【ヤマハ SR400】1978年から続くレトロスタイルの定番バイク
ヤマハ SR400は、1978年から販売の続くロングセラーバイクです。振動が強い、キックスタートのみ、パワーがないといわれることがありますが、乗ってみてばそれは全て魅力だということに気がつくはずです。
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新車で手に入る昔のバイク
1978年に発売されたSR400。このときすでに1950~1960年代のバイクをモチーフに設計されていました。そんなSR400は、何度も発売中止の危機を乗り越え、21世紀の現在も生き延びています。また、SR400の人気は年々上昇しており、中古車や新車など、販売台数も多く、街中でも頻繁に目撃するバイクとなっています。
新車のバイクとなると、近代的な最新技術がふんだんに盛り込まれていることが最近の流れですが、とてもシンプルに、絵に描いたようにシンプルな設計を頑なに守っているのがこのSR400というバイクです。
ビッグシングルという魅力
SR400の魅力は見た目だけでなく、400cc単気筒エンジンということも多くのファンの心を掴んでいます。SR400のエンジンはバランサーという振動防止のための設計がされていません。そのたんブルブルと車体が大きく震えるクセがあります。これは一般的には短所として受け止められますが、SR400に関しては楽しみの一つです。加速とともに激しくなる振動が、一度覚えると病みつきになることでしょう。
また、エンジンは空冷なので、大きく張り出したフィンがまた美しく、そのルックスは現代の最近バイクにはないようなレトロかつ美しいスタイルです。新車で買える古いバイクである証拠ともいえます。
SR400はメッキパーツが美しい
SR400は昔のバイクでは定番だったメッキパーツが多用されています。SR400のフェンダーは、職に人による手作りです。そのため抜群に美しい仕上がりが特徴となっています。そのほかフロントフォークアウターチューブ、リム、レバーなどはすべてアルミバフ仕上げです。
量産型のバイクですが、抜かりなく手の込んだ仕上がりとなっています。SR400が美しいと感じるのはこれらのパーツの影響でしょう。
キックスタートオンリーはSR400の醍醐味
SR400=キックスタートのイメージが強い方も多いでしょう。この時代にセルスターターが付いていないというのは一見ただの欠点と感じますが、SR400にとっては醍醐味です。キックスタートはコツさえ掴めば特に気になることはありません。むしろエンジンの始動が楽しくなるほどです。
また、バイクをキックスタートで始動する姿は誰が見てもかっこういいとなります。強い振動やキックスタートのみと、硬派なイメージがあるかもしれません。しかし実際はそんなことはなく、キックスタートを容易にするためのキックスタートインジゲーターや、デコンプレバーといった装備が充実しています。
SR400はバイクとしてもファッションとしてもおすすめ
SR400の乗り味はいかにもバイクらしいバイクと言った感じです。設計が古いため、無駄な装備がなく、とてもシンプルにタイヤ、ブレーキ、エンジン、フレームを感じながら走れる貴重なバイクです。もしもこのようなバイクをほかに探すとするなら、1950~1960年代の旧車から選ぶしかありません。
旧車となるとただ購入して乗る、というプロセスだけではすまないでしょう。そういった古いバイクは経年劣化によるさまざまなトラブルを想定する必要があります。しかし、SR400なら新車で安心して楽しむことができるのである種夢のような乗り物といえるでしょう。
その設計の古さはファッションアイテムとしても恩恵を受けます。メッキパーツを多用し、空冷エンジンならではのシンプルなエンジン周りは古さを演出しているレトロ調のバイクとは違い、レトロそのものです。
まだまだ語りつくせないSR400の魅力
このようにSR400はほかのバイクにはない魅了たっぷり。おわかりいただけたでしょうか?良ければ一度、販売店で実際にご覧になってみてください!
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この記事のライター
自動車、バイク、アパレル関係のお仕事に携わっておりました。その経験を生かしライター活動をさせていただいております。