日産のおすすめ人気車種・シリーズを徹底解説
日本を代表する自動車メーカーの一社であり、高い技術力に定評のある日産自動車。軽自動車からスーパースポーツまでフルラインナップを揃えており、電気自動車でも躍進しています。日産自動車のおすすめ車種・シリーズをご紹介しましょう。
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アイキャッチ画像出典:www3.nissan.co.jp
インテリジェントモビリティを創出する技術の日産
歴史とモータースポーツ
1933年に鮎川義介によって設立された自動車製造株式会社をルーツとする日産自動車。現在もブランド名として残るダットサンの製造権を獲得し、設立の翌年に日産自動車株式会社に商号を変更しました。
1950年代に入ってイギリスのオースチンと提携しノックダウン生産を開始。1966年には「スカイライン」などを製造していたプリンス自動車と合併しました。このプリンス自動車は中島飛行機やたま電気自動車をルーツとするメーカーで、日産の技術力向上に大きく寄与することになります。
1980年代から901運動を掲げて車両性能が向上し、バブル期には高級車「シーマ」が大ヒットします。海外では高級車ブランドのインフィニティを展開し、フランス・ルノーとの提携や三菱自動車を傘下に収めるなどしてアライアンスを形成。2017年の世界自動車販売台数はトヨタを抜いて2位となりました。
創業後まもなくからモータースポーツに参戦している日産。シルエットフォーミュラーやツーリングカー選手権で次々と栄冠を勝ち取り、スーパーGTでも活躍。電気自動車のレース・フォーミュラEにも参戦しています。
ラインナップ
電気自動車・コンパクトカー・ミニバン・スポーツ・SUV・セダンなどフルラインナップ。ハイパフォーマンスなニスモ仕様やオーテック仕様、三菱自動車と共同開発した軽自動車や商用車・福祉車両など多彩に手掛けています。
【100%電気自動車】
リーフ、e-NV200
【e-POWER】
ノート、セレナ
【コンパクトカー】
ジューク、ノート、キューブ、マーチ
【軽自動車】
デイズ、デイズルークス、NV100クリッパーリオ
【ミニバン】
エルグランド、セレナ、NV350キャラバン、NV200バネット、e-NV200
【スポーツ&スペシャリティ】
GT-R、フェアレディZ
【SUV】
エクストレイル、ジューク
【セダン】
フーガ、スカイライン、シーマ、ティアナ、シルフィ
【バン】
NV350キャラバン、NV200バネット、e-NV200
代表的なテクノロジー
【e-POWER】
エンジンを発電のみに使いモーターで走行するシリーズ方式ハイブリッド。エンジンは発電用に特化しているため熱効率が良く、バッテリーがコンパクトなため軽量なシステムです。
【e-Pedal】
アクセルペダルの操作だけで加減速ができるシステム。アクセルを戻すだけでブレーキを踏んだような減速感があり、ペダルの踏み替えを減らすイージーなドライブを可能にします。
【プロパイロット】
高速道路・同一車線の自動運転技術。アクセル・ブレーキ・ステアリングを自動制御し、高速道路・自動車専用道路の巡航走行や渋滞走行時にドライバーの疲労を軽減します。(ドライバーをサポートする技術であり自動運転システムではありません)
【シンクロレブコントロール】
シフトダウン時にトランスミッションとエンジンの回転数を同期させることで、ヒール&トゥの感覚でシフトチェンジが行えます。
【ダイレクトアダプティブステアリング】
ハンドル動作を電気信号に置き換えてステアリングを制御するシステム。ハンドルが取られにくくキックバックのない安定したハンドリングが可能です。
【インテリジェント 4×4】
前後輪のトルク配分を100:0から50:50まで自動制御する4WDシステム。ロックモードにすれば50:50で固定することができ、悪路走行やスタックから脱出などに走破性を高めます。
技術力に定評があり先進的で魅力的なモデルを揃える日産、そのシリーズとおすすめするモデルをご紹介しましょう。
100%電気自動車
リーフ
2010年に初代モデルがデビューし現行で2代目となるZE1型「リーフ」。エンジンを搭載しない電気自動車で、ゼロエミッションの頭文字から型式名が名付けられています。
40kwの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、航続距離はJC08モードで400kmを実現。40分で80%まで急速充電することができ、サービスエリアや商業施設など様々な場所で充電が可能です。トルクフルで俊敏なレスポンスのモーターを搭載し、アクセルペダルだけで加減速ができるe-Pedalも装備。バッテリーを低重心でレイアウトし、安定して快適な走行性能を発揮します。
おすすめはプロパイロットをはじめとした先進の技術を標準装備した「G」。シャープで先進的なエクステリアとシンプルで機能的なインテリア、”いきなり新次元”のドライブが体感できるモデルです。
【スペック例】
グレード :G
ボディサイズ:全長4480×全幅1790×全高1540(mm)
モーター :EM57型 150PS
駆動方式 :前輪駆動
車両本体価格:3,990,600円~
e-POWER
ノート
量産コンパクトカーとしては初めてシリーズ方式ハイブリッドを採用した「ノート」。コンパクトカーとして定評のあるモデルに先進のテクノロジーを搭載しました。
「リーフ」と同型のモーターを搭載し、2.0Lのターボエンジンに匹敵する高トルクを発生。モーターならではの俊敏な加速とレスポンスを発揮し、エンジンの制御や遮音対策によって静粛性の高い走りを実現しています。アクセルペダルで加減速が可能なe-Pedalも装備。ハイレベルな燃費性能と快適な走行性能を両立しました。
おすすめはアクティブな雰囲気のエクステリアとインテリアが魅力的な「e-POWER X シーギア」。よりスポーティな走りを可能にするツーリングパッケージをオプション設定します。
【スペック例】
グレード :e-POWER X シーギア
ボディサイズ:全長4130×全幅1695×全高1520(mm)
エンジン :1.2L-L型3気筒 79PS
モーター :EM57型 95PS
駆動方式 :前輪駆動
車両本体価格:2,259,360円~
セレナ
ミニバンブームの草分け的存在で、1991年に初代モデルがデビューした「セレナ」。現行モデルで5代目となり、2018年にはe-POWER仕様が追加されました。
「ノート」と同様のe-POWERシステムを搭載し、力強く滑らかな加速と俊敏なレスポンスを発揮。7名が乗車できるミニバンとして会話が明瞭な静粛性を備え、低燃費も実現しています。ドライブモードを切り替えられるe-POWER Driveも備え、パワフルに走りたい山道から静かな住宅街の走行まで対応。クラストップレベルの広さを持つミニバンに先進の走行性能が加わりました。
おすすめはプロパイロットがオプション設定される「e-POWER XV」。広々とした室内をさらに寛ぎの空間にできる超ロングスライドと横スライドのシートを備えます。
【スペック例】
グレード :e-POWER XV
ボディサイズ:全長4690×全幅1695×全高1860(mm)
エンジン :1.2L-L型3気筒 84PS
モーター :EM57型 136PS
駆動方式 :前輪駆動
車両本体価格:3,128,760円~
コンパクトカー
キューブ
左右非対称の個性的なエクステリアがキュートな「キューブ」。スクエアなシルエットと左サイドからリヤまで回り込むウィンドウを持つコンパクトなトールワゴンです。
最小回転半径は4.6mで取り回しが良く、デザインのアイコンでもある左サイドウィンドウが見やすい視界を確保。大型のドアは乗降性に優れており、横開きのバックドアを備えたラゲッジスペースはアンダーボードも備えて使い勝手の良い空間です。インテリアに馴染むお洒落なデザインの収納スペースや、脱着できるフックなど便利アイテムも用意します。
おすすめは北欧やブルックリンスタイルなど、スタイリッシュなインテリアを揃える「15X Vセレクション マイキューブ」。ファッションとのコーディネートも楽しめるプレミアムなコンパクトカーです。
【スペック例】
グレード :15X Vセレクション マイキューブ
ボディサイズ :全長3890×全幅1695×全高1650(mm)
エンジン :1.5L-L型4気筒 111PS
トランスミッション:エクストロニックCVT
駆動方式 :前輪駆動
車両本体価格 :1,854,360円~
ミニバン
エルグランド
日産の最上級ミニバンであり、3代目でFFレイアウトが採用された「エルグランド」。低床・低重心化され走行性能や乗り心地が向上、室内空間も広くなりました。
おすすめはスポーティでプレミアム感のある「250Highway STAR S[7人乗り]」。ワイド&ローのシルエットで、Highway STAR専用のエアロを身に纏う迫力のあるフロントマスクがその存在感を主張します。低床化によって生み出された余裕のヘッドクリアランスが開放感を生み出し、コンフォタブルキャプテンシートが抜群の快適さを提供。3列目シートにスライド機能を備えているため、7名乗車でもラゲッジスペースを確保しました。
低重心プラットフォームや専用サスペンションによって、上質な乗り心地と高いハンドリング性を実現。低速からトルクが立ち上がるエンジンにマニュアルモード付のCVTを組み合わせて、スポーティなドライブを楽しめるミニバンです。
【スペック例】
グレード :250Highway STAR S[7人乗り]
ボディサイズ :全長4945×全幅1850×全高1815(mm)
エンジン :2.5L-L型4気筒 170PS
トランスミッション:エクストロニックCVT-M6
駆動方式 :前輪駆動
車両本体価格 :3,395,520円~
スポーツ&スペシャリティ
GT-R
3代目C10型「スカイライン」の最上級グレードとしてデビューし、”羊の皮を被った狼”と呼ばれた「GT-R」。現在では独立したモデルとなっており、マルチパフォーマンスのスポーツカーとして高い評価を得ています。
プレミアムミッドシップパッケージにより、前後重量配分の最適化や独立型トランスアクスル4WDシステムを採用することで四輪が最大限のグリップ力を発揮。卓越した動力性能を発揮する専用開発のVR38DETT型エンジンと、ダイレクトで俊敏なシフトフィールのGR6型DCT※を搭載しハイレベルな走行性能を発揮します。
エアロダイナミクスを追求し高い冷却効果やダウンフォースを獲得、レーシングライクなエクステリアのクーペに仕上がりました。
インテリアは人とマシンをつなぐインターフェイスとして、スイッチの数やパドルシフトの操作感にもこだわったコックピット空間。直観的な操作性とともに細部まで丁寧に造り込まれており、走る歓びへの高揚感を盛り上げてくれます。
【スペック例】
グレード :Pure edition
ボディサイズ :全長4710×全幅1895×全高1370(mm)
エンジン :3.8L-V型6気筒 570PS
トランスミッション:6速DCT
駆動方式 :4輪駆動
車両本体価格 :10,230,840円~
※DCT:デュアルクラッチトランスミッション
フェアレディZ
1969年に初代モデルS30型がデビューし、国内をはじめ北米で大ヒットした「フェアレディZ」。現行モデルで6代目となり、ロングノーズ&ショートデッキのスポーツカースタイルを継承しています。
ショートホイールベース化やワイドトレッド化など、ドライバーを中心としたパッケージングが煮詰められ各部の剛性アップや軽量化も実現。右足に即応するレスポンスと力強いパワーフィ―ルのV6エンジンを搭載し、爽快なシフトフィールのシンクロレブコントロール付き6速MTをセットします。
S30型のDNAを受け継ぎ躍動感溢れるマッシブなフェンダーや迫力あるリヤビューが、スポーツカーであることを印象付けるデザイン。インテリアにもセンターの3連サブメーターなどS30型のモチーフが取り入れられており、質感が高くスポーツドライブの気分を盛り上げてくれる空間です。
【スペック例】
グレード :フェアレディZ
ボディサイズ :全長4260×全幅1845×全高1310(mm)
エンジン :3.7L-V型6気筒 336PS
トランスミッション:6速MT
駆動方式 :後輪駆動
車両本体価格 :3,907,440円~
※VVEL:バルブ作動角・リフト量連続可変システム
SUV
エクストレイル
アウトドアのツールとして様々なアクティビティで活躍する「エクストレイル」。2017年の4WD・SUVで1位の販売台数を獲得しており、人気の高いクロスオーバーモデルです。
多彩なバリエーションが揃う中でおすすめするのは「20X[3列]4WD」で、Vモーションのフロントマスクや力強さを感じさせるシルエットが”タフギア”を主張。高トルクによる加速性能と低燃費を両立した直噴エンジンに、ステップ変速制御を備えたエクストロニックCVTを組み合わせて四輪を駆動します。
オールラウンドな走破性を発揮するインテリジェント4×4が、2WDから4WDまで自動制御し様々な路面や走行状況に対応。ヨーモーメントコントロール・VDC※・ブレーキLSDをはじめとした車両制御も導入し、安定した走行性能を発揮します。
3列シートを備えて7名が乗車でき、シートアレンジでユーティリティ性も良好。防水加工シートやフロアで濡れても安心、プロパイロットもオプションで用意するオールインワンな1台です。
【スペック例】
グレード :20X[3列]
ボディサイズ :全長4690×全幅1820×全高1740(mm)
エンジン :2.0L-L型4気筒 147PS
トランスミッション:エクストロニックCVT
駆動方式 :4輪駆動
車両本体価格 :2,827,440円~
※VDC:ビークルダイナミクスコントロール
セダン
スカイライン
1957年に初代モデルがプリンス自動車からデビューした「スカイライン」。日産とプリンスの合併後もモデルは継続し、現行V37型で13代目を数えるロングライフモデルです。
エモーショナルかつエレガントなスタイルで、インフィニティのブランドコンセプトを感じさせるプレミアムなスポーツセダン。おすすめは「200GT-t Type SP」で、3.5L並みのハイトルクを発生する2.0Lターボエンジンを搭載し俊敏で爽快なドライビングフィールを味わえます。そしてオプションのダイレクトアダプティブステアリングを装備すれば、電子制御による未体験の快適なハンドリングを感じられるでしょう。
流れるようなラインで構成されるラグジュアリーなインテリアは、熟練の匠による精緻な造り込みが成された上質な空間。スポーツドライブへの高揚感を刺激し、珠玉のドライブへと誘います。
【スペック例】
グレード :200GT-t Type SP
ボディサイズ :全長4815×全幅1820×全高1450(mm)
エンジン :2.0L-L型4気筒 211PS
トランスミッション:7M-ATx
駆動方式 :後輪駆動
車両本体価格 :4,713,120円~
シーマ
1988年に当時の「セドリック・グロリア」の上級モデルとしてデビューした「シーマ」。バブル期を象徴する”シーマ現象”を引き起こして大ヒット、現行型は5代目となりハイブリッド専用モデルとなりました。
エモーショナルなフェンダーラインと、シックスライトのサイドビューがエレガントさと気品を感じさせるエクステリア。1モーター2クラッチ方式で制御されるハイブリッドシステムは卓越した動力性能と次世代の環境性能を両立させ、洗練とゆとりのドライブを実現します。そのシステム出力は364PSに達し、歴代モデルで最高のパワーを獲得しました。
おすすめは「HYBRID VIP G」で、滑らかな面構成で上質なマテリアルを駆使して仕上げられたインテリアは、フラッグシップに相応しいラグジュアリーな空間。プラズマクラスターや高性能フィルターを備えたフォレストエアコンを搭載し、快適性の高いおもてなしを供します。シートやナビ・エアコンなどの設定もメモリー可能でボーズ製のサラウンドシステムも装備、日産が誇るハイエンドセダンです。
【スペック例】
グレード :HYBRID VIP G
ボディサイズ :全長5120×全幅1845×全高1510(mm)
エンジン :3.5L-V型6気筒 306PS
モーター :HM34型 68PS
トランスミッション:電子制御7速
駆動方式 :後輪駆動
車両本体価格 :9,026,640円~
様々なニーズに先進の技術で応える日産
様々なニーズにフルラインナップと先進のテクノロジーで応える日産。未来に向かうインテリジェントモビリティの世界を体感してみませんか。
※ 掲載内容は執筆時点、スペック・価格等は参考で変更になる場合があります。
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信州の曲者が集まるCLUB Autistaに所属する道楽者。車と酒と湯を愛し、ひと時を執筆に捧げる。