国際化社会で活躍!英語力を本気で高めるために大切な10のポイント

日本においてだいぶ英語の教育が見直されてきているものの、他の国々に比べるとまだまだ国際レベルには程遠い日本人の英語力。でも、毎年多くの外国人観光客が日本を訪れていますし、日本から海外へ発信していくべきもののたくさんあります。
この記事では、日本人として国際化社会で活躍するためにより一層英語力を高める方法を解説します。

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需要が増している日本人の英語

近年、日本における英語教育にますます力が入れられるようになってきています。かつては中学校からスタートした英語教育が、今では小学校からすでに始まっているのが現状です。いかに英語の需要が増しているかがうかがえます。訪日外国人の数は年々増加傾向にありますし、外資系企業がますます日本に進出してきていますので、これからさらにさまざまなビジネスの場面で高い英語力が求められることは否めません。ビジネスにおいてさらに自分を売り込んでいくために、また新たなビジネスチャンスを獲得していくうえでも、高い英語力は必須といえます。
では、英語力を高めるためにどんなことができるでしょうか。ここでは、そのために大切な10のポイントを解説していきます。

英語力を高めるための10のポイント

単語力を鍛える

出典:www.photo-ac.com

まず英語力を高めるための基本は、単語力をアップさせることです。当たり前のこととして簡単に片づけてしまいがちですが、これはどんなに優れた英語力を持った人にとっても日々取り組んでいかなければならない課題といえます。
日頃使っている日本語を考えてみても、私たちはすべての単語を知っている訳ではありませんし、単語の意味をすべて正確に把握している訳でもありません。また世の中のあらゆる分野―医学、科学、経済、政治、法律、歴史、文化、芸術、文学、その他―に余すところなく精通している人は一人もいないのではないでしょうか。ですから単語力は、英語力を高める上で必要不可欠な要素なのです。
とはいえ、何千何万もの単語を一度で覚えることは不可能ですから、まずは自分がどの分野において英語力を高めたいのかを見極め、その分野を中心に毎日一定量の単語を覚えるようにしましょう。

熟語を使い分ける

出典:www.photo-ac.com

英語力を高めるためには、単語だけではなく、熟語も可能な限り覚えていく必要があります。熟語とは、複数の単語を組み合わせて意味を成す語です。日本語でも、二重動詞や四字熟語など、いろいろな種類の熟語が存在します。
英語にもいろいろな種類の熟語がありますが、例えばその中に、動詞に副詞や前置詞を合わせて用いられる『群動詞』というものがあります。「Look(見る)」という単語で考えてみましょう。この単語にいくつかの前置詞を組み合わせてみると、次のようになります。
・「Look for…(~を探す)」
・「Look after…(~を世話する)」
・「Look into…(~を調べる)」など
このように単語の組み合わせで意味がだいぶ異なります。ですから、より多くの熟語を覚えることで単語を一語ずつ訳す必要がなくなり、より素早く英語を理解することが可能になるのです。さまざまなシチュエーションで使用される熟語を中心に、たくさんの熟語を覚えましょう。

慣用句(イディオム)をより多く覚える

出典:www.photo-ac.com

単語や熟語の他に、慣用句(イディオム)というものもたくさん存在します。慣用句とは、人々の会話の中で習慣的に用いられている定型句のことです。日本語の中にも慣用句はたくさん存在し、例えば、「首を長くして待つ」や「足が棒になる」などがその内です。それらの慣用句を会話の中で時折用いることによって、私たちの会話はよりスムーズに運びます。
同様に英語の世界でもたくさんのイディオムが存在し、それらがビジネスシーンのみならず、日常会話においてさえ用いられています。頻繁に用いられているものの中には次のようなイディオムがあります。
・「think outside the box(既存の枠組みにとらわれずに考える)」
・「under the weather(体の具合いが悪い、気分が悪い)」
・「from A to Z(最初から最後まで、全部)」
一つひとつの単語は簡単な物ばかりですが、それぞれのイディオムをひとまとまりとして理解していないと会話についていけません。ぜひ基本的なイディオムを一つでも多く覚え、それぞれがどのようなシチュエーション、あるいは話の流れで用いられるのかを理解しましょう。

正しい発音を心掛ける

出典:www.photo-ac.com

日本において英語はよくカタカナに置き換えられますから、私たちは日頃、実際の発音を覚える代わりに「カタカナ英語」の発音を覚えます。実は、カタカナ英語は決して悪い訳ではありません。ネイティブのイングリッシュスピーカーは、たいてい文脈で理解してくれます。私がいるオーストラリアのメルボルンでも、アメリカ英語やイギリス英語、またその他の国の英語が飛び交っていて、それで人々はビジネスを行なったり普段の生活を送ったりしているのです。
それでもやはり、「正しい発音」を身に着けるに越したことはありません。例えば、“L”と“R”の発音を区別することや、“S”と“TH”の発音を混同しないことなどはとても大切なことです。以下の例を見てみましょう。
・「Right(右、権利)」と「Light(光)」は、カタカナ英語にするとどちらも「ライト」
・「Sink(沈む)」と「Think(考える)」は、カタカナ英語にするとどちらも「シンク」
・「Fresh(新鮮な)」と「Flesh(肉)」は、カタカナ英語にするとどちらも「フレッシュ」
私の妻はネイティブのイングリッシュスピーカーで、旅行代理店で勤務していますが、日々さまざまなホテルや航空会社などと電話にてやり取りをします。彼女は、「たとえ相手の英語の発音がネイティブではなくても理解はできるけど、お互いによりスムーズにやり取りするためには正しい発音も大切だと思う」といいます。ですから、英語の正しい発音をできる限り身に着けることはとても大切なことです。
今では、インターネット上の辞書やスマートホンやタブレットのアプリ等で、英語の正しい発音をサポートしてくれるツールがたくさんありますので、ぜひそれらを活用してみてください。

正しい文法を意識する

出典:pixabay.com

時に「日本人は英語の文法の勉強ばかりしているから英会話ができない」などという意見を耳にします。たしかに英会話力を鍛えるためには、1人で黙々と勉強をするだけではなく、自ら積極的に英語を話す努力をしなければなりません。
では、ある程度の英会話力があれば、文法はいい加減でも良いのでしょうか。そんなことはありません。家族や友人と何気ない話をしている時はそこまで文法にこだわる必要がなくても、ビジネスの特定の分野では文法にも十分気をつけなければならないからです。例えば、日本語で仕事をしていても、ビジネスメールを作成する際は誤字脱字をはじめ、適切な文法や表現が使われているかなどに細心の注意を払うのではないでしょうか。またホテルなどの接客業に携わっている人も、カジュアルな表現を使わずに、接客にふさわしい言葉や表現を選ぶように指導されるのではないでしょうか。
英語の世界でも同じです。ビジネスメールや接客で正しい文法で話したり、文章を作成できるか否かは、その人が務める会社や企業の評判や評価に大きな影響を与えます。ですから、英語力を本気で高めたいのであれば、正しい文法も努めて学ぶようにしてください。

日記を毎日書く

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日本人の英語力が世界レベルで見て圧倒的に低い理由の1つは、日本は英語を「アウトプット(出力)」する機会が少ない環境であるということです。英語を「書く」、また「話す」機会が非常に少ないと言わざるを得ません。日本においては、英語は日本語に訳され、カタカナ英語に変換されることが多いため、実際の『英語』を書いたり話したりする機会に恵まれないのです。では、そんな環境の中で、どのようにアウトプットする習慣を身に着けていけるでしょうか。
1つの効果的な方法は、毎日「英語で日記を書く」ことです。決して長文である必要はありません。初めは2,3文でも大丈夫です。例えば、次のように書くことができます。
・I tried to drink a new beer today. I liked it very much. I want to drink it again.
(今日新しいビールを飲んでみた。私はそれがとても気に入った。また飲んでみたいと思う。)
・I went to Ueno zoo with my friend. We enjoyed there. I like tigers the best.
(友達と一緒に上野動物園に行った。楽しかった。私はトラが一番好きだ。)
日記を書くときはたいてい過去形の文章が中心になりますので、動詞の現在形と過去形を一緒に覚えることができますし、どんどん書いていくうちに他の時制(未来形や過去完了形など)の文章も加えることができるようになるでしょう。
また日記の別の利点は、後で過去に書いたものを読み返して、自分の成長を確認することができるということです。自分の努力が身になっていると実感する時、私たちはさらに努力を積み重ねようという動機を得ることができます。ぜひ毎日続けて日記を書いてみてください。

リスニング力を強化する

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リスニング力も多くの日本人がつまずくポイントの1つです。インターネットで「リスニング力」と入力して検索すると、リスニング力を「強化する」あるいはそれが「上達する」ことに関する記事が本当にたくさんあります。それだけ多くの人が英語のリスニング力を求めているということです。では、どのようにリスニング力を鍛えることができるでしょうか。
近年、スマートホンやタブレットなどの電子機器が一般に普及し、学習用のアプリもたくさんあるので、私たちはそれらを用いていろいろな場所で学習することができます。英語学習アプリの中には、単語や熟語、またイディオムの発音が耳で確認できたり、ネイティブイングリッシュスピーカーの会話を数分聞くことができるものもありますので、自分に合ったものをダウンロードして使ってみると良いでしょう。
また書店に行くと、数えきれない程の英語学習用の本が棚に陳列されていますが、それらの中にはCD付きの物もたくさんありますので、車の運転中や料理中などにそのCDを繰り返し聞くことによっても、さまざまな英語表現を覚えることができます。聞き取れない部分やゆっくり確認したい部分があれば、時間があるときにテキストを見ながら確認できるでしょう。
ぜひ自分に合ったツールを用いて、英語のリスニング力も鍛えていきましょう。

英語の読み物を読む習慣を身に着ける

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普段私たちは、英単語や英語のフレーズを目にすることはあっても、英語の文章を読むことはあまり無いのではないでしょうか。新聞や広告、テレビやインターネット上でも、やはりほぼ毎日目にするのは日本語です。
そんな中であえて英語の読み物を読むことは、英語力を高めるうえでとても効果的な方法です。例えば、『The Japan Times(ジャパンタイムズ紙)』や『The New York Times(ニューヨークタイムズ紙)』などの英字新聞、また『Time(タイム)』などの国際英文ニュース誌は、英語を学びながら経済や時事についての情報を取り入れられる、ビジネスパーソンにとって最適な英語学習ツールといえるでしょう。
また、『スヌーピー』などの漫画を英語で読むこともおすすめです。漫画の場合は、文字とイラストを一緒に確認することができますので、どんな英語表現をどのシチュエーションで使えば良いのかを確認するのに効果的なツールといえます。
どんな英語の読み物を読むにしても必ず行なってほしいことは、できる限り「音読」することです。黙読することと音読することには大きな違いがあります。英文を声に出して読むことによって、英語を発音することに慣れてきますし、発音に慣れている単語とそうでない単語を区別するのにも有効です。ぜひ音読しながら英語の読み物を読む習慣を身に着けましょう。

ネイティブの友達を作る

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英語力を高めるための大きな助けとなるのは、ネイティブのイングリッシュスピーカーのサポートです。もちろん、彼らが皆英語のスペシャリストであるという訳ではありませんが、彼らは「生きた英語」を知っていて、それを自由自在に操ることができます。時には、私たちが教科書やテキストからは学べないことも教えてくれますし、私たちの間違いを指摘してくれることもあるでしょう。でも、どのようにしてネイティブのイングリッシュスピーカーと知り合い、または友達になれるでしょうか。
1つの方法は、外国人が多く訪れるバーやパブを訪れてみることです。バーやパブでは皆、たいていはリラックスしていますので、自己紹介をしながら気軽に話しかけてみることができるでしょう。もちろん、知らない人に声をかけることは、多くの日本人にとってハードルが高いように思えるかもしれませんが、日本で生活している外国人の多くは、もともと日本の文化や日本人らしさが好きで日本を選んで生活していますので、こちら側が礼儀正しさや親切など日本人らしさをもって近づけば、きっと相手も喜んで応じてくれるに違いありません。
また、オンライン上のSNSやアプリを利用することも1つの方法です。最近では、外国人とコミュニケーションを交わしながら英会話や言語学習ができるサービスもありますので、楽しみながら英語力を伸ばすことができるでしょう。それぞれのSNSやアプリで利用できるサービスや特徴がことなりますので、ぜひ自分に合った物を見つけてみてください。
さらに、海外旅行に行く機会があれば、英語圏の国で出会った人とコンタクトを取り続け、日本に帰国した後もその人とEメールやSNS等で連絡を取り合いながら英語力を強化していくこともできます。私も昔ニュージーランドに短期留学した際に出会った人たちとEメールやSNSでその後も連絡を取り続け、そのおかげで自分の英語力をその当時よりもだいぶ伸ばすことができました。もちろんそれらの人たちとの出会いそのものも、かけがえのない人生の財産となっています。

英語関連のテストを受けて実力を確認する

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努力して英語を勉強していくと次第に、「前よりも英文が読める」とか「以前よりも英会話が聞き取れる」と感じるようになりますが、やはりはっきりと数字やグラフ等で自分のレベルを確認したいものです。では、自分の英語力を確認するにはどうしたら良いでしょうか。英語関連のテストにチャレンジしてみることは、そのための1つの良い方法です。
インターネットで「英語 テスト」と入力して検索すると、自分の英語力を確認するための無料の診断ツールがたくさん出てきます。それらを利用して自分の単語力や読解力、またリスニング力をスコア上で確認できますので、自分の得意分野と不得意分野を理解することがより容易になるでしょう。
また、まとまった期間を確保できるのであれば、民間の英語試験を受けてみると良いでしょう。有料になりますが、無料の診断ツールよりもより詳細に自分の長所と弱点を知ることができますし、周りの人たちもあなたの英語力を正しく評価することができます。それによって、あなたの前に新たな道が開けるかもしれません。

実践と継続は成功への道

皆さんは英語力を本気で高めたいと思っておられますか。そのようにして人生における新たな道を開きたいと考えておられますか。ぜひ早速、上記に挙げた点を実践してみてください。途中でつまずくことがあっても諦めないようにしましょう。きっと英語力を高めようとの努力は、皆さんの前にある可能性の扉を開く鍵となるはずです。そして数年後、人生の新たなチャンスをつかんでいることでしょう。

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Tomoneko

メルボルン在住のフリーライターです。オーストラリア人の妻と共にオーストラリアについて、また大好きなコーヒーや音楽や旅行などの情報を発信していけたらと思います。

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信州の曲者が集まるCLUB Autistaに所属する道楽者。車と酒と湯を愛し、ひと時を執筆に捧げる。

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