名作ばかり!2000年代のおすすめ映画厳選15選【邦画】
2000年代の映画は、今見ても面白い名作がたくさんあります。映画館で観る最新の映画もいいですが、お家で少し昔の映画を楽しみませんか?この記事では2000年代のおすすめ邦画を15に厳選してご紹介します。元気が出るアニメから、思い切り泣けるヒューマンドラマまで幅広く厳選しました。
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2000年代の映画
まだまだ最近のことのように思える2000年代、実は約20年前にもなるんです。
そんな2000年代の邦画は、涙が止まらないラブストーリーものや、テンポのいい青春映画、宮崎駿や細田守などのアニメ作品が大人気でした。その面白さは今見ても色褪せない作品ばかりです。
この記事ではそんな2000年代に公開された洋画の名作を厳選して15紹介します。
ウォーターボーイズ【2001】
あらすじ・見どころ
無気力な日々を過ごしていた高校生の鈴木(妻夫木聡)たちは、新任女教師(真鍋かをり)の色気に乗せられて、男たちのシンクロナイズド・スイミングをやらされる羽目になる。恥ずかしさと難しさが共存する中、彼らは秋の文化祭に向け、夏休みにイルカの調教師(竹中直人)から猛特訓を受けるのだが…。
おとぼけ淡泊な味わいと、男のシンクロという奇想天外(しかし実際にあるとのこと)なアイデアがミックスした、矢口史靖監督の快作。
実在する高校がモデルの男子シンクロムービー
埼玉県立川越高校の水泳部が文化祭限定で披露する男版シンクロパフォーマンスをベースに、矢口史靖監督がコミカルかつ爽やかに映画化した作品です。
妻夫木聡や玉木宏など大物イケメン俳優の若かりし姿を見ることができます。
随所にちりばめられたコメディがどこか懐かしく、心底笑えて楽しめます。映画とはいえど、シンクロのダイナミックさは本物!撮影のために1ヶ月にもおよぶ練習を積んだラストのシンクロシーンは、見事でカッコイイの一言です。
さんざん笑わせて、最後に感動させる、観た後必ず元気になる元祖青春ムービーの傑作です。
千と千尋の神隠し【2001】
あらすじ・見どころ
10歳の女の子、千尋は、無愛想でちょっとだるそうな、典型的な現代っ子。 両親とともに車で引っ越し先の家へと向かう途中に、いつの間にか迷い込んだ「不思議の町」。町の屋台にあった料理を勝手に食べた両親は、豚に姿をかえられてしまう。ひとりぼっちになってしまった千尋は、「千尋」という名を奪われ「千」と呼ばれながら、生き残るためにその町を支配する強欲な魔女・湯婆婆の下で働き始める。
湯屋とは、この日本に棲むいろんな神様やお化けが疲れと傷を癒しに通うお風呂屋さんのこと。そこで、千尋は怪しい神様やお化けに交じって生まれて初めて懸命に働く。ハクや河の神などと出会い、様々な経験とふれあいを重ねるうちに、千尋は徐々に成長していく。何重にも守られて育つ現代の子どもたちが、突然ひとりぼっちになったら?はたして千尋は元の世界に帰れるのか…?
”神隠し”された現代に生きる私たちへのメッセージ
宮崎駿監督が、友人の10歳の少女に見せたいという思いから作り上げた作品です。公開されるや、批評家筋からの高い評価と多くの観客からの支持を得て、それまでの国内映画興行記録を全て塗り替える大ヒットとなりました。さらに、ベルリン国際映画祭でも、グランプリにあたる「金熊賞」をアニメ作品としてはじめて受賞。全世界で、大きなセンセーションを巻き起こした名作中の名作です。
子供の頃に一度見たことがあるという方も大人になった今だからこそ見て欲しい作品です。年を重ねるにつれ、社会を経験するにつれ、物語に隠れているメッセージに気がつくでしょう。
映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲【2001】
あらすじ・見どころ
ある日、春日部で突然「20世紀博」というテーマパークが開催された。昔のテレビ番組や映画、暮らしなどを再現し、懐かしい世界にひたれる遊園地に大人たちは大喜び。でも、しんのすけをはじめとする子供たちには、ちっとも面白くない。毎日のように夢中になって遊びに行く大人たち…。
そのうちにひろしは会社に行かなくなり、みさえは家事をやめ、しんのすけがひまわりの面倒をみる始末。実はこれは、“ケンちゃんチャコちゃん”をリーダーとするグループの、大人だけの楽しい世界を作って時間を止めてしまう、恐るべき“オトナ”帝国化計画だった!
やがて大人たちは、「20世紀博」に行ったきり、帰ってこなくなってしまう。このままでは未来がなくなってしまう!そこで、しんのすけら“かすかべ防衛隊”のメンバーはオトナたちを取り戻すために、「20世紀博」へ乗り込んでいくことにする。しかし、そこにはもうすっかり子供に戻ってしまった親たちが楽しそうに遊んでいた。
果たして“かすかべ防衛隊”は“ケンちゃんチャコちゃん”に勝てるのか!?そして、しんのすけはオトナたちを今の世界に取り戻し、未来を守ることができるのか!?
大人に刺さるクレヨンしんちゃん
クレヨンしんちゃんの映画の中でも名作といわれる1本です。
普段のしんちゃんのとぼけたコメディ要素だけでなく、大人にこそ刺さるテーマを扱っています。
子供の純粋で無邪気で、自由に夢を持つ姿が善とされる世の中。もちろんそれは素晴らしいことです。でも、大人だって素晴らしいんです!
必死でいろんなものに頭を下げ、それと同時にいろんなものを諦める。私たちはそうやって大人になっていきます。少しずつ背負うものを増やしながら、ゆっくりと歳を重ねていくのです。
そして、この平和な世の中を次の世代に受け継ぎ、それを守っていく。大人はそんな素晴らしい存在なのです。しんのすけの未来を守る、ひろしやみさえの姿は私たち大人にそう教えてくれます。
ピンポン【2002】
あらすじ・見どころ
才能にあふれ、卓球が好きで好きでたまらないペコ(窪塚洋介)。子供の頃から無愛想で笑わないスマイル(ARATA)にとってペコはヒーローだ。だが、ペコはエリート留学生チャイナ(サム・リー)に完敗。インターハイでも、幼なじみのアクマ(大倉孝二)に敗れてしまう。一方スマイルは、顧問の小泉(竹中直人)に才能を見い出され、実力をつけていく。現実の壁にぶつかったペコと強さに目覚めたスマイル。それぞれの道を歩き始めた彼らに、またインターハイの季節がやってきた…。
卓球少年の青春映画
カリスマ漫画家、松本大洋の原作を宮藤官九郎脚本、窪塚洋介主演で映画化した青春ドラマです。卓球に青春をかける高校生の熱い闘いを爽やかに描いています。
苦悩して努力して、でも勝てない、でも勝ちたい。そんな卓球少年たちのひたむきさが胸を打ち、自分も頑張ろうと思えてきます。
また、努力する凡人、努力しても天才に勝てないアクマがこの物語に深みを与えています。彼の存在には多くの人が共感し、自分と重ね合わせます。
古い作品ながらCGの使い方が上手く、試合シーンは大迫力!原作の癖の強いキャラクターも俳優陣の見事な演技で違和感なく再現されており、その世界感にのめり込んでしまうこと間違いなしの作品です。
世界の中心で、愛をさけぶ【2004】
あらすじ・見どころ
朔太郎(大沢たかお)はまだ自分の結婚に現実を感じていない。そんな時に婚約者の律子(柴咲コウ)が二人の新居に書き置きを残して突如失踪する。
律子の行き先が四国であることを知った朔太郎は律子を追いかけるために四国へ向かう。四国は自分の故郷であり、そこには朔太郎の初恋の相手・アキとの思い出が眠っていた…。
朔太郎(サク:森山未來)とアキ(長澤まさみ)は高校2年生の夏、もどかしくも淡い恋を育んでいた。ところが無人島へ二人で初の1泊旅行をした帰り、運命が急変した。アキが不治の白血病だということが判ったのだ。
サクはアキの憧れの地だったオーストラリア・ケアンズへの旅を計画、病院を抜け出した。しかし台風に足止めをくらい、飛行機に乗ることなく、アキは空港のロビーで倒れてしまう…。
涙が止まらない純愛映画の代表作
社会現象を巻き起こした、奇跡の純愛映画です。
サクとアキの淡い恋模様がとにかく甘酸っぱくて、美しくて、大人のサクにとってアキとの日々が尊い思い出だということがひしひしと伝わってきます。まだ若い彼らが直面する現実はあまりにも残酷で、涙が止まりません。お互いがお互いを思いやり、相手にしてあげられることを必死に考えるその姿はまさに本物の愛です。
愛する人の死を受け入れることは容易いことではありません。でも愛する人の死を受け入れなければ前には進めないのです。
もし今、愛する人の死を受け入れられずに苦しんでいる人がいたらぜひ観てもらいたい映画です。
いま、会いにゆきます【2004】
あらすじ・見どころ
「雨の季節に戻って来る」そう自作の絵本に書き遺して、秋穂澪(竹内結子)が逝って1年。夫・巧(中村獅童)は妻を幸せにしてやれなかったことを、6歳の息子・佑司は自分が生まれたせいで母の寿命を縮めたことを、今も悔やんでいた。やがて、梅雨。果たして、澪は約束通りふたりのもとに帰って来た。記憶を失くしているものの、巧との想い出を辿りながら次第に夫婦の、そして母子の絆を取り戻していく澪。だが梅雨の終わりと共に、彼女は再び彼らの前から姿を消してしまう…。
本当の愛を教えてくれる 愛情深い作品
市川拓司の同名ベストセラー小説を映画化したラブストーリーです。ファンタジー要素があるものの、そこで強く訴えられているのは尊い家族愛そのもの。
ストーリーの中盤から終盤に差し掛かる辺りでは、再び来る別れが辛く、観ていられないほど感情移入してしまいますが、ラストの澪のあまりにも深い愛と決意に、ただただ感動します。
誰かを本当に愛したことのある人であれば、誰もが共感する無償の愛。愛する人と出会い、幸せな時間を過ごすことの素晴らしさを教えてくれる作品です。
スウィングガールズ【2004】
あらすじ・見どころ
野球部の応援に行った吹奏楽部にお弁当を運んだ補習クラスの女子だったが、炎天下、チンタラ運んでいたせいで、お弁当は腐り、吹奏楽部は体調を崩してしまう。
ひとりだけお弁当を食べなかった男子・中村は、即席吹奏楽部を作ろうと思いつく。責任をとらせようと補習クラスの女子を誘うが、吹奏楽をやるには人数が足りなかったため、ビッグバンドでジャズをやることに。でも女子たちは楽器などロクにやったことがなかった…。
青春ビッグバンドジャズ映画
「ウォーターボーイズ」の矢口史靖監督のガールズ版の青春作品です。
高校生が、未経験のことにチャレンジし、失敗を繰り返しながら、最後に成果をお披露目という構成は定番ながらも、最後まで飽きがこず面白いです。
舞台が東北のため、方言を駆使したセリフはユニークで温かく、女の子たちのイキイキとした姿もさわやかで気持ちがいいです。
演奏が下手な時は下手なりの笑いを。演奏が上手くなった時は上手くなった時の感動を。と、メリハリがハッキリしているからこそ、見終わった時に清々しさを与えてくれるそんな映画です。
パッチギ!【2005】
あらすじ・見どころ
1968年の京都、高校2年の康介(塩谷瞬)はかねがね敵対する朝鮮高校に親善サッカー試合の交渉をするはめに。しかし訪れた朝鮮高校で彼は、音楽室でフルートを吹くキョンジャ(沢尻エリカ)に一目ぼれし、彼女と仲良くなりたい一心で、『イムジン河』の歌をギターで覚えるが…。
日本と韓国の若者たちが対立しながらも交流を深めていく 社会派映画
若者たちの恋と喧嘩を軸に、日本と朝鮮の深い溝とそれを乗り越える前向きな力を問う屈指の傑作青春映画です。 ベースは国籍の違いによる日本版ロミオとジュリエットですが、二国間のさまざまな世代が織り成すエネルギッシュな群集劇として見事に描かれています。
深刻な問題に真正面から取り組みつつも、あくまでもにぎやかでコミカルに進むテイストなので誰でも観やすく、娯楽を機軸に、観る人の意識を啓蒙させ向上させる、社会派映画ともいえます。
若かりし頃の沢尻エリカ、高岡蒼甫などのキャストにも注目です。
時をかける少女【2006】
あらすじ・見どころ
高校2年生の紺野真琴(声・仲里依紗)はある夏の土曜日の実験室で不思議な体験をし、それ以来時間を跳躍するタイムリープの力を身につけてしまう。はじめはそれを巧みに利用して日々を楽しんでいた彼女だが、仲良しの同級生・千昭(声・石田卓也)から告白され、それを強引になかったことにしようと時を遡ったときから、運命の歯車が狂い始めていく…。
夏になると観たくなる、青春SFラブストーリー
実写映画版のその後といったテイストで、細田守監督がまったく新たな発想で描く傑作SFアニメーション映画です。
プリンを何度も食べたり、テストの成績を上げたりと、せこいことばかりにタイムリープを利用していたヒロインが、やがて己の恋心から逃れようとすればするほど事態が悪化していく皮肉さ、しかしそれを自らの力で打破しようとうする前向きな行動力など、至るところにヒロインの快活さが満ちあふれており、その姿はまさに現代の“時をかける少女”と賞賛されました。
青春時代の思い出って必ずしもハッピーなことだけじゃないよね、と甘酸っぱい気持ちになれる映画です。
フラガール【2006】
あらすじ・見どころ
昭和40年、閉鎖の迫る炭鉱のまちを救うため、北国をハワイに変えるという、起死回生のプロジェクトが持ち上がった!目玉となるのはフラダンスショー。誰も見たことがないフラダンスを炭鉱娘に教えるため、東京からダンサーがやってきた。
最初は嫌々ながら教える彼女だったが、生きるためにひたむきに踊る少女たちの姿に、いつしか忘れかけていた情熱を思い出してゆく。しかし世間の風当たりはつめたく、教える相手はドシロウト。
果たして常夏の楽園は誕生するのか?オープンの日は迎えられるのか!?
蒼井優×南海キャンディーズ山ちゃんの出会いにも繋がった名作
現在「スパ・リゾート・ハワイアンズ」に改名した元「常磐ハワイアンセンター」の誕生実話を映画化した作品です。
炭鉱の町の危機をフラダンスで救おうとする健気な女性たちを受け入れなかった炭鉱の男たちが、彼女たちの熱心さに心を開いていくプロセスや、家族のエピソードなど、ひとつひとつに胸が打たれます。
ダンサー教師を演じる松雪泰子、メインダンサーを演じる蒼井優、南海キャンディーズのしずちゃんの体当たり演技は心を動かされます。
実話の中にひとつのことに打ち込む情熱、子供の成長と親子の愛情などのエッセンスが盛り込まれ、楽しく感動できる作品です。
クローズZERO【2007】
あらすじ・見どころ
鈴蘭男子高等学校、通称・カラスの学校。不吉な嫌われモノ=カラスのような不良学生たちが集まる、偏差値最低の男子校。最強かつ最凶の高校として悪名を轟かせている鈴蘭であったが、不良達《ワルガキ》が多すぎてまとまりがなく、多数の派閥が勢力争いを繰り返している。いまだかつて鈴蘭を統一・制覇したものは、誰もいない…。
現在の最大勢力は、3年の芹沢多摩雄(山田孝之)が率いる“芹沢軍団”だ。芹沢は“百獣の王”と呼ばれるほどケンカが強く、仲間からの信望も厚い。しかし実力者が揃う芹沢軍団ですら、鈴蘭統一は容易ではなかった。そんな群雄割拠の鈴蘭に、ひとりの男が現れた。3年の転入生・滝谷源治(小栗旬)…不可能と言われている鈴蘭制覇を狙う男。群れることを嫌い単独行動する源治であったが、ふとしたことで知り合った鈴蘭卒業生のチンピラ・片桐拳(やべきょうすけ)と友情を深める。そして拳のとりなしもあって、源治のもとに共に戦う強力な仲間達が集まってきた…。
カリスマ不良漫画のオリジナルストーリー
カリスマ的人気を誇る伝説のコミック・クローズの世界がオリジナルストーリーで実写映画化された作品です。
原作の雰囲気を忠実に再現し、特に小栗旬・山田孝之の主役2人はリーダーとしてのカリスマ性があって、まったく違和感がありませんでした。
教室・校庭・プール・渡り廊下など校内のあらゆる場所を舞台に繰り広げられる乱闘シーンは大迫力で見ごたえ抜群。喧嘩の仕方でキャラクターの個性を表現しているのでそこにも注目してみてください。
友情・プライド・男気をひしひしと感じながら、一度は憧れたことがある不良の世界を覗いてみませんか?
どろろ【2007】
あらすじ・見どころ
終わりの見えない戦国の世を憂う武将・醍醐景光は、戦乱の世を治める力を得るため、自分の子の体48箇所を48体の魔物に差し出す。こうして生まれた百鬼丸(妻夫木聡)は、医師・寿海に仮の体と護身のための妖刀を与えられ、見事な成長を遂げる。やがて、魔物を倒すごとに奪われた体の一部を取り戻すことを知った百鬼丸は、魔物退治の孤独な旅に出る。ひょんなことで百鬼丸の存在を知ったコソ泥どろろ(柴咲コウ)は、百鬼丸の強さの象徴である妖刀を奪うため、その旅を追いかけ始める…。
手塚治虫の漫画原作の時代劇ファンタジー
手塚治虫が遺した幻の傑作を、完全映像化した作品です。総製作費20億円をかけ壮大なスケールで放つアクション・エンタテインメント大作。
小さい頃からバケモノ扱いされ差別され辛くて心を亡くしたように生きてきた百鬼丸、親を亡くして一人で生きてきた親思いのどろろ。”二人はどういう気持ちを抱えて生きてきたのか、今このシーンではどういう気持ちなのか”を想像しながら観ると、すごく感動します。
また、シリアスさの中にも滑稽なところもあり少し笑えます。若い頃の妻夫木聡と柴咲コウの好演技も見ものです。
容疑者Xの献身【2008】
あらすじ・見どころ
弁当屋を営む花岡靖子(松雪泰子)は一人娘とアパートでつつましく暮らす美人な女性。そして高校の数学教師・石神哲哉(堤真一)はその弁当屋の常連で、花岡靖子の隣に住んでいました。
花岡靖子の別れた夫・富樫慎二が突然彼女のアパートにやって来ます。散々つきまとってくる富樫と靖子は言い争いになり、誤って富樫を殴り殺してしまいます。呆然とする母子のもとに、物音を聞きつけた石神が現れ、死体を隠蔽する為自分の指示通りにするように言うのです。
遺体が発見されると警察は身元を富樫と断定し、殺人事件として捜査が始まります。捜査一課の内海薫刑事(柴咲コウ)は、前妻である花岡靖子に事情を訊きますが、彼女には完璧なアリバイがありました。
捜査に行き詰まった警察は、物理学者・湯川学(福山雅治)に協力を仰ぎます。湯川は捜査の中でかつての大学の同級生で天才数学者と見なしていた”石神”が事件に関わっていることに驚き、密かに調査を開始するのですが…。
東野圭吾原作ガリレオ・シリーズの泣ける傑作
容疑者Xの献身は、ベストセラー作家東野圭吾による小説が原作です。物理学者・湯川学を主人公とするガリレオ・シリーズの1つであり、シリーズ初の長編小説でした。
仕事や私生活でも何一つ上手くいかず、ただ数学にふける人生を送っていた石神。没頭するものはあれど、人の温かみに触れることは無く、人生に虚しさを感じていた時に出会った花岡親子は彼の唯一の光であり、希望でした。
彼女たちを守るためにアリバイ工作を行うまでは、よくある話のように感じますが、物語終盤で石神のもっともっと深い献身的な愛に気がつきます。その愛がとっても不器用でいびつで、ラストは切なくて胸が締め付けられます。
こんなに泣けるミステリーはないと賞賛された、ガリレオシリーズの傑作です。
余命1ヶ月の花嫁【2009】
あらすじ・見どころ
イベントコンパニオンの千恵(榮倉奈々)は、ある展示会場で知り合った太郎(瑛太)から交際を申し込まれる。乳がんと診断されていた千恵は悩みながらも交際をスタートさせるが、数ヵ月後、自分の病気のこと、そして胸を切除しなければならないことを告白。太郎に別れを告げたまま、姿を消してしまう。
そんな千恵を追って、屋久島へたどり着いた太郎は、「俺は変わらない。一緒に頑張ろう」と伝える。その言葉に動かされ、千恵は再び太郎と生きていくことを決意する。
しかし、幸せな二人に辛い知らせが届く。千恵のがんが再発してしまう。激しい痛みと闘いながら治ると信じて千恵が治療に励む中、献身的に看病する太郎、千恵の父・貞士(柄本明)、千恵の叔母・加代子(手塚理美)に千恵の余命があと1ヶ月であると告げられる…。
感動の実話を映画化
ドキュメンタリー番組として放映され反響を呼んだ感動の実話を、榮倉奈々と瑛太主演で映画化した作品です。
前向きな姿勢を見せながらも、若くして死すことの恐怖や不安を抱いている千恵。それを支えようとする周りの愛情や優しさ、人間のあたたかさを感じます。
”みなさんに明日が来ることは奇跡です。それを知ってるだけで、日常は幸せなことだらけで溢れてます。”長島千恵さんご本人が若年性乳がんと闘いながら私たちに伝えたかったことが詰まった映画です。千恵さんのメッセージが観る人すべての心を強く揺さぶります。
サマー・ウォーズ【2009】
あらすじ・見どころ
人々は、ショッピングからゲーム、各種のコミュニケーション、そして行政手続きに至るまで、生活の多くをインターネット上の仮想世界“OZ(オズ)”で行うようになっていた。ある夏の日、友人の佐久間とともにOZの保守のアルバイトをしていた高校生・健二(けんじ)は、あこがれの先輩・夏希(なつき)から、一緒に彼女の田舎まで旅行をするという「バイト」に誘われる。長野の夏希の実家・陣内家(じんのうちけ)は、戦国時代から続く名家で、曾祖母の栄(さかえ)ばあちゃんを筆頭に個性豊かな面々がそろったエネルギッシュな大家族。バイトの内容は、この家族たちの前で夏希のフィアンセ役を演じるというものだった。
アナログとデジタルが交差する細田守監督のSFファンタジー
細田守監督によるSF青春アニメです。地方都市に暮らす由緒ある武家の末裔の大家族と、その家族に降りかかった地球の危機に一致団結して立ち向かう姿を描いたお話。
物語に登場するデジタルワールドは、まだ見ぬ未来の世界ながらもどこか現実味があって、その世界観に興奮します。一方で、物語の舞台となるのは長野県上田市で、山野が広がり抜けるような夏空が広がる典型的な地方都市の風景。そこに代々住まう武家の末裔の大家族が物語の中心で、サイバー空間で起きたテロを意外な勝負で打ち負かします。
アナログとデジタルのコントラストが物語をユニークで、親しみやすものに感じさせます。
夏休みになると観たくなる名作映画です。
この週末は映画鑑賞できまり!
ここまで2000年代の名作映画を紹介してきました。
青春映画、ラブロマンス、アニメなどどれも名作揃いです!何度観ても楽しめる名作映画、自分のお気に入りの1本を見つけてみませんか?
この週末はお家で映画鑑賞できまりです!
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