会津若松のおすすめ観光スポット10選【地元民厳選】
未だ幕末の面影が色濃く残る会津若松は、市内にいくつもの観光地がある街です。幕末の歴史を知ることができるスポットはもちろん、レトロな街並みの通りなど、様々な観光スポットがあります。ここでは季節ごとに様々な表情を見せる会津若松市内の観光地でも特におすすめの観光スポットを厳選して10カ所ご紹介します。
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会津若松とは
会津若松市は、福島県西部の会津地方の中心都市です。「白虎隊」や「八重の桜」などの舞台にもなっており、今も町のあちらこちらに当時の面影が息づいています。会津若松の街としての成り立ちは古く、1384年の蘆名直盛による「会津黒川城」築城まで遡ります。その後、伊達政宗の統治を経て蒲生氏郷が会津黒川を治め、市内に「十楽」と呼ばれる商業基盤を築き、会津黒川を「会津若松」と改めました。
現在会津若松市のシンボルになっている鶴ヶ城の名前は、蒲生氏郷の幼名と蒲生家の家紋に由来すると言われています。1643年になり保科正之が会津若松を統治するようになり、その後は保科氏改め松平氏が幕末まで会津を治めていました。
幕末の戊辰戦争では、当時の藩主 松平容保が京都守護職を務めたことから維新軍から敵と見なされ、会津藩は激しい戦争に巻き込まれていきます。戊辰戦争中の有名なエピソードとしては「白虎隊士の自刃」や「山本八重の奮闘」などが挙げられ、今も市内の鶴ヶ城や飯盛山でその足跡に触れることができるので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
鶴ヶ城
会津若松市で最も有名な観光スポットといえば、鶴ヶ城です。会津若松駅から車で15分程度の場所にあります。現在の天守閣は1965年に復元されたものですが、土台となっている石垣は築城当時からのもので、3種類の石組みを間近で見ることができるのも特徴です。
天守閣内は博物館になっており、会津若松や鶴ヶ城の歴史を学ぶことができるので、一度足を運んでみてください。また、敷地内には1000本を超える桜が植えられており、4月中旬から下旬に掛けて多くの花見客でにぎわいます。
御薬園(おやくえん)
室町時代に当時の藩主 葦名盛久が作ったと言われる庭園が「御薬園」です。鶴ヶ城から車で10分程度の場所にあります。池を囲むように日本庭園が拡がっており、四季の花々を見ながらゆったりと散策するのがおすすめです。趣のある日本庭園内には薬草園もあり、御薬園の薬草で作った薬草茶も販売されています。
武家屋敷
鶴ヶ城から車で15分程度のところにあるのが「武家屋敷」です。武家屋敷には江戸時代の家老 西郷頼母の邸宅や福島県重要文化財である旧中畑陣屋などが軒を連ねており、園内を散策しながら往時の建物を見ることができます。西郷頼母邸の各部屋には、当時の様子を再現した蝋人形が展示されています。
飯盛山
「白虎隊士の自刃」で有名な場所が飯盛山です。鶴ヶ城から車で15分程度のところにあります。
白虎隊士の墓もあり、自刃した隊士と共に、唯一の生存者である飯沼貞吉も飯盛山に眠っています。
常に線香の煙が絶えません。
春と秋には市内の高校生による剣舞奉納も行われているので、一度足を運んでみてください。
さざえ堂
飯盛山には「さざえ堂」と呼ばれる奇妙な建築物もあります。堂内の螺旋上の通路は決して交差することが無い作りで、一度通った道は二度と通れません。薄暗い堂内には仏像が祀られており、さざえ堂を一巡するだけで三十三観音の礼拝ができたことから多くの人の信仰を集めてきました。飯盛山に行かれた際は、こちらの不思議な「さざえ堂」にも足を運んでみてください。
滝沢本陣
出典:4travel.jp
飯盛山の近くには「滝沢本陣」があります。滝沢本陣は戊辰戦争の際に会津藩の本陣となったところで、白虎隊士もここから出陣していきました。建物内部には今も刀傷などが残っており、当時の戦いのすさまじさを物語っています。
石部桜
飯盛山の近くにある「石部桜」は、大河ドラマ「八重の桜」のオープニングにも登場した桜です。周囲は畑なので、非常に目立ちます。例年4月中旬から下旬が見頃で、その花の美しさから「会津五桜」の一つにも数えられている桜です。「会津五桜」は、石部桜の他に伊佐須美神社の薄墨桜、薬王寺の杉の糸桜、法用寺の虎の尾桜、磐椅神社の大鹿桜があります。
日新館
会津藩は、子どもの教育にも非常に力を入れていました。藩士の子息は「日新館」と呼ばれる藩校で読み書きだけでなく礼儀作法や武術などを学びました。河東町にある「會津藩校日新館」には当時の施設が忠実に復元されており、会津藩の教育レベルの高さを垣間見ることができます。會津藩校日新館までは、会津若松駅から車で20分程度です。
七日町
出典:retrip.jp
どこかレトロな街並みが広がる通りが「七日町通り」です。会津地方の特産品などを扱ったお店などが軒を連ねています。七日町駅の向かいには、新選組の斎藤一が眠る「阿弥陀寺」もあります。阿弥陀寺には戊辰戦争の際に命を落とした人々も眠っているので、一度お参りに訪れてみてください。
阿弥陀寺には、鶴ヶ城にあった「御三階」と呼ばれる建物も移築されています。この建物は一見3階建てに見えますが、内部は4層になっており、隠し部屋で内密の相談が行われていたと伝わっています。戊辰戦争の際に阿弥陀寺の本堂が焼け、本堂の代わりとするために移築されました。
末廣酒造
会津地方は古くから酒造りが盛んで、会津若松市内にもいくつかの蔵元があります。その中でも無料の酒蔵ツアーを行っているのが日新町の「末廣酒造」です。酒蔵ツアーの所要時間は30分程度で、ガイドさんの案内で酒造内を隅々まで見て回ることができます。
売店コーナーではお酒の試飲もできるので、日本酒が好きな人はぜひ立ち寄ってみてください。末廣酒造にはこだわりの日本酒スイーツなどが味わえる喫茶店も併設されているので、会津若松散策の途中の休憩にもおすすめです。
東山温泉
1300年以上に渡り多くの人の疲れを癒してきた温泉が「東山温泉」です。民謡 会津磐梯山で「朝寝朝酒朝湯が大好きで それで身上潰した」と謳われる小原庄助ゆかりの宿とされ、奥羽三楽郷にも数えられています。
会津若松駅から車で15分程度とアクセスも良く、豊かな自然の中でゆったりとくつろぐことができるのが魅力です。日帰り入浴が可能な宿も多いので、会津若松散策に疲れた際は東山温泉でリフレッシュされてみてはいかがでしょうか。
会津若松の観光は「まちなか周遊バス」が便利
会津若松市には、幕末の面影がいまも残る観光スポットが点在しています。そんな観光スポットを巡るなら、「まちなか周遊バス」が便利です。コロンとした可愛いフォルムもまちなか周遊バスならでは。会津若松に足を運ばれた際は、ぜひまちなか周遊バスで観光スポットを巡ってみてはいかがでしょうか。