今年の夏は東京都現代美術館へ!「遊び」の展覧会「あそびのじかん」
東京都現代美術館では、2019年7月20日(土)〜10月20日(日)の期間で「遊び」がテーマの展覧会「あそびのじかん」を開催。
6組の作家による、こどももおとなも楽しめる作品が集められています。触れる作品や、ゲームのような参加型作品など、様々な体験が楽しめる展覧会。
今年の夏は美術館へ足を運んでみませんか?
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アイキャッチ画像出典:www.mot-art-museum.jp
「遊び」がテーマの展覧会
「遊び」は不真面目で非生産的なものだというイメージある一方で、従来の考えやルールを外れて新しい価値や法則を発見するきっかけにもなります。
また「ハンドルにアソビを持たせる」という表現があるように、遊びには余裕や緩みという意味も。車のハンドルはきっちりしているばかりだと快適には走りません。
私たちもそれと同じで、「みんなと同じでなくちゃ」、「失敗してはいけない」と、自分を束縛してしまっては息苦しくなってしまいます。
この展覧会では遊び心に満ちた作品たちが、そんな束縛をユーモラスにほどいていきます。そこで生まれる好奇心やいたずら心、何か違ったことをしてみようと思う気持ちを引き出してくれるヒントが見つかるかもしれません。
東京都現代美術館とは
出典:twitter.com
1995年3月、日本の戦後美術を中心に、広く内外の現代美術を研究、収集、保存、展示するための機関として、東京都江東区に開館。
現在、5,400点を超える収蔵作品と約27万点を数える図書資料を所有、美術の現在を捉えるさまざまな活動を展開しています。
「ギャラリートーク」や「美術館講座」、「ギャラリークルーズ」、「ワークショップ」などの開催、学校教育と連携した鑑賞プログラム等も積極的に実施し、現代美術に親しむプログラムも好評です。
「あそびのじかん」3つのみどころ
体験型作品で遊ぼう
巨大な作品の中に入り込んだり、的を狙ってみたり、工作したり・・・遊びやゲームの要素を持った、こどももおとなも楽しめる体験型作品が展示空間に広がります。みなさんの遊んだ痕跡がそのまま作品になることも。「なんだろう?なんでだろう?」と思ったら、そこがアートの面白さのはじまりです。
アーティストと遊ぼう
関連イベントは、アーティストの遊び心を深く知るチャンス!思わずクスリと笑ってしまうパフォーマンスから、時間を忘れて熱中するワークショップまでアーティストによる多彩なイベントを開催します。館内の様々な場所で行われるので、新しくなった美術館をより楽しみたい人にもオススメです。
みんなで一緒に撮影して遊ぼう
本展は作品の写真撮影が可能です。広い空間をいっぱいに使った作品は写真映え抜群!みんなで一緒に記念撮影を楽しみましょう。
※動画撮影や他の来館者の撮影、フラッシュ、三脚、自撮り棒の使用など他の方へのご迷惑となるような撮影方法はご遠慮いただくなど、一定の撮影条件があります。
「あそびのじかん」個性に満ちた参加作家たち
《受験の壁》開発好明(かいはつ よしあき)
日常の風景や出来事、人々とのコミュニケーションなどを題材に、インスタレーションやパフォーマンス、ワークショップを行っている開発好明。
本展入り口では、受験競争のプレッシャーを表現した巨大なタンス壁《受験の壁》が立ちはだかります。
《笑う祭壇》野村和弘(のむら かずひろ)
イヤリング、女性の靴などペアになったものの片方や、服から取れたボタンなど、機能から外れた日用品をモチーフにする野村和弘。
出品作《笑う祭壇》は、台座に向かってボタンを投げ、見事のせることができたら「成功」となる参加型の作品。「失敗」した色とりどりのボタンは床に散らばり、積みかさなり、刻一刻と姿を変える絵画となります。
ハンバーグ隊
ハンバーグ隊は現在13人のバーグ隊員+バーグAIとFMバーグラジオからなるONLINE MEETING GROUP。
SNSのグループチャットを遊び場に、誤解やすれ違いを楽しみながら一見脈絡のないやり取りの中から∞のキーワードを引き出し、編集したり破壊したりを繰り返して作品を展開します。
《タノニマス》タノタイガ
身の回りにある記号や媒体が持つ力に着目した表現で、社会のシステムや価値観に切り込むタノタイガ。
本展では作家の顔のお面が壁一面にズラリと並ぶ《タノニマス》を展示。無表情で画一的な顔たちが来場者によって思い思いにデコレーションされることで、多様性を獲得していく参加型作品です。
《ポジティブな呪いのつみき》TOLTA(トルタ)
2006年に結成し、「言葉」との関わりを軸にしたインスタレーション、パフォーマンスを制作しているヴァーバル・アート・ユニットTOLTA。
言葉が書かれたつみきを自由に組み合わせることで、奇妙な文章を作って遊べる参加型作品《ポジティブな呪いのつみき》をアップデートして展示するほか、新作も発表予定です。
うしお
ゲームや遊戯で用いられる道具やルール、言葉、イメージ、物語を多用し、再構成する手法で作品制作をしているうしお。
本展では選択肢によってエンディングが複数存在するゲームに着想を得た新作インスタレーションを発表します。分岐点を進むごとに、日常と遊び、美術がひもづけられた異なる体験が来場者を待っています。
そのほか、多彩な関連プログラムも
◆開発好明 「木場のダメパンダ」
開発さんが「ダメパンダ」となって、美術館内をうろうろします。出会えたらラッキー!
日時:パンダの気分次第で不定期開催
◆うしお&倉本大資(OtOMO)「あそびを発明しよう!micro:bit(マイクロビット)アイデアソン」
小型コンピューターのmicro:bit(マイクロビット)とプログラミングの初歩的な内容を体験し、それを用いて新しい遊びを開発します。
日時:7月28日(日)10:00-12:30
対象:小学3年生以上(小学生は保護者同伴)
定員:15名(事前申込制・先着順)
持ち物:パソコン(お持ちでない場合はレンタル可:料金1,000円)
◆タノタイガ 「タノニマスワークショップ」
美術館の名所を巡り、タノニマス面をかぶって記念撮影をするツアー&ワークショップ。
日時:8月25日(日)15:00-16:00
対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
定員:15名(事前申込制・先着順) *展覧会のチケットが必要です
◆野村和弘 トークパフォーマンス
作家が自分の作品や芸術に関する考えを表現するトークパフォーマンス。
日時:9月15日(日) 13:00-13:10 「私の仕事、古さと未熟さについて」
15:00-15:10 「赤のコルパー」
◆TOLTA「この宇宙以外の場所」
TOLTAメンバーが朗読とパフォーマンスを行います。
日時:9月28日(土) 15:00-16:00
定員:30名(先着順) *展覧会のチケットが必要です
◆オトナのための遊び講座 「遊び×仕事」(レクチャー)
日時:8月23日(金) 19:00-21:00
登壇者:服部泰宏(経営学者)
定員:200名(先着順)
◆オトナのための遊び講座「遊び×美術史」(レクチャー)
日時:9月29日(日) 15:00-17:00
登壇者:中尾拓哉(美術評論家)、うしお(出品作家)
定員:200名(先着順)
※ 詳細やその他のイベントについては、当ウェブサイトにて随時お知らせいたします。
※ 本内容は都合により変更になる場合がございます。
遊び心に満ちた作品たちと、これまでとは違う美術体験を
こどもとおとな、それぞれの楽しみ方のできる体験型の展覧会。涼しく快適な美術館で、ひと味違う美術体験をしてみませんか?
【基本情報】
開催期間:2019年7月20日(土)- 10月20日(日)
休館日:月曜日(8月12日、9月16、23日、10月14日は開館)、8月13日、9月17、24日、10月15日
開館時間:10:00-18:00(7月26日、8月2、9、16、23、30日の金曜日は21:00まで開館)、展示室入場は閉館の30分前まで
観覧料:
一般1,200円(960円)/ 大学生・専門学校生・65歳以上850円(680円)/中高生600円(480円)/ 小学生以下無料 ※( )内は20名様以上の団体料金
会場:東京都現代美術館 企画展示室 1F / 3F(B室)
所在地:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
【お問合せ】
TEL:03-5245-4111(代表)
またはハローダイヤル 03-5777-8600(8:00-22:00 年中無休)
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