【関西編】出張先を起点に小旅行!貴重な列車で非日常を楽しむ提案

出張で地方を訪れたなら、出張先を起点にちょっとした小旅行を楽しむのもよいのでは。今回は関西へ出張されるビジネスマンの皆様に、関西起点の列車で行くオススメ小旅行をご紹介します。貴重な列車に乗ることもひとつの楽しみとしてピックアップしています。

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関西は知られざる鉄道王国

出典:ja.wikipedia.org

関西は首都圏と比較するとボリュームでは負けますが、個性豊かな列車が走り回る「鉄道大国」です。JRと関西大手私鉄(阪急、阪神、京阪、近鉄、南海)を中心に様々な路線が展開されています。関西では関東のように相互直通運転が行われていないので、各鉄道会社の個性が色濃く残っているのが特徴。それぞれの差異を発見すると、なかなかおもしろいですよ。
今回は、中小私鉄も含めて個性豊かな路線をご用意。休日やちょっとした合間に小旅行を楽しんでみませんか。

1. 日中は全く電車が走らない「JR和田岬線」

出典:ja.wikipedia.org

最初にご紹介するのは神戸市内を走る「JR和田岬線」です。「JR和田岬線」はJR神戸線との接続駅、兵庫駅から和田岬駅間の全長2.7kmの短い路線です。沿線には住宅地や工場が立ち並んでいますが、「JR和田岬線」に電車が走るのは朝と夕方のみ。日中に、定期列車の設定はありません。「JR和田岬線」は和田岬駅付近にある工場群へ従業員を輸送するのが大きな役割。そのため、ラッシュに特化したダイヤとなっているのです。
使われている電車は高度経済成長期に製造された103系。関東でも長らく活躍していましたが、今では全滅しました。懐かしい103系に乗れるのも「JR和田岬線」の魅力。昔の電車に出会ってみませんか。

名称:JR和田岬線
区間:兵庫~和田岬 

2. 大阪市内にありながら、運転本数は30分に1本「南海汐見橋線」

出典:ja.wikipedia.org

「南海汐見橋線」は難波駅から徒歩20分の場所にある汐見橋駅から南海本線に接続する岸里玉出駅までの全長4.6kmの路線です。運転本数は大阪市内にありながら、30分~40分に1本しかありません。しかも複線でありながら、使用する列車は1本だけ。つまり、1本の列車が汐見橋から岸里玉出の間を往復しているのです。
汐見橋線のポイントは始発駅の汐見橋駅。ミナミの中心、難波駅から徒歩20分圏内とは思えない、ひっそりとした駅です。駅には昭和30年代の路線図が残っているので、昭和に戻った感覚になることでしょう。
使われている電車は、かつて高野山への輸送に使われた「ズームカー」。今はワンマン改造され、ひっそりと余生を送っています。

名称:南海汐見橋線
区間:汐見橋~岸里玉出

3. 懐かしいコンプレッサーの音が聞ける「能勢電鉄」

出典:ja.wikipedia.org

「能勢電鉄」は阪急宝塚線との接続駅、川西能勢口駅から妙見山駅までの妙見線と途中の山下駅から日生中央駅までの日生線で構成されています。「能勢電鉄」には阪急電車の中古車両が元気に活躍しています。
「能勢電鉄」で注目したい車両が1700系(元阪急2000系)です。この車両はコンプレッサーが起動した際に「ボコボコ」という独特の音を立てます。昔の電車ではよく聞かれた音でしたが、最近では滅多に聞かれなくなってしまいました。現在「能勢電鉄」では世代交代が進んでいます。1700系もいつ引退するか分からないので、ご乗車はお早めに。

名称:能勢電鉄妙見線、日生線
区間:川西能勢口~妙見山、山下~日生中央 

4. どこか懐かしさを感じさせる路面電車「阪堺電車」

出典:ja.wikipedia.org

大阪でも元気に頑張っている路面電車があります。それが大阪市内と堺市内を結ぶ「阪堺電車」です。「阪堺電車」はYの字のような路線図をしています。大阪市内の恵美須町と天王寺駅前からスタートし、途中の我孫子道で合流します。終点は堺市内の浜寺駅前です。
「阪堺電車」沿線はどこか懐かしさを感じさせる風景ばかり。初めて訪れた方でも、親しみが自然と湧いてくることでしょう。途中下車して、小さなお店を訪ね歩くのもいいでしょう。
「阪堺電車」で注目したい車両は161形です。161形が登場したのは何と昭和3年のこと。定期運用している車両の中では日本最古です。161形は冷房装置が付いていないため、10月~6月前半を中心に運行されます。

名称:阪堺電気軌道(阪堺電車)
区間:恵美須町・天王寺駅前~浜寺駅前 

5. 実はギネスブックに載ったことがある「大阪モノレール」

出典:ja.wikipedia.org

大阪国際空港(伊丹空港)から大阪市内に出る際に、必ずお世話になるのが「大阪モノレール」です。大阪国際空港から阪急を使って大阪市内に出る際は、たったひと駅(大阪空港⇒蛍池)しか利用しないので、あまり印象に残っていないでしょう。実は「大阪モノレール」は2011年まで、モノレールとしては世界最長の路線として、ギネスブックに登録されていたのです。
路線は大阪空港~門真市と途中の万博記念公園~彩都西の2路線で構成されています。総距離は28キロにもなります。「世界一」ではなくなりましたが、今後、延長計画があります。また「世界一」に返り咲くかもしれません。

名称:大阪高速鉄道(大阪モノレール)
区間:大阪空港~門真市、万博記念公園~彩都西 

懐かしい電車が多いのが特徴の関西

このように関西には昔懐かしい電車が数多く存在します。ぜひ、いろんな路線に乗りながら「レトロ」を発見してみましょう。意外な場所に意外なモノがあるかもしれません。

【関東編】出張先を起点に小旅行!貴重な列車で非日常を楽しむ

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神戸市出身。東ヨーロッパと鉄道はライフワーク。歴史(現代史)と政治(国際政治)は興味分野。さすらいの鉄道旅を趣味としています。

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