知っているようで知らない?!「ナプキン」マナーのあれこれ
高級レストランを訪れる時に知っておきたいナプキンマナーについてまとめました。ナプキンの役割・広げるタイミング・中座の仕方・退席の合図など、あなたの使用法は実は間違っていることだらけかもしれません。
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レストランマナーの初歩「ナプキン」
出典:iewine.jp
高級レストランでは、ジャンルやお店ごとにそれぞれマナーがありますが、どこのお店でも共通している初歩的なマナーは「ナプキン」の使い方。
テーブルにセッティングされているナプキンは、いつ手にとってどんな風に使い、最後はどのように置いたら良いのかご存知ですか?
なんとなくで使っているナプキンで、あなたのマナー力が試されているかもしれません!
どのレストランに行っても困らないよう、しっかりと基本のマナーを身につけましょう。
ナプキンの役割とは
そもそも、ナプキンは何のために用意してあるのでしょうか?
一つは、膝にかけて衣服を食事で汚さないため。これは誰もが思いつく役割ですね。
そしてもう一つ、大切なのが「口元や指先の汚れを拭くため」。
この目的を理解していないと、きちんとナプキンを使いこなせずにマナーのない人だと思われてしまうかもしれません。
ナプキンは汚れを拭くためのものなので、汚してOK。
つまり、言い換えればナプキン以外のもので汚れを拭くのはNGなのです。
よく、ナプキンを汚さないようにとおしぼりで手や口元を拭う方がいますが、それはマナー違反。
手の汚れも口元の汚れもナプキンを使ってぬぐいましょう。
ナプキンは汚してこそ、その役割が果たされるのです。
ナプキンを広げるタイミング
来店して着席し、ドリンクや料理が運ばれてくるまでの間。
いつナプキンを広げたら良いでしょうか。
ポイントは、オーダーを済ませた後。食前酒が来る前に広げるのがベストなタイミングです。
もしも目上の方がいる場合は、その方が広げたのを確認してから広げます。
着席してすぐに広げるのはせわしなく品があるマナーではありませんので注意してくださいね。
ナプキンの広げ方
綺麗に折りたたまれたナプキン。
膝の上に置くときには、必ず二つ折りにして使いましょう。
ポイントは二つです。
・合わせを少しずらして二つ折りにする
・折りたたみ、輪になっている方を手前にして置く
この輪になっている部分の内側で汚れを拭き取ります。
広げておいてしまうと汚れを拭った後困ってしまうので、必ず二つ折りにして使用してくださいね。
中座の合図
ナプキンを使って、お店の方に中座のサインを送ることもできます。
お手洗いなどで席を立つときは、ナプキンは椅子の上に置いてください。
背もたれにかけている方もよく見かけますが、ナプキンは汚れた手や口を拭うもの。食事中はテーブルより上に置かないのが品の良いマナーです。
中座している間に、お店の方が汚れた部分を見えないよう折りたたんで背もたれにかけてくれる場合もありますので、自身では椅子の上に置くのがベターです。
もちろんその際も、汚れた部分が見えないようするのがマナー。
ナプキンの真ん中を持って、三角形になるように椅子の上に軽くおけば、「まだ食事の途中です」という合図になりますよ。
食後の合図
食事が終わり、退席する際もナプキンの置き方に気をつけましょう。
律儀にしっかりとたたんでしまうのは、実は大きなマナー違反です。
ナプキンをたたんで置くのは、「ナプキンをたためるほど冷静だった」=「料理がおいしくなかった」という意味になってしまいます。
「たたむのも忘れるほど興奮した」=「料理が美味しかった」という意味を込めるため、綺麗に畳まないように注意してください。
とはいえ、汚れた部分を表に出したりクシャクシャにして置くのはスマートではありません。
角をずらすようにさりげなく変形に畳んだり、汚れた部分をさっと折り込んで見た目にも品よくおきましょう。
場所はデザート皿の右上。
テーブルの上にナプキンを置くのは退席のサインなので、これ以外では置かないでくださいね。
気持ちの良い食事のために
いかがでしたか?
知っているようで意外と間違えがちなナプキンのマナーをご紹介しました。
注意してみていると、お店では間違ったマナーの方が多数いらっしゃいます。
お店の方へのマナーはもちろん、同席者が気持ちよく食事の時間を過ごせるよう、しっかりと正しいマナーを実践してくださいね。
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この記事のライター
フードアナリスト/体質改善アドバイザー/料理研究家。「食」は人生のエンターテイメントです。どんなテーマパークに訪れるより素敵なレストランと出逢う瞬間に心躍る私が、「本当に美味しい」「本当に使える」お気に入りグルメをご紹介します。