【京都】都暮らし体験宿泊!高級一棟貸し京町家の宿10選
京都に旅行へ出かけたいが、どこに宿をとろうか、ホテルや旅館では当たり前すぎる。そんなときに、千年の歴史の中で磨かれててきた文化を感じる、昔ながらの京町家に宿泊してみませんか。町家を一棟まるごと独り占めできる宿。誰にも邪魔されず暮らすような旅を体験できる京町家の宿をご紹介します。
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京都のわが家へ帰ろう
ビジネスの最前線で走り続けるあなた。そのスピードに少しだけブレーキをかけて、歩みを緩めてみませんか。ふらりと歩きながらたどり着く玄関。一歩くぐればそこには従業員はいません。食事もついていません。チェックインをした瞬間からそこはあなたの住処です。京都のわが家へ帰った気分を味わえる、贅沢な一棟貸しの京町家の宿を厳選してご紹介します。
庵 美濃屋町
歴史が培った文化とそこに生活する人々の息遣い。町家でなければ味わえない日常の暮らしに触れながら暮らすように泊まる。京都の町家の美しさを保ちながらも、現代の快適さを加えた町家ステイを提案する「庵(Iori)」。京都市内に展開する13軒の町家の中から、「プレミアム」と呼ばれるワンランク上の暮らしを提供する「美濃屋町」をご紹介します。
鴨川と東山、祇園が織りなす風情を感じる
路地の奥にひっそりと佇む玄関を入ると、庭に面して北山杉で作られた茶室がしつらえられ、茶の湯の文化を感じさせてくれる。奥の和室では祇園の賑やかさを肴に、気のおけない仲間と酒を酌み交わす。そんな贅沢な時間を過ごしてみましょう。食事は出かけて頂くもよし、京都の文化である仕出屋へ料理を注文するサービスもあります。アクセスは阪急「河原町駅」から徒歩10分。
住所:京都市下京区木屋町松原上る
アクセス:阪急「河原町」駅から徒歩10分、京阪「祇園四条」駅から徒歩10分
電話番号:075-352-0211
料金:1泊2名利用時 25,500円(1名)から
我学庵(ががくあん)
普段の生活から離れ、自分を異空間に置いてみる。そこから見えてくる自分の立ち位置。旅が提供してくれる発見と出会いがここにはあります。ホテルや旅館にはない、そこに暮らす心地よい住処としてのわが家。そんな場所を提供したいと100年前の町家をリノベーションしました。繁華街の喧騒から外れ落ち着いた雰囲気の街並みに包まれています。
ロングステイ派におすすめ
100年前の外観や建具はそのままに、オーナーが海外で集めたこだわりの家具が据えられている。料理好きな方には、キッチンウエアから調味料まで常備したフルキッチンがあります。京都をのんびりと楽しみたいロングステイ派におすすめ。食材探しには京都の台所「錦市場」まで徒歩約15分、24時間営業のスーパーまで徒歩5分。京都市営地下鉄烏丸線「五条駅」から徒歩約3分とアクセスにも便利です。
住所:京都市下京区楊梅通り新町東入上柳町223–13
アクセス:JR京都駅中央口からタクシーで約5分、地下鉄烏丸線「五条駅」から徒歩約3分
電話番号:(非公開)
料金:基本2泊2名利用 87,000円
さくらハウス
ゴトゴトと電車の音が聞こえてくる。二階の窓から線路を見下ろしていると、どこか懐かしい気分になってしまう。京阪出町柳駅から徒歩1分という好立地にこの町家はあります。築100年を超える歴史を残しつつも快適に過ごす設備を整え、ホテルでは味わえない暮らすような旅の拠点にいかがでしょう。春は高野川沿いの桜が満開。秋には電車で少し足をのばせば鞍馬や貴船へ行くにも便利です。
鉄道ファンにはたまらない
さくらハウスのオススメはと問われれば「電車」と「移動に便利」。裏に走る京阪電鉄叡山線は、鞍馬や貴船を結ぶレトロな路線です。電車好きなら1日中眺めていても飽きません。電車のゴトゴトという音や振動を「心地よく」感じてしまうから不思議。鴨川と高野川が合流する出町柳は目の前に世界遺産下鴨神社の森が、西は京都御所から二条城、東は京都大学から平安神宮と観光スポットへ自転車で移動できる距離にあります。鴨川沿いを走りながら、京都に生活している気分を味わってみましょう。
住所:京都市左京区田中上柳町20–1
アクセス:京阪「出町柳」駅から徒歩1分
電話番号:075-706-8885
料金:1棟1泊30,000円から(宿泊2名〜8名)
京町家 二条城庵
国際観光都市京都、ホテルに宿泊してスポットを巡る。そんな旅のやり方を見直してみませんか。昔ながらの京町家に暮らすように宿泊し、伝統文化や土地に根付いた歴史を堪能する。一度チェックインすればあとは、わが家ですからいつでも好きな時に好きなだけ、じっくりと腰を落ち着けてください。「御泊処 京町家」では、京都市内に6か所の町家を展開しています。「二条城庵」は二条城の北側の細い路地奥に、ひっそりと佇む隠れ家のような町家です。
デザイナーズ系京町家を独り占め
京町家は夏向きの家づくり、夏は涼しいが冬は寒い。これが京都人の常識です。長い伝統の中で培われ、型造られてきた京町家は、ある意味住み辛いのかもしれません。そこで、伝統の佇まいは残しつつ、現代の快適さを取り入れたデザイナーズハウスとして再生されたのが「二条庵」です。趣ある外灯が出迎える玄関をくぐれば、心和ませてくれる空間が広がります。古き良き日本の風情と情緒を独り占めできる。一棟貸しの町家ならではの贅沢ではないでしょうか。
住所:京都市上京区日暮通丸太町下る四丁目802–63
アクセス:地下鉄東西線「二条城前」駅から徒歩約7分、JR京都駅から車で約15分
電話番号:090-9698-0395(御泊処 京町家)
料金:1泊1棟 21,800円から
町家レンタル 絽古路地(ろころじ)
「祇園甲部」「宮川町」「先斗町(ぽんとちょう)」「上七軒(かみしちけん)」「祇園東」を京都の五花街(ごかがい)と呼びます。その一つ「上七軒」のお茶屋さんとして営業していた町家をリノベーションしました。室町時代に北野天満宮の参拝者をもてなしたのが上七軒のはじまり。夕暮れ時になると、どこからともなく三味線の音色が聞こえてくる、そんな隠れ家が「絽古路地」です。
花街で暮らす旅
「お出かけどすか」「へー、ちょっとそこまで」「気いつけて」「おおきに」そんな挨拶が聞こえてきそうです。日が暮れて夜のとばりが下りる頃、ちょっと表に出て路地を散策してみましょう。お座敷へ急ぎ足の舞妓さんや芸妓さんに出会うかも。華やかな三味線や笛の音、長い時が磨き上げて都に根付いた文化の香りが漂います。宿泊初日の朝食が無料で付いていますが、基本的に食事はありません。
住所:京都市上京区真盛町713–1
アクセス:JR京都駅から市バス50系統、上七軒下車徒歩約3分
電話番号:090-9872-6733
料金:1泊1棟 2名利用時17,000から
なごみ宿 都和 別邸 machiya suite
京都の老舗旅館が改装を機に名前を変えました。都(みやこ)で和む(なごむ)、京都でくつろぐ、「都和」。その旅館「都和」が、大切な人と過ごす時間、家族で過ごす時間、別に用事があるわけではないけれど、ふらりと訪れてのんびりと過ごせる、そんな思いで作り出したのが「別邸 machiya suite」。スイートルームからスイートハウスへ、テレビでおなじみの匠が腕を振るいました。
別邸 mchiya suite で過ごす時間
わが家のように独り占めできる空間と、旅館のおもてなしが同時に堪能できる。ゆったりと休める和室、信楽焼の浴槽が据えられたゲルマニュウム浴のできるお風呂、食事は希望すれば旅館から運んでくれます。内装にもこだわりました。イタリアンモダンファニーチャー「カッシーナ」の家具、漆が美しい和モダン「モリシゲ」で統一された調度品、都会の喧騒を逃れ非日常を演出するスイートハウス。忘れかけていた穏やかな日々を思い起こさせてくれます。
住所:京都市下京区中筋通七条上る文覚町395
アクセス:JR京都駅から徒歩約8分
電話番号:075-371-5421
料金:1泊1棟 2名利用時 23,760円(1名)から
京都西本願寺の近くに佇む、季節感あふれる京料理が楽しめる料亭旅館。JR京都駅から徒歩約8分、七条堀川から徒歩5分、地下鉄や市バスなどのアクセスにも恵まれ、京都市内の観光拠点としてもたいへん便利な旅館です。
ogh oinai guest house 大黒町
oinain guest house 頭文字をとって ogh(おぐ)。oinai(おいない)とは京言葉で「いらっしゃい」、人が集まり、繋がり、また出発する。そんな旅の途中で休息ができる場「ogh」。大人の時を楽しむリノベーションゲストハウスです。110年以上前に建てられた2階建ての町家を2016年にリノベーションしました。京阪「清水五条」駅から徒歩5分、鴨川の散歩や清水坂の陶器店めぐり、清水寺から三十三間堂と観光スポットへのアクセスも便利です。
昔ながらの生活が見える
観光の拠点としてぴったりですが、この地域には京都の五花街のひとつ「宮川町」があります。昔ながらの家並みを残す宮川町の路地を歩いていると、舞妓さんや芸妓さんに出逢います。おすすめは朝の散歩、鴨川沿いを歩きながら、花街の風情を感じて静かに流れる時間を堪能する。夜は地元の銭湯を利用するのはいかがでしょう。時には宮川町の舞妓さんも利用するとか。京都の暮らしや季節を体感できる贅沢を味わえます。
住所:京都市東山区大黒町302–10
アクセス:京阪「清水五条」駅から徒歩約5分
電話番号:090-2701-0171
料金:1泊1棟 20,000円
お宿清水 七福(しちふく)
かつて美術商を営んでいた町家を全面リニューアル改装しましました。清水寺まで歩いて5分、高台寺、祇園、数多くの名所に囲まれながら、ほんのすこし路地裏に入ると、そこには静寂な空間があります。1日1組限定、あなただけの京都の別宅で、贅沢な時の流れを堪能してください。
京都に別邸を持つ幸せ
気兼ねなく京都を満喫することができる、あなただけの別邸を京都に持つことができます。おもいっきり朝寝坊を楽しむもよし、夜は何時に帰宅しても叱られません。何もあなたを縛るものはありません。京都でご隠居さんになったつもりで生活してみませんか。
住所:京都市東山区清水4丁目172–7
アクセス:JR京都駅から市バス206系統で「清水道」下車すぐ
電話番号:050-5806-6505
料金:1泊1棟 43,000円
祇園金瓢(ぎおんきんぴょう)
1810年創業、造酒屋の母屋を当時の面影を損なわないように改修再生しました。「おかえり」そんな声が聞こえてくる懐かしさ、おもわず「ただいま」と応えてしまう。町家には不思議な力があるようです。「祇園金瓢」のお隣は祇園の花街、雅な文化が息づく街、昔ながらの町家と高級感ただようモダンを同時に体感しましょう。
ここは祇園、片泊まりの宿
「片泊まり」という言葉をご存知でしょうか。「片旅籠(かたはたご)」ともいわれ、夕食か朝食のどちらかを一度だけを頂くというシステム。一般的には1泊朝食付きと言うのでしょうか、京都では「片泊まり」と呼びます。夜はお茶屋さんに繰り出し、芸妓や舞妓さんをお供に夕食を楽しむ。なんとも優雅な文化を体験することもできます。贅沢な時を誰の目も気にせず、自宅にいるように過ごせる、一棟貸切、片泊まりの宿が「祇園金瓢」です。
住所:京都市東谷悪古門前三吉町335
アクセス:京阪「三条」駅から徒歩約5分
電話番号:075-708-5143
料金:1泊1棟 2名利用時 28,100円(1名)から
梅の木庵
「町家レジデンスイン京都」は、都市化の波にもまれ消えゆく京町家を後世に残したいと、一棟貸切の宿として再生を続けてきました。京都の中心地、四条通りと鴨川を取りまく地域に39棟の町家を宿泊施設として展開、なかでも最大宿泊人数が3名とこじんまりとした町家の一つが「梅の木庵」。京都の生活に欠かせない水を琵琶湖から運ぶ疎水と鴨川を結ぶ小さな流れ「白川」が目の前を流れます。
白川の旅情を満喫
「おたふく窓」の窓台に腰を下ろし、夕暮れ時にさやさやと流れる白川の流れに目を落とせば、わずかな水音と水面に映る灯りが、いやおうなく旅情を誘ってくれます。2階は四畳半というこじんまりとした造りが隠れ家の実感を一層際立たせ、町家を形作る素材そのものから、物作りに精通した職人たちのの心が伝わってくる。地下鉄「東山」駅から徒歩5分、知恩院、平安神宮、南禅寺といった名所旧跡にも徒歩圏内という好立地にあります。
住所:京都市東山区梅宮町476
アクセス:地下鉄東西線「東山」駅から徒歩約5分
電話番号:075-708-5610
料金:1泊1棟 2名利用時 30,000円から
地下鉄東山駅より徒歩5分の立地にありながら、川の流れと相まってゆったりとした時間が流れ付近には知恩院、平安神宮、南禅寺などの名所や史跡が徒歩圏内にございます。 史跡巡りをするもよし、白川の川辺で時の移ろいを感じるもよし。思い思いの過ごし方をお楽しみいただけます。
暮らすように旅をする贅沢
いかがでしたか。誰にも邪魔されない生活するように宿泊する宿、一棟貸切で味わうスイートの旅館、時間と空間を贅沢に味わう体験をしてください。暮らすように旅をするなかで、京都人の文化を大切にし、時代の奔流に流されまいとするしたたかさが、感じられるかもしれません。今回ご紹介した以外にもまだまだ、たくさんの町家宿があります。多すぎて選ぶのが大変ですが、観光スポットを巡る拠点にするか、何もせずゆっくりと贅沢に時間を使うのか、そのあたりが選択の基準になりそうです。