ビジネスエリートの証!? ~ MBAとは ~
MBAホルダーやMBAを目指してる人にはよく会います。
MBA進学を目指す人の相談にものっていますが、実態がわかって相談に来る人はすごく少なくて、巷にあるMBA情報も過不足あり、どんぴしゃなものはほとんどない。
ここでは、MBAホルダーの1人として、誤解されがちなMBAの実像に迫ります!
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MBAとは?
MBAとは何か?
MBA=Master of Business Administration。日本語訳は経営学修士。
そうです、ただの修士資格の名前なんです。
基本的には、国内か海外のMBAコースに出願し、合格したら1~2年のコースにフルタイムか夜間で通う。学校毎に特色はあるものの、生徒は社会人経験がある程度ある人が多い。MBAコースで必要単位を取得し、MBAによっては論文を書くことで卒業でき、晴れてMBAホルダーになります。
巷では一時期ビジネスエリートの登竜門的な扱いがされていたこともありますが、あくまでただの修士資格であって、レベルをはかれるものでも弁護士等のように独占業務があるものでもなく、また、それを生かすも殺すも個人次第で。
まぁ、特に外資系企業の中では、管理職になる際の要件の1つとしてMBA取得が推奨されていることもありますが、無くても管理職に昇格している人はいるわけで。
ここでは、過大・過小評価されがちなMBAについて考察してみます。ぜひ興味ある人の参考になれば。
MBAの「暗黙の前提」
まず、MBAが語られる際に、語られることがない「暗黙の前提」について。
それは、「MBAは入口も出口も違うこと」
一般の大学院と異なり、社会人経験がある人の入学が前提となっていることもあり、その入口、つまりは能力や志向などはかなりまちまちで、幅広いことが多い。
また、その出口としての卒業後の進路も人によって様々。キャリアアップ、キャリアチェンジ、起業、親御さんの事業を継ぐ…など千差万別。
巷のMBA情報も、この異なる入口と出口の人が語っていることに留意すべきで。
すなわち、自分と近い入口や出口の人でないと、その人が言うMBAが良かった悪かったの話は、実は全然自分には当てはまらないケースも多くて。
MBAに行きたいと相談に来る人にも、まずはこの入口と出口をしっかりと見定めるようアドバイスすることが多いです。入口出口を考えないと、MBAに行くべきか、その学校があうかどうかの適切なアドバイスもできないので。
MBAを取った意味
MBAを取った意味。
特にコンサル業界や経済・経営系学部以外の出身者には、経営の基礎となる戦略論や会計学、マーケティング、組織論等の経営の基礎を幅広く学べることは意味があると思います。
また、海外のMBAに行くと、外国語で経営トピックの議論をする訓練にはなります。
…というのはあるのですが、しいてあげるとするならば、MBAを取った意味は、「バックグラウンドが様々な友達が増えたこと」かなと。
様々な経験を経て、経営に興味を持ち、自らのキャリアを変えたいと思い、実際に変えるという行動に出た人々。そんな面白い仲間が数十人~100人超も一気に友達になる。
社会人になると友達を多く増やすことは結構難しかったりしますが、MBAは、それぞれの分野で卒業後もきっと名を上げていくであろう優秀な人々と多く友達になれ、実はそれがMBA最大の価値かなと思います。
国内 vs 海外MBA
それでは、国内と海外のMBA、どちらがいいのか?
これは前述のMBAを取った価値の視点から考えると、今後のキャリアを考えたうえで、国内中心に活動をしていくのか、海外中心に活動していくのか、その希望次第かなと。
MBAの同期だけでなく、教授陣やゲストスピーカーとのコネクションも重要な資産なので、国内中心かグローバルか、自分の志向をよく考えて選ぶといいかも。
なお、海外のMBAでは、特にノンネイティブだと授業についていくのが精一杯で、なかなか内容の理解まで行かなかったという話もよく聞いたりします。特に経営系の分野が初めてで、ノンネイティブの場合は、チャレンジするのを止めはしませんが、かなりハードルが高いことも認識しておいた方がいいかもしれません。
MBA vs US CPA
MBA vs 起業
最後は、これもよく聞くトピック。
MBA vs 起業。どっちがいいか、もしくはMBAは起業に役立つかという質問もよく受けます。
結論から言うと、どちらがいいのかは各人のビジョンややりたいこと、その時期によるかなと。
MBAが起業に役立つかと言うと、多少は役に立つが、起業に必須ではない…でしょうか。
MBAの内容は起業に役立つこともあるし、仲間とともに起業するケースも多いので、MBAが起業に役立たないわけではないですが、同じような内容は書籍等でも学べるので、必須ではないかなと。
ただ、私もそうでしたが、MBA在学中の起業、もしくは卒業後すぐの起業を視野に入れて、MBAコース在学中の時間を起業の準備期間として活動するのは、結構効果あるやり方かなと思います。
仕事をしながら起業の準備をするのはなかなか大変ですし、感度の高い仲間を見つけるのも大変。
MBAという限られた時間に区切って、仲間を見つけながら起業の準備をするのは、特にすでにある程度アイデアがある人や、起業をすることを決めている人にはいい方法かなと思います。
結局MBAは取った方がいいの?
以上、MBAについて様々な観点から見てみました。
で、結論として、MBAは取った方がいいのか?と。
これ、前述したとおり、自分のビジョン、さらには、MBAの入口と出口で異なる。
どんな進路でもそうですが、MBAは期間も費用もそれなりにかかるものなので、ぜひ自分のビジョンを再検討してみて、入口と出口を検討したうえで、その間としてMBAに行くことがベストな道なのかを考えてみるといいかなと。
ちなみに、筆者の個人的な感覚では、「MBAに行って本当によかった!」ですよ。
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この記事のライター
東京在住の起業家・経営コンサルタント。元某外資系世界最年少プリンシパル(当時25才)、元グローバルコンサルティングファーム某領域の新市場開発Japan Lead等を経て独立。MBA、US CPA、投資家、起業家、テキーラソムリエ、愛猫家…等の様々な顔を持つ。他保有資格はTOEIC 965、色彩検定1級、FP等。好奇心の塊、幅広い経験やセンスを生かし、皆様の人生上質化®に向けたヒントを提供できれば幸いです。記事が気にいった方やもっと情報が欲しい方は、フォロワー5千人超のインスタグラムや、Facebookの「人生上質化®」ページに遊びに来てもらえたら嬉しいです、なお、人生上質化®をテーマにしたブログは、人気ブログランキング及び日本ブログ村ランキングのMBAジャンルを始め、US CPA、経営学、社会貢献、ソムリエ、アフリカ旅行、ライブ・コンサート、お洒落な暮らしジャンルなどで最高1位。人生上質化®は特許庁に商標登録済み。「ねむりんさんの人生上質化計画」という日英併記の猫ブログもあり、猫好きな方はぜひチェックを(※ブログはリニューアル準備で更新ストップ中です…)