【一度見たら忘れられない】おすすめ戦争映画名作15選【洋画編】

第二次世界大戦終結から72年。

現代の日本は平和ですが、世界では未だに争いは消えていません。

各地で起こるテロや紛争のニュースが流れてくるたびに、胸が痛みます。

平和な生活を送れている今だからこそ、見ておきたい。

戦争を題材にした名作映画15作品をご紹介させていただきます。

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今、平和について考える

今もなお世界のどこかで起きている争いという悲劇。

テロや紛争、私達に身近なところで言うと北朝鮮の核実験など、残念なニュースが連日報道されています。

平和の尊さを、戦争の悲惨さを確認するためにも改めて観ておきたい戦争映画。

この記事では洋画の中から厳選した、名作戦争映画15選をご紹介いたします。

1.プライベート・ライアン(1998年)

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作品概要・あらすじ

1944年6月、ノルマンディー上陸作戦は成功したものの、多くの戦死者を出した。

オマハビーチでの戦闘で生き延びたミラー大尉に、軍上層部から落下傘兵ライアン二等兵を戦場から救出せよという命令が下される。

ライアン二等兵には3人の兄がいたが全て戦死。
親御さんの気持ちを考え、最後の1人も戦死させるわけにはいかないという理由からであった。

生死が定かではないライアンを無事に故郷に送り届けるため、8人の特命隊が組まれ、戦場へと出発するのだが……

スティーヴン・スピルバーグ監督とオスカー俳優トム・ハンクスが贈る、アカデミー賞5部門を受賞した名作。

凄惨で生々しい戦闘シーンは息がつけない迫力、目に焼きつく戦争スペクタクル

冒頭からオマハビーチでの攻防戦のシーンに度肝を抜かれます。

次々と死んでいく仲間たち、兵士の手足や内臓が飛び散り、死体がビーチを埋め尽くします。

実際にノルマンディー上陸作戦は熾烈を極め、上陸部隊の約半数は死んだとの記録が残されています。

「1人の新兵の救出に、8人が命を賭ける価値があるのだろうか?」隊員たちは道中、仲間が死ぬたびにこの思いを吐露します。

やっとの思いでミラー大尉たちはライアンを見つけますが、ライアンは「仲間を見捨てて帰れない」と帰還命令を拒否します。

それを聞いたミラー大尉の混成部隊は、ライアンたちと共に前線の橋でドイツ軍の戦車部隊を迎え撃つことを決意します。

映画史に残るクライマックスは必見です。名もなき兵士たちを讃える反戦映画の傑作。ぜひご覧ください。

公開:1998年9月26日
監督:スティーヴン・スピルバーグ
受賞:第71回アカデミー賞監督賞、編集賞、撮影賞、音響賞、音響編集賞
出演:トム・ハンクス、エドワード・バーンズ、マット・デイモン

2.大脱走(1963年)

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作品概要・あらすじ

第二次世界大戦下、ドイツのルフト空軍捕虜収容所。
脱走不可能と言われるこの収容所から、連合軍の将兵たちは壮大な脱出計画を立てる。

なんと総勢250人の集団脱走、慎重に、入念に準備を進める。そして実行当日……。

ポール・ブリックヒルが自らの体験を活かして書いた著作『The Great Escape』をジョン・スタージェス監督が映画化した。

脱走準備が鮮やかで、陽気な音楽も相まってポップで見やすい戦争映画

戦争映画というと、血や肉が飛び出て死体が転がるバイオレンスや迫害の悲惨なシーンが多いですが、本作はそういうのが苦手な方におすすめの1本です。

監視兵の目を欺き、華麗なテクニックと見事な連係プレーで250人の脱走へ向け着々と準備を進める姿は見ていて楽しいです。

ただ、とんとん拍子に事が運ぶわけでもなく、問題が起きてしまいます。脱走した捕虜たちの運命はいかに。

公開:1963年8月10日
監督:ジョン・スタージェス
出演:スティーブ・マックイーン、ジェームズ・ガーナー

3.ホテル・ルワンダ(2006年)

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作品概要・あらすじ

1994年、ルワンダの首都キガリ。長年にわたるフツ族とツチ族の民族抗争がエスカレート、ついにフツ族はツチ族の大虐殺を開始する。

高級ホテル「ミル・コリン・ホテル」で働くフツ族の支配人ポールは、ツチ族の妻と家族だけをホテルに匿い守ろうとするが、
彼を頼って集まってきた難民たちを見ているうちに、心情に変化が起こり、一人虐殺者たちと対峙することを決意する。

100日で100万もの罪なき人々が惨殺されたルワンダ大虐殺に基づいた映画。

殺される運命にあった1200人の命を救った実在のホテルマンの勇気と愛の衝撃作。

アフリカのシンドラー、1200人もの命を守り抜いたポール・ルセサバギナの勇姿を描いた感動ドラマ

94年のルワンダ大虐殺事件を描いた社会派の人間ドラマだが、虐殺にいたるまでの経緯やルワンダの民族対立の歴史について非常に分かりやすい説明的会話のシーンが冒頭にあり、予備知識なしで見ることのできる優れた作品。

ユダヤ人を救ったオスカー・シンドラーのように、最大限のコネを使い、ホテルマンとして培った話術や機転の良さを活かして一人で1200人の命を救った男、ポール・ルセサバギナ。

絶望の淵に立たされてもなお行動を続けるたくましい姿、家族への熱い愛情を体現したドン・チードルの演技に深く感動しました。

残酷な描写や感情的なシーンによるオーバーな演出は少なく、淡々と事実と恐怖を積み上げていき、欧米の差別意識や、国連の対応などへの批判も織り交ぜたストーリーテリングに感服しました。

紛争映画ですが、ぜひ観てほしいため、ご紹介させていただきました。

公開:2006年1月14日
監督:テリー・ジョージ
出演:ドン・チードル、ソフィー・オコネドー、ニック・ノルティ

4.ハート・ロッカー(2010年)

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作品概要・あらすじ

2004年のイラク・バグダッド郊外。
敵の罠にかかり殉職した隊員の代わりに、アメリカ軍爆発物処理班・ブラボー中隊のリーダーとして、ウィリアム・ジェームズ二等軍曹が就任する。

命知らずのジェームズの爆発物処理の様子に、仲間達は不安と苛立ちを抱くようになり……

イラク戦争時のバクダッドを舞台に、アメリカ軍の爆発処理班と、爆弾犯との戦いを描いた2009年のアカデミー賞を総ナメにした戦争アクション。

いつ爆発するか分からない緊張感、自分の鼓動が聞こえてくるほどスリリングな爆発アクション

「ハート・ロッカー」はアメリカ兵隊のスラングで「苦痛の極限地帯」「棺桶」を意味し、
いつも死と隣り合わせの日々を送る爆発物処理班の若き兵士3人の、38日間の任務を追った作品です。

高度な専門テクニックと冷静沈着な判断力で、爆発物を処理する過程は手に汗握る緊張感、終盤にある一般人に巻き付けられたタイマー式時限爆弾解除のシーンは、自分の心臓の鼓動も重なって聞こえてきました。

他の戦争映画とは一線を画す、サスペンスドラマも味わえる一作です。

公開:2010年3月6日
監督:キャスリン・ビグロー
受賞:第82回アカデミー賞作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、編集賞、音響効果賞、録音賞受賞
出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー

5.アメリカン・スナイパー(2015年)

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作品概要・あらすじ

2003年イラク戦争が始まり、ネイビーシールズのスナイパーとして4回に渡り遠征したクリス・カイル。

驚異の狙撃精度で仲間を援護していくうちに彼はレジェンドと称されるようになったが、ときに子供や女を殺さなければならないことや、仲間の死など、心に深い傷を負い……

米軍史上最多、160人を射殺した伝説のスナイパー、クリス・カイルの自伝を基にクリント・イースト監督が映画化、戦争で壊れていく人間の姿を描いた真実の作品。

観る者の心を撃ち抜く、伝説と呼ばれた男の衝撃の実話

味方からは伝説と称され、敵からは悪魔と懸賞金をかけられていた男クリス・カイル。

しかし彼の素顔はひとりの優しい父親だった。
彼は幼少期から、誰かを守る意識を培い、9.11のアメリカ同時多発テロ事件を機に祖国を守りたいと思い入隊します。

自分の信念を貫くため、仲間を守るために引き金を引くも、そのたびに彼の精神は蝕まれていきます。

本作の結末には、激しくショックを受けました。
戦争の傷跡の深さ、戦争は関わった人々にとって一生終わらない悪夢ということを改めて感じました。

公開:2015年2月21日
監督:クリント・イーストウッド
受賞:第39回日本アカデミー賞最優秀外国作品賞
出演:ブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラー

6.戦場のピアニスト(2003年)

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作品概要・あらすじ

1940年、ドイツのポーランド侵攻によって首都のワルシャワが陥落する。

ワルシャワの放送局で活躍していたユダヤ系ピアニストのシュピルマンは、家族とともにゲットーに移住する。

やがて何十万ものユダヤ人が収容所へ移送されるようになったころ、シュピルマンは奇跡的に収容所行きを免れた。

その後、決死の思いでゲットーを脱出し、潜伏生活を送るもドイツ人将校に見つかり……。

ホロコーストを生き抜いた実在のユダヤ系ピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの半生を描いた作品。

2002年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。

戦火を生き抜いた天才ピアニストの真実に、魂を揺さぶられる

本作は前半をゲットーでの強制労働の日々、後半を必死に身を隠した潜伏期間を描いており、ホロコーストの過酷さ、生き抜くことの辛さ、苦しさをありのままに映し出します。

実はロマン・ポランスキー監督自身が、幼少時をゲットーで過ごし、母を収容所で亡くした経験を持っており、
自らの原体験に回帰した渾身の一本だからこそのリアリティが出ていると言われております。

地面に落ちた食べ物を啜るように食べる老人、ユダヤ人を虐めるナチス兵。
飢えや無差別殺人で多くの方が亡くなる地獄のような日々は胸が痛みます。

後半も、空腹と孤独の生活、彼にとって音楽だけが唯一の希望で、ピアノに思いをはせる姿は切なくも美しいです。

主演のエイドリアン・ブロディが、代役なしで臨んだピアノ演奏シーンは必見です。

公開:2003年2月15日
監督:ロマン・ポランスキー
受賞:第55回カンヌ国際映画祭パルム・ドール、第75回アカデミー賞脚色賞、監督賞、主演男優賞
出演: エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン

7.戦争のはらわた(1977年)

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作品概要・あらすじ

第二次世界大戦下、ドイツ軍の敗戦が濃厚になり始めた1943年のロシア戦線。

部下に慕われて信頼されていたシュタイナー伍長のもとに、プロイセン貴族で名誉欲の強いシュトランスキー大尉が上官として前線に赴任してきて……

最高の名誉とされた“鉄十字章”をめぐり、戦争の愚かさ、虚しさを描いた作品。

戦場のバイオレンスと愚かさを如実に描いた本格派ムービー

サム・ペキンパー監督の血しぶきと破片、硝煙の飛び散る銃撃描写を超スローモーションで映し出すという手法が特徴的な本作。

前線の過酷な環境、死体が戦車に轢かれるシーンなどのバイオレンスと、
自分の名誉のために部下の死を厭わないシュトランスキー大尉と部下の命を救うことを考えるシュタイナー軍曹との対立を通して、戦争の愚かさを描いています。

多くの戦争映画とは異なり、第二次世界大戦時のドイツ軍の実態を、ドイツ軍の視点から描いた作品です。

公開:1977年3月12日
監督:サム・ペキンパー
出演: ジェームズ・コバーン、マクシミリアン・シェル、ジェームズ・メイソン

8.イミテーション・ゲーム(2015年)

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作品概要・あらすじ

第二次世界大戦時、ナチス・ドイツが誇る最強の暗号“エニグマ”を解読すべく奮闘した、天才数学者アラン・チューリングの波乱の人生を描いた、実話を基づく伝記ドラマ。

戦後1951年、アランはある事件をきっかけに逮捕され、取調室での会話から彼の回想が始まる。

英国政府が50年以上隠し続けた、コンピューターの礎を築いた天才数学者アラン・チューリングの数奇な運命が明らかになる。

誰も予想しなかった人物が誰も想像しなかった偉業を成し遂げる異色の戦争ドラマ

本作はケンブリッジ大学の研究者だったアラン・チューリングが、軍部やMI6などを巻き込みながら最強の暗号“エニグマ”に挑戦する過程をスリリングに描く。

彼は不器用な性格で周りから孤立するも、やがて人命を救うためにチーム一丸となり暗号解析に奮闘します。

そして思わぬ方法でエニグマを解き明かします。
同時に、彼の少年時代の回想シーンが織り交ざり展開するため、なぜ天才アラン・チューリングは誕生したのか、
なぜCPUにクリストファーと名前を付けたのかなど、彼の真実も見えてきます。

鑑賞後は、戦争を早く終結させた立役者でもあるアラン・チューリングの、
その後の人生に胸が張り裂けそうでした。

伝記、社会派、人間ドラマなど、複数の要素が織りなす異色の戦争ドラマ。心揺さぶられる一作です。

公開:2015年3月13日
監督:モルテン・ティルドゥム
受賞:第87回アカデミー賞脚色賞
出演: ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイ、マシュー・グッド

9.ライフ・イズ・ビューティフル(1999年)

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作品概要・あらすじ

1939年イタリア、トスカーナ地方。

ユダヤ系イタリア人のグイドは、小学校の教師ドーラに恋をする。
やがてふたりは結婚し、息子ジョズエをもうける。しかし、彼らに突如強制収容所への収監が命じられ……。

イタリアのチャップリンと称されるロベルト・ベニーニが監督・脚本・主演を務める感動作。

過酷な状況でも人間性を失わずに絶望に立ち向かった男の美しい人生と親子愛を描いた感動作

本作は2部構成で、前半はユーモラスで軽快なラブコメディー、主人公の猛烈アタックのすえふたりがカップルになる様子は微笑ましいです。

中盤あたりから戦時色が濃くなり、ユダヤ人に対する迫害が始まり、一家三人は強制収容所に収監されてしまいます。

収容所という極限の状況下で、父は息子を不安にさせないためにある優しい嘘をつきます。

それは耐えるのが精一杯であるはずの過酷な肉体労働をゲームとして息子と楽しむこと。

逆境に負けず命を懸けて、この行動を貫いた父親の愛に涙しました。親子愛が胸を打つ感動作です。

公開:1999年4月17日
監督:ロベルト・ベニーニ
受賞:カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ
出演:ロベルト・ベニーニ、ニコレッタ・ブラスキ、ホルスト・ブッフホルツ

10.イングロリアス・バスターズ(2009年)

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作品概要・あらすじ

ナチス占領下のフランスを舞台に、ナチスに家族を殺されたユダヤ人の少女ショシャナは壮大な復讐計画を企てていた。

一方、同時期にアルド・レイン中尉率いるユダヤ系アメリカ人兵士の特殊部隊“イングロリアス・バスターズ”は次々とナチス兵を血祭りにあげていた。

やがてショシャナとイングロリアス・バスターズの運命がパリで交錯する。

クエンティン・タランティーノ監督とブラッド・ピットのタッグが放つ、アクション戦争映画。

名誉なき野郎どもの復讐劇、痛快アクション戦争映画

クエンティン・タランティーノが構想に10年を費やしたという、彼の魂と映画愛が詰まった本作。

5章構成で、各章が終わるたびに復讐へのボルテージがあがっていきます。

過激なバイオレンスのイメージがあるタランティーノ監督ですが本作では戦争映画なのに戦闘シーンは少ないです。

しかし、様々な人種が入り交じり、本性を探り合う様な緊張感のある会話劇にハラハラしました。

こんな戦争映画は観たことない、奇想天外なストーリーとそれぞれに事情を抱えた登場人物の結末をぜひご覧ください。

公開:2009年11月20日
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ブラッド・ピット、メラニー・ロラン、ダイアン・クルーガー

11.シンドラーのリスト(1994年)

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作品概要・あらすじ

第二次世界大戦下、ドイツ人実業家オスカー・シンドラーはポーランドの古都クラクフにやって来る。

彼は戦争を利用してひと儲けするために琺瑯容器工場を開始、優秀なユダヤ人会計士に経営を任せ、
安価な労働力としてユダヤ人を雇い事業を拡大させていく。

しかし、冷酷なSS将校アーモン・ゲート少尉がやってきて、ナチによるユダヤ人の虐殺が始まります。

工場で働くユダヤ人たちにも命の危機が迫るなか、シンドラーは密かにユダヤ人を救うべく、あるリストを作成することを決意する。

スティーブン・スピルバーグが初のオスカーに輝いた傑作。

ホロコースト映画を代表する、実話を基に描く感動作

本作はラストシーンを除けば基本全編に渡りモノクロの映画になっており、
スピルバーグ監督いわく「戦争のフィルムはモノクロの方が説得力があるだろう」という考えによるものだそうです。

ただし、演出としてパートカラーが採用されており、シンドラーに心境の変化をもたらした赤い服の女の子や蝋燭には色がついています。

この視覚的演出が効果的に機能しており上手だなと感心しました。

金儲けにしか関心がなかったシンドラーが、一人でも多くの命を救おうと行動する姿に心が震えました。

公開:1994年2月26日
監督:スティーヴン・スピルバーグ
受賞:第66回アカデミー賞作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、美術賞
出演:リーアム・ニーソン、ベン・キングズレー、レイフ・ファインズ

12.ディア・ハンター(1979年)

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作品概要・あらすじ

ベトナム戦争の真っ只中、ペンシルバニア州で暮らすロシア系移民のマイケル、ニック、スティーブンの3人は徴兵され、ベトナムの戦地へ赴く。

やがて帰還したマイケルだが、行方不明のニックを探しに再びベトナムの地へ足を踏み入れて……。

戦闘シーンはほとんどなしで戦争を描いた快作

ベトナム戦争での過酷な体験により、心に深い傷を負った3人の悲劇。

183分のロングムービーですが、戦場のシーンは1時間もなく、戦闘シーンはほとんど描かれていません。

その代わりに、最大の見どころである迫真のロシアン・ルーレットが、観る者の胸に訴えかけてきます。

実際にベトナム戦争でロシアン・ルーレットが流行ったというわけではなく、銃1つで生も死も操れる、
人間の運命を容易に変える戦争の比喩として、象徴的に描かれている印象を受けました。

戦争の前と後の変容、戦争が残す爪痕の深さ、怖さを映した名作です。

公開:1979年3月17日
監督:マイケル・チミノ
受賞:第51回アカデミー賞作品賞、監督賞、助演男優賞、音響賞、編集賞
出演:ロバート・デ・ニーロ、クリストファー・ウォーケン、メリル・ストリープ

13.フルメタル・ジャケット(1988年)

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作品概要・あらすじ

本作は二部構成。
前半は米軍新兵が殺人マシーンになるべく、鬼教官ハートマン軍曹のもとで非人道的な訓練を受ける姿を、後半は、ベトナム戦争に放り込まれた兵士達の恐ろしい戦場を描く。

スタンリー・キューブリック監督が放つ、戦争の狂気、人間性の滅却を描いた傑作。

戦争という異常が日常に変わる恐ろしさを描く傑作

前半で過酷な訓練を、後半で戦争の狂気を、二部構成で戦争そのものを映画にした作品。

前半では、ハートマン軍曹の凄まじい罵倒を浴びて、人間性が奪われていく、一人の人間が殺人兵器として改造されていく過程が痛烈に描かれる。

後半では、戦争報道記者の視点でベトナム戦争の悲惨さを描き、人が殺し合う、仲間が死ぬ、それにより沸き起こる感情を巧みな映像で魅せています。

前半で人を殺すことへの慣れを、後半で人が死ぬ仲間が死ぬ恐さの二つの側面を描き、戦争を映画にしたキューブリックの手腕が素晴らしい、観る者の心を打つ傑作戦争映画です。

公開:1988年3月19日
監督:スタンリー・キューブリック
出演:マシュー・モディーン、ヴィンセント・ドノフリオ、R・リー・アーメイ

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Kenpi

はじめまして、ライターはじめました。大学4年生です。よろしくお願いいたします。(2017.10-12)社会人になってからブログを始めました。よければご一緒にご覧くださいませ。今後こちらに映画の記事など公開するかもしれません。(2019.01.01)

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経営学を学びながら、シャツ屋でアルバイトをしています。スーツ・シャツ・ネクタイ・革靴などに興味をもって、フォーマルブランドからカジュアルブランドまで、日々多くのものに触れながらセンス磨き中。

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