都内から日帰りで行ける!関東近郊の紅葉スポット
「紅葉は見に行きたいけれど遠くに行くのが面倒だなあ」という方に、都内近郊から日帰りで行ける紅葉スポットをご紹介します。紅葉以外にも楽しめるところがある場所なので、ぜひお出かけの際の参考にしてください。
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近場で楽しめる紅葉スポット
秋の風物詩といえば紅葉ですよね。「紅葉は見たいけれど遠くに出かけるのも面倒だなあ」と思っている方はいませんか。今回は、そんな方のために、都内近郊から日帰りで行ける紅葉スポットをご紹介します。どこも週末の空いた時間に気軽に行ける場所ですが、美しさは折り紙付きです。是非この秋は、近場で紅葉を楽しんでみてください。
箱根美術館(神奈川県足柄下郡箱根町)
色づき始め:11月上旬
見頃:11月上旬~11月中旬
日本の「やきもの」を中心に展示している箱根美術館には、その創立者、岡田茂吉が作庭し、国の登録記念物にもなった「神仙庭」とよばれる庭園があります。この神仙庭で紅葉を楽しめるのは、約130種類の苔と200本のモミジが広がる「苔庭」というエリアです。11月ごろになると、苔の緑とモミジの赤の鮮やかなコントラストを楽しむことができます。歩きながら紅葉を眺めるのも良いですが、茶室「真和亭」でお茶をいただきながらまったりと苔庭の景色を楽しむのもオススメです。また、紅葉の時期になると、普段は見ることが出来ない「石楽園」という庭園も特別に公開されるので、ぜひ紅葉シーズンに足を運んでみてください。
石楽園。箱根の山々を見渡せる解放感のある景色を楽しめます。ごつごつとした岩や芝生、樹木に草花が広がっており、苔庭とは違った趣のある庭園です。
茶室「真和亭」。700円で、抹茶とお茶菓子をいただきながら苔庭の景色を心ゆくまで堪能できます。歩き疲れたあとの一服をしたい方にも、落ち着いて紅葉を見たい方にも是非訪れていただきたい場所です。
アクセス
【電車の場合】
新宿駅から箱根湯本駅まで小田急ロマンスカーで約1時間30分
箱根湯本駅から強羅駅まで箱根登山鉄道で約40分
強羅駅から公園上駅までケーブルカーで3分
【車の場合】
東京方面より東名高速・厚木道路から箱根新道湯本出口を出る
国道一号線経由で強羅方面へ
箱根美術館まで所要時間約2時間
成田山新勝寺(千葉県成田市)
色づき始め:11月中旬
見頃:11月中旬~12月上旬
真言宗智山派の大本山、成田山新勝寺の境内には、東京ドーム約3.5個分にも及ぶ大きな公園が整備されています。公園内には文殊、竜樹、竜智とよばれる3つの池があり、その池のほとりから眺める真赤な景色は思わず息をのむほどの美しさです。紅葉が見頃を迎える時期には「成田山公園紅葉まつり」が開催され、期間中の土日祝日にはお茶会や演奏会などの催し物に参加することができます。のんびりと散策して豊かな自然に触れながら、紅葉狩りをするのがオススメです。
出典:www.nrtk.jp
竜智の池に浮かぶ「浮御堂」。紅葉まつりの期間、ここでは和楽器の演奏会が開かれ、雅なひと時を楽しむことができます。池には鯉が泳いでおり、手を叩くと集まる習性があるので、お子さんも興味津々かも。
成田山では、坐禅や写経などの体験をすることもできます。こちらは、密教坐禅の様子です(要電話予約)。雑念を洗い流して心を落ち着かせ、すっきりとした気持ちに生まれかわることができます。なかなかない機会なので、是非体験してみてください。
アクセス
【電車の場合】
東京駅から成田駅まで快速エアポート成田で約70分
成田駅より徒歩10分
【車の場合】
東関東自動車道成田ICから国道295号線へ出る
国道295号線から寺台インターへ
名栗湖・有馬渓谷(埼玉県飯能市)
色づき始め:10月上旬
見頃:10月下旬~11月中旬
名栗湖は秩父市と飯能市の間に位置する、岩を積み重ねたダム湖。鮮やかに染まった木々が水面に映るさまは圧巻です。周囲には道路が整備されているため、サイクリングやツーリング、ドライブをしながら、赤く色づいた木々の間を駆け抜けるのがオススメです。名栗湖上流では、有馬渓谷の澄んだ川の流れと木々の赤を同時に楽しめます。名栗湖付近には、温泉や食事処もあるので、紅葉を満喫したあとにまったりすることもできますよ。
有馬渓谷に囲まれた温泉「さわらびの湯」。備え付けのシャンプーやボディーソープはもちろん、化粧水やバスタオルも置いてあるので(有料)、手ぶらで気軽に立ち寄ることが出来ます。肌あたりのやさしいお湯で、ドライブや散策の疲れを癒すのにぴったりです。
有馬渓谷では、入間川の自然を生かした釣り場で魚釣りを楽しむことができます(12~2月休業、3月・11月は土日祝日のみ営業)。釣り竿、エサ、ビク(釣った魚を入れておくカゴ)をセットで貸し出しているので、こちらも手ぶらでOK。釣った魚は無料でさばいてもらえますよ。
アクセス
【電車の場合】
池袋駅から飯能駅まで西武池袋線で約50分
飯能駅からさわらびの湯停留所まで国際興業バス(名栗車庫・名郷・湯の沢行)で約45分
さわらびの湯停留所より徒歩20分
【車の場合】
圏央道青梅ICから岩蔵街道、県道53号経由で約40分
河鹿橋(群馬県渋川市)
色づき始め:10月下旬
見頃:10月下旬~11月上旬
伊香保温泉の湯元にある「河鹿橋」は、群馬県随一の紅葉スポットです。ゆるやかなアーチを描く朱い橋と、真赤に染まった木々が織りなす景色は、さながら錦絵のよう。伊香保に来て温泉につかるだけではもったいないと思わせてくれる景色です。河鹿橋の近くには、「石段街」とよばれる、様々な店が軒を連ねているエリアがあります。温泉街の情緒を味わいながら紅葉も楽しめて、まさに一石二鳥です。是非、散歩がてら訪れてみてください。
河鹿橋の紅葉は夜になるとライトアップされます。昼に見る紅葉とはガラッと表情が変わり、はっとするほど幻想的な風景に。夜の散歩コースにもオススメです。
お土産屋さんや飲食店、遊技場などが立ち並ぶ「石段街」。365段の石段には、「温泉街が1年中繁栄するように」との願いが込められています。頂上には縁結びと子宝にご利益があるといわれている伊香保神社があり、多くの参拝客で賑わっています。
アクセス
【電車の場合】
東京駅から高崎駅まで新幹線で約1時間
高崎駅から渋川駅まで上越線で約25分
渋川駅から関越交通バス(伊香保温泉行)で30分、終点より徒歩15分
【車の場合】
関越自動車道渋川伊香保ICから県道35号経由で県道33号を伊香保温泉方面へ約2時間
竜神大吊橋(茨城県常陸太田市)
色づき始め:11月上旬
見頃:11月上旬~11月下旬
歩行者専用の橋としては本州最長、375メートルの長さを誇る竜神大吊橋。竜神川をせきとめる形でできた竜神ダムの上にかかるこの橋では、地上100メートルの空中散歩をしながら紅葉を楽しめます。橋の途中にはガラス張りの床があるので、スリルも満点です。天気が良ければ、遠くに聳える阿武隈山地の山並みも望むことができ、より一層美しい景色が見られるでしょう。大自然のパノラマの中で開放感に包まれたい方にはぜひ訪れていただきたい場所です。
竜神大吊橋の見どころは紅葉だけではありません。こちらでは、バンジージャンプができるのです。その高さは、なんと日本一の100メートル。毎年1万人以上が、この高さから水面に向かって飛び降りています。お値段は16,000円と少々お高めですが、これほど高いバンジージャンプはそう無いので、ぜひ一度このスリルを体験されてはいかがですか。
紅葉の見頃の時期には、「竜神峡紅葉まつり」が開催されます。竜神大吊橋のある常陸太田市は、日本一と呼び声高い常陸秋そば発祥の地とされていますが、期間中にはこの常陸秋そばの新そばが食べられます。歩き疲れておなかが減ったあとは、美味しい蕎麦でおなかを満たしてはいかがですか。
アクセス
【電車の場合】
東京駅より水戸駅まで常磐線特急で約1時間20分
水戸駅から常陸太田駅まで水郡線で約40分
常陸太田駅から竜神大吊橋または竜神大吊橋入口停留所まで茨城交通バス(下高倉行または下高倉・大子行)で約40分
【車の場合】
常磐自動車道那珂IC国道349号を経由し里美大橋を左折、県道36号を進む
袋田の滝(茨城県久慈郡大子町)
色づき始め:10月下旬
見頃:11月上旬〜11月中旬
日本三大名瀑の1つに数えられる「袋田の滝」。その大きさは、高さ120メートル、幅70メートルにもおよび、茨城県有数の観光名所として知られています。その昔、袋田の滝を訪れた西行法師がその美しさを絶賛し、歌を詠んだとか。四段の岩壁を荒々しく流れてゆく水の白と、紅葉の赤のコントラストの鮮やかなコントラストが見どころです。綺麗な景色を見ながら、マイナスイオンを浴びましょう!
11月3日(金)〜11月26日(日)にかけて、「大子来人(ダイゴライト)」が開催され、袋田の滝一帯がライトアップされます。滝は、昼間の迫力ある様子とは打って変わって幻想的な姿に。光に照らされた紅葉と相まって、より美しい景色が楽しめますよ。
大子には美味しい食べ物がたくさん。中でも有名なのは「奥久慈しゃも」です。奥久慈しゃもは、徹底した品質管理のもとで育てられた、茨城が誇るブランド地鷄。適度な脂肪分と締まりのある肉質、しっかりした歯ごたえが特徴で、肉の豊かな旨みを楽しめます。そんな奥久慈しゃもを味わい尽くすなら、「弥満喜」がオススメです。一品料理からコース料理まで、余すことなく奥久慈しゃもの魅力が堪能できるので、袋田の滝を訪れた際はぜひ足を運んでみてください。
アクセス
【電車の場合】
東京駅より水戸駅まで常磐線特急で約1時間20分
水戸駅より袋田駅まで水郡線で約1時間15分
袋田駅より滝本停留所まで茨城交通バス(滝本行)で約10分
滝本より徒歩約10分
【車の場合】
常磐自動車道那珂ICより国道118号経由で約50分
中禅寺湖(栃木県日光市)
色づき始め:10月上旬
見頃:10月上旬~10月中旬
標高1269メートル、奥日光の入り口に位置する中禅寺湖。自然湖としては日本一の高さにあります。中禅寺湖では遊覧船に乗ることができ、、湖畔を鮮やかに彩る木々を船上でゆったりと眺められます。紅葉シーズンには「紅葉廻りコース」が運行されるので、是非乗ってみてください。車で向かう場合、48ものカーブを有する「いろは坂」をのぼることになりますが、その道中でも紅葉を楽しめるので、ドライブがオススメです。
日本三大名瀑の1つとされる、華厳の滝。中禅寺湖の水が高さ97メートルの岸壁を勢いよく流れ落ちる様子は圧巻です。エレベーター(有料)を使えば滝壺を間近で見ることができます。その迫力に思わず圧倒されてしまうはず。
上りと下り2つの坂に存在する48のカーブをいろは48音に例えたことからその名がついた「いろは坂」。カーブごとに「い」「ろ」「は」…と看板が立っていて、つい声に出したくなってしまいます。絶景ドライブコースとして知られ、紅葉シーズンは非常に混み合うので、余裕を持ったお出かけをオススメします。
アクセス※ドライブがおすすめです
【車の場合】
東北自動車道宇都宮ICから日光宇都宮道路清滝IC
清滝ICから国道120号を中禅寺湖方面へ
【電車の場合】
東京駅から宇都宮駅まで新幹線で約1時間
宇都宮駅から日光駅まで日光線で約40分
日光駅から東武日光駅まで徒歩約7分
東武日光駅から中禅寺温泉停留所まで東武バス(中禅寺温泉行または湯元温泉行)で45分、
秋川渓谷(東京都あきる野市)
色づき始め:11月中旬
見頃:11月下旬〜12月上旬
「秋川渓谷」は、都内でも有数の自然豊かなエリアです。紅葉シーズンになると、木々の赤と清らかな川の流れの美しいコントラストを一目見ようと、大勢の観光客が集まります。特に、長さ96メートルに渡る歩行者専用の吊り橋、「石舟橋」からの眺めは絶景で、渓谷と紅葉が織りなす美しい景観は見なければ損ですよ!秋川渓谷では、キャンプや川遊び、温泉なども楽しめるので、小さなお子さんがいるご家族のレジャーにぴったりです。
石舟橋を渡った先にある「瀬音の湯」では、無料で足湯に浸かることができます。散策の疲れを癒しながら紅葉も楽しめて、まさに一石二鳥です。
アクセス
【電車の場合】
JR武蔵五日市駅(中央線・青梅線・五日市線)より西東京バス(払沢の滝入口、藤倉、数馬または上養沢行)乗車、十里木停留所で降り徒歩6分
【車の場合】
首都圏中央連絡自動車道あきる野ICより約30分
または中央自動車道八王子ICより約40分
高尾山(東京都八王子市)
色づき始め:11月上旬
見頃:11月中旬~11月下旬
都心から電車で1時間という好立地にもかかわらず、溢れる緑を楽しめる「高尾山」。1年を通して多くの人が訪れる場所ですが、特に紅葉シーズンは大勢の登山客で賑わいます。鮮やかな木々のトンネルをくぐりながらケーブルカーやリフトに揺られ山の中腹に降り立ち、そこから徒歩約40分で山頂に辿り着くと、広大な関東平野と都心のビル群を見渡せます。天気の良い日には、富士山が見えることもあります。高尾山周辺には、薬王院やトリックアート美術館など、観光スポットも多いので、紅葉以外も満喫できますよ。
高尾山中腹の展望台から徒歩約15分の場所に位置する「薬王院」。境内にはいくつかの紅葉スポットがあり、それぞれ趣の違った美しさを醸し出しています。薬王院では、精進料理をいただくこともできるので、登山でお腹を空かせてから、おいしいお料理を味わってみてはいかがですか。
高尾山口駅徒歩1分という好立地に建つ「高尾山トリックアート美術館」。その名の通り、たくさんのトリックアートが、あなたを不思議な世界へといざないます。紅葉を満喫したあとは、トリックアートの世界に迷い込んで、楽しい思い出を残してみませんか。
アクセス
【電車の場合】
新宿駅から高尾山口駅まで京王線で約50分
【車の場合】
中央自動車道八王子JCT経由、圏央道高尾山ICを降りて新宿方面へ約5分
日帰りで紅葉狩りを楽しもう
日帰りで行ける紅葉スポットを紹介してきましたが、いかがでしたか。今回ご紹介した場所は、紅葉以外のにも楽しめるところがある場所ばかりなので、是非ご家族やご友人、恋人と一緒に足を運んでみてください。
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この記事のライター
地元をこよなく愛する大学3年生。友人曰く「帰省頻度の高さがオマエのアイデンティティ」だそうです。満員電車と睡魔に苦しめられながら日々を生き抜いています。音楽を聴くことが好きです。