ついついクセになる!後味の悪い邦画15選

鑑賞後にどうして観てしまったのだろう、と後悔するような邦画を集めてみました。気味の悪い物語から切ない人間関係を描いたストーリーまで。是非お気に入りの作品を見つけてください。

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アイキャッチ画像出典:blog.gururimichi.com

ハッピーエンドではないからこそ、ハマる魅力

人の不幸は蜜の味、なんて言葉がありますよね。それとはちょっと違うかもしれませんが、世の中にはハッピーエンドではない物語が溢れています。それは人の不幸を見てみんなで楽しもうというのではなく、人の不幸を教訓に生きていこうなんてメッセージかも。もちろん全てに深いメッセージがあるというわけではありませんが、ここでは人生の儚さや辛さを扱った不条理な物語を邦画の中から15作ご紹介します。ちなみに筆者は怖いもの見たさも手伝って、バッドエンドを探し求めて常に飢えている、気が付けばバッドエンド大好き人間になっていました。

1.冷たい熱帯魚(2010年 146分)

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あらすじ・見どころ

熱帯魚店を営む社本(吹越満)は娘の美津子(梶原ひかり)と妻の妙子(神楽坂恵)の3人家族。ある日娘の美津子が万引きをしたと連絡が入り、スーパーへと向かいました。怒りの収まらない店長に謝罪をしていると店長の知り合いだという村田幸雄(でんでん)が仲裁に入り、ことをまとめてくれます。話をしていると村田も社本と同じく熱帯魚店を営んでいるとのこと。見に来てくれと言われついていくと、そこは自分とは比べ物にならないくらい大きな店でした。人当たりが良く面倒見のいい村田と徐々に家族ぐるみで付き合うようになった社本は、ある日村田に高級熱帯魚の繁殖という儲け話を持ちかけられます。

鬼才・園子温が描くサイコホラー

監督は「愛のむきだし」で、異彩を放っている映画監督、園子温。そして終始不気味な雰囲気を醸し出す俳優でんでんは今作にて日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞しました。でんでんのわざとらし喋り方や仕草がいちいち怖いんです。そして女優陣の台詞回しやエロさも相まって、登場人物みんなが異常であることが際立っています。物語は実際に起こった埼玉愛犬家連続殺人事件をベースに作られ、エログロナンセンスな映像は18歳未満観覧禁止となっています。好き嫌いの分かれる後味の悪い映画ですが、ハマる人はとことんハマる作品です。

2.リリィ・シュシュのすべて(2001年 146分)

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あらすじ・見どころ

中学2年生の雄一(市原隼人)は、かつての親友だった星野(忍成修吾)らからイジメを受けるようになりました。家に帰っても母の再婚相手や義弟との暮らしは肩身が狭く、唯一の救いはカリスマ的女性シンガー、リリィ・シュシュの歌だけ。 雄一はファンサイトを運営しネット上で居場所を作りかけていた頃、星野からのイジメはエスカレートしていき、クラスメイトである久野陽子(伊藤歩)や津田詩織(蒼井優)も巻き込んで後戻りの出来ない状況になっていきます。当時出現したネットの掲示板に岩井俊二監督が自ら書き上げたインターネット小説を基に作られた怪作です。

閉鎖的な世界で生きる子どもたち

監督は「スワロウテイル」「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」など数々の名作を作り出した岩井俊二。本作には当時10代の蒼井優、市原隼人、高橋一生ら後の人気俳優らが出演しています。この作品は10代のいじめや万引き、レイプ、自殺などショッキングな題材を扱ったストーリーで、これ以上ないほどのどん底に突き落としてくる鬱映画です。当時10代だった俳優陣にも体当たりな演技が求められ、撮影現場で泣くこともあったそうです。しかも、岩井監督は演技ではなく素で泣いている演者を急いでカメラに映して劇中カットに使用したそうです。残酷なストーリーとは裏腹にみずみずしく美しい映像表現は、人によってトラウマになったり、人生で1番好きな映画になったりと美しさと残酷さが共存する不思議な作品です。

3.それでもボクはやってない(2007年 143分)

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あらすじ・見どころ

フリーターの金子徹平(加瀬亮)は就活の面接へ向かうため満員電車に乗っていると、どこからか「やめてください」というか細い声が聞こえてきました。その後電車を降りると、女子中学生に袖を掴まれ「痴漢したでしょ」と言われます。訳のわからないまま駅員に連れて行かれ、警察に連行されてしまった金子。無実の訴えを何度繰り返しても受け入れてもらえず留置所での生活を余儀なくされました。無実を証明するのはほぼ不可能と言われる痴漢冤罪において、金子の長くて過酷な戦いが始まります。現代日本の闇を描いた作品です。

他人事とは思えない、日常における恐怖

日本アカデミー賞にて優秀作品賞、監督賞、主演男優賞ら数多くの賞を受賞しました。特別変わった体験をするでもなく、特殊な生い立ちがあるわけでもなく、日常と隣り合わせになっているという点で、いつ自分が同じ状況になるか分からない、他の映画にはない不快感があります。自分の住んでいる国のことなのに、裁判所がどういう様子なのか、警察と司法など国家権力の関係性、弁護士がとういった姿勢で仕事をしているのか、何も知らなかったことを痛感しました。もしも自分に何かあった時の参考になるかもしれないとつい見入ってしまいます。もう10年も前の映画ですし実際は違うと信じたいですが、警察の高圧的な態度、弁護士や友人たちのどこか他人事といった接し方に違和感を感じます。

4.凶悪(2013年 128分)

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あらすじ・見どころ

雑誌記者である藤井(山田孝之)は上司に言われてある男に会いに行きます。ある男とは須藤純次死刑囚(ピエール瀧)。殺人の罪で収容されている須藤はまだ公になっていない殺人事件をまだ起こしているというのです。編集部の上司は記事にならないと、藤井に撤退を命じますが、藤井は単独で取材を続けある男に行き着きます。それは須藤が先生と慕っていた人物(リリー・フランキー)。首謀者である先生が捕まっていないと告発する須藤。彼は自分の罪が重くなることを承知で凶悪事件を暴きたいと言います。

実際に起きた凶悪犯罪を基に作られた社会派サスペンス

アカデミー賞にて優秀作品賞を受賞、ヨコハマ映画祭や毎日映画コンクールでも高く評価されました。ノンフィクション小説「凶悪 -ある死刑囚の告発-」を原作とし、実際に起きた凶悪殺人事件「上申書殺人事件」を基に描かれています。冷酷な殺人犯役のリリー・フランキーは同年「そして父になる」にて人情味溢れる父親役を演じており、その演技幅の広さに驚かされました。凶悪犯罪者たちの何が恐いって平気で人殺しの話をした後に家族に対して優しい顔を向けているところ。生きている人間って、恐ろしいなと感じました。正義とは一体何なのか、深く考えさせられます。

5.葛城事件(2016年 120分)

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あらすじ・見どころ

大きな一軒家にひとりで住む葛城清(三浦友和)。そこはかつて美しい妻の伸子(南果歩)とふたりの息子、保(新井浩文)と稔(若葉竜也)の 4人で暮らしていた家でした。父から受け継いだ小さな金物屋で懸命に働き、手に入れた幸せな家庭とマイホーム。理想的な人生を歩んでいたと思った清でしたが、次男の稔が無差別殺人事件を起こして死刑囚となってしまいます。妻は精神を病み、長男の保は自ら命を絶ってしまいます。一体どこで間違ったのか。そんな折、稔と獄中結婚したという星野(田中麗奈)という女性が家にやってきました。

家庭内に見るストレスの元凶

主演の三浦友和は今作でヨコハマ映画祭、報知映画賞、東京スポーツ映画祭などで数多くの主演男優賞を受賞しました。そんな三浦が演じたのは葛城家の家長として威厳を保ち高圧的な態度で振舞う中年男性。観ていてハラスメントが酷く、ストレスを感じました。でもこういう人っているんですよね。「俺が一体、何をした」というキャッチコピーに主人公・清のすべてが映し出されています。誰かがではなく誰もが加害者であり被害者。こういった後味の悪い映画を観ていて思うのですが、この世には圧倒的な悪も善も存在しないんですね。

6.火垂るの墓(1988年 88分)

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あらすじ・見どころ

太平洋戦争末期、兄弟である14歳の清太と4歳の節子は神戸大空襲で家を焼かれ、大やけどを負った母も程なく亡くなりました。帰る場所のなくなった2人は父の従兄弟の嫁である親戚の家に身を寄せることになります。最初こそは順調だった生活も、戦局が悪くなるにつれて、2人を邪魔者扱いするいけずな叔母との折り合いが悪くなり、ついには荷物をリヤカーに積み家を出て兄弟2人だけで生きていくこととなります。近くの防空壕で暮らし始めますが、配給は途切れがちになり、生きる知恵もない2人は近所付き合いも分からず、情報を得ることもできず食料を手に入れられなくなります。

スタジオジブリ唯一の戦争作品

説明なんて要らないのでは?と言うほどの知名度を誇る名作であり、多くの人にトラウマを植え付けたであろう作品。しかし観なければならない、高畑勲監督も、「この映画は決して単なる反戦映画ではなく、戦争の時代に生きたごく普通の子供がたどった悲劇の物語を描いた」「周囲の人々との共生を拒絶して社会生活に失敗していく姿は現代を生きる人々にも通じるものであると解説し、特に高校生から20代の若い世代に共感してもらいたい」と語っています。今回、記事作成のために調べて知ったのですが、「となりのトトロ」と同時上映だったのですね、しかもトトロから火垂るの墓の順で。トトロを何回見ても立ち直れる自信がありません。今回ご紹介する中で個人的に1番鑑賞後に気が沈む映画です。

7.さよなら渓谷(2013年 116分)

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あらすじ・見どころ

緑豊かな渓谷の近く、長閑な町で幼児殺害事件が起こります。事件は実母の立花里美が実行犯として逮捕され終息へと向かっていくはずでしたが新たな展開を見せました。里美は隣人である尾崎俊介(大西信満)と肉体関係にあったと証言し、俊介の妻であるかなこ(真木よう子)もその事実を認めます。記者の渡辺一彦(大森南朋)は俊介とかなこの態度を不審に感じます。必要以上の物を持たず、何かから隠れているような暮らしぶり、そしてふたりの間に流れる微かな違和感。そこには誰も知らない衝撃の事実がありました。

愛なのか償いなのか、奇妙なふたり

アカデミー賞において真木よう子が最優秀主演女優賞を受賞し、モスクワ国際映画祭にて日本映画として48年ぶりに審査員特別賞を受賞するなど国内外で高い評価を得た作品です。真木よう子が演じた妻かなこは非常に難しい役柄であり、彼女は固形物を見ると吐くくらい精神的にも追い詰められたそうです。それでも周囲のスタッフの支えや、他の女優にこの役を渡したくないという女優魂で演じ切りました。ちなみに監督の大大森立嗣は今作にも出演している俳優の大森南朋の実兄です。見ていて辛くなる場面もあり、重い内容ですが、夏を舞台に鬱陶しい蝉の声やうだる暑さなどを上手く取り入れて構成されている魅力的な作品であり、映像表現として個人的にお気に入りの作品です。

8.その男、凶暴につき(1989年 103分)

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あらすじ・見どころ

その男、我妻諒介(ビートたけし)39歳。職業、刑事。刑事らしからぬ言動の彼は署内でも異端視されています。ある日、麻薬売人柄本(遠藤憲一)の惨殺死体が発見されます。捜査を進めるうちに、青年実業家・仁藤(岸部一徳)と我妻の親友であり防犯課係長でもある岩城(平泉成)にたどりつきました。腐りきっている警察、そして麻薬犯罪組織の首領・仁藤とその傘下にある殺人鬼・清弘(白竜)への狂気に対して、我妻の凶暴さはもう誰も止めることができません。

北野武、初の監督作品

スケジュールの関係により本来予定していた深作欣二監督が降板し、北野武に監督の話が舞い込んできます。彼は脚本の書き直しを条件に引き受け、この作品を作り上げました。フライデー襲撃事件(1986年たけし軍団ら11名を率いて写真週刊誌フライデー編集部を襲撃し、たけしは後に半年以上の芸能活動自粛となっている)後とはいえ、まだまだお笑い芸人としての印象が強い当時、コメディ要素一切無しの作品に評論家たちは驚きました。主役を演じる当時42歳のたけしが恐ろしく、リアルな狂気が醸し出されています。構図ひとつをとっても絵画のように美しく芸術性の高さを感じられ、極限まで減らされた台詞に過激な暴力、そして誰もが予想しないラスト、バイオレンス映画に興味がある人には是非見て欲しい作品です。

9.嫌われ松子の一生(2006年 130分)

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あらすじ・見どころ

川尻笙(瑛太)は会ったこともない伯母が殺されたと父・紀夫(香川照之)から知らされます。彼女の名前は川尻松子(中谷美紀)、福岡県で生まれお姫様のような幸せな人生を夢見ていました。しかし彼女には病弱な妹・久美(市川実日子)がおり、父である恒造(柄本明)は妹ばかりを大切にし、気をひくために松子は道化となるしかありませんでした。大人になり教師となった松子でしたが、ある事件からクビになり家を飛び出してしまいます、そこからは転落人生の始まり、あるときは風俗嬢として、あるときは刑務所の中で、不幸の連続に涙を笑いに変えるしかない壮絶な彼女の人生が描かれています。

中島哲也が贈るミュージカル調のブラックコメディ

「下妻物語」「告白」で知られる中島哲也監督がある女性の壮絶な人生をコミカルに描きます。CGを取り込んだ独特の演出に好き嫌い分かれるかもしれませんが、中谷美紀はこの映画で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞、音楽賞と編集賞も受賞しました。この映画は撮影現場が非常に厳しかったことも有名で、中島監督の罵倒が日常的に繰り返され出演者からもスタッフからも嫌われたそうです。監督自身も撮影初日にお蔵入りになるかもしれないと思ったり、主演の中谷美紀が撮影をすっぽかしたこともあったそうです。明るく描かれているからこそ闇を感じる、女の一生ってボリュームあり過ぎます。ちょっとした役にも豪華有名人が出演しているため、じっくりと鑑賞して松子の世界にどっぷりと浸かって欲しいです。

10.ヒミズ(2011年 130分)

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あらすじ・見どころ

大災害に見舞われた日本。祐一(染谷将太)の家族は、育児放棄のうえ男を連れ込む母親(渡辺真起子)と金をせびりに来るときだけやってくる父親(光石研)でした。祐一はごく普通の大人になり家業の貸しボート屋を営んで平凡に一生を過ごすことを夢見ていました。しかし母親は祐一を捨てて中年男と駆け落ちしてしまいます。帰ってくるのは父親とその借金取だけ。あまりの現状に耐えかねた祐一は心が病んでしまい、夜の街を徘徊するようになります。クラスメイトの茶沢景子(二階堂ふみ)はそんな祐一をずっと気にかけ、心が病んでも学校に来なくなっても変わらず話しかけますが祐一は聞く耳を持ちません。

中学生を襲う無慈悲な現実

同名漫画を原作とし、ヴェネツィア国際映画祭にて主演の染谷将太と二階堂ふみが日本人として初めて最優秀新人賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞しました。
主人公は中学生なのですが、俳優たちが大人びているからとかでなく、こんなに辛い経験を中学生が受けているなんて、本当に中学生なのかと疑ってしまいます。東日本大震災を受けて大幅に台本を変更し震災直後の宮城県石巻市でロケを行っているため、被災地の街並みが何度も出てきます。人によってはその景色をみるのも相当辛いものがあると思います。見るに堪えない物語ですが、染谷将太演じる主人公祐一の独特な目つきと二階堂ふみ演じる茶沢さんの不思議な魅力に惹きつけられます。

11.アカルイミライ(2003年 115分)

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あらすじ・見どころ

工場で働く青年の仁村雄二(オダギリジョー)と有田守(浅野忠信) 。雄二は他人とうまく関係を築けず仕事中も休みの日も常に守と過ごしていました。しかし守は工場の社長を殺害して刑務所の中で自殺してしまいます。訳のわからないまま時間は進み、雄二に残されたのは、守の飼っていた毒クラゲとふたりだけにしか分からない「行け」というサインだけ。一体どこへ行けばいいのか。ほどなくして雄二は、守の父である真一郎(藤竜也)と交流を持つようになり、たまたま知り合った男子高校生たちに慕われるようになります。

何かが残る独特な空気感と虚無な演出

カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された作品。黒沢清監督兼脚本、オダギリジョー初主演映画です。まずタイトルがなんとも薄気味悪いですね。この記事に選ばれたということは、そう、何も明るくありません。なんだかよく分からないまま始まって、なんだかよく分からないまま終わって、後味が悪かったのかどうかも分からずにいると、ボディーブローのようにじわじわと効いてきます。未来への漠然とした焦りと恐怖、気がつかないって幸せ。ただただ歩いているエンディングが象徴的であり、すべての映画の中でも上位に入るお気に入りのシーンです。

12.クリーピー 偽りの隣人(2016年 130分)

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あらすじ・見どころ

元刑事であり今は犯罪心理学者として教壇に立っている高倉(西島秀俊)は、以前の仕事仲間である刑事の野上(東出昌大)から6年前に起きた一家失踪事件の分析を頼まれます。事件で唯一無事だった長女の早紀(川口春奈)と接触し調べますが、なかなか真相にたどり着きません。一方、最近引越しをした高倉は、妻の康子(竹内結子)と近所へ挨拶回りへ行き、西野(香川照之)と出会います。西野は病弱な妻(最所美咲)と中学生の娘である澪(藤野涼子)の3人家族。お喋りな西野に圧倒され気味の高倉夫妻でしたが、ある日澪に「あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です。」と告げられます。

香川照之怪演、日常に迫るサスペンス

日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕の小説を原作に、上でご紹介した「アカルイミライ」の黒川清が監督兼脚本を担当し映画化しました。現代日本において変人を演じさせたら右に出る者はいないのではないかと思う香川照之。一見お喋り好きで人が良さそうながらもキレどころが分からない隣人・西野を演じます。最初はちょっとした違和感だったものが徐々に引き込まれ、気付いた時には時すでに遅し。純度の高いサスペンスとなっており、後味の悪さは抜群です。

13.私の男(2014年 129分)

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あらすじ・見どころ

大災害によって孤児となった花(山田望叶)は遠い親戚だという腐野淳悟(浅野忠信)に引き取られます。その日から家族となったふたりはまるで本当の親子のように暮らし、花(二階堂ふみ)は高校生になりました。いつまでも結婚をしない淳吾はまるで花との空間を誰にも邪魔されないようにしています。花もまた、どこにでもいるごく普通の高校生のようですが何よりも淳吾との時間を大切にします。ふたりの関係を不審に思った地元の名士である大塩(藤竜也)は花に警告しに行きます。しかし大塩は真冬の海で遺体となり発見され、それを知った淳吾と花は逃げるように遠くへ引っ越します。

禁断の関係を描いた問題作

原作は直木受賞作である桜庭一樹の同名小説。モスクワ国際映画祭にてグランプリに輝き、主演の浅野忠信も最優秀男優賞を受賞しました。もう一人の主人公である花の、少女でありながらも女としての側面を持つ妖しい雰囲気を生々しい濡場も、二階堂ふみが18歳になるのを待って撮影したと言われています。
生々しくってちょっと気持ち悪い、けれどもその妖しさはフィルムとデジタルを使って北海道で撮られた雄大な雪景色と交わってその美しさは格別です。

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ハングリィ

早稲田大学文化構想学部在学中。無類のアイドル好きでありラーメン好き。基本的に好奇心旺盛。最近ラーメンの食べ過ぎで太ったので本格的に筋トレに励んでいる次第でございます。

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旅行と食べること、ファッションが好き。インドア派でアウトドア派のフリーライターです。生まれは四国、大学で東京へ行き就職で大阪へ。転々とする放浪癖を生かして様々な地域の記事を書いています。

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都内在住。コーヒーとサンドイッチが大好きで1日1カフェ生活を送っている。夏の定番はレモネード、冬の定番はホットチョコレート。オシャレやヘルシーという言葉に敏感なミーハー系女子。

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信州で車と酒と旅を愛する道楽者、曲者の集まりであるCLUB Autistaに所属し、旨い酒を嗜み、旨い肴と趣のある器を好む。志賀高原や美ヶ原など、リゾートエリアでドライブするのが楽しみ。冬はスキ...

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