「LX」。国内ではガソリンエンジンのみのシングルグレードで、5人乗りと8人乗りを用意します。
「LX570」は低回転から高トルクを発生するV8エンジンを搭載し、伝達性・静粛性に優れた信頼性の高い8 Super ECTを組み合わせ。ラダーフレーム構造を持つ高剛性ボディやマルチテレインセレクトをはじめとしたハイレベルなAWD制御プログラムにより、圧倒的なオフロードの走破性を発揮します。王者の風格を感じさせるエクステリアは、独特のオーラを放つ存在感のある佇まい。ディスプレイとオペレーション2つのゾーンで構成されるインテリアは直観的な運転操作ができ、ドライバーをサポートする快適な環境を実現しています。
快適な空気環境のために4席独立温度調整オートエアコンをはじめ、シートヒーターやシートベンチレーションも採用しました。ロングボディがもたらすゆとりのキャビンは、革・本木目・金属などマテリアルを厳選しコントラストを際立たせた匠の設え。圧倒的な走破性を持つラグジュアリーSUVの最高峰です。
【スペック例】
グレード:LX570
ボディサイズ:全長5080×全幅1980×全高1910(mm)
エンジン:5.7L-V型8気筒 377PS
トランスミッション:8 Super ECT
駆動方式:4輪駆動
車両本体価格:11,150,000円~
UX・ES
出典:lexus.jp
コンセプトに”Creative Urban Explorer”を掲げる「UX」。レクサスのラインナップに新たに加わる予定のコンパクトなクロスオーバーSUVで、2018年の冬頃にリリースされる予定です。
出典:lexus.jp
1989年から「LS」と共にラインナップされている「ES」は、国内ではかつて「ウィンダム」として販売されたことがありますが現在は未導入のモデル。2018年4月に新型のワールドプレミアが行われ、国内への導入が期待されるExecutive Sedan:エグゼクティブセダンです。
日本の美意識から創造されるレクサスのラインナップ
日本的な美意識やおもてなしの心を追求し、他の高級車とは一線を画すモデルを揃えるレクサス。高級車の新たな指針となりうるレクサスの魅力にふれてみませんか。
※ 掲載内容は執筆時点、スペック・価格等は参考で変更になる場合があります。
※ 画像とグレードは一致しない場合があります。
この記事のキーワード
この記事のライター
信州の曲者が集まるCLUB Autistaに所属する道楽者。車と酒と湯を愛し、ひと時を執筆に捧げる。