なぜ男は浮気をしてしまうのか?カップルのマンネリ解消方法を科学する
本当に男は「浮気をする生き物」なのでしょうか。科学的な知見を踏まえて、浮気をしないようにするにはどうすればいいか、対策を考えてみましょう。
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男は浮気をする生き物?
男女間の問題に関して、「男は浮気をする生き物」というフレーズをよく耳にします。「だから仕方ないんだ」と開き直る方もいれば、自分をきちんと律する方もいるなど、対応は人によってさまざまですが、本当に男は「浮気をする生き物」なのでしょうか。科学的な知見を踏まえて、浮気をしないようにするにはどうすればいいか、対策を考えてみましょう。
浮気問題は、神経科学から説明できる?
筆者の専門分野ではありませんが、『記憶の仕組み』という本によると、人の脳は、物事をさまざまな形で「学習」するそうです。そして、その「学習」の中には、言語化できない経験的学習として「非陳述的学習」というものがあります。この非陳述的学習もいくつかの類型に分けることができるのですが、そのうちの一つに「馴化」というものがあります。
馴化とは一体なんなのでしょうか。例えば、工事現場の騒音に次第に慣れて、うるさい環境でも仕事ができるようになったりします。また、時計の音などの外部刺激はもちろんですが、自分の心臓の鼓動、胃の動きにも慣れることなどが、馴化に当たります。つまり、馴化とは、単調な反復刺激を、馴染みのある、あまり重要でないこととして認識し、無視できるようになったり、不適当あるいは過剰な防御反応を取り除くことができるようになることを言うそうです。要するに「慣れ」です。
そして馴化は、性的反応を軽減させる効果もあり、これが浮気問題と関連してきます。
馴化によって浮気的な行動が生じるのは、動物実験でも確認されています。例えば、ラットは、新しいメスに対して勢いよく1〜2時間で7回ほど交尾して、そのあと疲れ果てたような状態になっても、他の新しいメスが登場すると、すぐに復活して交尾を再開するそうです。身に覚えのある男性もいるのではないでしょうか。
心構えの問題ではない
出典:www.mwed.jp
つまり、性的な刺激が単調で反復的なものになると、動物はこれを「馴染みのある、あまり重要でないこと」と認識してしまうのです。脳がそのように認識してしまうのですから、心構え・人柄・性格では片付けられない問題がここには潜んでいるようです。
とはいえ、特定の女性とお付き合いしている以上、他の女性と関係を持つことは社会的には許されません。どうすればいいのでしょうか。
どうマンネリ化を防ぐか
例えば、アカゲザルは、特定のパートナーとの交尾回数が増えてくると、交尾前のスキンシップを充実させるそうです。人間も同様であり、異なる新しい性的刺激を与え続けないと、馴化を防ぐことは難しいといえます。
連絡を絶つ
出典:i.gzn.jp
異性とのコンタクト自体、ある種の性的刺激が伴います。ですので、コンタクトの回数を減らすことは有効な手段の一つであるといえます。もっとも、馴化は防げても、他の男性にパートナーを略奪されてしまう可能性も否定できませんので、注意が必要です。
ホテル・旅行に行く
普段とは違った環境で、普段とは違った刺激を演出することも可能です。付き合いの長いカップルであっても、たまには外出してデートするなどの工夫が必要になってくるでしょう。
自宅での格好に注意
出典:getnews.jp
自宅での格好も重要です。素っ裸で歩きまわっていては、その裸の姿に対して慣れが生じてしまいます。仲良しカップルであったとしても、隠すべきところは隠して、「出し惜しみ」をすることも工夫の一つとなります。
一緒にお風呂に入るのは?
夫婦仲を向上させるためには、一緒にお風呂に入ることが有効と言われています。しかし、親密度を高めるという意味合いで有効ではあっても、「出し惜しみ」ができないので、馴化を防ぐという観点からはむしろ逆効果である可能性もあります。
いつまでも仲のよいカップルに
以上のような知識があれば、他の異性を目で追っていたところをパートナーに咎められても、論理的で説得的な言い訳をすることができます。しかし、言い訳はしないに越したことはありません。いつでも自分のパートナーに夢中になれるような工夫するのがベストです。
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この記事のライター
都内法律事務所勤務のアラサー弁護士。ファッションに対しては、それなりにこだわりがあり、周囲のビジネスマンやクライアントさんのファッションを日々観察する。