知らないと恥!「スープ」のスマートな食べ方
レストランで迷いがちなスープの食べ方。デートや接待で気をつけたい、スマートにいただくためのポイントをご紹介します。
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スマートなスープの食べ方
洋食レストランでは、コースの途中のスープが提供されますよね。
カジュアルなお店ではさほど気にしなくても良いものの、格式張ったお店や目上の方とのお食事ではスープの食べ方はとても注意が必要なもの。
もちろんデートでも、相手の女性に失礼にならないようスマートに食べることが大切です。
意外と知らないスープのスマートな食べ方をご紹介します。
スープは”飲む”ではなく「食べる」
食べ方の前に一つ、大きなポイントがあります。
それは、スープをいただく時の表現についてです。
よく、「スープを飲む」という言葉を聞いたことがありますが、実はこれは間違い。
スープは英語で「eat soup」と言い、決して”drink soup”とは言いません。
スープは飲むのではなく食べるもの。
「スープを食べる」という表現が正確な言い回しなので注意してくださいね。
決して音を立ててはいけません
日本料理では、そばやラーメンなどの汁物を音を立てて「すする」という食文化があります。
しかしこれは日本独特のもの。海外では音を立ててすするのはマナー違反にあたります。
もちろんスープも同様。
汁物だからと言ってスプーンからすするように食べたり音を立てて食べたりするのはスマートではありません。
スプーンはしっかりと口の中まで運んで食べるイメージで音には細心の注意を払ってくださいね。
スプーンは直角に口に運ぶ
音を立てないように口の中までスプーンを運びたいけれど、大きな口を開けるのは下品です。
そこで大切なのが、スプーンの向き。
口に運ぶ時、スプーンの先はどちらを向いていますか?
たいていの方が、スプーンを平行なまま先端を横にして口に運んでいると思います。
これでは口元が汚れてしまいますし、口に入りきらず結果としてスープをすすることになってしまうのです。
スプーンは自分と直角の方向にして口まで運びます。
つまり、先端を自分の方に向けるのです。
こうすれば、しっかりと口の中までスプーンを運ぶことができ、すするのではなく「食べる」という行為を行うことができます。
簡単なコツですが、意外と知らない方が多いので覚えておくととっても便利ですよ。
スプーンは手前から奥?奥から手前?
スープの飲み方でもう一つ大切なポイントは、スープをすくうスプーンの方向です。
手前から奥にすくうのか、奥から手前にすくうのか、悩んだ経験はありませんか?
実はこれ、国ごとに分かれているのでどちらでも間違いではありません。
ちなみにイギリスでは手前から奥、フランスでは奥から手前なので、料理やシーンに合わせて使い分けられればベストです。
日本では多くの行事でイギリス式マナーが採用されるので、迷ったらイギリス式(手前から奥)にしておくのも良いかもしれませんね。
スプーンの置き場所は?
食中のスプーンの置き場所は、ソーサーの上です。
よくカップの中に置く方を見かけますが、これは不安定でひっくり返ってしまう可能性があるのでNG。
また、お皿の上に置くと食べ終わりのサインとみられてしまうこともあるので要注意です。
食べ終わりは、ソーサーの中にスプーンを入れておくか、ソーサーの奥にスプーンを置くのが正解。
どちらも正しいマナーですが、カップが小さいときなどはスプーンの重みで倒れてしまうことがあるのでスマートなのはやはりソーサーの奥ですね。
スープの冷まし方
スープは丁度良い温度で提供されるため熱すぎるということはあまりないかもしれませんが、猫舌の方や敢えて暑いスープを提供するお店に出会った時。
熱いからと言ってフーフーと口で吹いて冷ますのはNGです。
スープが熱い時は、スプーンを使ってスープ皿のなかで表面をそっとかき混ぜ、空気を含みながら冷まします。
それでも熱そうな時には、スプーンにすくったスープを一旦休ませてみましょう。
この時、持ち上げて冷ますのではなく、スープの表面で冷ますようにしましょう。
すくったスープは溢れやすので、必ずスープ皿の中でさますことがポイントです。
カップソーサーで提供されたら?
スープがカップで提供された時も、基本的にはスプーンでいただくのがマナーです。
しかし、もしも持ち手の付いているカップソーサーで提供されたなら、直接食べてもOK。
その際も音を立てないように気をつけていただいてくださいね。
スマートに食べてこそモテる男!
いかがでしたか?
意外と知らない、スープをスマートに食べる方法をご紹介しました。
どんなに素敵なファッションやレストランでも、食べ方が綺麗でないとちぐはぐな印象で逆に評価が下がることも。デートや接待など大切な場面では、ぜひ意識して実践してみてくださいね。
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この記事のライター
フードアナリスト/体質改善アドバイザー/料理研究家。「食」は人生のエンターテイメントです。どんなテーマパークに訪れるより素敵なレストランと出逢う瞬間に心躍る私が、「本当に美味しい」「本当に使える」お気に入りグルメをご紹介します。