ヤマハ XJR1300は古き良き空冷マシン 乾いたサウンドが魅力

新車で味わえる空冷エンジン

近年はどのモデルも水冷エンジンを採用しています。その理由は、年々厳しくなっていく一方の自動車排ガス規制に対応するためです。空冷エンジンでは、エンジンの冷却を走行風に頼るため、どうしても燃料を濃く噴射する必要があります。

これは、燃料を濃く噴射することで、エンジン温度の上昇を抑える狙いがあり、それが原因で、厳しい排ガス規制に対応できなくなるなど、非合理的な設計です。しかし、それでもXJR1300は空冷エンジンにこだわっている。そんなバイクです。

造形美を追求した直列4気筒エンジン

空冷エンジンならではの美しく伸びたフィンが特徴の直列4気筒エンジン。これは近年の水冷エンジンには到底、真似出来ない造形美となっています。古典的といえばそうかもしれませんが、厳しい排ガス規制に対応するために最新の技術も採用している、そんな作りです。

最高出力は100PSを8,000rpmで出力する適度なパワー。ツーリングを楽しむのにはちょうどよく、最大トルクは6,000rpmと、扱いやすい設定です。低回転から高回転までクセのないスムーズな加速がXJR1300の特徴となっています。

フューエルインジェクション搭載で低燃費化が実現

サブスロットルバルブを併用したフューエルインジェクションを搭載しているXJR1300。これによって排ガス規制に対応し、舗装平坦路燃費21.0km/L（60km/h）という、空冷エンジンとは思えない低燃費化に成功しました。

エンジン回転数やスロットル開度に合わせて最適な燃料噴射をコンピュター制御しています。これによって機械式キャブレターにはない、スムーズなエンジンフィーリングが魅力です。

まるでカスタムバイク　オーリンズ製リアサスペンションが光る！

長年XJR1300のシンボルとなっている、別タンク式のオーリンズ製リアサスペンション。ゴールドが美しく輝いています。高級サスペンションと有名ですが、XJR1300では標準装備。しかも専用のセッティングが施されています。これによってクセのない軽快なハンドリングを実現。また、伸縮共に減衰調整が可能です。

軽量高剛性なモノブロックキャリパーも標準装備

軽量で高剛性なモノブロック構造の異型対抗4ポットキャリパーを標準装備。高性能エンジンや高性能サスペンションを生かすためには、シャープなブレーキングが必要です。そのためブレーキにもこだわっているXJR1300。決して妥協を許さない作りであることがわかります。

レトロな雰囲気のメーターにイモビライザーなども用意

レトロな印象は残しつつ、視認性のいいデジタル表示とのコンビネーションによるメーターパネル。時計やオドメーター、ツイントリップメーター、燃料計など、シンプルかつスタイリッシュなデザインとなっています。また、盗難防止用のイモビライザーを搭載。

XJR1300の気になる新車価格は？

XJR1300の新車価格は1,112,400円。これだけの豪華装備でお値段は控えめとなっています。また、カラーリングはシルバーとブラックの2色用意。それぞれ個性的なデザインが特徴です。

新車で購入できる安心の空冷ネイキッド

空冷エンジン、4気筒、ネイキッドという、旧車の条件を踏襲しているXJR1300。新車で購入できるという唯一のバイクです。なにかと維持の難しい、旧車の購入にためらっている方にもXJR1300はおすすめとなっています。気になる方は一度、ヤマハの取扱店で実際に見てください。きっと気に入るはずですよ。