名優トムハンクスが出演するおすすめ映画15選

アカデミー賞主演男優賞を受賞した経験を持つ名優トムハンクスのおすすめ映画を紹介します。飛行機の機長役が印象的であったハドソン川の奇跡から弁護士を熱演したブリッジオブスパイ、刑務所の看守役を好演したグリーンマイル、天使と悪魔シリーズや続編のインフェルノなど話題の映画を見どころとともに紹介します。

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俳優業だけではなく多彩な才能をもつ名優トム・ハンクス

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世界的に有名なハリウッドスター、トム・ハンクス。あまり映画を観ない、という方でも彼の出演作を1本は観たことがあるのではないでしょうか?映画ファンはもちろん、有名監督にも愛され、デビュー以来着実にキャリアを重ねてきたトムは、ハリウッドになくてはならない存在です。これまでに5回アカデミー賞、主演男優賞にノミネートされ、そのうち2回受賞しています。

映画俳優だけではなく、映画監督やプロデューサー、脚本家など、多彩な才能を持つトム・ハンクス。今回は1度は観ておきたい、名優トム・ハンクスの出演作15選をご紹介します。トムの演技だけではなく、作品としても良質なものばかりなので、ぜひ鑑賞してみてくださいね。

ライトコメディ俳優として人気を集めた若手時代

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大学で演劇を学んだトム・ハンクスは「血塗られた花嫁」というホラー映画で、1980年にスクリーンデビューを飾りました。その後しばらくは、コメディ色の強い映画やテレビ番組への出演が続き、若手コメディ俳優としてのイメージが強かったようです。トムの初期の代表作である、1988年に公開されたコメディ映画「ビッグ」では、ゴールデングローブ賞、主演俳優賞を受賞しています。

1.「ビッグ」(1988年)

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▼作品概要・あらすじ
コメディ映画でありながら、心温まるストーリーで人気を博した作品です。主人公のジョッシュは12歳。身長が低い事がコンプレックスでした。

そんな彼の毎日は、自分を大人に変えてくれる力を持った、とある機械を発見したことによって一変します。おもちゃ会社に勤めて、子供ならではのアイデアで、ヒット商品を生み出したり、大人の恋を楽しんだり…。若き日はコメディ俳優として活躍した、トムの演技が光ります!

▼俳優として初めての受賞を経験した作品
この作品で主演を務めたことにより、トムはゴールデン・グローブ賞、主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞します。アカデミー賞、主演男優賞にもノミネートされるのですが、残念ながらこちらは受賞を逃してしまいました。

コメディ映画、と称されていますが、私たちが大人になるにつれて失いかけている、ピュアな気持ちや、家族の大切さを感じさせてくれます。30年近く昔の作品ですが、それでもなお一見の価値あり、です。

公開:1988年7月23日
監督:ペニー・マーシャル
出演:トム・ハンクス、エリザベス・パーキンス、ジョン・ハード

2.「フィラデルフィア」(1993年)

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▼作品概要・あらすじ
弁護士のアンドリューは、名門大学を卒業し、敏腕弁護士として着実にキャリアを重ねていました。職場での信頼、期待も大きく、何1つ不自由ないように見えるアンドリューですが、彼はゲイでエイズ患者でした。

職場にはゲイであることも、エイズであることも隠していたアンドリューでしたが、額に現れたアザによってエイズ患者であることが同僚にバレてしまいます。そして、ある日いきなり、不可解な言いがかりをつけられ、弁護士事務所を解雇されてしまうのです。アンドリューは、以前仕事で知り合った弁護士のジョー・ミラーと共に、自分の名誉と尊厳を取り戻すため、自分を解雇した弁護士事務所への訴訟を起こします。

▼ハリウッドスターとして確固たる地位を築いた名作
この作品でトム・ハンクスは2度目のアカデミー賞、主演男優賞ノミネート、そして初受賞の快挙を成し遂げます。作品としても、当時はまだ社会に浸透していなかった同性愛者の人権問題、エイズという疾患への理解を取り扱った非常に意義深いものです。今でこそ、小学生の教科書にも「エイズは空気感染しない」という事が記載されている世の中ですが、数10年前は偏見の目でしか見られなかったと思うと、恐ろしいですね。

なんと言っても、トム・ハンクスの演技が素晴らしいです。生きることへの欲求、死への恐怖、自分を不当に扱った事務所への怒りなど、感情豊かな演技はまさに名優と呼ぶのにふさわしいと言えるでしょう。

公開:1993年12月23日
監督:ジョナサン・デミ
出演:トム・ハンクス、デンゼル・ワシントン、ジェイソン・ロバーズ

3.「フォレスト・ガンプ/一期一会」(1994年)

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▼作品概要・あらすじ
ある1人の男性の幼少期から、現在までを描いたヒューマンドラマです。生まれつき骨に異常があり、知能指数も低い冴えない少年フォレスト。どこかオドオドしたような雰囲気のある彼は、クラスメイトにいじめられる日々。しかし、ある日いじめっ子から逃げるために、脚の矯正器具を取り外して走りだしたところ、とんでもない俊足である事が判明します。

俊足が判明したことをキッカケに、アメフト選手、兵士として出征、卓球選手、会社の設立など様々な物事を経験しながら大人になっていくフォレスト。鑑賞後には、ほんのり心が温かく、人生に希望を見出すことのできる作品です。

▼映画史に残る有名なあのフレーズ
「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない」というセリフがとても有名なこの作品。アメリカ映画史上の名セリフランキングで、40位にランクインしています。ミステリーや、サスペンスなどのような派手な見せ場はありませんが、むしろそこが本作が名作映画だと評される理由なのではないでしょうか。

トム・ハンクスはこの作品で2年連続のアカデミー賞、主演男優賞を獲得しています。2年連続での主演男優賞を受賞した経験のある俳優は、史上他にはいません。

公開:1994年7月6日
監督:ロバート・ゼメキス
出演:トム・ハンクス、サリー・フィールド、ロビン・ライト

4.「トイ・ストーリー」(1995年)

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▼作品概要・あらすじ
カウボーイ人形のウッディは、アンディのお気に入りのおもちゃ。アンディの部屋には、他にもたくさんのおもちゃがいますが、ウッディはおもちゃたちの中でも1番の人気者で、リーダー的存在でした。

しかし、アンディの誕生日にやってきた、新しいおもちゃ、スペースレンジャー人形の「バズ」によってウッディの人気が脅かされることに。さらにバズが窓から落ちて、行方不明になるという事件の犯人だと疑われ、他のおもちゃから嫌われてしまいます。ウッディは再び、おもちゃたちのリーダーに返り咲くことが出来るのでしょうか?そして、行方不明になったバズの運命は?

▼名優トム・ハンクスはなんとこんなところにも!
誰もが知っている、ディズニーの大ヒット作「トイ・ストーリー」。トムは、主人公のウッディの声を、96年の第1作からずっと担当しています。日本では、唐沢敏明と所ジョージの、ウッディとバズの吹き替え版コンビが有名すぎるので、本家がトムハンクスであったことを知らない方も多かったのでは?

大人になってから見ると、子供の頃には気が付かなかった様々な名作映画のパロディに気付いたりするなど、かなり楽しめます。もう一度鑑賞して見てはいかがでしょうか?

公開:1995年11月22日
監督:ジョン・ラセター
出演(声):トム・ハンクス、ディム・アレン、ドン・リックルズ

5.「ユー・ガット・メール」(1998年)

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▼作品概要・あらすじ
小さな書店を営むキャスリーン。そんな彼女の店の正面に大型書店「フォックス・ブックス」が出店し、大ピンチに。フォックス・ブックスの御曹司であるジョーと日々バトルを繰り広げます。

そんな彼女の日課は、インアーネット上で出会った「NY152」というハンドルネームの男性とチャットをすること。日々「NY152」への思いを募らせるキャスリーンでしたが、彼の正体はなんと…!

▼メールから全てが始まるロマンティック・コメディ
1940年に公開された「桃色の手紙」という作品のリメイク版です。当時は、手紙で連絡を取り合う、という設定でしたが、現代版にリメイクされ、メールに変更されたようです。

向かいのライバル書店の御曹司が、自分がネット上で思いを寄せる男性だった、なんていうコメディ全開の設定ですが、その分かり易さがこの作品の最大の魅力です。本作の公開と同年に、トムは「プライベート・ライアン」で冷徹な軍人を演じています。ラブコメから、シリアスな戦争ものなんて、役者としてのキャパシティの大きさを感じずにはいられませんね

公開:1998年12月18日
監督:ノーラ・エフロン
出演:トム・ハンクス、メグ・ライアン、クレッグ・キニア

6.「プライベート・ライアン」(1998年)

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▼作品概要・あらすじ
第二次世界大戦時に、新兵のライアンを救出する作戦に参加した兵士たちの奮闘を、緊張感たっぷりに描き出した戦争映画の名作です。ノルマンディー上陸作戦に参加していたミラー大尉の元に、ある指令が届きます。それは、他の兄弟が全員戦死してしまったため、除隊命令が出ているライアン二等兵を救出し、故郷へ送還せよ、というもの。

ライアン二等兵の捜索には、危険な戦闘地域を通り抜けなければなりません。数人の有能な仲間を従え、決死の作戦を開始するミラー大尉は、無事ライアンを救出することが出来るのでしょうか?

▼当時の戦争映画で最大の全米興行収入を記録
本作の見どころはなんと言っても、冒頭20分にあります。ノルマンディー上陸作戦の凄惨な戦場の映像は、思わず目を背けてしまうほど強烈で、忘れがたいものです。血が苦手な方には決してオススメしませんが、ぜひ1度は観て頂きたいです。

強靭な精神を持っているはずの兵士達でさえも、数々の危険と、緊張にさらされる中で冷静さを失っていく様は、戦争の恐ろしさ私たちに思い知らせます。「アメリカン・スナイパー」が公開されるまで、本作は全米で最大の興行収入記録を保持していました。

公開:1998年8月24日
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス、マット・デイモン、トム・サイズモア

7.「グリーンマイル」(1999年)

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▼作品概要・あらすじ
舞台は1932年、アメリカのとある刑務所。傷や病を癒す、不思議な力を持った死刑囚ジョン・コーフィーが収監されるところから物語は始まります。

少女を強姦したという罪が信じられないほど、穏やかで心優しいジョンに、看守のポールは興味を抱いていました。後に、彼は自分が無実の罪で収監されたことをポールに打ち明けます。ジョンが電気椅子に送られる日が刻一刻と迫る中、ポールはジョンは処刑されるべきではないのに、自分にはどうすることも出来ないジレンマに苦しみます。

▼悲しすぎるラストは日本でも有名
日本でも度々取り上げられる、悲しい映画の1つですが、タイトルだけ知っていて、観たことの無い方も多いのでは?トムは、無実の囚人を救いたいが、どうすることも出来ない、というジレンマに苦しむ看守のポールを演じました。

物語の展開のショッキングさばかりが取り上げられ、なかなか作品そのものの価値に触れられることのない本作ですが、「癒しの力」というオカルト風の題材が、安っぽくならないのは俳優陣の演技が素晴らしいからでしょう。

公開:1999年12月10日
監督:フランク・ダンボン
出演:トム・ハンクス、ダグ・ハッチソン、マイケル・クラーク・ダンカン

8.「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(2002年)

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▼作品概要・あらすじ
「天才詐欺師」と呼ばれたフランク・W・アバグネイル・Jrの自伝「世界をだました男」を基にした、コメディ映画です。パイロット、医師、弁護士等に成りすまし、世界各地で小切手の偽装事件を起こしたフランクと、それを追うFBI捜査官のカールの世界中を舞台にした追いかけっこを描きます。

▼世界を股にかけた華麗な大犯罪!
トム・ハンクスと、レオナルド・ディカプリオという豪華すぎるキャストは映画ファンであれば見逃せません。トムが演じるカールは実在の人物ではありませんが、フランクは実在の人物。もちろん事件も実際の出来事です。「事実は小説よりも奇なり」とはよく言われますが、まさにこのような事件の事を指すのでしょうね。

世界を股にかけて追いかけっこを繰り広げる2人は、日本でいうルパンと銭型警部のようで、どちらも応援したくなってしまう魅力にあふれています。犯罪ものですが、コメディ色が強いので気軽に観られますよ。

公開:2002年12月25日
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス、レオナルド・ディカプリオ、ナタリー・バイ

9.「ターミナル」(2004年)

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▼作品概要・あらすじ
クラコウジアという小国から、アメリカにやってきたビクター・ナボルスキー。中年でさえない容姿、英語も全く話せません。そんな彼が飛行機に搭乗している間に、クラコウジアでクーデターが起こり、政府は消滅。よって、彼のビザも、無効になってしまいました。

クラコウジアに帰ることも、アメリカに入国することも出来ず、空港に閉じ込められてしまったナボルスキー。最初は途方に暮れますが、前向きな心や優しさが次第に空港にいる人々の心を動かし、彼は空港の人気者になります。彼は無事アメリカに入国し、目的を成し遂げ、クラコウジアに帰ることが出来るのでしょうか?

▼トムの演技に思わずほっこり
頼れる上官や、頭の切れる学者、などのイメージが強くなったトムですが、本作では冴えない異国の中年男性、という役。生粋のアメリカ人、そしてハリウッドを代表する俳優でありながら、そんな役を見事に演じきってしまうトムの才能に脱帽です。

最初は誰も助けてくれませんが、ナボルスキーの優しさや、まっすぐな心が次第に空港で働く人々の心を動かしていく様子は、なんだかほっこりとさせられます。彼がなぜアメリカに来たかったのかは、最後に明かされます。最後までしっかり鑑賞してくださいね。

公開:2004年6月18日
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ゾーイ・サルダナ

10.「ダ・ヴィンチ・コード」(2006年)

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▼作品概要・あらすじ
「ルーブル美術館の館長、ジャック・ソニエールの死体が発見された。」そんな連絡を受けた、大学教授のロバート・ラングトン。宗教や美術に精通する彼は、ソニエールとは旧知の仲でした。駆け付けた事件現場で見たものは、ダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」を模して殺されたソニエールの姿。編まりにも不気味で不可解な殺人に、ラングトンは言葉を失います。

自分に殺人の嫌疑がかけられていると知ったラングトンは、ソニエールの孫娘ソフィーと共に、パリ警察から逃げる一方で、ソニエール殺害の犯人を突き止めるため奔走します。やがて明かされる、ソニエールが命を賭して守ったキリスト教にまつわる最大の秘密とは?

▼キリスト教のタブーに踏み込んだ衝撃作
冷静沈着で、頭の切れる大学教授、ロバート・ラングトンをトムが好演しているシリーズの第1作目です。原作小説が発売された当時、日本でも大変な話題になったことを覚えている方も多いのでは?宗教色の強い内容ではありますが、純粋なミステリーとしても非常に面白いストーリー展開で、最後まで楽しめます。

原作を読んでいても、いなくても十分楽しめますが、映画は時間が限られている分ストーリーが飛躍しがちなので、時間のある方は、ぜひ小説版も読んでみてくださいね。

公開:2006年5月19日
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、ジャン・レノ

11.「天使と悪魔」(2009年)

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▼作品概要・あらすじ
「ダ・ヴィンチ・コード」に続く、ダン・ブラウン原作小説の映画化作品です。ラングトン教授の元に、とあるアンビグラムの紋章についての解説の依頼が舞い込みます。それは何者かによって殺害された科学者の胸に刻印されていたものでした。

核物質を凌駕するほどのエネルギーの盗難、ローマ教皇候補の失踪、イルミナティを名乗る謎の電話、関係の無さそうな一連の不可解な出来事が、やがて1つの大きな事件に結びつきます。ラングトン教授は全ての謎を解き明かすことが出来るのでしょうか?

▼ラングトン教授の推理が冴えるシリーズ2作目!
シリーズ2作目でも、トムはラングトン教授を好演しています。ただの捜索ではなく、全てが学術的、歴史的な真実に基づいている、というのが本シリーズの最大の魅力です。

原作では「天使と悪魔」が先なのですが、「ダ・ヴィンチ・コード」の方が人気が出て、先に映画化が決まってしまったため、映画では時系列を変更して制作されています。

公開:2009年5月15日
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス、ユアン・マクレガー、アイェレット・ゾラー

12.「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」(2011年)

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▼作品概要・あらすじ
アメリカの同時多発テロによって父、トーマスを亡くし、悲嘆に暮れるオスカー。アスペルガー障害を抱える彼は、自分と「調査探検」という遊びをしてくれる父が大好きだった。

父が遺したヒントを辿り、最後の調査探検を始めるオスカー。辿り着いた先に、何があったのでしょうか?トーマスがオスカーに伝えたかった事とは?親子の絆に感動間違いなしの、ヒューマンドラマです。

▼息子思いの愛にあふれた父親を好演
この作品でトムは、息子思いの父、トーマスを好演しました。実話ではありませんが、同時多発テロが今も、アメリカでどれだけの人を悲しませ、苦しめているのかを思い知らされます。

タイトルが非常に印象的な本作。原作のタイトルもそのまま「Exrremely Loud & Incredibly Close」です。一体このタイトルが何を意味しているのか、答えは作品の中にしっかりとあります。ぜひ、鑑賞して答えを見つけてください。

公開:2011年12月15日
監督:スティーブン・ダルトリー
出演:トム・ハンクス、サンドラ・ブロック、トーマス・ホーン

13.「ブリッジ・オブ・スパイ」(2015年)

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▼作品概要・あらすじ
4度目のスティーブン・スピルバーグ監督とのタッグを組んだ作品です。冷戦時代のアメリカで、ソ連のスパイの弁護という難題を負った弁護士の孤独な戦いを描いています。

1957年、ソ連のスパイのルドルフ・アベルがFBIに逮捕されます。公平性を保つために、アベルの弁護士に推薦されたジェームズ・ドノヴァン。キャリアは長く、優秀な弁護士ですが、近頃は保険関係の仕事を請け負っており、刑事事件とは遠ざかっていました。

アメリカでのソ連スパイの裁判。絶対に、勝ち目はないと誰もがそう思っていました。また、政敵を弁護することによって、自分や家族に危険が及ぶことも考えられます。孤独と、葛藤の中で、弁護を請け負う事を決意したジェームズがどのように弁護を進めていくのか、要注目です。

▼正義とは何?最後まで目が離せない
スティーブン・スピルバーグ監督による、冷戦期に実際に起こった事件を基に制作された作品です。敵国のスパイを弁護することについての、想像を絶するドノヴァンの葛藤を、トムは完璧に表現しています。ハリウッドを代表する監督と俳優がタッグを組んだ、という事だけでも鑑賞する価値は十分にあると言えるでしょう。

また、本作は評論家からの評価が非常に高いです。評価の高さの理由は、1度鑑賞すれば絶対に分かるはず。観て後悔しない事を保証できます。

公開:2016年10月16日
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス、マーク・ライアンス、エイミー・ライアン

14.「ハドソン川の奇跡」(2016年)

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▼作品概要・あらすじ
2009年に起きた、ハドソン川への緊急着陸事故を原案にした作品です。大都会ニューヨークの上空を飛行中に、全エンジンが停止した状態で、機長のチェスリーことサリーは機体を巧みにコントロールし、ハドソン川に不時着させました。1人の犠牲者も出すことなく生還したこの出来事は「奇跡」と称され、メディアで大々的に取り上げられ、サリーは一躍時の人に。

しかし、捜査の過程で、サリーの判断は正しかったのかが問題になり、サリーは国家運輸安全委員会の追及を受けます。自身の判断は正しかったのか、苦悩するサリー。最後の公聴会で彼が語った、一連の事故の真相とは?そして出された結論とは?

▼信念を貫く熟練のパイロットを好演
私たちの世界では時々、映画や小説の中の出来事なのではないか、と思える事故が起きますが、この「ハドソン川の奇跡」も実際に起こった出来事です。度重なる政府機関からの追及にも屈することなく、プロとして、自分の技術と判断を信じる姿勢は、まさに「働く男」の格好良さ。最後の公聴会で、静かに「現場と検証の違い」について訴える姿に痺れます。

乗客の命を救ったパイロットが一転して、その責任の有無を追及されてしまう、という話の展開は2012年に公開された「フライト」と似ています。「フィラデルフィア」でトムと共演したデンゼル・ワシントンが主演なので、何かの運命のようにも感じられますね。気になる方は鑑賞してみてください。

公開:2016年9月2日
監督:クリント・イーストウッド
出演:トム・ハンクス、アーロン・エッカート、ローラ・リニー

15.「インフェルノ」(2016年)

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▼作品概要・あらすじ
「ダヴィンチコード」「天使と悪魔」に続く、シリーズ3作目です。イタリアのフィレンツェを舞台に、殺人ウイルス「インフェルノ」の行方を追います。

病院で、数日間の記憶を失った状態で目覚めたラングトン。銃撃を受け、そのショックによって記憶を失ったと説明されます。寝ている間に観た悪夢や、襲撃されたという事実から、自分の身に危険が迫っていることを感じ、病院から逃走するラングトン。逃亡の途中で、どうやらことの発端は世界を滅ぼす殺人ウイルス「インフェルノ」の存在にあることが判明します。ラングトンは自分の知識と、推理力でインフェルノを見つけることが出来るのでしょうか?

▼まだまだ謎解き!ラングトン教授の3作目
2013年に出版されたダン・ブラウンの同名小説の実写版。「ダ・ヴィンチ・コード」ブームから10年の時を経ても、まだまだ人気が衰えることのない人気シリーズです。裏切りや騙し合い、そして謎が謎を呼び、最後まで一気見が必須です。今回の舞台はイタリアのフィレンツェ。歴史的な建築物や、街並みが美しく、ストーリーと併せて楽しめます。

公開:2016年10月14日
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス、フェリシティ・ジョーンズ、オマール・シー

コメディからシリアスまで トムの魅力から目が離せない!

映画好きでなくても誰もが知っている、名優トム・ハンクス。その魅力は、コメディから、シリアス、そして声優までもこなしてしまう役者としての才能の豊かさにあるのではないでしょうか?還暦を迎えても、役者として第一線で活躍するトムに、これからも要注目ですね!

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イラストも文章も手掛けるフリーのイラストレーター。

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