渋さとセンスで男の部屋を彩る 絶妙なアクセントになる高級のれん5選
「スタイリッシュな男の家」となると、やはりモダンな洋の間が一般的でしょうか。ですが和洋に限らず、上質のれんアイテムは絶妙なアクセントとなってくれます。こだわられた高級のれんをご紹介します。
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あえての肩の力抜けたアイテムが効果的なアクセントに
「暖簾(のれん)」は、商店や飲食店の店先などで使われるのが一般的。日や風避け、目隠しの意味合いで、また店名や商品名などを記し、宣伝の効果に繋げるケースも多いです。発祥は京都で、その歴史は平安時代にまで遡るといわれているそうです。そのため、素材やデザインなどが変われど、現在売られているものも、どこか良い意味で渋みを感じられてなりません。
紳士の部屋にそんなのれんをもちいるというのは、少しミスマッチにも思えるかもしれませんが、決してそうでもありません。店先のみならず、部屋と部屋の境界にかけても良い風合いを醸し出すためです。高級なものとなれば、まさにインテリアのひとつともなってくれます。洋の空間であったとしても、同じことがいえます。選び方次第で、ハイセンスなアクセントになることでしょう。小粋で肩の力抜けたアイテム、ですが、だからこその個性が空気を彩ります。お気に入りのものを、見つけてください。
万葉舎 麻のれん のれん 暖簾 型絵染めのれん 八坂塔 京都名所巡り
今回紹介する中でも、特に洋の空間にもおすすめしたい一点。近年のクールジャパン傾向も相まって、日本らしい風景画が印象的に映えること必至です。日展の特選選出ほか、国内外における活躍経歴を多数持つ日本画家・染織作家の井砂正幸氏の染め上げとなっており、ディテールも折り紙つきといったところ。のれんとしてのほか、絵画としてかけても存在感を放つことでしょう。
価格 34,560円(税込)
藍染のれん(かげろう)
絶妙な染め上げは、立体空間をも感じさせます。爽やかで、それでいてかすれの渋みが印象的な藍染のれんは、部屋に奥深さと奥行きを与えることでしょう。一見グラフィックをも彷彿とさせる模様ですが、伝統的な阿波藍木灰汁醗酵建てという技法で作り上げた本物志向。部屋に突き抜けた個性をプラスできます。
価格 54,000円(税込)
みつる工芸 本麻柿渋染め鉄媒染暖簾 雪景色
伝統的な柿渋染め技法で仕上げられたこちらは、深い色味によるシックな雰囲気が魅力。まさに男の部屋向けといったところでしょうか。原料の柿渋には京都南山城地方産の最高級原液を使用しており、絶妙な濃淡が表現されています。天然染料にこだわる「みつる工芸」の一品、間違いありません。
通常価格 27,000円(税込)
炭天 本格麻のれん 麻巾12cm
使用環境が少々限られるのれんではありますが、ハイクラスの広い家なら見事フィットすることでしょう。竹と麻をもちいた正真正銘本格仕様の麻のれんとなっています。ひとつかければ、そこだけタイムスリップしたかのような、歴史情緒溢れる風合いが感じられます。麻巾が12センチと比較的短いタイプなので、自宅用としてもそこまで違和感はありません。本格派な空間作りに、ぜひとも。
価格 45,360円(税込)
みつる工芸 柿渋染め暖簾 かきしぶ
前述で紹介したみつる工芸ののれんを、再度ご紹介。とはいえ、何とこちらは同じく柿渋染めであるにもかかわらず、無地未発色というシンプルさが特徴。というのも、柿渋は年月を経ることで独特の変化を醸す染色素材であるため。あえて手を加えず、自然の変化を楽しむことを目的に作られた、荒削りでありながら計算し尽くされた一点となっています。余分な手を加えない潔さが、何とも男らしいです。
価格 17,280円(税込)
漂う空気や吹き込む風までもを彩る上質のれん
のれんは布や縄でできたシンプルな存在とはいえ、素材や技法、デザインによってさまざまな奥深さが演出できます。チープなものであれば、逆に空間の格を下げてしまうかもしれません。ですが今回紹介したような上質アイテムなら、ただそこにあるだけで居心地をぐっと押し上げます。部屋とのコーディネートが少し難しいかもしれませんが、うまくいったときの満足感は大いに期待できます。ぜひお試しください。
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この記事のライター
関西→沖縄→関東~と旅して回るフリーランス。ライター歴は10年以上あり、あらゆる分野での執筆経験があります。その他、過去には写真や音楽に関するクリエイティブな活動もちらほら。経験を生かし、旬なもの、感性のアンテナに引っかかる話題など、ハイセンスなVOKKA読者皆様へ広くお届けさせていただければと意気込む次第。