高級店でそれはNG!間違いだらけの「和食」の作法3つ
日本人なら知っておきたい「和食」の正しい作法。間違いやすいポイントを3つに分けてご紹介します。
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アイキャッチ画像出典:www.hn-online.jp
日本人なら知っておきたい「和食」の作法
割烹料理や懐石料理をいただくとき。
なんとなくうる覚えの知識で伺い、マナーがわからず困ったことがありませんか?
丁寧な作法が求められる奥が深い和食は、マナーを知らずに頂いていると同席者まで恥をかいてしまうこともあります。
間違えやすいポイントやスマートに見えるコツなど和食の作法について3つご紹介します。
①ナプキンの使い方
まずはナプキンの使い方。
これは洋食レストランでも同じマナーが求められます。
基本的には、ナプキンを二つ折りにし、折り目を手前にして膝にかけるのが正解。
小型のナプキンの場合は、3分の2の大きさに折って折り目を手前にします。
ナプキンを折るのは、折り目の内側で口の汚れをふいた際に相手に汚れた部分を見せないようにとの配慮です。
くれぐれも、そのまま大きく広げて膝にかけるようなことはしないよう注意してくださいね。
途中で離席するときには、椅子の背もたれやひじ掛けにそっとかけておけばOKです。
これが中座の合図となり、お店の方も料理の提供スピードを合わせることができます。
テーブルの上に置くと、料理終了の合図になってしまうのでこちらも気をつけてくださいね。
②箸の使い方
和食店に伺うと、テーブルセッティングされたお箸の中央部分が紙で巻かれて留められていますね。
最近ではこの紙に店名が記されていることも多く、お店のこだわりや高級感を感じさせるポイントでもあります。
しかし、しっかりと留めてあるのでなかなか取りづらいというのも本音。
慌てるあまり、びりっと破ってしまったり箸が飛び出してしまったなんていう経験はありませんか?
箸留めの紙は破いて取り出してもマナー違反ではありませんが、見た目が綺麗ではありませんよね。
スマートに取り出すなら、紙を破くのではなくそっと箸を抜き取る方がベターです。
一気に二本を抜き取ろうとすると、紙がきつく巻かれている場合はうまくいきません。
まずは一本をそっと半分ほどぬきとり、紙が緩んだところでもう一本も合わせてぬきとりましょう。
こうするととてもスマートですし、抜き取った後の紙も綺麗なままですね。
また、お箸の取り上げ方にもスマートな作法があります。
まずは右手で箸の中央部分を上から持ち上げ、左手で下から支えるようにそっと添えます。
右手を右端に滑らせながらぬきとり、そのまま下から正しい位置に持ち替えればOK。
慣れないうちは難しいかもしれませんが、一度身につくと簡単です。
箸なんていつも片手で取っていたという方は、これだけでとてもスマートな印象になりますのでぜひ実践してみてください。
③お椀の食べ方
和食の作法で一番悩んでしまうのが、「お椀」の食べ方ではないでしょうか。
言い換えれば、きちんとした作法が身についているか、他人から一番見られている場所でもあります。
まず、お椀の蓋を外したら裏返してお椀の奥にそっと置きましょう。
高級店では、蓋の内側にデザインがある場合も多くあります。ここで「素敵な器ですね」と一言添えられれば尚ベター。
汁物に貝類が入っていた場合は、貝殻はお椀の中に入れたままいただきます。
よく、蓋の上に食べ終わったからを乗せる方を見かけますがあれはNG。
見栄えもよくありませんし、内側のデザインを傷つけるおそれもあります。
そして、間違えやすいもう一つのポイントが食べ終わった後。
食べ終わったことをアピールするために、蓋を裏返したままにしてしまってはいませんか?
これは大きな間違い!
そのままではお椀を傷つける可能性もありますし、あるものは綺麗にもとある形に戻すのが和食の作法です。
しっかりと元どおりに蓋を閉めてください。
これができていないと「分かってないな」と思われがちなので、ぜひ意識してくださいね。
スマートに食べてこそ大人の嗜み
いかがでしたか?
和食を頂く時に気をつけるべき作法を3つに分けてご紹介しました。
どんなに高級なレストランで食事をしていても、その作法が間違っていては良い印象をもたれません。
スマートに食べてこそ、粋な大人の証。
ぜひ次回からは意識して実践してみてくださいね。
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この記事のライター
フードアナリスト/体質改善アドバイザー/料理研究家。「食」は人生のエンターテイメントです。どんなテーマパークに訪れるより素敵なレストランと出逢う瞬間に心躍る私が、「本当に美味しい」「本当に使える」お気に入りグルメをご紹介します。