華やかなレイアウトで北陸が楽しめる「花嫁のれん」の魅力
北陸新幹線の開業により、首都圏からますます近くなった北陸地方。そんな北陸地方、金沢を走る魅力的な観光列車が「花嫁のれん」です。列車名もさることならがら、華やかなレイアウトでも知られています。それでは、早速「花嫁のれん」の魅力に迫っていきましょう。
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「花嫁のれん」の概要
「花嫁のれん」は北陸新幹線が乗り入れる金沢から七尾線を通って、和倉温泉まで走る観光列車です。「花嫁のれん」の種別は特急となっているため、乗車の際は乗車券の他に特急券が必要です。
車内は「和と美のおもてなし」をコンセプトに、とても華やかなレイアウトとなっています。あまりのきらびやかな雰囲気に思わず車内にいることを忘れてしまうのではないでしょうか。また、車内だけでなく、豪華なお弁当のサービスも見逃せません。北陸新幹線とセットにして、ぜひ「花嫁のれん」の旅をお楽しみください。
「花嫁のれん」のダイヤ
「花嫁のれん」のダイヤは金沢~和倉温泉間を1日2往復運行しており、金沢発は10:15、14:15、和倉温泉発は12:07、16:30となっています。なお、「花嫁のれん」は毎日運行ではなく、土曜日、休日を中心に運行しているため、あらかじめ運行日をチェックしておきましょう。所要時間は金沢から七尾までが約80分、金沢から和倉温泉までが約90分です。
「花嫁のれん」は全車指定席の特急となっているため、乗車券の他に特急券と座席指定券が必要です。また、金沢・高岡・能登地区の鉄道が2日間乗れる「北陸トライアングルルートきっぷ」も特急券と座席指定券を購入した上で利用することができます。
華やかなレイアウトで人気の「花嫁のらん」の車内
「花嫁のれん」の車内を見て、驚かない方はいないでしょう。車内は「和と美のおもてなし」をコンセプトに作られています。1号車は8つの半個室となっており、グループで楽しめるようになっています。通路は日本庭園の石庭を思い起こさせるレイアウト。それぞれの座席には加賀友禅のオールドコレクションがあります。2号車は回転椅子がずらりと並んでおり、通路は流水をイメージしています。また、車内の全体的な装飾は輪島塗を利用しています。
1号車にある「エントランス/伝統工芸品展示スペース」は壁に輪島塗と金沢金箔が組み合わさった空間となり、独特の雰囲気を醸し出しています。ここには沿線の伝統工芸品が展示されています。
2号車には「イベントコーナー」が設置され、伝統芸能や特産市が行われ、沿線の文化に親しむことができます。
ぜひ予約してみたいお弁当
「花嫁のれん」には「乗る」だけの楽しみだけでなく「味わう」という楽しみも用意されています。乗車日の4日前に予約すると、有名な加賀屋が作った「和軽食セット」や豪華な「スイーツセット」、加賀の地酒が楽しめる「ほろよいセット」が車内で楽しめます。それぞれのセットは丁寧に作られており、味はまさしく絶品。「食」でも北陸の魅力に迫れるのが「花嫁のれん」の魅力の一つです。
鉄路はさらに北へ
「花嫁のれん」の終着駅は和倉温泉駅ですが、鉄路はさらに北へ伸びていきます。和倉温泉から北、穴水までは第三セクターであるのと鉄道の管轄になります。のと鉄道にも魅力的な観光列車「のと里山里海」が運行されています。車内はシックな雰囲気となっており、海の景色が楽しめるように、一部の座席が海側を向いています。また、「のと里山里海」はのと鉄道の魅力が味わえるように、プラン制となっているのも特徴です。JRとは少し違う、地方のローカル線ならではの旅を「花嫁のれん」とセットにして楽しまれてはいかがですか。
様々なプランが考えられる「花嫁のれん」
このように「花嫁のれん」は北陸を代表する魅力的な観光列車であることがわかっていただけたでしょうか。また、「花嫁のれん」が走る七尾線には和倉温泉を始め、魅力的な観光スポットがたくさんあります。ぜひ、途中下車をしながら、北陸の旅をお楽しみください。
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この記事のライター
神戸市出身。東ヨーロッパと鉄道はライフワーク。歴史(現代史)と政治(国際政治)は興味分野。さすらいの鉄道旅を趣味としています。