スーパーカーの代名詞ランボルギーニの魅力に迫る
2016年9月16日にランボルギーニ・デイが開催されましたが、いまだに人気の衰えないランボルギーニ。物心ついたときには「ランボルギーニイコールスーパーカー」でしたが、あらためてその魅力に迫ります。
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ランボルギーニ・デイ開催
2016年9月16日、ランボルギーニデイが開催されました。「チェンテナリオ」、「ミウラSV」、「アヴェンタドール・ミウラ・オマージュ」が展示され、クラシックランボルギーニが32台品評された「ランボルギーニ・デイ コンクールデレガンス TOKYO2016」、パレードランが行われました。2016年は創立者フェルッチオ・ランボルギーニ生誕100周年、名車ランボルギーニミウラ誕生50周年の記念すべき年なのです。そんなランボルギーニにはどのような名車が存在するのか、みていきたいと思います。
ランボルギーニとは
ランボルギーニがカッコイイスーパーカーで価格もとてつもなく高いということは誰でも知っていることでですが、そもそもランボルギーニとはどんなクルマなのでしょう。ランボルギーニはイタリアの自動車メーカーで、正式名称は「Nuova Automobili Ferruccio Lamborghini SpA(ヌオーヴァ・アウトモービリ・フェルッチオ・ランボルギーニ SpA)です。所在地はボローニャ県サンターガタ・ボロニェーゼ。ボローニャといえばセリエA。ボロニェーゼといえばボロネーゼ、つまりミートソースです。そしてフェラーリの所在地とは20kmしか離れていないそうです。ランボルギーニはもともとトラクターのメーカーでしたが、1963年スーパーカーメーカーとしてのランボルギーニがスタートします。その後倒産、政府の管理下、フランスの実業家、クライスラー、インドネシアの新興財閥、アウディと渡り歩き、アウディがフォルクスワーゲングループであることから、現在はフォルクスワーゲングループということになります。
Countach
Countach(カウンタック)はイタリア南部の方言で「驚き」だそうです。まさにスーパーカーの代名詞。スーパーカーといえばカウンタックを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。5.2L V12 DOHCエンジンは455PS。またカウンタックといえばガルウィングドア。残念ながらガルウィングドアを初採用したのは1954年のメルセデスベンツ300SLとのことですが、ガルウィングドアを世に(特に日本に)広めたのはカウンタックではないでしょうか。
Miura
Miura (ミウラ)は、闘牛の角にかかって何人もの名闘牛士が死んでいるというスペインの伝説の闘牛牧場からその名を取っているそうです。ミッドシップのV型12気筒DOHCエンジンは380PSという2シータークーペです。まさにロングノーズショートデッキの流麗なスポーツカーの典型といっていいでしょう。この大容量ミッドシップの登場により、他メーカーがこぞってそのレイアウトを真似たそうです。
Jota
Jota(イオタ)は、ランボルギーニが1969年製造した実験車両。1台だけのクルマです。ランボルギーニの走行実験責任者が、ミウラをベースにレース参戦を想定して製作したそうです。ただ1台、「幻のランボルギーニ」です。その後レプリカは何台か製造されたそうです。エクステリアから判断できるのは、リアセクションがミウラと違うところです。
Urraco
Urraco (ウラッコ)は、当時人気を博していたポルシェ911に対抗すべく作られた2+2シーターのスポーツカーです。エンジンはV型8気筒、3.0Lモデルで250PSを誇りました。性能としてはポルシェ911、フェラーリディノ246GTよりも優れていながら、エンジンの不調などから販売は思わしくなかったそうです。販売台数が少ないが上の幻の名車扱いと言えるのでしょうか。
Diablo
Diablo (ディアブロ)は、カウンタックの後継とされた2シーターです。Diablo (ディアブロ)とはイタリア語で悪魔。6.0L V12気筒DOHCエンジンは最高出力550PS。カウンタックを踏襲してガルウィングになっています。おもしろい話が元々リトラクタブルヘッドライトだったのですが、一部のユーザーが日産のフェアレディZ(Z32)のヘッドライトを流用していたところ、ランボルギーニの関係者がそれを見て、後期型に採用したということです。実際に後期型のヘッドライトには「NISSAN」のロゴがあるそうです。
トラクターメーカーとは思えない
いかがでしたでしょうか。ちょっと古いクルマばかりになってしまいましたが、もちろんいまでもHuracán(ウラカン)やこれから発売されるCentenario(チェンテナリオ)など新しいクルマでも魅力はいっぱいです。ただCentenario(チェンテナリオ)は発売前なのにすでに予約で完売だそうです。トラクターメーカーという偏見があった時期もあったそうですが、今ではすっかり「スーパーカーといえばランボルギーニ」。コンセプトカーでPHVも発表していますし、これからの「スーパーカー」にも期待です。
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この記事のライター
クルマとともに育ってきました。趣味はクルマ。出かけるのもクルマです。ドライブ、特に温泉が趣味で、おいしいそばを求めて旅に出ることもあります。