一般ビジネスマン向け、簿記 or US CPAのススメ
会計系の資格って持ってますか?
会計の専門家でもないのに、無駄に簿記1級+簿記上級+US CPA+IFRS検定ホルダーの著者から、ビジネスマン視点での会計系資格取得の意味、取得のコツを特集します。
知識は経験で劣る若手でも稼げるものなので、ぜひ時間があれば取得してみては?
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会計系の資格とは?
会計系の資格、例えば代表的なところでは日商簿記検定や全国経理学校協会簿記能力検定、公認会計士、US CPA(米国公認会計士)にBATIC(国際会計検定)、IFRS検定(国際会計基準検定)、税理士等々があります。
筆者は会計の専門家ではないですが、19才で簿記1級と簿記能力検定上級を取得し、その後、US CPAとIFRS検定もノリで取得しています。
ここでは、会計の専門家ではないビジネスマンが会計系資格を取得する意味を、代表的な簿記検定とUS CPAについて見ながら、考察してみたいと思います。
皆様の資格取得検討のご参考になれば幸いです。
超簡単!? ~ 簿記3級 ~
会計系のスタート地点。日商簿記検定。
ちなみに、全経の簿記能力検定もほぼ同様の認知ではありますが、まぁ、試験日などの問題がなければ、無難に日商簿記検定でいいかなと。
3級は多くの会社の研修に入っていたり、入社前の取得を奨励されていたりして、ビジネスマンにも広く普及しています。
で、どの資格もそうなように、3級取得のハードルはやたら低い(笑)
1週間程度の勉強でOKと言われることが多いので、とりあえず受けてみてもいいレベルかも。
ただ、それくらいのレベルなので、正直評価もされずで。
個人的には3級は受けずに、受けるなら2級から始めることをおすすめします。
ここが本当の会計基礎!? ~ 簿記2級 ~
では2級はどうか?
期間は会計知識ゼロからだと1~3ヶ月が必要と言われることが多いみたい。
3級との大きな違いは、工業簿記が入ることで、これが私が会計の専門家ではないビジネスマンにも2級取得を勧める理由でもあります。
各種利益を構成する要素、変動と固定原価、標準原価計算の考え方などは、ビジネスを理解する上での基礎として、役に立つ部分は大きいと思います。
ちなみに、合格の仕方はいくらでもネットに情報ありますが、個人的にはTACのパタ解きと呼ばれるパターンと解き方という過去問集がおすすめ。
これだけ繰り返せば、ほぼ確実に合格できるのでは?
なお、簿記2級は新卒の時の会社では入社前に取得が推奨されていました。
どの資格もそうですが、3級と2級の難易度の差は大きいですが、その分評価もされるので、受けるのであれば2級からのチャレンジをおすすめします。
ここまでいるのか!? ~ 簿記1級 ~
で、簿記検定のラスト、最上級の1級。
まぁ、結論からいうと、一般的なビジネスマンには不要かなと(笑)
筆者が今まで使った機会も、某社連結会計システムの導入検討と某社グローバル予算管理制度検討のたった2回のみで。
振り返ると、連結に触れる機会がある人以外は不要かなと思います。
まぁ、会計系以外の人で持っている人は少ないので、取ってみるのもいいかなとは思いますが。
勉強期間は1年程度か。ここでもTACのパタ解きが有効。ただ2級と比べて時間がかなりタイトなので、徹底的に演習経験を積んでおくのが合格への近道かなと思います。
英語もやりたい人に ~ US CPA ~
同じくビジネスマンが目指す資格でよく挙がる米国公認会計士。
これは、簿記1級より時間も費用もかかり、勉強期間は1~3年程度か。
ちょっと独学はきついかも。私は専門学校のアビタスを使いました。
簿記検定との決定的な違いは、試験が英語であること。
現在はライティングがなくなったり、日本でも受験できるようなので、ノンネイティヴでもハードルはだいぶ低くなりましたが、それでも試験は英語なので、多少の英語力は必要。
あとは、簿記はあくまで知識を示すだけの資格ですが、US CPAは州ごとに別途ライセンス登録が必要なものの、一種の免許であることも大きな違いです。
試験範囲も、会計以外に監査や商法、税法、経営、経済、ITなども含む広いものなので、そこも簿記検定とは異なる点かもしれません。
会計含めて広くビジネス知識をつけたい、英語力をつけたい or 生かしたいという思いがあるのであれば、挑戦してみてもいいかも。
内容は広く浅くではありますが、それなりに役に立つ内容が多いですよ。日本にいる場合は、アメリカの商法と税法はほぼ使えませんが(笑)
ビジネスの3種の神器としての会計
最後に、ビジネスの3種の神器って聞いたことあります?
これ、「英語・IT・会計」と呼ばれることが多くて。
そうです。会計もばっちり入っていて。
私自身の経験でも、会計は英語の次に学んで無駄がなかった領域だったかなと思います。
ぜひイケてるビジネスマンの基礎として、会計系の資格取得を考えてみては?
MBAもビジネス系の資格取得を検討する際の選択肢のひとつとしてあわせて検討してみてもいいかも。
そもそも昇進・成長スピードを上げたい人はこちらもご参考に。
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この記事のライター
東京在住の起業家・経営コンサルタント。元某外資系世界最年少プリンシパル(当時25才)、元グローバルコンサルティングファーム某領域の新市場開発Japan Lead等を経て独立。MBA、US CPA、投資家、起業家、テキーラソムリエ、愛猫家…等の様々な顔を持つ。他保有資格はTOEIC 965、色彩検定1級、FP等。好奇心の塊、幅広い経験やセンスを生かし、皆様の人生上質化®に向けたヒントを提供できれば幸いです。記事が気にいった方やもっと情報が欲しい方は、フォロワー5千人超のインスタグラムや、Facebookの「人生上質化®」ページに遊びに来てもらえたら嬉しいです、なお、人生上質化®をテーマにしたブログは、人気ブログランキング及び日本ブログ村ランキングのMBAジャンルを始め、US CPA、経営学、社会貢献、ソムリエ、アフリカ旅行、ライブ・コンサート、お洒落な暮らしジャンルなどで最高1位。人生上質化®は特許庁に商標登録済み。「ねむりんさんの人生上質化計画」という日英併記の猫ブログもあり、猫好きな方はぜひチェックを(※ブログはリニューアル準備で更新ストップ中です…)