年末年始の挨拶回りで恥をかかないためのビジネスマナー
クリスマスが終わった頃、あちらこちらの会社で「挨拶回り」が始まります。この挨拶回りの時にちゃんとビジネスマナーを心得ておかないとかなり恥ずかしい思いをしてしまいます。
しかし、意外に知らなかったりするのが挨拶回りのマナーです。しっかりチェックして気持ちよく年末年始を迎えましょう。
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覚えておきたい挨拶回り
ビジネスマンの皆さんにとって忙しい季節が近づいてきました。
クリスマスが終わった頃、あちらこちらの会社で「挨拶回り」が始まります。
この挨拶回りの時にちゃんとビジネスマナーを心得ておかないとかなり恥ずかしい思いをしてしまいます。
自分は一人前だと思っていても、意外に知らなかったりするのが挨拶回りのマナーです。
しっかりチェックして気持ちよく年末年始を迎えましょう。
訪問前に電話でアポイントメントを入れておく
年末年始の忙しい時にいきなり訪問されたらあなたも困りますよね?
挨拶回りをする前には必ず先方に電話を入れてアポイントメントを入れておきましょう。
これができないと「世間知らずだな」と思われるだけでなく、相手の仕事の邪魔をすることになってしまいます。
また、電話でアポイントメントを入れるときには
「すぐにおいとましますのであまり長い時間をお取りいただかなくても結構です」
「感謝のお品をお渡ししたいのですが問題ないでしょうか?」
と、気を利かせる事も重要。
挨拶の時間が長ければそれだけ仕事のスケジュールに影響が出ます。
会社によっては手土産を受け取ることを禁止されているところもあります。
気が利く相手からの挨拶回りはとても気持ちよく受け取ってもらうことができます。
手土産に十分注意する
手土産を渡しても問題ない取引先に挨拶に行く場合は、相手が喜びそうな品のある手土産を選びましょう。
どこで買ったのかがわかるようなもの、誰でも値段を知っているようなものは相手をがっかりさせると共に「うちの会社をその程度にしか思ってもらえていないんだな」という印象を与えてしまいます。
老舗の和菓子店、人気の洋菓子店で手土産を用意すればまず問題ないでしょう。
また、手土産は1つずつ個包装になっているものが喜ばれます。手土産は後日その部門全体で分けあって食べますので。
そして、手土産は紙袋から出して風呂敷に包んで持参しましょう。これがとても丁寧なイメージを相手に与えます。
上座と下座を間違えない
若いビジネスマンはいつも上司と一緒に外出していることが多く、何事も上司の指示に従って動いています。
挨拶回りで取引先を訪れても、上司が座った横にちょこんと座るだけなので何も考えずに事が済んでいます。
しかし、一人で挨拶回りに行ったらどうでしょうか?どこに座ればいいか自分で判断しなければなりません。
上座、下座、という言葉を聞いたことがあると思いますが、これを知らない方がとっても多いんです。
「狭い部屋では部屋の入り口から一番遠い席が上座」
「広い部屋に長テーブルがあり、片側3名以上の席がある場合は中央が上座」
これが基本です。挨拶回りで応接室に通されたら瞬時に部屋の状況をチェックして自分の席を確認しましょう。
そして「どうぞおかけ下さい」と言われてから座ります、これも基本中の基本です。
手土産を置く場所に気をつける
応接室に通されるとつい慌ててしまい、手土産の存在を忘れてしまうことがあります。
ついつい床に手土産を置いてしまったり・・・でも相手に渡すもの、相手が口にするもの、を床に置くのは絶対にいけません。
手土産を渡すタイミングになるまでは、ソファの上かテーブルの上(できれば下座側)に置きましょう。
渡すタイミングは、相手が椅子に座った時がベストです。
風呂敷を開けて手土産を出し、のし紙が相手から見て正面になるように渡します。
ここまでできればかなりいい雰囲気で挨拶回りをこなすことができますよ。
挨拶は手短に済ませる
せっかく挨拶回りに来たのだから自分のイメージを上げておきたい、相手にも良い気分になって欲しい、そう思うかもしれませんがベラベラと喋って長時間居座るのはタブーです。
挨拶回りの所要時間は訪問してから15分がちょうど良いと言われており、最低でも30分以内に切り上げるのがマナーです。
相手にこの1年の感謝を伝え、来年1年もまた良いお付き合いをお願いします、と話せばいいのですから手短に話せるはずです。
年末年始の忙しい時間を割いてもらっているわけですから、さっと挨拶を切り上げる気配りを見せましょう。
挨拶回りの際に仕事の話をしない
年明け早々に取引先と大きな契約があったり、新しいプロジェクトをはじめる場合はどうしてもそのことについて話をしたくなるものです。
しかし、挨拶回りの機会を利用して仕事の話をするのはマナー違反と言えます。
相手にアポイントメントを取る際にも「年末のご挨拶に伺います」と言っているはずです。それなのにいきなり仕事の話をされてしまうと相手も面食らってしまいます。
「今日はそんな話をするつもりじゃなかったのに」と思われてしまうと、扱いにくい取引先だなと思うのです。
「挨拶回りは挨拶だけ」これが基本ですので、仕事の話はまた年が明けて新たな気持ちで取り組むようにしましょう。
細かいけれど大切なこと
年末年始の挨拶回りには何かと細かい決まりごとがあり、慣れないビジネスマンにとってはちょっと苦痛ですね。
しかし、ビジネスの世界に身を置いたのは自分の責任であり、ここで生きていくには避けて通れないものがたくさんあります。
「そんなことまでしなくても大丈夫でしょ?」なんて思っているといつか痛い目に合うかもしれないので注意しましょう。
まずは挨拶回りのマナーを理解して頭に入れておきましょう。そのうち次第に身についてきますよ!
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この記事のライター
電機メーカーに長年勤務し、宣伝部門で販促活動や広告作成に従事しておりました。多くの男性と仕事をする中で得た様々な経験と女性としての視点を活かした記事で皆様が楽しめる記事を執筆していきたいと思います。