【スーツの着こなしを格上げする】ベルト、靴、カバンの色合わせ術
スーツに必要な全てにおいて調和が取れていなければ完ぺきな着こなしとは言えない、それほどにスーツの着こなしはとても奥が深いものです。そんなスーツの着こなしをワンランク上げるのが、ベルトや靴などの革製品との色合わせ術です。
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美は細部に宿る
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スーツの着こなしにおいてサイジングの次に大切なのは「統一感」です。そして、スーツの統一感を演出するのは、ベルト、靴、カバンなどの革小物類。よく「靴とベルトは同じ色にすべし」といった着こなし指南を見かけます。それは、これらの革小物類の色合わせをどうするかによって、統一感のある着こなしになるか、ちぐはぐな着こなしになるかが決まるからなのです。非常に細かいポイントですが、スーツの着こなしを大きく左右する革小物の色合わせ。今回はこれについて解説したいと思います。
どこまで色を合わせるべきか?
スーツで使用される革小物と言えば、ベルト、靴、カバン、時計ベルトの4つです。この4つ、どこまで色を合わせるべきかはクラシックの度合いによります。クラシックな着こなしであればあるほど、色を揃える必要がありますし、スーツといえども少し砕けた着こなしであればそこまで神経質になる必要はありません。しかし、別々の色の革小物を統一感を失わず合わせるのは非常に難しいので、基本的には合わせたほうが無難です。
素材は合わせるべきか?
「革」と一口にいえどスムースレザーにスエード、ヌバックなど、その種類はさまざまです。その種類までも厳密に合わせるべきかどうかは、個人的な好みによるところが大きいです。というのも、フォーマルな場面でスエードやヌバックなどの素材は使用しませんので、そのような素材を取り入れたスーツの着こなしというのは少し砕けた場合だからです。例えばスエードやヌバックに、キップのような繊細なスムースレザーを合わせると違和感のある印象を受けます。スエードやヌバックにスムースレザーを合わせる場合は、カウハイドなどの少しラフなものにするのがお勧めです。
黒の革小物を使う場合
クラシックな着こなしであれば、靴はやはり「黒」を合わせることになります。この場合にベルトやカバンを茶系で合わせてしまうと、非常にちぐはぐな印象を与えてしまいます。これは茶系の色は肌に馴染む色であるのに対して、黒は非常にソリッドで肌に馴染まない色であるため、黒の小物だけが浮いてしまうからです。従って、黒の革小物を使う場合は全て黒でまとめるのがベストです。
茶の革小物を使う場合
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ビジカジの潮流から、ビジネスシーンでも茶系の革小物を使用することが可能となってきました。茶系の革小物は、黒に比べて自由度が増します。そのため色合わせの妙で、スーツスタイルを華やかにおしゃれに演出することができます。
茶系の色合わせの基本は「グラデーション」です。薄い色から濃い色へと色を変化させると、統一感もありながら濃淡が生まれ、おしゃれに見えます。スーツがネイビーやチャコールなどのダークトーンの場合は、ベルトを濃い色にしましょう。ダークトーンのスーツのウエスト部分に薄い色を挿すと浮いてしまうからです。ベルトが濃い色なので、靴を少し薄い色にしてグラデーションをつけます。スーツが薄い色の場合はこれと逆のグラデーションを作ります。
金属パーツはどうすべきか?
ベルトのバックルやカバンの留め具など、革小物には金属パーツがついています。この金属パーツ、ステンレスやシルバーの銀色のものもあれば、真鍮や金などの金色のものもあり、金属パーツの色合わせも気になるところです。金属パーツの色は合わせるに越したことはありませんが、金色で全てまとめてしまうと派手な雰囲気になってしまうので、あまりお勧めしません。金色を使うのであれば、銀色を中心として少しだけ金色を挿すというのがセオリーです。
周りと差をつける革小物の色合わせ
スーツは、形としてはどれも同じですので、その着こなしは着用者の知識とセンスが如実に現れます。そんなスーツの着こなし、できるなら周りと差をつけて、格好良く着こなしたいものです。そのために必要なのは革小物の色合わせです。本記事を参考にベストな色合わせを見つけて下さい。
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この記事のライター
クラシカルなメンズファッションの着こなし、おすすめのアイテムを中心に記事を制作していきます。