同じ箸でもこんなに違う!「中華料理」の知っておくべきマナーとは
和食と同様”箸”でいただく中華料理ですが、そのマナーはもちろん和食とは違うもの。意外と意識しない中華料理店での知っておくべきマナーや食べ方のポイントをまとめました。
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アイキャッチ画像出典:renkacorp.co.jp
似ているようで違う中華のマナー
出典:uds.gnst.jp
ナイフやフォークでいただく洋食と違って、箸やレンゲでいただく中華料理。
同じアジア圏の料理として、どことなく和と似ている中華はあまりマナーを気にしたことがないという方も多いのではないでしょうか?
しかし、高級中華料理店では、円卓の順番や食事の取り分け、食べ方など実は細かい作法がしっかりとあります。
会食で伺うことも多いであろう中華料理の知っておくべきマナーをご紹介します。
円卓の場合、上座はどこ?
中華料理店でまず迷うのが円卓の上座。
円になっているので判りにくいかもしれませんが、こちらも和食店や洋食店と同じ考え方でOKです。
入り口から一番遠い席が上座、近い席が下座です。
料理を取る順番を考えて反対側に座ると、実は上座に近かったということもあるので注意してくださいね。
料理を取り分ける順番は?
円卓でいただく中華料理は、ほとんどが大皿に盛られてテーブルに並びますね。
少量ずつ取って次の方に回すこのスタイル、目上の方を気遣うあまりに左右に細々と回したりしていませんか?
円卓の料理は、上座から時計回りに取っていくのがマナー。
全体の人数と量のバランスを考え、最後の人まで均等に行き渡るようい意識して自分の分をとります。
くれぐれも、「お先にどうぞ」と円卓をぐるっと回すようなことはしないように気をつけて下さいね。
ただし、サーブの段階で自分の目の前に大皿が置かれたら、上座の前まで回してOK。
”上座から時計回り”これさえ覚えておけば安心です。
食べ方のマナー①器を持ち上げない
中華料理の食べ方の基本は、器を持ち上げないことです。
上品にいただこうと左手で器やお皿を持ち上げて口に運ぶのは日本料理の作法。
中国では器に口をつけるのはタブーとされています。
基本的には器やお皿には手を添えるだけ、箸やレンゲで口まで運んでくださいね。
食べ方のマナー②取り皿をこまめに変える
大皿の料理を自分の分だけ取り分ける円卓スタイルでは、その都度取り皿が用意されると思います。
前の料理を食べ終えていたり、例え自分は気にしないからと思っても、必ず取り皿は料理ごとに帰るのがマナーです。
一度使ったお皿にそのまま盛り付けるのは、見た目にもスマートさが書けますし料理人の方にも失礼に当たります。
取り皿はこまめに変えるもの。
お店に悪いから・・・などと思わず、もしも足りなかったら迷わずオーダーすればOKです。
注意!小籠包の食べ方
中華料理でいただくメニューの中で、一番食べ方に困るのが小籠包ではないでしょうか?
スマートに何口かに分けていただこうとするとせっかくのスープが溢れてしまいますし、かといって一口で食べると熱々で舌を火傷してしまいます。とはいえ、冷めるまで置いておくのはとても失礼・・・。
そんな小籠包は、レンゲの上に乗せていただくのがスマートです。
レンゲに小籠包を乗せ、皮を少しだけ箸で破ってスープを出してしまいます。
こうすればスープをこぼすことなく、レンゲでスマートに頂けますね。
スープをいただいたら、皮と具を食べればOK。
もしも刻み生姜があれば、生姜で酢醤油をつけていただくのもgood。
小籠包をスマートに頂けると「食べ慣れている」という印象を持たれると思うので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
注意!レンゲの使い方
もう一つ、覚えておきたいのがレンゲの使い方です。
麺類を頂く時、日本ではすすって食べることが多いもの。しかし、これは中国ではマナー違反になります。
音を立てて食べるはNGなので、レンゲを使っていただくのがスマートです。
レンゲで熱いものをさっと冷ましたり、汁が飛ばないようにそっと押さえたりして食べるのがgood。
ただし、スープを飲む時には利き手に持ち替えてから飲んで下さい。
右手に箸を持った状態で、左手のレンゲでスープを飲むことは避けたほうがベターです。
中華料理だからこそ知っておきたいマナー
いかがでしたか?
知っておくと便利な中華のマナーについてご紹介しました。
箸でいただく料理なだけについ意識せず食べてしまうことが多いと思いますが、中華料理にはしっかりと中国の作法があります。
知らないと恥をかいてしまうこともあるので、ぜひ少しずつでも実践してみてくださいね。
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この記事のライター
フードアナリスト/体質改善アドバイザー/料理研究家。「食」は人生のエンターテイメントです。どんなテーマパークに訪れるより素敵なレストランと出逢う瞬間に心躍る私が、「本当に美味しい」「本当に使える」お気に入りグルメをご紹介します。