社会人のための高級時計入門。人気ビジネス用モデル５選を徹底比較！

クロノグラフ

クロノグラフとは、要するにストップウォッチのことです。ストップウォッチは、機械式時計からは独立した時間計測専用の道具として発展してきたものですが、この機能を機械式時計に組み込んだものがクロノグラフ時計です。

スマホに当然ストップウォッチ機能が備わっているので、機械式時計にストップウォッチ機能はそこまで必要ないかもしれません。実際、クロノグラフ機能を多用すると時計の故障の原因にもなりますので、慎重に使わないといけません。

それでもクロノグラフが人気なのは、そのデザインにあるのでしょう。シンプルな三針時計もいいですが、少しインパクトに足りない・物足りないと感じる人にとっては、フェイスの３つの小さい針や、リューズの上下のボタンなど、クロノグラフの存在がちょうどいいスパイスになります。

クロノグラフの時計は各メーカーから販売されていますが、その中でも代表的なのは以下のモデルです。

ブライトリング　ナビタイマー

ロレックス　デイトナ

オメガ　スピードマスター

ダイバーズウォッチ

ダイバーズウォッチは、通常より耐水性能を強化させた腕時計をいいます。潜水による高水圧にさらされても浸水しない仕様のものです。水圧に耐えるための強固な設計ゆえに、マッシブな印象を与えるものが多いといえます。

やはりデザイン上の特徴は、ベゼルがあることでしょう。ベゼルは、潜水の時に酸素ボンベの残量時間を計測するのが本来の目的ですが、実際に酸素の残量時間を計っている人はほとんどいないと思われます。ただ、クロノグラフの代わりに経過時間をサクッと計測するには実は便利だったりします。

ダイバーズウォッチは少々「いかつい」デザインですので、手元に男性らしさを求める方にオススメです。

ダイバーズウォッチで代表的なのは以下のモデルです。

ロレックス　サブマリーナ

オメガ　シーマスター600プラネットオーシャン

ブライトリング　スーパーオーシャン44

ミリタリーウォッチ

そもそも男性用時計のルーツは軍用時計にあると言われています。もともと腕時計は女性用のもので、男性は懐中時計を用いるのが一般的でした。しかし戦場では一々懐中時計を取り出すことができないので、男性用の腕時計が普及したのだそうです。第一次世界大戦のころから、ハミルトンの他、オメガ、エルジンなどのメーカーが軍に腕時計を供給しており、この第一次世界大戦を経て、ようやく男性が腕時計を着けるライフスタイルが一般化したと言われています。

ミリタリーウォッチはカジュアルなスタイルやジャケパンのスタイルにとてもよくマッチします。アウトドアのイベントに、ラフな格好にミリタリーウォッチを組み合わせると逆に大人っぽく仕上がります。

ミリタリーウォッチの定義はあいまいですが、俗にミリタリーウォッチであると言われているモデルで有名なものは以下のものです。

ハミルトン　カーキ・フィールドオート

ジン 603.EZM3

パイロットウォッチ

パイロットウォッチとは、あの「パイロット」が飛行を行う上で必要となる視認性・堅牢性・正確さを満たした時計をいいます。

コックピット内にある計器の磁気に影響されずに正確な時刻を保つことのできる防磁加工、視認性を保つために太陽の光を反射させない風防の反射防止コーティング、ブラック加工、ヘアラインやマット加工など反射を抑えるような仕上げのケース、パイロットが手袋をした状態でもゼンマイの巻き上げができる大型のリューズなどがパイロットウォッチのデザイン上の特徴です。

パイロットウォッチには上記のような特徴があるので、見た目は比較的「きれい目」な部類に属します。ですので、パイロットウォッチはスーツスタイルが中心のビジネスマンからの支持も厚い人気のモデルです。

パイロットウォッチで代表的なのは、以下のものです。

IWC　パイロット・ウォッチ・クロノグラフ

エポス　ビッグパイロット ウォッチ

ムーンフェイズ

ムーンフェイズは、月齢や月の満ち欠けを文字盤に表示させる機能です。機械式時計の中でも技術レベルの高い機能であるとされております。文字盤の一部に半円の窓が設けられ、そこから月のモチーフが姿をのぞかせるのが一般的です。

実際に月の満ち欠けを把握するためにムーンフェイズのついた時計をつけている方はほとんどいないと思われ、基本的にはデザインとしての価値や宝飾品としての価値に重きが置かれています。

ムーンフェイズは宝飾品時計に多く、代表的なものとしては以下のものがあります。

ヴァシュロン・コンスタンタン　パトリモニー・パーペチュアルカレンダー

フレデリック・コンスタント　クラシック・ムーンフェイズ・マニュファクチュール