パリジェンヌも振り向かせる!エリートビジネスマンのヴォワテュール(車)3選
欧州、EUでは強大な勢力を誇っているフランスの自動車メーカー。日本では脚光を浴びているとはいいづらいところではあると思います。しかし巨大な市場で力を鼓舞しているメーカーのクルマですから、一見の価値はあると思います。そんなフランスのヴォワテュール(フランス語で”クルマ”)を紹介します。
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ヨーロッパ市場を賑わすフランス車
日本ではフランスのクルマというのは、ちょっと馴染みが少ないのではないでしょうか。しかしルノーは傘下の日産や、ルーマニアのダチア、韓国のルノーサムスン自動車を合わせるとヨーロッパ最大の自動車会社でありますし、プジョーは世界最古の自動車量産メーカー、さらにブジョー、シトロエンの「PSA・プジョーシトロエン」はEUの自動車メーカー中2位の地位を占めているのです。そんなフランスから選出した3台を紹介したいと思います。
RENAULT LUTECIA
RENAULT LUTECIA(ルノー・ルーテシア)はフランスのルノーのBセグメント5ドアハッチバックです。実はこのLUTECIAは、本来「CLIO」という名前のクルマで、日本ではLUTECIAとして販売されています。というのも2000年に日本正規導入された時点で、ホンダの販売チャネルで「ホンダ・クリオ」が存在し、商標登録されていたため、「CLIO」の名前が使えなかったのです。そこで使われた名前がLUTECIA。LUTECIAは現代のフランスの首都パリのルーツとなった都市「Lutetia」に由来しています。CLIOとしてのデビューは1990年、現行で4代目となります。メインのパワートレインは1200㏄の直列 4気筒直噴DOHC16バルブターボチャージャー。グレードの中に「ZEN(ゼン)」がありますが、これは実は日本の「禅」に由来しています。理由は当然CEOが日産のCEOも兼務しているカルロス・ゴーンだからでしょう。ルノーといえばF1のコンストラクターでもあり、WRCでも有名ですので、「GT」といったホットハッチもラインナップしています。
PEUGEOT 308
PEUGEOT 308(プジョー308)はフランスのプジョーのCセグメント5ドアハッチバック、および5ドアハッチバックステーションワゴンです。プジョーは「308」、「3008」、「208」、「2008」のように車名が数字になっていますが、これは80年以上続く伝統であり、はじめの数字は、車のサイズで大きくなるほどクルマのセグメントも大きくなっています。真ん中の数字は「0」か「00」と決まっていて、最後の数字は2012年まではその世代毎に大きな数字になっていくようになっていました。現在はヨーロッパ向けの主力車種は「8」、新興国向けは「1」となっています。308は2007年デビューで現行は2代目。パワートレインは、1200ccの直列3気筒DOHCターボチャージャーエンジンをメインに、クリーンディーゼルもラインナップしており、最上級の「GTi」は1600cc直列4気筒DOHCターボチャージャーエンジンで最高出力250PSを誇ります。F1、WRC、ル・マン24時間レースとレーシングシーンでも活躍しているプジョーだけあってなかなかにスポーティーなクルマとなっています。
Citroën C3
Citroën C3(シトロエン C3)は、フランスのシトロエンのBセグメント5ドアハッチバックです。2002年にデビュー。往年のシトロエンを偲ばせつつ現代風にアレンジしたクルマとして作られ、シトロエンの代名詞である「2CV」の面影があるエクステリア、デジタルのスピードメーターにアナログのタコメーター、センタースポークを強調したステアリングと、インテリアもシトロエンのそれとなっています。現行は2代目で、パワートレインは1200㏄の直列3気筒DOHCエンジン、82PSとなっています。シトロエン独自の設計コンセプト「VISIODRIVE(ビジオドライブ)」の象徴である「ゼニス フロントウィンドウ」が特徴的で、最大108°の垂直方向への視界は圧巻です。この「VISIODRIVE(ビジオドライブ)とは、Vision(ビジョン)にDrive(ドライブ)を足した造語で、「今までに類を見ない広い視界と高度な快適性を融合させることで全く新しいドライビングプレジャー」を提案していると謳っています。
フランスの自動車メーカーはやはり経営上手?
いかがでしたでしょうか。ルノーを筆頭にフランスの自動車メーカーはやはり経営上手。どちらかというとデザインやパフォーマンスが先走り経営的には難しいイタリア車や、高い技術力で勝負、まさに堅実という言葉がピッタリのドイツ車などと比べると「売れるクルマを作る」というイメージが強いように思います。そしてF1やWRC、ルマン24時間レースといったモータースポーツに力を入れイメージ戦略も上手です。ご自身の車歴の中に1台は入れてもいいかもしれません。
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この記事のライター
クルマとともに育ってきました。趣味はクルマ。出かけるのもクルマです。ドライブ、特に温泉が趣味で、おいしいそばを求めて旅に出ることもあります。