【バッドエンド】それでも観たい! バッドなラストシーンがおすすめの映画名作5選
人生、良い時も悪い時もあるように、映画だって全てがハッピーエンドだとは限りません。今回は思わず観たことを後悔してしまうような「ラストシーンがバッドな映画」をご紹介します。
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バッドエンドな映画はいかがですか?
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ハッピーエンドも良いですが、時には後味最悪のバッドエンドな映画を鑑賞してみてはいかがですか?なんだかいろいろ上手くいかなくて、落ち込み気味の日は、バッドエンドな映画をチョイスしてとことん落ち込んでしまうのも意外にアリかもしれませんよ。観たことを思わず後悔してしまうほど、ラストがバッドな映画を5選ご紹介します。
1.「嘆きのピエタ」(2012/キム・ギドク監督)
韓国の鬼才、キム・ギドク監督による作品です。借金の取り立て屋であるガントは、天涯孤独の身。借金を返せない人々を意図的に障害者にすることで、その保険金を借金の返済に充てさせることを繰り返していました。しかし、ある日、ガントの元に彼の母親を名乗る女が現れ、孤独な日常は少しずつ変化を遂げていきます。
冷酷で孤独なガントが、母親を名乗る女の存在によって少しずつ人間らしさを取り戻していく過程が丁寧に描かれています。だからこそ、ラストの絶望が辛すぎます。そして痛い…。
2.「MYSTIC RIVER」(2003/クリント・イーストウッド監督)
ジミー、ショーン、デイブの3人は同じ町で育った幼馴染。しかし、3人で遊んでいた時に現れた男たちにデイブが誘拐され、性的暴行をうけるという事件が起こって以来、彼らの仲は疎遠になっていきます。時は流れ、25年後、ジミーの娘が何者かに殺されます。事件をきっかけに被害者、警察、容疑者の関係になる3人。そして思い違いやエゴにより、思わぬ悲劇を引き起こすのです。
全編を通して暗いトーンの映像がより一層、重苦しい気持ちにさせます。元々は幼馴染同士で、仲良しだった3人が事件によって引き裂かれ、2度目の事件ではお互いを疑い、軽蔑しあう描写が生々しく胸に迫ってきます。
3.「渇き。」(2014/中島哲也 監督)
飲んだくれで短気な元刑事、藤島。彼の元に、別れた妻から連絡が入る。突然1人娘の加奈子がいなくなったというのだ。しかも彼女の部屋に残されていたのは、覚せい剤のような白い粉の入った小さな袋。警察に通報することを躊躇う元妻に、藤島は「俺が見つける」と言い、娘を探し始める。しかし、探せば探すほど、娘の交友関係は謎を増していく。果たして藤島は加奈子を見つけられるのか?そして加奈子の正体は一体?
話題は非常に重くてディープですが、BGMや演出の方法が中島哲也監督らしくポップ。個性的な予告編も話題になりました。ぜひ視聴してみてくださいね。
4.「オマールの壁」(2013/ハニ・アブ・アサド監督)
パレスチナ自治区に暮らす青年、オマールは幼馴染と共にイスラエル政府軍に対抗する武装組織に属している。また、パン屋で働きながら恋人のナディアと結婚する事を夢見て、コツコツと貯金をしていた。ある夜、軍の陣地に向かって発砲した3人は警察に捕まる。そこでラミ捜査官によって、90年以上の懲役と引き換えに取引を持ちかけられたオマール。懲役を逃れるために引き受けるオマールであったが、そこから彼と仲間、そしてナディアの関係は大きく変わっていくのだった。
パレスチナの社会状況を知っていないとなかなかすべてを読み込むことが難しいですが、ストーリーは基本的にはラブストーリー、ヒューマンドラマなので事前知識なしでも充分に楽しめます。
5.「凶悪」(2013/白石和彌 監督)
死刑判決を受けて収監中の須藤から、週刊誌記者の藤井に1通の手紙が届く。自分がおかした数々の殺人事件には、それを指示した「先生」と呼ばれる人物がいるというのだ。須藤の証言を元に取材に没頭していく藤井。真実を突き止め、記事にしたことにより「先生」は逮捕されたが、藤井はそれを素直に喜ぶことはできず、彼の中で何かが壊れていくのだった。
実際にあった「上申書殺人事件」をモデルに制作された映画です。こんな事件が世の中にあるのかと驚かされます。リリー・フランキーの狂気染みた演技が圧巻です。
ハッピーエンドだけが全てじゃない
人生には良い時も悪い時もあるように、映画もハッピーエンドだけがすべてではありません。もちろん苦手な方もいるでしょうが、チャレンジ精神旺盛なあなたはぜひ鑑賞してみてくださいね。意外とハマるかもしれませんよ。
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この記事のライター
映画と焼肉がだーいすき。健康が気になるけどお酒は絶対にやめられない新米社会人。