「了解しました」はNG!?ビジネスマナーとして知っておきたい言葉遣い
「了解しました」と「承知しました」上司に対してどちらが正しい受け答えかご存知でしょうか。新入社員の多くが「了解しました」を使っているようですが、実はそれは誤りです。
今回はビジネスマナーとして知っておきたい敬語の中でも、間違えて使いがちな「了解しました」「承知しました」について説明します。
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- B!
実は間違ってる言葉遣い

出典:dime.jp
新入社員の頃、上司から仕事を頼まれた際に「了解しました!」と言ったら、「お前敬語の使い方分かってんのか?」と怒られました。
「元気よく丁寧に受け答えをしたはずなのになぜ?!」と思ったのですが、どうやら「了解しました」というのは正しい敬語の使い方ではなかったようです。
自分では正しいと思っていても、意外と間違った使い方をしているビジネスシーンでの言葉遣いは多いものです。できることなら、新入社員の頃から、正しい言葉を使って、上司にも「こいつはデキる新人だ」と思わせたいですよね。
今回はビジネスシーンでよく使う会話の中から、相手の要求や要望を聞き入れた時に使う「わかりました」を表す言葉についてご紹介します。
「了解しました」と「承知しました」 どっちが正しいの?
上司に「○○やっといて」と言われた際の受け答えとしてどっちが正しいかご存知でしょうか。
A:「了解しました」
B:「承知しました」
答えはBです。
では下記で解説していきます。
了解しました、わかりました
多くの人が使ってる言葉です。
しかし実際は上の人から下の人へ向けて使う言葉のため上司に対して使うのは間違った使い方です。「~しました」という表現から敬語のように思われがちですが、実際は「了解」という単語に「しました」をつけただけの丁寧語ですので気をつけましょう。
同様に「ご苦労様です」も上の人から下の人に向けて使う言葉なので、上司に対しては「お疲れさまでした」を使いましょう。
使用例
◯(同僚)「○○やっといて」→(自分)「了解しました!」
×(上司)「○○やっといて」→(自分)「了解しました!」
了承しました
上司に何か頼まれた時に使う方もいるのではないでしょうか。たしかに何かを承諾した時に使う言葉ですが、「それでいいよ」「まあ認めよう」という意味が含まれており、上の人から下の人へ使う言葉なので、上司やお客様、お取引先の方に向かって使う言葉としては不適切です。
上の人へは「承知しました」、「かしこまりました」を使いましょう。
使用例
◯(上司)「○○の了承を得といて」→(自分)「承知しました」
×(上司)「○○やっといて」→(自分)「了承しました」
×(お取引先)「○○やっていただいてよろしいでしょうか」→(自分)「了承しました」
承りました
こちらも同様に何かを引き受けたときに使う言葉ですが、使う相手は、お客様やお取引先に対して使う言葉なので、会社の上司に対して使うのは不適切です。
上司に対しては「承知しました」、「かしこまりました」を使いましょう。
使用例
◯(お客様)「○○やってもらっていい?」→(自分)「承りました」
×(上司)「○○やってもらっていい?」→(自分)「承りました」
承知しました、承知致しました
お客様や目上の人に使う言葉です。「承(うけたまわる)」という言葉には上の人からの指示や命令を慎んで受けるという意味があり、目上の人に対して使う言葉として好ましいとされています。ただし、同じ漢字を使っている「了承しました」や「承りました」は上司に使う言葉としては相応しくなく、使う相手も異なるために注意しましょう。
使用例
◯(上司)「○○やってもらっていい?」→(自分)「承知しました」
×…特になし
かしこまりました
目上の人に使います。目上の人の言葉を慎んで受けるという意味があり、相手に高い敬意を表しています。
「承知しました/承知致しました」よりも丁寧な表現です。
使い慣れないうちは表現が仰々しいと感じるかもしれませんが、はっきりと発言することで相手にいい印象を与えられます。
使用例
◯(上司)「○○やってもらっていい?」→(自分)「かしこまりました」
×…特になし
普段からの意識が大事!
いかがでしたでしょうか。正しい言葉遣いで相手と接することで相手により好感を持ってもらえるものです。また、頭で理解しただけでは中々身につけることができないので、普段から意識して使うようにしましょう。
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この記事のライター
都内の私立大学卒。アウトドアや旅行関係はまあまあ語れる。仕事で毎日上司に怒られ悪戦苦闘中。できる社会人を目指し日々努力中。