大病克服の奇跡のピアニスト!1955年からのロン=ティボー国際音楽コンクール

1955年からのロン=ティボー国際音楽コンクールは、なんと日本初の優勝者が出ています。また、病気を克服し世界的なピアニストとなった「奇跡の人」「努力の人」です。今回は1955年から1961年までの入賞者の中から広い活躍で有名なピアニストを5人ご紹介いたします。

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マルグリット・ロンの弟子の受賞

出典:pixabay.com

第二次世界大戦の終戦10年後からのコンクールはピアニストの参加数も増え、多くの国から集まるようになりました。フランスで行われているロン=ティボーコンクールは、多数のフランスのピアニストやヨーロッパの人たちも参加しやすいのです。ピアノでは、やはりマルグリット・ロンに師事している弟子は受賞しやすいようです。

第一回1位のサンソン・フランソワやブルーノ・レオナルド・ゲルバーなど多くのピアニストが含まれています。ただ、そのことが不正であるということはないといえるでしょう。なぜなら、いずれのピアニストも受賞後に世界的なピアニストとして実力を発揮し活躍したことから、受賞にふさわしい人たちであると証明されているからなのです。

1955年 7位 タマーシュ・ヴァーシャーリ 

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1955年受賞者の中で7位入賞のタマーシュ・ヴァーシャーリの名前が世界的に知られています。彼は1933年ハンガリー出身です。リスト音楽アカデミーで学んだ後の受賞となりました。指揮者としても活躍していますが、レパートリーは主にシューベルト、ベートーベンなどの古典派やロマン派で、リスト、ラフマニノフなどの難曲があります。

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1957年 2位 イーゴリ・ジューコフ

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1957年の2位のイーゴリ・ジューコフは1936年ロシアに生まれました。スクリャービンファンに人気の高いピアニストです。モスクワ音楽院に巨匠ギレリスやゲンリヒ・ネイガウスに学び、コンクール受賞となりました。スクリャービンのソナタ全集は定評があります。

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1957年 4位 ガブリエル・タッキーノ

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1957年4位のガブリエル・タッキーノは1934年フランス生まれです。パリ音楽院に学び首席での卒業という秀才です。フランスを代表する作曲家のひとりであるプーランクの弟子ということで、プーランクの作品演奏には定評があります。そり他、ヴィオッティ、ジュネーブなどのコンクールでも最高位という優秀な成績です。

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1959年 1位 松浦豊明

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1959年に日本の松浦豊明が1位を獲得しています。彼は、1958年のチャイコフスキーコンクールでも7位入賞しました。ドイツ、イタリア、フランスと各地の高名なピアニストであるルビンシュタインなどに師事しています。世界的なピアニストで、当コンクールの審査員や国内の音楽大学で後進の指導など活躍をしましたが、惜しまれつつ2011年に亡くなりました。

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1961年 3位 レオナルド・ゲルバー

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1961年3位のブルーノ・レオナルド・ゲルバーは1941年アルゼンチンに生まれています。両親共に音楽家という血筋から幼少から音楽の才能を発揮したということです。アルゼンチンはマルタ・アルゲリッチという高名なピアニストがいますが、彼女の先生とパリのマルグリット・ロンに学びました。

ゲルバーは幼いときに小児麻痺にかかりましたが、長く療養した後に完治しました。後遺症が残る部分もあるということですが、ピアニストとして大成することに成功した軌跡の人です。そして努力の人でもあります。また、演奏ではベートーベンの作品で定評があります。

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日本人初のコンクール入賞者たち

いかがでしたでしょうか。1950年代は、戦後の混乱から立ち直りかけている時期といえます。まだ海外への渡航も大変な時期に、日本から留学やコンクールのために出国することは経済的に、精神的に大きな負担であったと推測します。

日本人のピアニストの歴史で、戦前、戦後すぐに輝かしい成績を収めた人たちがいます。原智惠子、田中希代子、松浦豊明の名前は欠かすことはできないでしょう。ショパン国際コンクール、チャイコフスキー国際コンクールの入賞という記録を残しました。すぐれたピアニストのあとに続こうと、その後の日本人のコンクールを目指す人が増えてきたことは周知のことです。

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検査技師をしておりました。現在は家庭に入り、ライター、アンティークドールのディーラー、人形関連の制作と売買、ピアノ講師などをしています。趣味の薔薇や犬、鳥の世話と夫と子供の世話に忙しい毎日です。

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都内在住。コーヒーとサンドイッチが大好きで1日1カフェ生活を送っている。夏の定番はレモネード、冬の定番はホットチョコレート。オシャレやヘルシーという言葉に敏感なミーハー系女子。

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