【バトルだけじゃない】今大注目のHIP HOP耳を貸すべき名盤5選
日本の大御所MC・ZEEBRAがオーガナイズする「フリースタイルダンジョン」というテレビ番組が爆発的な人気を博し、注目浴びているHIP HOP music。フリースタイルバトルにばかり焦点があたりがちですが、音楽的にも素晴らしいHIP HOP。今回はそんなHIP HOPの名盤を5枚ご紹介したいと思います。
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今注目を浴びているHIP HOPってどんな音楽?
出典:pixabay.com
「フリースタイルダンジョン」や「高校生RAP選手権」という番組によって非常に高い認知度を得ているRAP/HIP HOP music。上述の2番組は二人のMC(いわゆるラッパー)が即興でお互いを貶しあう「フリースタイルバトル」が中心で、フリースタイルはHIPHOPの定番ではありながらもHIPHOPmusicのなかではまだまだごく一部。そこで今回はHIP HOPの名盤5選をご紹介し、多様なHIP HOPを楽しんでいただけたらと思います。
結局HIP HOPとはどんな音楽?
HIPHOPmusicというと一般的には8小節を1単位としたループミュージックの上にラップが乗るというイメージですが、実際にはもっと多様で、ラップのないインスト曲も多数あります。そもそもHIPHOPはあまり定形がない音楽で、現在流行っているのはTRAPと呼ばれるDUBから派生した音楽を取り入れたものです。ですので何がHIPHOPかと問われれば「多様性」と「コラージュ」、「コンテクスト」の3つの要素があるものと定義するしかありません。
耳を貸すべき名盤5選
HIP HOPがどんな音楽かを言葉で説明するのは非常に難しいので、実際にいろいろ聞いていただくのが一番です。そこで今回は年代、メジャー、アングラ問わず、名盤を5枚ご紹介したいと思います。
耳を貸すべき名盤1 NAS「illmatic」
1990年代はHIP HOPのゴールデンエイジと言われていますが、そんな90年代を代表する歴史的名盤がこちらの「illmatic」。どのトラックも非常にシンプルですが、非常に完成度が高く、「美しい」と形容したくなるものばかりです。HIP HOPの一つの完成系といっても過言ではありません。
商品名:NAS「illmatic」
参考価格:1,218円
耳を貸すべき名盤2 BLACK SHEEP「A wolf in sheep’s clothing」
Native Tongueというクルーの一員であるBLACK SHEEP。Native tongueと言えばA tribe called questなどが有名で、クラシックと呼ばれる名盤は数多くありますが、あえてこの1枚をオススメしたいのには理由があります。やはりHIP HOPはアフリカンアメリカンのコンテクストをなしでは語れないもの。FUNKやJAZZが連綿と紡いできたアフリカンアメリカンの音楽的コンテクストをHIP HOPにもっとも取り入れているのがこのアルバムなのです。
商品名:BLACK SHEEP「A wolf in sheep’s clothing」
参考価格:1,975円(税込)
耳を貸すべき名盤3 QUASIMOTO「Unseen」
MADLIBというアーティストの別名義でのアルバムです。こちらのアルバムはコラージュ性が高く、様々な音を切り貼りして、非常にファニーに仕上がっています。雑然としているようで、そこにはしっかりと核がありまとまっています。
商品名:QUASIMOTO「Unseen」
参考価格:1,888円(税込)
耳を貸すべき名盤4 Kanye west 「YEEZUS」
これはHIP HOPが現代芸術の一つであることを証明した1枚と言えます。Kanye自身が積み上げてきたサンプリングによる美しく華やかなHIP HOP。それに対してこちらはインダストリアルな音を中心として構成したミニマルな音作り。ここに批判性を宿すのであり、これこそまさに現代芸術的と言える点です。
商品名:Kanye west 「YEEZUS」
参考価格:1,295円(税込)
耳を貸すべき名盤5 Pharell williams「GIRL」
2000年代を代表するプロデューサーPharell williamsの2枚目ソロアルバム。「え、これがHIP HOP?」と言われてもしかるべき音ですが、これは紛れもなくHIP HOPです。この多様性を受け入れてしまえる懐の深さが魅力です。
商品名:Pharell williams「GIRL」
参考価格:1,280円(税込)
まるでおもちゃ箱のような楽しさ
HIP HOPの魅力はなんといっても多様性です。本当に様々なジャンルとクロスオーバーし新しい音楽として再構築する力強さは他のジャンルにはないHIP HOP独自の魅力です。それを理解し楽しむためにはちょっとした歴史の勉強やハイカルチャーへの関心が必要ですが、そんな労力を払ってもあまりある楽しさがそこにはあります。バトルだけではなく音楽としてのHIP HOPをぜひ楽しんでください。
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