痺れること間違いなし!ギャング・マフィア映画おすすめ15選【洋画編】

ギャング・マフィアがいる裏社会は、かたぎで生活を送っている一般人には縁のない世界だと思います。

だからこそ興味を惹かれたりしませんか。

今回はギャング・マフィア映画の名作を中心に15作品ご紹介いたします。

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アイキャッチ画像出典:www.flickr.com

男のロマンが詰まったジャンル、ギャング・マフィア映画

我が道を行く男の生き様、意地とプライドのぶつかり合い、
殺すか殺されるかのスリリングな抗争など、
男性的な見どころが多いギャング・マフィア映画。

今回は私が痺れた、ギャング・マフィア映画15作品をご紹介させていただきます。

1.現金に体を張れ(1957年)

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作品概要・あらすじ

人生に悩みを抱える男たちは、刑務所から出たばかりのジョニーが立てた200万ドル強奪計画に集まる。

仲間とともに綿密に立てた計画を実行し、作戦は無事成功したかに見えたが、思わぬ事態が待ち受けていた。

スタンリー・キューブリック監督のハリウッドデビュー作となった、フィルム・ノワール。

もっと多くの映画ファンに見てほしい、スマートな名作

キューブリック監督というと、『時計じかけのオレンジ』、『シャイニング』、『2001年宇宙の旅』、『フルメタルジャケット』などが代表的であり、映画史に名を残す偉大4作だと思います。

しかしこの4作だけではなく、初期の作品もぜひ見てほしい。60年前の映画ですが、時間軸をずらした斬新な展開やクセのある男たちは今見ても面白いです。

ちなみに、タランティーノ監督は本作をリスペクトしており、次にご紹介する映画『レザボア・ドッグス』は本作の影響を受けています。

公開:1957年12月10日
監督:スタンリー・キューブリック
出演:ジョニー・クレイ - スターリング・ヘイドン、ヴィンス・エドワーズ

2.レザボア・ドッグス(1993年)

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作品概要・あらすじ

宝石強盗のために集められた、6人の男たち。

彼らは計画通りに宝石店を襲撃するが失敗に終わる。お互いの素性を知らない6人は、誰が裏切り者かお互いを探り始める。

強盗達の確執をスタイリッシュに描いた、クエンティン・タランティーノ初監督作品。監督自身も出演しています。

タランティーノの名を一躍世に知らしめた名作ギャング映画

タランティーノ監督は技巧的な映画が多いことで知られていますが、初作品から異才を発揮している。

序盤からマドンナの名曲に対する持論を展開するユーモアのある会話劇、70's音楽のこだわりがイケイケです。

各キャラクターの素性と強盗参加までの経緯を、時間軸を越えて描写する手法、話の全容が見えたところでクライマックスを迎える構成が見事です。

100分があっという間に終わる面白さです。

公開:1993年4月24日
監督:クエンティン・タランティーノ
受賞:第3回ストックホルム国際映画祭ブロンズ・ホース賞
出演:ハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス、マイケル・マドセン

3.シティ・オブ・ゴッド(2003年)

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作品概要・あらすじ

60年代後半のブラジル、リオデジャネイロ郊外に「神の街」と呼ばれる貧民街があった。

そこは子供たちが平気で銃を手にして、強盗や殺人が絶え間なく起こる悲惨な街だった。

写真家を目指す主人公ブスカベの視点で語られる、ストリートチルドレンたちの抗争を描いた実話に基づく衝撃作。

スラム街の苛酷さ、子供たちが生きるために犯罪に手を染める現実を描く衝撃作

実話を基に制作された映画と知りながらも、これって本当?と目を疑うような世界が繰り広げられます。

盗み・殺人・ドラッグは当たり前で、異常が日常となっているスラム街をリアルに描写、キャストも現地のスラム街から素人をオーディションで集めて、少しの演技指導を施してから、アドリブ主体の演技を撮影したとのことです。

ギャングに憧れる少年リトル・ダイスの、笑いながら人を殺すシーンや、子供たちに容赦のない暴力を振るうシーンは印象的です。

スラム街のストリートチルドレンの話なので、他のギャング映画とは一風変わっていますが、作品としてはハラハラする一級品ですのでぜひご覧ください。

公開:2003年6月28日
監督:フェルナンド・メイレレス
出演:アレクサンドル・ロドリゲス、レアンドロ・フィルミノ

4.スナッチ(2001年)

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作品概要・あらすじ

ロンドンを舞台に、86カラットの大粒ダイヤモンドを巡ってギャングやチンピラ達が裏切りのドタバタ騒動を巻き起こす、犯罪コメディ群像劇。

ガイ・リッチー監督、ベネチオ・デル・トロ、ブラッド・ピットほか豪華俳優陣が贈る新感覚クライムアクション。

リズミカルでコミカル、笑えるエンタメギャング映画

笑いのポイントとして、見た目が悪いタフな男達が、機転が利かずにマヌケな問題を起こしていくのが面白いです。

様々な登場人物のエピソードが、軽快なテンポで1つに収束していくプロットに感服しました。

大粒のダイヤを巡って繰り広げられる大騒動と、裏ボクシングの八百長賭博に巻き込まれる主人公たちの運命が交錯し、思わぬ結末を迎えます。

男たちのその後の運命を、観客に想像させる余地を残して話が締めくくられているため、最後まで楽しいエンターテイメントな作品でした。

公開:2001年3月10日
監督:ガイ・リッチー
出演:ベネチオ・デル・トロ、ブラッド・ピット、ジェイソン・ステイサム

5.アメリカン・ギャングスター(2008年)

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作品概要・あらすじ

ハーレムを仕切るギャングのボスに15年間仕えたフランクは、ボスの亡き後、東南アジアから良質な麻薬を密輸し、安価で販売し始める。

この商売が成功し、瞬く間に巨万の富を築く麻薬王に君臨する。それでも、正体を隠すために質素な生活を続けていたフランクだが、ついに"大物釣り"を狙う特別麻薬取締局、リッチー・ロバーツ刑事に疑惑の目を向けられて・・・

1970年代のニューヨークを舞台に実在した一匹狼のギャング、フランク・ルーカスの半生を描くクライムサスペンス。

信念を貫いた男たちの運命が交錯したドラマが絶妙

オスカー俳優のデンゼル・ワシントンとラッセル・クロウが実在した人物を見事に演じ切る。

暗黒街のカリスマと正義を貫く刑事の二人が織りなす人間ドラマ、対照的な二人の魅力に酔いしれる。

70年代のNYを再現した美術やリドリー・スコット監督の撮影術により、重厚な映像に仕上がっています。

本作は19分の追加映像収録のエクステンデッド・エディションがあります。

本編のエピローグ的な話が追加されており、お時間がありましたらぜひそちらも視聴してみてください。

公開:2008年2月1日
監督:リドリー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ

6.ワンス・アポン・ア・タイム イン・アメリカ(1984年)

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作品概要・あらすじ

仲間と悪事を働いてた少年ヌードルスは、ある日マックスと出会いギャング団を組織する。

その後、禁酒法を利用して地下酒場で荒稼ぎを続けていたが、その時代も終わる。

マックスは最後の仕事としてある無謀な計画を立てたが、ヌードルスはマックス達の命が危ないと判断し、それを阻止するため行動するが裏目に出てしまい・・・

1920年代から60年代にかけて、ニューヨークで生き抜いた二人のギャングの生涯を少年期、青年期、老年期と3つの時代を交錯させながら描いていく。

イタリア人監督セルジオ・レオーネが、10年以上の歳月をかけて完成させた名作。

自伝小説に感銘を受けたレオーネ監督が脚本を執筆した、壮大な叙事詩

本作はハリー・グレイの自伝小説に感銘を受けたセルジオ・レオーネが、小説をベースに自ら脚本を執筆し撮影した作品です。

ロバート・デ・ニーロの名演、エンリオ・モリコーネの哀愁漂う音楽、レオーネ監督のアメリカにオマージュを捧げる演出、最高の才能が集結し制作されたギャング映画の傑作です。

約4時間と長編映画ですが、1つの人生を表現した魅入る映像世界は大変素晴らしいです。

公開:1984年10月6日
監督:セルジオ・レオーネ
受賞:第8回日本アカデミー賞最優秀外国作品賞、第38回英国アカデミー賞作曲賞
出演:ロバート・デ・ニーロ、ジェームズ・ウッズ、エリザベス・マクガヴァン

7.ミラーズ・クロッシング(1991年)

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作品概要・あらすじ

1929年、アイルランド系のボスであるレオとイタリア系のボスであるキャスパーは、アメリカ東部の暗黒街でしのぎを削っていた。

主人公のトムはレオの片腕として仕えていたが、レオの女であるヴァーナと一夜を共にしたことから袂を分かつ。

やがてトムはイタリア系の組織に加わり、ギャング達の戦争が勃発するが・・・

コーエン兄弟が放つ、男の美学を描いたギャング映画の名作。

頭が切れる男の意地とプライドの闘い

森の中の十字路が印象的な本作。
主人公トムを中心に友情と裏切りの物語が紡がれていきます。

トムは博打好きで多額の借金があり、レオやキャスパーが肩代わりの申し出をするもそれを断り、自分で返すことを頑なに譲りません。

博打で借金するのはだらしないですが、自分のことは自分でケリをつけるという信念を貫く姿はカッコイイです。

主人公の怜悧な立ち回りにご注目ください。

公開:1991年6月1日
監督:ジョエル・コーエン
出演:ガブリエル・バーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジョン・タトゥーロ

8.スティング(1974年)

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作品概要・あらすじ

1936年シカゴの下町で、詐欺師の3人組が通りがかりの男から金を騙し取る。

中身を確認すると思わぬ金額が入っており浮かれるが、そのお金はニューヨークの大物ギャングであるロネガンのものだった。

これに怒った組織により、主人公の師匠ルーサーは殺されてしまう。主人公は復讐を誓い・・・

73年のアカデミー作品賞ほか、全7部門で受賞した名作。

コミカルで面白いギャングへの復讐劇

原題の『Sting』は本来「とどめを刺す」と言う意味だが、それとは別に「騙す、法外な代金をぼったくる」という俗語での意味もある。

修行中の詐欺師と天才賭博師が親分のような存在であったルーサーの仇討ちのため、ギャングの大物から大金を騙し取ってとどめを刺す、大胆な計画を実行します。

脚本の巧妙さが秀逸で、ラストもどんでん返しで非常に面白い映画です。

ラグタイム・ピアノの王、スコット・ジョプリンの楽曲やテーマごとに挿入される絵など、30年代を盛り上げる演出も素敵です。

公開:1974年6月15日
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
受賞:第46回アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞ほか、全7部門受賞
出演:ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、ロバート・ショウ

9.グッドフェローズ(1990年)

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作品概要・あらすじ

マーティン・スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロの名コンビが贈る、実在の人物ヘンリー・ヒルの半生を描いたマフィア映画。

少年時代からギャングに憧れ、念願叶ってマフィアの仲間入りを果たしたヘンリーは、強奪が好きなジミー、血気盛んなトミーと共に犯罪を重ねていき、やがて"グッドフェローズ"となる。

しかしヘンリーは、麻薬売買に手を出して追い詰められていき・・・

実話がベースだが、映画としての面白さに溢れた作品

マフィア組織の抗争など、派手なシーンはないが、実在した主人公の興味深い半生を描いており、主人公のモノローグ調のナレーションが面白い。

「俺は大統領よりもギャングになりたかった」、「土曜はカミさんに家庭サービス、金曜は愛人と遊ぶ」など印象的なナレーションが多い。

ストーリーに沿って流れる音楽もクリームの「Sunshine Of Your Love」やシド・ヴィシャス「My Way」など人気のロックナンバーで聴いてて楽しい。

リアリティのあるギャングの生活は一見の価値あり。

公開:1990年10月13日
監督:マーティン・スコセッシ
受賞:第44回英国アカデミー賞作品賞、第63回アカデミー賞助演男優賞
出演:レイ・リオッタ、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ

10.カリートの道(1994年)

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作品概要・あらすじ

かつて暗黒街の大物として君臨していたカリート・ブリガンテは、刑務所から出所してかたぎになろうとする。

彼には、愛する人と静かに暮らしたいという夢があった。過去を清算し夢の実現を目前にして、彼にはどうしても返さなければならない1つの借りがあった。

映画『スカーフェイス』のブライアン・デ・パルマ監督とアル・パチーノがタッグを組んだ一作。

欲望にまみれた裏社会を駆け抜けた男が最後に歩む、美しくも切ない愛の道

本作はクライムアクションですが、カリートとゲイルのラブストーリーがメインです。

カリートはゲイル以外には目もくれない一途な愛の持ち主で、ゲイルもまた真面目で一途にカリートを愛していた。

自分の利益のために裏切りが当たり前となった裏社会で、このふたりの関係はロマンチックで美しい。

ふたりの邪魔をするかのような展開、特にクライマックスのアクションシーンはドキドキした。

男性だけじゃなく、女性にもおすすめの映画です。

公開:1994年4月23日
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:アル・パチーノ、ショーン・ペン

11.ロード・トゥ ・パーディション(2002年)

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作品概要・あらすじ

1931年、大恐慌のアメリカ。妻と二人の息子と暮らすマイケル・サリヴァンには、マフィアの幹部という裏の顔があった。

マフィアのボスであるジョン・ルーニーは、サリヴァンのことを息子のように愛していた。一方、ボスの実の息子コナーはそれを苦々しく思っていた。

ある日サリヴァンは長男のマイケルにマフィアであることがバレてしまう。

これをコナーは利用して、マフィアの危機を回避するためという名目でサリヴァンの妻と次男を殺害してしまう。

生き残った父と息子は復讐を誓い旅に出る。

父と息子のヒューマンドラマ、マフィア版『子連れ狼』

非情なマフィアの抗争、殺し屋とのスリリングなバトルのなか、父と息子の強い絆が生まれる過程が描かれている。

マフィアになるしか道はなかったサリヴァンですが、息子にだけはこの世界に入らないでほしいと願います。

中盤にある親子の会話のシーンとラストの心優しい父の姿に胸を打たれました。静謐で美しいマフィア映画です。

コンラッド・L・ホールの映像にもご注目ください。

公開:2002年10月5日
監督:サム・メンデス
受賞:第75回アカデミー賞撮影賞
出演:トム・ハンクス、ポール・ニューマン、ジュード・ロウ、ダニエル・クレイグ

12.トレーニングデイ(2001年)

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作品概要・あらすじ

ロス市警の麻薬取締課に配属になった新米刑事ジェイクは、麻薬捜査のベテラン刑事アロンゾ指導のもと、適性テストを兼ねた1日の実務経験を行う。

凶悪犯罪を摘発できると正義感を燃やすジェイクに、アロンゾは「狼を倒せるのは狼だけだ。

子羊でいるのか、狼になるのか選べ」と忠告する。アロンゾは犯罪摘発のために自ら法を犯す刑事だった。

ジェイクは次第に不信感を募らせていき・・・

デンゼル・ワシントンがアカデミー賞主演男優賞を獲得した、クライムアクション。

良い意味で期待を裏切られる、初見は度肝を抜かれた

ベテラン刑事と新人刑事がタッグを組み巨悪に立ち向かう、そんなよくあるバディモノと思いきや、ベテラン刑事はギャングと繋がる悪徳刑事で二人は仲良くなるどころか対立します。

ナイスガイの役が多いデンゼル・ワシントンの徹底的な悪役っぷりは貴重であり最高の演技です。

オスカーを獲得したのも納得です。

撮影は本物のストリートギャングの協力を得て行われているそうでリアリティのある怖さが印象的でした。

脇を固めるキャストもスコット・グレンやラッパーのスヌープ・ドッグなど豪華です。

公開:2001年10月20日
監督:アントワーン・フークア
受賞:第74回アカデミー賞主演男優賞
出演:デンゼル・ワシントン、イーサン・ホーク、スコット・グレン

13.パルプ・フィクション(1994年)

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作品概要・あらすじ

題名の『パルプ・フィクション』とは大衆犯罪小説の意味で、3つの犯罪がオムニバス形式で進行し、それらが交錯し一つの結末へと収束していく群像劇。

マフィアの殺し屋ビンセントとジュールの二人組を中心に、裏社会に関わる人々の出来事を時系列を遡って描くギャング映画。

くだらないのに魅力的、内容のない素敵な映画

ストーリーが秀逸というわけでもなければ、映像がすごいわけでもないのに、見終わったら楽しかったなと思えてしまう、そんな理解を超えた魅力がある作品。

タランティーノ作品が好きな人はもちろん、三谷幸喜作品が好きな人もきっとハマるはず。

そうでない人も本作だけは見てほしい。

ストーリー重視もいいけど、エンターテイメントの形はいろいろあります。

無意味でもキャッチーでオシャレな本作に心をくすぐられました。

ファミレスのシーンやダンスのシーンは、語りたくなるほど素晴らしく、「これぞ映画だな」と感嘆しました。

公開:1994年10月8日
監督:クエンティン・タランティーノ
受賞:第67回アカデミー賞脚本賞、第47回カンヌ国際映画祭パルム・ドール
出演:ジョン・トラヴォルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマン

14.スカーフェイス(1984年)

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作品概要・あらすじ

キューバから反カストロ主義者として追放され、フロリダにやってきた青年トニー・モンタナが、死に物狂いで暗黒街のボスにのし上がっていく姿を描いたバイオレンスアクション。

アル・パチーノ主演、ハワード・ホークスのギャング映画『暗黒街の顔役』のリメイク作品。

強烈なカリスマ性に痺れる、マフィア映画のカルト的人気作

チンピラだったトニー・モンタナが暗黒街でのし上がる姿は、さながらサクセスストーリーを見ているかのような軽快さがあり見ていて面白い。

アル・パチーノの演技も素晴らしい。
野望を持った度胸ある青年から、権力に囚われ横柄になり、孤立するボスまで見事に演じ切ります。

ラストにある銃撃戦のシーンは必見。最後までくたばらない図太さ、貫禄に圧倒されるはずです。

トニー・モンタナの魅力は映画の枠を超えてます。

ラッパーのMobb DeepやNasがサンプリングして曲を作るなど文化的にも影響力を持つほどの人気ぶりです。

170分の長尺ながら階段を駆け上るような疾走感のある名作ギャング映画でした。

主人公のモデルとなったギャングのボスであるアル・カポネを逮捕しようと奔走する捜査官たちを描いた映画『アンタッチャブル』もおすすめします。

公開:1984年4月28日
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:アル・パチーノ、スティーヴン・バウアー、ミシェル・ファイファー

15.ゴッドファーザー(1972年)

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作品概要・あらすじ

1947年のニューヨークを舞台に、一代で財を成したマフィアのボス、ドン・コルレオーネは敵対するタッタリア・ファミリーに襲われる。

コルレオーネ・ファミリーは、報復を決意し、マフィアの抗争が始まる。

マフィアの世界を克明に描いたマリオ・プーゾのベストセラー小説をフランシス・フォード・コッポラが映画化。シリーズ3部作の1作目。

マフィア映画の金字塔、40年以上たっても色褪せない不朽の傑作

「奴が決して断れない申し出をする」このセリフ、一度は聞いたことありませんか。あるいは「ゴッドファーザー・愛のテーマ」をテレビ番組のBGMで聞いたことがあるはずです。
マフィアの男たちが座って会話する場面ばかりなのに、記憶に残るの名作なのは、優秀なスタッフによる素晴らしい出来栄え、マーロン・ブランドやアル・パチーノらの名演技、静かで上品なタッチのなかマフィアの凄惨な抗争を描いた映像など、たくさんの魅力があるからだと思います。45年前の映画ですが、色褪せない不朽の傑作です。

公開:1972年7月15日
監督:フランシス・フォード・コッポラ
受賞:第45回アカデミー賞作品賞、第30回ゴールデングローブ脚本賞、作品賞
出演:マーロン・ブランド、アル・パチーノ、ジェームズ・カーン

裏社会に生きるギャング・マフィアも私たちと同じ人間だ

いかがでしたでしょうか。

ギャング・マフィア映画の醍醐味といえば、信念を貫く男の生き様や男同士の熱い絆があるでしょう。

あるいは裏社会の怖さ、ファミリー間の仁義と裏切り、激しい抗争などが好きという方も多いと思います。

しかしそれだけではない、登場人物の弱さや虚しさといった人間的な部分があるこそ、ギャング・マフィア映画は奥深く、多くの人を惹きつけるのではないでしょうか。

ギャング・マフィア映画をご覧になりたくなりましたら、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。

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信州の曲者が集まるCLUB Autistaに所属する道楽者。車と酒と湯を愛し、ひと時を執筆に捧げる。

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