2022/12/19

これぞ和食のためのワイン!ワインエキスパートが選ぶいつもの和食に合うワイン10選

和食に合うワイン、それもデイリーな食卓にかかせない和食にあわせるワインとなると、どうしても悩みがちになりませんか?実は和食に合うワインは難しくありません。今回は普段の和食に合うワインを、和食大好きなワインエキスパートが厳選してご紹介します。今日からデイリーな食卓にあうワインのワイン通に!

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アイキャッチ画像出典:hitosara.com

そもそも和食とワインは合うの?しかもデイリーな和食に

和食とワインをあわせる、それも普段の和食のワイン選びは難しそう!なんて思っている方、せっかくワインを好きになったのに、和食にあわせないなんてもったいないです。
でも、そもそも和食とワインはあうのでしょうか?気になったりしませんか。
実はワインの選び方次第で和食とワインの相性は劇的に変化します。ここ数年は特に、世界各国のワイン事情も活発になってきており、ワイン人気もうなぎ登り!
今回は私たちが普段食べている惣菜としての和食にあうワインのあわせるコツからご紹介し、普段の定番和食のおかずメニューのために選んだワインを厳選してご紹介します。
デイリー和食のためのワイン、これでもう迷う事もなくスマートに決めることができますよ。

出典:www.pernod-ricard-japan.com

魚には白、肉には赤ではなくメニューの色合いと調味料を参考にする

いわゆる魚介など魚には白ワイン、肉には赤ワイン、それは正しいです。ですが和食のメニューで得に惣菜の場合は魚の出汁で肉料理、酢の物があったりと、デイリー和食とはいえ味付けはかなり繊細だったりします。その場合、シンプルな方法としてその日のメニューの色合いで決めるのは簡単でおすすめです。たとえば肉じゃがなら醤油の味つけで濃くなるのでアッサリ系の赤ワイン、豚肉の生姜焼きなら豚肉は白い肉を多く使用しており、生姜のテイストがハーブの香りひきたつ、少しコクのある白ワインなどという具合です。また牛丼のような牛肉がベースになった惣菜は牛肉のミルキーな感じと、赤い肉の旨みがやはり赤ワインに合います。

和食の調味料をフランス料理のソースとスパイスに例えてみる

前節のメニューの色合いに合わせるに続きますが、和食のベースとなる調味料の味噌、醤油、みりんなどをフランス料理のソースとスパイスにおきかえてみると、和食に合わせるワイン選びが難しくならず楽しくなるでしょう。ワインと料理を一緒に楽しむマリアージュはそもそもフランス料理からきています。そのフランス料理のソースを出汁の味と醤油や味噌、スパイスを和食の薬味であるネギや七味とうがらし、というふうにおきかえてみるのです。

和食には四季があるようにあわせるワインにも季節感をだす

日本には四季があります。和食でも懐石料理は特に季節感がベースとなっているように、デイリー和食においても旬の素材を活かしたメニューは和食ならでは。そこで春には山菜の天ぷらに自然派が得意な国のロワールの白ワイン、夏のスタミナメニューには元気になりそうなスペインのどっしりとした赤ワイン、サッパリ刺身やサラダにドイツの白ワイン、秋はキノコメニューにボルドー赤ワイン、冬は鍋物にスパークリングワインを極めてみるなどという考え方もワインの季節感を楽しむことができます。

合わせるのに迷ったらスパークリングワイン、シャンパーニュならなお良し

それでもやっぱり何を選んだら悩むというワイン好きな方におすすめしたいのは、スパークリングワインです。なぜスパークリングワインなのかというと、特にワインを熟成させつくられたシャンパーニュは、和食の調味料の旨み成分と、とても相性が良いのです。味噌や醤油も素材を熟成させ、発酵による旨み成分を持ちますから、相性の良い組み合わせとなります。また心地よい泡と酸味が繊細な和食にマッチします。

やはり日本のワインを和食に合わせるのはおすすめです

当然のことながら自国の日本のワインと和食をあわせるのはかなりおすすめできます。というのもワインそのものが全世界から船や飛行機などで運ばれてくる輸送による疲れがあるのに対し、日本のワインは人間でいえばノーストレス。私達が普段から口にしている和食、デイリーで気取らない和食のお惣菜には、まさにピッタリといえるでしょう。

出典:iewine.jp

1. シャトー勝沼 甲州晩秋仕込み 白/ 白みそテイスト&魚介のアッサリ惣菜~豚のモツ煮込み、エビフライ、あさりの酒蒸し、酢の物

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山梨の勝沼が生んだ甲州、もはや世界的ブランドの日本が誇るワインです。甲州はまるで日本酒のように優しく和食に寄り添う事の出来る、自国が誇るブドウ品種でもあるのです。こちらの甲州は成熟した甲州を晩秋に仕込んだこだわりの辛口白ワイン。低温発酵でじっくりとつくられた味は白みそのテイストや魚介の旨みも引き出します。また甲州は和食の酢の物との相性もよいのがまさに日本のワインの最高峰。シャトー勝沼は勝沼の老舗のワイナリーでもあります。日本のワインを購入するときに、どんな食事にあうかという紹介コメントをその通りに実行してみるのもコツです。
参考価格 1,450円

2. ミトロ ジェスター カベルネソーヴィニヨン/ ハーブ香る赤みそ&ソース系煮込み惣菜~煮込みハンバーグ、サバの味噌煮、赤みそ田楽

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オーストラリア銘醸畑の赤ワインです。ユーカリミントのようなスッキリとしたハーブの香りと、熟したカシスとブラックベリーがコクのある和食のソース系の出汁にとてもよくあいます。サバはワインとの相性も良く、サバの赤身の鉄分と赤ワインの土の香りが好相性。和食との相性を考える場合に、スパイスを与える意味で選ぶことをおすすめします。また赤みそは色に反してこってりというよりは、意外にあっさり上品な味わい。ミントのスッキリとした清涼感のあるカベルネ・ソービニヨンの香りとマッチします。
参考価格 2,710円

3. ドミニク ローラン ボージョレー ヴィラージュ/定番醤油出汁の肉料理に~すき焼き、肉じゃが、里芋の煮っころがし

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実はワイン通も大好きなピノノワールは、醤油出汁にあうブドウ品種でもあります。出汁のもとである昆布、鰹節などの成分に、旨みをだすアミノ酸がそれぞれふくまれており、フランス料理界やワイン業界でも日本の旨み成分についての研究が盛んになってきています。そして特に醤油出汁はピノノワールと相性がいい事がわかってきています。フランスブルゴーニュ地方のピノノワールの中でもボージョレ―は特に和食との相性が抜群。ボージョレ―の中でもヴィラ―ジュとの名のつくものは、厳選したブドウを使用しています。ドミニクマジックとよばれる醸造法も話題となったまさに和食のためのボージョレ―。定番和食の惣菜の肉じゃが、焼き鳥、そして甘辛醤油がきいたすき焼きなどにピッタリです。
参考価格 2,370円

4. クロスター・リースリング・モーゼルQ.b.A./出番の多い豚肉を使ったデイリー夕食に~豚肉の生姜焼き、蒸し豚、ピーマンの肉詰め、ポテトサラダ、

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ドイツといえば、ドイツビールにジャーマンソーセージのイメージですが、ワインの銘醸畑も多い国。そして特にドイツのリースリングはその繊細でスッキリとした味わいが日本で人気の品種です。またドイツワインはスッキリとした中に上品で絶妙な甘さをもつものが多く、その甘さが和食のみりんの甘さにも好相性。豚肉やジャガイモも多く食べられているドイツ、日本のデイリー和食にかかせない出番の多い豚肉メニューにもピッタリです。
参考価格 1,604円

5. シャトー・ド・モンフォーコン コート・デュ・ローヌ/照り焼きメニュー&赤身の魚~ブリの照り焼き、チキンの照り焼き、カジキマグロ、カツオの角煮、 

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野性的な獣肉の炭焼きなどこんがり焼いたローストのメニューにあうフランスのローヌ地方の赤ワイン。ジビエで有名な地域の赤ワインです。家で炭焼きをやるのは難しいので、素材をこんがりと照り焼きにしてしまえば、香ばしい香りがローヌの野性味のある香りとしっとりとした舌触りに合います。グルナッシュを主体としたローヌのワインはフルーティーな中にもほんのりとした苦味とさっぱりとした酸味があり複雑。定番和食の焼物メニューにプラスするだけで、華やかな感じになるのがフランスワインの良さです。
参考価格 1,980円

6. クール・ド・クレイ クレマン・ド・ロワール ブリュット・ロゼ/揚げ物や鮭のリッチメニューにしたいとき~竜田揚げ、紅サケ、いくら、明太スパゲティ

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とてもチャーミングなボトルのロワール地方のロゼ・スパークリングワインです。瓶内二次発酵とシャンパーニュとほぼ同じ製法でつくられたクレマンのロゼ・スパークリング。繊細な泡とカベルネフランから生まれるハーブ香とさわやかな甘さと酸味が、醤油味テイストの竜田揚げや、紅サケ、赤い魚卵料理とも好相性です。デイリー和食をリッチにしたいときにおすすめ。友人宅でパーティーというときの1本にも最適です。
参考価格 2,689円

7. セグラヴューダス ブルート レゼルバ /卵をつかったデイリー和食メニューに~卵焼き、出汁巻卵、親子丼、ニラ玉、手巻き寿司

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スペインで金賞をとったコスパ最高のスパークリングワインです。スペインのスパークリングワインにあるがっつりとしたキレのある印象とは違い、優しい印象のほんのりとした甘さがデイリー和食にあいます。スペインのスパークリングワインのカバはシャンパーニュ製法と呼ばれ、熟成期間を長くしたものがほとんど。熟成感とキレのあるフレッシュな酸味が勝っており、そのコスパの良さでデイリーワインの定番となってきました。ほんのりミネラルのテイストが卵の硫黄の香りにマッチ。ほんのりとした甘さも丼ぶりメニューで気兼ねなく合わせられるのが、スペインのカバの魅力ですね。
参考価格 1,728円

8. ルー・デュモン  クレマン・ド・ブルゴーニュ ブラン・ド・ブラン/ポン酢でたべるメニュー&焼き魚~寄せ鍋、しゃぶしゃぶ、アジの塩焼き

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日本人醸造家の仲田晃司氏がブルゴーニュでつくった注目のスパークリングワイン。ブランドブランは白の白と言う意味で、ブルゴーニュのシャルドネ100%でつくられる、シャンパーニュ製法のスパークリングワインです。ブランドブランのシャンパーニュにひけをとらないキリッとした斬新な味わい。スパークリングワインの中でも特にブランドブランは和食に寄り添う味わいとして、注目度が上がっています。上品な酸味が口いっぱいに広がり、複雑な柑橘系の香りが特にポン酢の柑橘系にバツグンにマッチします。鍋物におすすめです。
参考価格 3,200円

9. ドゥラモット ブリュット /純和風な日本料理に~天ぷら、寿司、魚貝の刺身、ハマグリの吸い物、筍の煮物、

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デイリー和食でもたまには純和風を自宅で気取りたいときに、ぜひおすすめなのがサロンの姉妹的存在、ブルーグレーのボトルが美しいドゥラモットのシャンパーニュです。シャンパーニュの熟成感ときめの細かい泡、そしてフレッシュで上品な酸味は和食の繊細な味付けに格別な相性を生みだします。魚貝の刺身はもちろん、野菜や魚介をあわせたかき揚げ、苦味を感じる白だしのあっさりとした筍の煮物、お吸い物にも素晴らしい相性です。ぜひお試しあれ。
参考価格 4,250円

10. エドシック モノポール レッド トップ/年末年始のイベント和食に~おせち料理、豚の角煮、肉団子、

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イベント料理の和食にはやっぱりシャンパーニュ、こちらのシャンパーニュはデイリー和食にもあうコスパな価格が魅力です。セックは半甘口で和食でも伊達巻や昆布巻きなど甘辛な素材の和食にあうテイスト。こってりとしたタレの肉団子や、七味唐辛子でピリッとスパイスをきかせた豚の角煮にもあいます。エドシックモノポールの美しい赤のボトルも華やかさを演出してくれます。
参考価格 3,796円

和食の良さを見直すこと、それがワインを選ぶコツにつながります

世界遺産ともなった和食の世界、私達が口にしているデイリーな和食はまさに味覚の宝庫。食の欧米化は、もはや当たり前になっていますが、今こそ和食の良さを見直してみて下さい。きっとワインの味覚にも変化があらわれて、日常のワイン選びが豊かになることでしょう。

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東京生まれ山梨育ちの伊豆に住むワインエキスパート。酒のないツマミは考えられない、チーズのないワインも考えられない自他共に認めるお酒好きです。モボモガの昭和初期、着物と老舗もの好きでもあります。どうぞよろしくお願いします。

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旅行と食べること、ファッションが好き。インドア派でアウトドア派のフリーライターです。生まれは四国、大学で東京へ行き就職で大阪へ。転々とする放浪癖を生かして様々な地域の記事を書いています。

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都内在住。コーヒーとサンドイッチが大好きで1日1カフェ生活を送っている。夏の定番はレモネード、冬の定番はホットチョコレート。オシャレやヘルシーという言葉に敏感なミーハー系女子。

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斉藤情報事務

信州の曲者が集まるCLUB Autistaに所属する道楽者。車と酒と湯を愛し、ひと時を執筆に捧げる。

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