【2019年秋冬】レディース最新ファッション・トレンドアイテム・おすすめコーデ徹底解説!
2019AWのトレンドを、コレクションを参考に徹底解説!トレンドカラーや柄からバッグや小物などのトレンドアイテム、注目したいブランドまでまとめて紹介します。パリコレを始めとした各コレクションから、おすすめのコーディネートをピックアップしてトレンドを考察するので、ぜひ参考にして秋冬ファッションに取り入れてみて下さいね。
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アイキャッチ画像出典:www.fashion-press.net
2019秋冬レディース最新ファッションを徹底解説
皆さん最新のコレクションはもうチェックしましたか?
来シーズンのトレンドや、各ブランドの特色の現れたコレクションは、ぜひチェックしてコーディネートに取り入れていきたいですね。
今回は、そんな最新ファッションのポイントを、2019秋冬コレクションを参考にしながら、徹底解説します。ミラノ・パリ・ロンドン・ニューヨークコレクションから厳選したおすすめのコーディネートも紹介するので、これを読めば2019AWのトレンドは完璧です!
トレンドスタイル
それではまず初めに、コレクションに見られた最新トレンドスタイルを紹介していきます。
全体の雰囲気をつかむことができれば、コーディネートをトレンドライクに仕上げることができるので、各ブランドのコーディネートと合わせて参考にしてみてください!
スーツ
今期どのコレクションでも多く取り入れられていたのが、スーチングと呼ばれる、スーツをコーディネートに取り入れるもの。数シーズン続いているトレンドですが、今期は細身のシルエットが主流のトレンドです。また、ロンドンコレクションではスカートスーツが多く見られたことも特徴です。メンズライクな着こなしの中にも女性らしさを取り入れたスタイリングを目指したいですね。
MICHAEL KORS (マイケル・コース)
マイケルコースは、今期トレンドのチェック柄のスーツに花柄を合わせたコーディネート。スーツのグレーに合わせて青系の色の花柄をチョイスし、全体が落ち着いた印象にまとまっています。スーツスタイルに花柄を合わせることで、女性らしさと遊び心を加えたスタイリングです。
BURBERRY (バーバリー)
バーバリーのコレクションには、スカートスーツが登場。クラシカルなデザインにスカーフ柄を合わせることで、レトロなテイストを加速させています。スカートスーツという正統派アイテムだからこそ出せるきちんと感に今年のトレンドをプラスした着こなしを意識してみて。
ウエストマークシルエット
今期のトレンドシルエットは、なんといってもウエストマークは外せません。肩にボリュームを出して、ウエストをキュッと締めるシルエットがポイント。特にアウターでウエストをマークするのコーデが増えています。どなたでも取り入れやすいトレンドなので、ぜひ試してみてくださいね。
Gabriele Colangelo (ガブリエーレ・コランジェロ)
ガブリエーレ・コランジェロでは、ビッグサイズのアウターを細身のベルトでウエストマーク。日常的にも取り入れやすいシルエットが魅力的。茶色のワントーンに、赤・オレンジで色をさして、色使いもトレンド満載のお手本コーディネートです。足元はサンダルであえて抜け感を出しているのもおしゃれ。
MARNI (マルニ)
マルニは、スーツにチェーンベルトでウエストマークしたスタイリング。スーツスタイルもトレンドですが、さらにウエストマークのシルエットを取り入れることで今年らしいコーディネートになります。太ベルトなどではなくチェーンベルトでウエストマークすることで、さりげないながらもしっかりコーディネートのポイントにすることができます。
マニッシュスタイル
”ハンサムウーマン”がキーワードの今期は、マニッシュスタイルもトレンド入り。マニッシュスタイルとは、ジャケットなど男性的なアイテムを取り入れたスタイルです。
パリコレクションからはCELINEのルックを、ニューヨークコレクションからはTOM FORDのルックをお届けします。
CELINE (セリーヌ)
セリーヌは、モノトーンを基調とした細身のパンツルック。マニッシュな装いながらも黒のブレザーがエレガントで女性らしい上品さを醸し出しています。ティアドロップサングラスでロックテイストに味付けするのも、新しいですね。
TOM FORD (トム・フォード)
トムフォードも細身のパンツでマニッシュスタイルをつくっていますが、こちらはとろみのある素材を使用し、より女性らしさを高めているのがポイント。今期はこちらのルックを参考にして、上下ともサテンなど艶のある素材を取り入れ、一歩上のハンサムルックにチャレンジしてはいかがでしょうか。
トレンドカラー
コーディネートの印象を大きく左右するカラーリングは、やはりトレンドを取り入れておきたいところ。各コレクションに多く見られたカラーを解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ラベンダー
今期のトレンドカラーは、パープルより薄めの色合いのラベンダー。全体的に原色系のハッキリとした発色ではなくて、くすんでいてグレーがかったカラーが2019年のトレンドです。
こちらはラベンダーをスカートに取り入れたコーディネート。紫を取り入れる初心者は、一点主張あるアイテムを投入するところから始めるのがおすすめ。ラベンダーカラーのアイテムに加えてトレンドアイテムのケープを合わせれば、まさに2019AWルックの完成です!
TOM FORD (トム・フォード)
こちらは薄めのラベンダーカラーをアウターで、光沢ある濃いめのパープルをサテンのパンプスで取り入れています。このように、濃さの異なる2つのパープルを組み合わせるのもおすすめ。薄めの紫を広範囲で取り入れ、濃いめの紫を差し色にするとうまくまとまります。
Kate Spade (ケイト・スペード)
ラベンダーのグラデーションで統一した上級者コーディネート。トップスとボトムスの絶妙なグラデーションに、柄物を取り入れてアクセントが効いています。アニマル柄も今期様々なブランドから発表されていますが、ラベンダーカラーでアニマル柄を取り入れれば落ち着きある大人のコーディネートにすることができます。
ブラック
毎年トレンドとして発表されることが多いブラックですが、今期のカラーリングで多く見られたのが、上下ブラックを取り入れたオールブラックコーディネート。どのルックでも、ただの黒一色の印象になってしまわないような着こなしの工夫が凝らされているのがポイントです。ここでは実際のルックを使ってそのコツを解説します!
GIVENCHY (ジバンシー)
今期のGIVENCHYで多く見られたのが、全体の9割を黒でまとめて、少しだけ色をさすコーディネート。色をさすと言っても目立つ色を投入するのではなく、落ち着いた色を加えるのがポイント。このコーデでは光沢のあるブラウンを加えています。とことん色を抑えた上で、シルエットや素材で女性らしさを出すのが、2019AWらしいスタイルです。
HÉRMES (エルメス)
エルメスにも上下ブラックのコーディネートがファーストルック、セカンドルックと連続して登場。スカートでスパンコールの輝きを入れることで、オールブラックの中でも変化をつけています。生地の差でアクセントを出すのではなく、スパンコールなどのモチーフでアクセントを入れるのも、さりげないポイントとなるのでおすすめです。
トレンド柄・デザイン
トレンドの柄・デザインは、取り入れるだけで一目今年顔になるので見逃せません!トレンドの解説だけでなく、その取り入れ方まで詳しく紹介するので、これさえ読めば今年の柄・デザインをどう活かせばいいのかがわかりますよ。
チェック柄
今期どこのコレクションでも多く見られたのがチェック柄。様々な種類のあるチェック柄ですが、今期は英国風の太いブロックチェックと、レトロな雰囲気が新鮮なヘリテージチェックなどが多く登場しています。
どのルックにも見られたのは、チェック柄onチェック柄!柄×柄のコーデは避けられがちですが、今年はあえて挑戦したいスタイルです。紹介するコーディネートを参考に、是非チャレンジしてみてくださいね。
Dior (ディオール)
Diorでは、英国風ブロックチェックが登場。太いラインの組み合わさりが特徴です。Diorの着こなしは、シフォンのような透ける素材と組み合わせたり、色に統一感を持たせることで、柄×柄のコーディネートでも軽やかな印象をつくりだしているところがポイントです。
LANVIN (ランバン)
ランバンでは、異なるチェックを重ねたルックが登場。太さの異なる種類のチェック柄を取り入れることで、ガチャガチャせずすっきりと洗練した印象になっています。ブラウン系で統一したワントーンコーディネートも、柄×柄をうまくまとめるポイントとなっています。
OSCAR DE LA RENTA (オスカー・デ・ラ・レンタ)
オスカー・デ・ラ・レンタからは、ヘリテージチェックが登場。細めのチェックが特徴で、一気にレトロガーリーな雰囲気にしてくれるのが魅力。ただのレトロになってしまわずに今年らしさを出すには、足元に適度な抜け感をつくったり、トップスとインナーでチェックを組み合わせてみたりといったちょっとした工夫が重要になります。
パワーショルダー
マニッシュスタイルに見られるような、パワフルウーマンやハンサムウーマンといったワードに表される力強い女性像が多く打ちだされている2019AW。そんな今期に欠かせないのが、パワーショルダーです。パワーショルダーとは、80年代の肩パッドつきスーツのように、肩を大きく見せるよう強調したもの。
最初は少し抵抗感があるかもしれませんが、取り入れるだけでトレンド感満載のシルエットですのでぜひ挑戦してみてください!
BALENCIAGA (バレンシアガ
パワーショルダーのルックの代名詞とも言えるような、バレンシアガのこちらのルック。色も赤で存在感を限界まで強調したスタイルになります。2019秋冬の雰囲気を掴むにはぴったりのコーディネートになりますので、是非参考にしてみてください。ここまで目立つスタイルはなかなか難しいという方は、ネイビーやグレーなど挑戦しやすいカラーにてまずは試してみてくださいね。
Isabel Marant (イザベルマラン)
イザベルマランからは、オールブラックでまとめたシックなパワーショルダースタイルが登場。パワーショルダーでありながら、パフスリーブのようでもある独特のエレガントさが魅力ですね。パワーショルダーで肩にボリュームが増したぶん、ウエストはマークし、ボトムも細身シルエットに抑えるのが着こなしのポイントです。
GIVENCHY (ジバンシイ)
ジバンシイからは、スーツスタイルでパワーショルダーが取り入れられています。パワーショルダーの力強さに、アイテムの上品さと、グレーの落ち着いたカラーや素材感を加えることで、洗練された大人の女性らしさを出すことができます。オンオフスタイル両方で取り入れやすいスタイルですね。
トレンドアイテム
トレンドアイテムは一点投入するだけでトレンド感をぐんと上げてくれるので、1つは持っておきたいところ。ここでは、トレンドアイテムの紹介と、何を持つのがベストかまで、詳しく解説します!
ケープ
今期はケープが大豊作!ケープは、袖なしのアウターウェアの一種で、首元をとめて背中、腕、胸を覆うように羽織るアイテムのこと。どのコレクションでも多く見られ、数々のブランドが取り入れていました。インパクトのあるデザインですが、トレンド感を底上げしてくれるアイテム。着こなしのコツを解説するので、ぜひ参考にして取り入れてみてくださいね。
LOEWE (ロエベ)
ロエベからは、シフォン素材のガーリーなケープ。中に着たレースのトップスとあいまって、さらにガーリー感を上げています。そんな中にも、赤のブーツなど、攻めたアイテムを取り入れることでぐっとモードな印象に。まさに、フェミニン派のケープの取り入れ方の、お手本コーディネートです。
J.W.Anderson (J.W.アンダーソン)
J.W.アンダーソンからは、クラシックなグレーのケープが登場。シンプルなタイプのものは、味付け次第でどんな風にも着こなせるのが魅力。このルックのように、チェックのスラックスを組み合わせれば、トラッドな印象に。組み合わせ方による様々な顔を楽しむのも、アウターならではの楽しみですね。
MARC JACOBS (マーク・ジェイコブス)
マークジェイコブスは、ケープにチェック柄を取り入れてトレンド感抜群。1枚で主役をはれるアイテムなので、その存在感を楽しむのがおすすめ。また、ブラウン系のチェックにブラウンレザーのブーツを合わせたワントーンコーディネートも参考にしてみてくださいね。
Salvatore Ferragamo (サルヴァトーレ・フェラガモ)
レザーのケープも多く見られました。こちらはフェラガモのルック。他のアイテムは控えめにすることで、思いっきりモードな印象に攻めていくことができます。レザーケープはまだ取り入れている人が少ないスタイルですので、いち早く取り入れることでトレンド感溢れるスタイルにすることができます。
レザージャケット
レザーアイテムも、2019AWのトレンドです。取り入れ方は様々ですが、多く見られたのは、レザージャケットで、今期はオーバーサイズではなく細身のものが主流。一見難易度が高そうですが、カラーリングなどでコツをつかめば簡単に取り入れることができますよ。
TOM FORD (トム・フォード)
トムフォードは、上下ブラックレザーでまとめたルックが登場。今期打ち出している、ハンサムな女性像にまさにぴったりのアイテムと言えます。レザーのもつセクシーなイメージを存分に出したいなら、このコーディネートのようにオールブラックにまとめるのが正解。細身のレザージャケットが華奢さを強調してくれます。
TODS (トッズ)
こちらは、レザージャケットを使ったスカートスーツのようなスタイル。配色は、ブラックとブラウンでシンプルにまとめて、素材感を引き立てています。トレンドのど真ん中をいくスタイリングで、真似したいですね。
TODS (トッズ)
トッズからもう一つ、ブラウンやバーガンディーといったカラーを使った秋らしい温かみのある配色のスタイリングを紹介。全てレザーでまとめているのが特徴です。この、明るめのブラウンに深い赤という色の組み合わせは、レザーを使ったスタイリングで多く見られていて、トレンドの一つです。ぜひ挑戦してみてくださいね。
フェザーモチーフアイテム
レザーとともにトレンドにランクインしたのは、フェザーモチーフアイテム。纏うだけで華やかでゴージャスなコーディネートが完成します。普段のコーディネートに1点取り入れるだけで全体の印象が見違えるので、紹介するルックを参考に、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
LOEWE (ロエベ)
ロエベは、アウターにフェザーをオンしたコーディネート。スカーフのような小物アイテムであれば普段のコーディネートにも取り入れやすいのが嬉しいですよね。カーキと黒、という一見地味になってしまいがちなコーディネートにも、白のフェザーが加われば一気に華やかな印象に。日常にリッチでゴージャスな雰囲気をプラスするのが、2019AW流です。
JIL SANDER (ジル・サンダー)
ジルサンダーは、トップスにフェザーを使ったコーディネート。ふわふわの質感で、ガーリーな雰囲気を出すことができます。このルックのように、フェザーアイテムを使うことで素材でリッチなゴージャスさを出しながら、可愛らしさも演出することができます。白とグレー、ベージュといった柔らかい全体の色使いも必見です。
ハット
今期のコレクションでは、ロエベのダンボの耳のようなデザインのヘッドアクセサリーだったり、特徴あるデザインのハットが多く見られました。中でも多かったのは、マニッシュな雰囲気のハット。トレンドのハンサムなムードをさらに高めてくれるアイテムは必見です!
CHANEL (シャネル)
シャネルからは、チェック柄のハットが登場。チェックでまとめたコーディネートにハットでさらにチェックを重ねる、おしゃれ上級者のコーディネートを実現してくれます。また、今期シャネルではチェック柄と千鳥格子柄を組み合わせたルックも多く見られました。その柄の組み合わせも真似したいですね。
TOM FORD (トム・フォード)
トムフォードからもハットが登場。ただのハットに終わらず、ファーのデザインで、存在感と個性を同時に実現しているアイテムです。このように、今期はデザイン性あるヘッドアクセサリーを取り入れるのがトレンド。ぜひ取り入れてみてくださいね。
VOKKA一押し注目ブランド
ここまで紹介してきたトレンドを含めて、ここからは今シーズンのコレクションで注目を集めた、VOKKA編集部のおすすめブランドのテーマや背景と共に、おすすめコーディネートを解説します。
どのブランドも取り入れたいレンドアイテムばかりなので、ぜひこちらも参考に。
CELINE (セリーヌ)
昨シーズン、初めてセリーヌのコレクションに登場を果たしたデザイナー、エディ・スリマンによる2度目のショー。エディ・スリマンは、イヴ・サンローランなどでクリエイティブ・ディレクターをつとめ、スキニールックなどでモード界に大きな影響を与えたデザイナーです。
そのエディが前回それまでのセリーヌの方向性を大きく変えたデザインを打ち出し、今期はどうなるのか、コレクション開催前から大きな注目を集めていました。しかし今回は、セリーヌらしいエレガントでシックな雰囲気がエディ自身の世界観で表現され、見事な調和、融合の見られるものとなりました。
中でも、今期のトレンドとなりそうなルックを紹介します。
今期トレンドのマニッシュスタイルは、ジャケットにパンツを組み合わせたコーディネートを、スキニーなラインでオールブラックで仕上げて。ジャケットのインナーにスパンコールの輝きをプラスし、足元にレザーの光沢を添えれば、単一カラーながらメリハリのあるコーディネートの完成です。
今期のセリーヌは、キュロット無しには語れません!画像のような、キュロットを使ったルックが多く見られました。キュロットには、ジャケットやスカーフを取り入れて思い切りレトロな雰囲気を楽しみましょう。そこに、ティアドロップサングラスや膝上丈のレザーのロングブーツを組み合わせ、ロックなテイストも加えるのが、2019年AWのセリーヌスタイルです。
今期のセリーヌで多く見られたのが、膝上丈のロングブーツ。キュロットに合わせたルックも見られましたが、それとともに見られたのが、スキニーデニムの上に履くコーディネート。昨シーズンより流行しているロング丈ブーツも、今年はセリーヌ流に取り入れてみては?
CHANEL (シャネル)
1983年よりシャネルのデザイナーをつとめてきたカール・ラガーフェルド。シャネルのハイファッションにおける地位を不動のものとし、ファッション界の伝説的存在である彼が、コレクション開催の二週間前に死去したことはあまりにも悲しいニュースとしてファッション界に大きな衝撃を与えました。1分間の黙祷に始まり、彼の遺作となった今回のコレクション。カール・ラガーフェルドによる最後のシャネルより、選りすぐりのルックを紹介します。
今期シャネルが提案するのは、格子柄と千鳥柄を組み合わせるコーディネート。単純なモノトーンではなく、柄を利用したモノトーンコーディネートがおしゃれです。また、ジャンプスーツにビッグシルエットのコートを羽織り、マスキュリンな雰囲気のハットを合わせるなど、シャネルでもマニッシュスタイルはトレンドとなっています。胸元のフリルのようなデザインや、ビジューをふんだんに取り入れることで華やかさをプラスして。
トレンドのケープをショートパンツと合わせたコーディネートが目を引くルック。一見大胆な組み合わせですが、全体を黒で統一感を出すことで逆にショートパンツによる抜け感が生まれ、ケープを重苦しく見せない技ありコーディネートです。
後半には、数多くのオールホワイトルックが登場し、ショーのラストを華やかに飾りました。中でも注目は、スーツのコーディネート。今期トレンドのスーツルックは、上下白でまとめ、肩を強調したデザインやウエストマークなど、今期見逃せないポイントをきちんと押さえつつも、ビジューアクセサリーを合わせてとことんゴージャスに演出するのがシャネル流です。
LANVIN (ランバン)
ランバンは今期、前回までロエベでメンズディレクターをつとめていたブルーノ・シアレッリをクリエイティブディレクターに迎え、新生ランバンの幕開けとなるコレクションを発表。小さめの花柄やパステルカラーの色使いに見られる可愛らしい雰囲気や、エスニックな柄を取り入れたデザイン、手の込んだカッティングのシルエットが特徴的でした。
そんなランバンのショーから、今期を代表するルックを選んでお届けします。
今期のランバンのテーマカラーは、アイスブルー。少しグレーがかったくすんだ色合いが特徴です。ケープのようなデザインのワンピースにバッグのストラップや足元でちらりと花柄を覗かせて、ガーリーな印象に。カーディガンの1番上を止めてワンピースの上に羽織るなど、普段のコーディネートにも活かせる真似しやすさも魅力ですね。
ランバンでは、トレンドのチェック柄はケープで取り入れるのが多く見られました。アウターの中はホワイトでまとめて統一感を出し、ケープの存在感を高めるのがポイントです。ホワイトにブラウンのチェック、そこにバッグで赤を差し色するカラーリングも真似したいですね。
今期ランバンで真新しく登場したのが、エスニックな柄。スカートなど小さな面積から取り入れ、あとはシンプルにまとめるのがコーディネートしやすいポイントです。インナーにはラベンダーカラーを取り入れて、トレンドを意識するのも忘れずに。
DRIES VAN NOTEN (ドリスヴァンノッテン)
ドリス・ヴァン・ノッテンは、ベルギーのラグジュアリーブランド。花をモチーフとしたデザインや、ファブリック使いへのこだわりに定評のあるブランドで、柄を組み合わせながらも、華美過ぎない洗練された印象が魅力です。
そして、パステルカラーの色使いが印象的だった、2019AWショー。ドリス・ヴァン・ノッテンらしい華やかさに、ミニマリズム的な削ぎ落とされた感性が融合されたルックが連なり、幻想的とも言えるようなコレクションでした。ここでは、その中でもぜひ参考にしたいルックを紹介します!
ショーの最初の方で披露されたのは、グレーを基調としたテーラードデザインのルック。ここで注目したいのはグレーで創り上げるグラデーション!光沢ある素材のグレーのワンピースに薄いグレーのストッキングを合わせ、足元は黒のレザーで締めて。そして、爪先にはトレンドカラーのパープルを効かせたおしゃれ上級者のスタイリング。ぜひ真似したいですね。
今期のドリス・ヴァン・ノッテンで注目したいのが、ラベンダーの取り入れ方。このルックではふんわりとしたラベンダーのワンピースに、手に持った花柄のアウターがアクセントに。9割を紫でまとめ、ふんわりと品良くまとめた中に足元にブラックのレザーを取り入れて、ピリっと辛口ポイントをつくるのは、ぜひお手本にしたいところですね。
寒色系のパステルトーンの色使いが魅力的だったショーの中盤に比べ、ショー後半ではブラウン調の落ち着いた色合いが目立ちました。中でも注目したいのが、こちらのルック。かっちりとしたトレンチコートに、ブラウンとブラック、グレーが混ざったような絶妙な色合いがセンシュアルな雰囲気を醸し出しています。
手元と足元のブラックの質感の違いもポイント。是非カラーリングのお手本にしたいですね。
2019年秋冬のトレンドをマスターしよう
いかがでしたか?
今シーズンのコレクションはワントーンのグラデーションの色使いや、柄を重ねたスタイリングで、コーディネートに緩急のついた着こなしが様々なブランドで見られました。
おしゃれ好きであれば、各ブランドのポイントを捉えた、秋冬らしいスタイルをぜひ真似したいですね。
トレンドキーワードやトレンドアイテムをしっかり押さえて、今年らしい着こなしを意識しておしゃれを楽しんでみてください!