新宿駅から歩いて行けるおすすめ観光スポット15選
新宿駅を乗り換えで使うことはあっても、あまり降りないという方は多いのではないでしょうか。それではもったいない!今回は現役ツアーガイドの筆者が、新宿駅から歩いて行けるおすすめ観光スポットを15選ご紹介します。これを読んだらきっと新宿で降りてみたくなりますよ。
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アイキャッチ画像出典:ja.wikipedia.org
新宿での観光って?
今や外国人観光客であふれる新宿ですが、案外私たち日本人こそ新宿をあまり知らないのではないでしょうか。筆者自身も外国人をガイドする時に、へえ、確かにこれは面白い、と妙に納得してしまうこともしばしばあります。乗り換えだけで通過するのはもったいない、大都市新宿を徹底的に楽しめる観光スポットをご紹介させていただきます。
新宿観光の定番スポット
1.都庁舎
観光客のマストスポット、東京都庁舎です。新宿駅西口から徒歩15分ほど、新宿副都心のビル群を超えた先にあります。
そのユニークなデザインは著名な建築家、丹下健三氏によるものです。一時期はサンシャイン60を超えて日本一高い建物でしたが、その後横浜ランドマークタワーに抜かされてしまいました。なんと入館料無料の展望台は地上202メートル、第一庁舎の45階の南側と北側にあります。それぞれ2階または1階から直通エレベーターでたったの55秒で到着してしまいます。中にはバーや喫茶店、お土産屋さんも併設されているのでここは必ず利用したいところです。昼間は遠く富士山まで、夜は東京を見渡す夜景が無料で見られるので、これを逃す手はありません。また都庁舎自体も夜間はライトアップがきれいですので、こちらも併せて楽しんでくださいね。
住所:東京都新宿区西新宿2-8-1
tel:03-5320-7890
閉室日:不定
開室時間:基本9:30~23:00、日によって変更有
東京都庁見学のホームページ。都庁舎の見学についてのご案内をしています。
2. 歌舞伎町
「眠らない街」の異名で知られる歌舞伎町は新宿駅東口から徒歩5分、靖国通りの先にある一角を指します。
元々は1945年の東京大空襲で焼け野原となった跡地に、歌舞伎を中心とした劇場街を作ろうという復興事業のもとに「歌舞伎町」の名前が付けられたものの、結局財政面などで工面がつかず、名前だけが残ってしまったという珍しい場所です。2000年代前半までは都内一危険な街として悪名を馳せていましたが、現在では防犯条例などにより犯罪率は激減、誰でも楽しく遊べる街になりました。映画や小説、ドラマなど数多くの作品にも登場していて誰もが一度はネオンが輝く街並みをみたことがあるはずです。海外の映画でもロスト・イン・トランスレーションにも登場しましたし、ブレード・ランナーは歌舞伎町をモデルに作られたとしても有名です。
住所:東京都新宿区歌舞伎町1丁目、2丁目
3.新宿ゴールデン街
新宿歌舞伎町のすぐ横、新宿駅東口から徒歩10分ほどのところにある「新宿ゴールデン街」は歴史ある繁華街の一つです。
およそ2,000坪ほどの狭いエリアに木造長屋が連なっており、200件以上の飲食店が並んでいます。かつては当時劇場があった名残で、文化人や著名人が夜な夜な集まる場所、まさに「一見さんお断り」な雰囲気でしたが、今では観光客も多く、かなりフレンドリーになりました。しかし今でもサブカルチャーやアングラ芸術の中心地であることは変わりありません。また今の建築法では立て直しができないため、今でも昔ながらの建物がそのままの姿で残っている貴重なエリアでもあります。一軒の平均建坪が3~4坪という狭さ、店舗のほとんどは10人も入れないようなお店ばかりです。ですからゴールデン街では回転率良く「はしご」をするのが当たり前となっていて、新しいお客様がきたら自分が出て行き、お店の人からは「行ってらっしゃい」と声をかけられるという風習があります。
住所:東京都新宿区歌舞伎町1丁目
春に行きたい新宿
4.新宿御苑
新宿区と渋谷区に跨る巨大な公園、「新宿御苑」は新宿駅南口から徒歩10分のところにあります。
江戸時代には信濃高遠藩内藤家の下屋敷があった土地を宮内庁が引き取り、第二次大戦後に一般公開されるようになった58ヘクタールもある巨大な公園は、日本庭園、英国式庭園、フランス式庭園の3つのエリアに分かれており、春にはソメイヨシノや八重桜で空一面ピンクになったかのような美しい風景が見られます。内閣総理大臣主催の「桜の会」が行われることでも有名ですね。春秋の夜間ライトアップは非常に見事で、外国人観光客も数多く訪れます。背景のビル群と1万本を超える樹木というコントラストが人気の秘密なのだそう。2019年3月から入苑料が大人500円に値上がりしましたが、それはこうした観光客誘致のための費用捻出のためとのことでした。夏季は19時まで開園時間を延長しています。
住所:東京都新宿区内藤町11番地 (事務所)
tel:03-3350-0152
閉園日:月曜日
開苑時間:10/1~3/15 9:00~16:00 / 3/15~9/30 9:00~17:30 / 7/1~8/20 9:00~19:00
夏に行きたい新宿
5.新大久保コリアンタウン
新宿区大久保から百人町にかけてあるのがコリアンタウン、大久保通りから職安通りまで数多くの韓国系飲食店が軒を連ねる日本最大のコリアンタウンとして有名です。
近年の韓流、K-POPブームにのり、オルチャン人気はもはや定番化しつつあります。チゲやチーズタッカルビなど激辛料理も良いですが、ブームのホットク、かき氷のパッピンスやソルビンなど、夏にぴったりの食べ歩きグルメがたくさんありますよ。どこのお店も若い女性たちが大行列していますので、特に週末は時間を外していった方がいいでしょう。近頃ではインスタブースも数多くありますし、皆さんも是非映える1枚を撮りに行ってみてはいかがでしょうか。
住所:新宿区大久保
6.NEWoMan
真夏の都会は時として命の危険を感じるほどの猛暑に襲われることがありますよね。そんな時に駆け込みたいのが、新宿駅新南口直結のNEWoMan(ニュウマン)です。
まず駅から出ずに冷房のきいた室内に入れること、冷たいアイスコーヒーやコールドスイーツのお店がたくさんあること、それなのに最先端でおしゃれなお店が数多くそろえられている、何とも便利な1軒です。グルメを堪能したり、ショッピングを楽しんだ後は、併設する高速バスのハブステーション、バスタ東京の展望台から新宿の風景を眺めることもできますよ。涼しい室内でくつろぎの時間を過ごすのに最適な場所です。
住所:東京都新宿区新宿4-1-6
tel:03-3352-1120
定休日:不定休
営業時間:フロアによる(2階フードホールは7:00~翌1:00)
新宿駅直結の複合施設、ニュウマン公式ウェブサイト。ファッション、エキナカ、レストラン、カフェ、ビューティにくわえて、クリニック、保育園、イベントホールなど多様なラインナップで、すべての女性の毎日と一生を輝かせることができる館です。
秋に行きたい新宿
7.新宿中央公園
西新宿のサラリーマンの憩いの地「新宿中央公園」は新宿西口から徒歩15分です。
元は工場だった土地を、新宿副都心計画の一環として1963年に公園に生まれ変わりました。新宿区立の公園としては最大の敷地面積があります。花時計やナイアガラの滝など見どころはありますが、秋の紅葉はかなりのボリュームで赤や黄色の洪水に飲み込まれそうな気分になります。カサカサ鳴る落ち葉を踏みながら歩くサラリーマンを見てほっこりしたいおすすめの公園です。フリーマーケットなどのイベントも定期的に行われているので、これも活用したいところです。また新宿区立環境学習情報センターと新宿区立区民ギャラリーの複合施設であるエコギャラリー新宿も併設されていますので、学習の秋としても利用できそうですね。
住所:東京都新宿区西新宿2-11
tel:03-3342-4509
閉園日:なし
開園時間:常時
新宿中央公園ホームページです。
8.新宿アイランドタワーのLOVE
新宿駅西口から徒歩10分、新宿アイランドタワーの足元にあるLOVEのオブジェも観光客に人気のスポットです。
秋と言えば芸術の秋。新宿で最も身近なアートのLOVE、実はアメリカの彫刻家ロバート・インディアナ氏の作品。ニューヨークを始め世界各国にあり、英語だけではなくフランス語やヘブライ語、中国語バージョンまであるそうです。灰色のビル群をバックに真っ赤なロゴが映えてとても印象的だと各地で人気があります。巷では下のVとEの間を、一度も触ることなく通過できると恋が成就するとか、カップルが別れないだとかの都市伝説も数多く、それだけ話題の芸術作品だということですね。皆さんも新宿に来た際は是非VとEの間を通り抜けにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
住所:東京都新宿区西新宿6-5-1
冬に行きたい新宿
9.新宿サザンテラス
冬と言えば各地で催されるイルミネーションですが、ここ新宿で一推しはサザンテラスのイルミネーションです。新宿駅新南口に直結しています。
毎年色々なテーマに沿って飾られるイルミネーション、特にサザンテラスは車が入れない歩行者専用エリアなので、安心してゆっくり写真撮影ができます。ここ最近ではフォトブースも用意されていますので、デートに是非行きたいところですね。また近くにはカフェやバー、レストランが数多くありますので、イルミネーションを楽しみながら一杯、なんてことができるのもサザンテラスならではです。寒い時には高島屋や東急ハンズ、センチュリーホテルからイルミネーションを眺めるのもおすすめです。
住所:東京都渋谷区代々木2-2-1
新宿駅南口から代々木方面に広がる遊歩道。それが新宿サザンテラスです。
10.花園神社
歌舞伎町を抜けると突如現れる「花園神社」は新宿駅東口から徒歩15分ほどのところにあります。
朱塗りの本殿が美しい花園神社、新宿の総鎮守として大切にお祀りされています。具体的な創立年はわからないのですが、徳川家康が江戸に入った時にはすでにあったとのことで歴史はかなり古いことがわかります。境内では定期的に演芸などの催し物がおこなわれているのは、ここが芸能と商売の神様であるところからきています。11月には酉の市、12月には大祓、1月には初詣と湯の花神事、と冬は毎月イベントが続きます。商売の神様だけあって、酉の市の賑わいは日本一とも言われています。歴史ある花園神社でお願い事をすれば運も向いてきそうじゃありませんか。
住所:東京都新宿区新宿5-17-3
tel:03-3209-5265
境内で催される四季折々の行事は、日常生活に密着しているものばかり。毎年多くの人々が訪れます。祭礼ばかりでなく、骨董市や演劇など、地域の文化を支える行事が多いのも花園神社ならではの特色です。
雨の日の新宿観光
11.ルミネtheよしもと
駅直結の劇場、それがルミネtheよしもと、新宿駅南口からルミネ2を通過すれば劇場へ行くエレベーターがあります。
通常は1回目(12:00~)、2回目(15:00~)、3回目(19:00~)の3回公演ですが、日によって最大5公演まで幅広い年齢層に向けた演芸場です。新人の行うワンコインライブや、オールナイト公演、スペシャルトークライブなどほぼ毎日違う内容が見られますのでファンにはたまりません。ちなみにルミネの無い関東以外のエリアで「ルミネ」と言えばこの劇場を指すそうです。ベテランから若手まで数多くの芸人さんたちを3,000円程度で(値段は公演によって変わります)見られるのですから、生憎の雨の日でも気分はウキウキになってしまいますね。よしもと芸人グッズが購入できるエンタメショップはチケットがなくても入れますので、お土産だけでも楽しめそうです。
住所:東京都新宿区新宿3-38-2 7F
tel:03-5339-1112
定休日:無休
営業時間:公演による
12.東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館
「東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館」という何とも長い名前の美術館は西新宿の真ん中あたり、新宿駅西口から徒歩10分ほどのところにあります。
東郷青児の美術作品コレクションをメインにした美術館で、損保ジャパン日本興亜ビルの42階という都内の美術館では一番高いところにあると思われます。東郷青児の他にも数多くの日本人洋画家の作品が所蔵されていますが、展示品で一番有名なのがゴッホの「ひまわり」、当時は58億円という購入金額が話題になりました。その他セザンヌやゴーギャンといった後期印象派の作品が常設展示されており、誰もが知っている作品を見ることができる貴重な美術館です。地下道を通れば一度も地上に出ずにたどり着くことができますよ。
住所:東京都新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン日本興亜本社ビル42階
tel:03-5777-8600
休館日:月曜日
開館時間:10:00~18:00
13.ロボットレストラン
雨の日でもめいっぱいエンターテインメントが楽しめる場所が歌舞伎町の真ん中にあります。それが「ロボットレストラン」、新宿駅東口から徒歩15分です。
名前は聞いたことがある、宣伝カーは見たことがある、という方は多いかもしれませんが、実際に行った方は少ないのではないでしょうか。筆者が行った時は私以外の観客ほぼ全員が外国人でした。観客、と言ったのは間違いではなく、実際にはレストランというよりもショーがメインのお店です。もちろんお食事メニューもあり、前座のロボットバンドのプレイを見ている間にお食事メニューから注文して食べることができ、その後全員でショーが行われる会場へ移動する不思議なシステムです。ショーは季節ごとに内容が変わり、和太鼓などの日本の伝統芸能も魅せつつ、最先端テクノロジーなジャパンでおもてなし、という感じでしょうか。とにかく勢いがすごく熱くて、めくるめくショーとサイケな色の嵐の中あっという間に時間が過ぎて行ってしまいます。入場料が少し値引きになるので、予約していくことをおすすめします。
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-7-7 ロボットビル
tel:03-3200-5500
定休日:無休
営業時間:公演による、通常12:00~21:00まで入場可
新宿の穴場
14.カフェテラス ボンジュール
ツアーガイドの筆者が新宿の超穴場としておすすめしたい、「カフェテラス・ボンジュール」は新宿西口から徒歩10分、ホテル・グレイスリーの8階にあります。
本格アフタヌーンティーが楽しめたり、天井が高く開放的だったり、居心地が素晴らしいことがポイントではありません。ここのすごいところは、地上30階建てのホテルに張り付いたゴジラを目の前で見られるところです。テラス席へ出れば、あのゴジラヘッドが今にも手が届きそうに目前にあるのです。ファンにはたまりません。映画「シン・ゴジラ」以来、新宿の新しいランドマークとなったゴジラ像ですが、実はすごく近くで写真が撮れることを知っている方は少ないのでは。これを知っているとちょっと人に自慢したくなりますよ。
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-19-1 ホテルグレイスリー新宿8階
tel:03-6833-1703
定休日:なし
営業時間:モーニング6:30~10:30 / 喫茶10:30~21:00
レストラン ホテルグレイスリー新宿
15.サムライ・ミュージアム
最後にご紹介するのは何と「サムライ・ミュージアム」、名前の通りお侍さんにまつわる博物館があるのは新宿駅東口から徒歩10分です。
都市型エンターテインメントミュージアムとして2015年にオープン、お客様のほとんどが外国人観光客だそうですが、内容はかなり濃く本物、日本人でも見ごたえは十分あります。施設内は5つのエリアに分かれていて、甲冑や刀などの武具、馬具、変り兜、そして火縄銃とそれぞれ違った展示が見られます。また体験コーナーでは甲冑を着ることができたり、殺陣の体験やお習字体験などもあります。日本人でも甲冑を着たことのある人は中々いないのでは。一度はその重さを体験していただきたい、そんな博物館です。
住所:東京都新宿区歌舞伎町2-25-6
tel:03-6457-6411
定休日:不定休
開館時間:月~木曜日10:30~21:00 / 金~日曜日10:30~20:00
ダイヴァーシティ新宿
現役ツアーガイドが選ぶ新宿観光スポット、いかがでしたでしょうか。ただ通り過ぎるだけではもったいない、新宿の今の顔が見えたのではないでしょうか。江戸時代より前からある花園神社もあり、今の外国人観光客に人気のスポットもあり、多様性に富んだ新宿。今度行くときは是非足をとめて観光もしてみてくださいね。
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この記事のライター
現役ツアーガイドで帰国子女のSAWAKOです。主に東京を中心に訪日外国人をおもてなししております。自分の目と足で実際に体験した美味しい・楽しい・面白い場所をあちこちご紹介したいと思います。