論理的思考力/問題解決力を高める本【厳選8冊】
できる社会人になるために必要なスキルである「論理的思考力(ロジカルシンキング)/問題解決力」。このスキルは、知識を習得しビジネス現場で実際に実践することで徐々に高まっていきます。ここでは論理的思考力/問題解決力を体系的に習得するためにおすすめの本を紹介します。
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論理的思考力と問題解決力の関係
ビジネスの現場では、いわゆる論理的思考力を高めることによって問題解決力が高まるといわれています。これは、事象や問題を論理的な枠組みでとらえ、その根本要因を構造化することで問題解決力が高まるからです。その際には、そもそも解決すべき問題が正しいのか、という問答ももちろん必要です。
以下ご紹介する本は論理的思考力を鍛え、問題解決力を高めるのに役立つ本です。
是非参考にしてみてください。
考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
コンサルタントになりたての学生・大学院生がまず最初に読むことを勧められる本。
書く技術・考える技術・問題解決の技術・表現の技術の4部から構成されており、
特に第3部においては【問題定義⇒構造化⇒解決策抽出⇒表現】の基本的な考え方が詳細に説明されているため、非常に学びの多い本です。
ちなみに、少し難しいと感じた場合には入門編から読むことをお勧めします。
明快な文章を書くことは、明快な論理構成をすることにほかならない――。
本書は、マッキンゼーをはじめとする世界の主要コンサルティングファームでライティングのコースを教えるバーバラ・ミントが、独自の文書作成術を披露した本である。
著者はまず、多くの人がわかりやすい文章を書けないのは、論理構造に問題があるからだ、と指摘する。その上で自らが考案した「ピラミッド原則」と呼ばれる考え方を提示し、物事を上手に論理立てて述べるテクニックを伝授していく。序文で人の注意を引きつけるにはどうすればいいか、相手を説得するのにどんなロジックを用いればいいか、問題点をどうやってまとめればいいか…。文章について人々が抱くさまざまな疑問点について、それぞれ適切なフレームワークを用意している。サンプルとして用いられている事例が複雑でわかりにくいのは気になるが、その分実務でも応用可能な論理的思考の訓練ができる。
仕事で報告書や企画書を作成する必要のある人は、本書の内容を実践することで、戦略に基づいた説得が可能になるだろう。読むのに骨が折れるが、その分密度の濃い1冊だ
問題解決プロフェッショナル
コンサルタントが考える際に用いる基本フレームワークである、ゼロベース思考・仮説思考・MECE・ロジックツリーについて具体例を交えて説明してくれる基本書。
「思考と技術」と「構想力と分析力」の2冊あり、特に「構想力と分析力」はコンサルが行うべき基本的な分析について学ぶことができる名著です。
個人的には考える技術・書く技術よりもわかりやすくとっつき易い本だと思います。
「ゼロベース思考」「仮説思考」「MECE(ミッシー)」「ロジックツリー」など、 2つの思考、2つの技術、1つのプロセスを通じて、ビジネスの現場で問題解決を実践する方法を体系化。問題解決の基本的考え方はここにある
仮説思考/論点思考
BCG(ボストンコンサルティンググループ)の元日本代表が書いた思考法の名著。
効率的な分析を実施するための仮説思考、及びその解くべき解がそもそも正しいものかどうかを考える論点思考、という2つの思考技術が具体例を踏まえて説明されています。
仮説思考・論点思考ともに、効率的な作業をするためにコンサルタントに求められるmustスキルです。
「仮説思考」とは、情報が不十分だったり、分析が進んでいない段階でも、先に自分なりの「仮の答え」を持つという考え方だ。よく言われることだが実践するのは難しい。ボストン コンサルティング グループで長く活躍する筆者が自らの実践方法を説く。結論から先に考えることで、問題の全体像を素早くつかみ、正しい解決策を効率よく導き出せるという。
ビジネス書で「仮説」の重要性を説くものは少なくないが、中でも本書の特徴は、とにかく早く仮説を立てるなど「スピード」を重視すること。決断を早くするよう心掛けることで先見性が養われ、限られた時間を重要な問題の検証にあてられる。その結果、仕事の質も高まる。本書では「どうすれば早く良い仮説を立てられるか」、「仮説が正しいかどうかを、どう検証すればいいのか」などを、「化粧品の売上打開策」といったビジネスの現場でよく出会うような事例を基に解説する。
イシューからはじめよ-知的生産の「シンプルな本質」
マッキンゼー出身者によるコンサルの思考についてまとめた本。
上記の「論点思考」「仮説思考」の2冊を読むよりもこちらを読んだほうが効率がいいかもしれない。
また、脳科学的な側面から思考のあるべき姿を考える意味でも一読の価値があります。
MECE、フレームワーク、ピラミッド構造、フェルミ推定…目的から理解する知的生産の全体観。「脳科学×戦略コンサル×ヤフー」トリプルキャリアが生み出した究極の問題設定&解決法。コンサルタント、研究者、マーケター、プランナー…「生み出す変化」で稼ぐ、プロフェッショナルのための思考術。
ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル
超一流コンサル会社であるマッキンゼーには社内のロジックチェックを行う方がいます。それによりアウトプットの品質と論理的な不整合がないか確認するのです。
この「ロジカルシンキング」の著者 照屋氏はマッキンゼーのロジックエディターです。要するに、超一流コンサル会社のロジック品質を担保されている方です。
内容は考える技術・書く技術をより噛み砕いたもの、となっているので初学者の方でも理解しやすいと思います。
本書の狙いは、体系立った、しかもシンプルで実践的なロジカル・コミュニケーションの技術を習得することにある。あえてこれを「技術」と呼ぶのは、これまでの経験から訓練を積めば誰でも身に付けられると確信するからだ
戦略コンサルのバイブルを紹介します
戦略実行の重要性が身に染みる本を紹介します
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この記事のライター
日本一即戦力な公認会計士、を目指しています。大手監査法人⇒米国留学⇒経営コンサル公認会計士&TOEIC900超に加え、最近は経営能力など、知の経験値稼ぎに絶賛邁進中。様々知識を身につけるべく、読書とグルメめぐり(一流レストランからB級まで幅広く)が大好物