筋肉増強「アナボリックステロイド」の安全性・効果を解析
筋肉を大きく成長させるホルモンのアナボリックステロイド。その効果から安全性や副作用が気になりますよね?トレーニングに使用してる人も多いのではないでしょうか。そんな気になるアナボリックステロイドを解析していきます。
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アナボリックステロイドとは?
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通常のトレーニングで行える筋肉肥大を大きく上回るさらなる筋肉の成長を助けるホルモンとして、トレーニング好きなら知っているアナボリックステロイド。男性ホルモン作用も持っていて、摂取することにより体内でタンパク質を生成し、筋肉の発達を促すものです。
食事からタンパク質を摂取することは可能ですが、どうしても毎日となると望む量を摂取することが難しくなってきます。そこで注目されているのがアナボリックステロイドです。
アナボリックステロイドの効力
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蛋白同化
アナボリックとは「構築」という意味を持ち、アナボリックステロイドは蛋白同化作用があります。蛋白同化とは、摂取したタンパク質を主に筋肉において細胞組織に変換する作用のことを言います。アナボリックステロイドは、体内にある男性ホルモンのテストステロンに似た効力を発揮することが特徴です。そのため、別名「男性ホルモン作用蛋白同化ステロイド」とも認識されています。
テストステロンとは
テストステロンとは男性ホルモンの一種で、筋肉肥大に働く他、骨格の発達に必要なステロイドホルモンです。トレーニングの際に筋肉増強を目的としている方には必要不可欠と言っていい程、重要なホルモンなのです。しかし、このテストステロンは30代を過ぎると減少していきます。減少によりホルモンバランスが崩れることで、女性に見られる更年期障害のような男性更年期障害が起きる可能性があります。男性更年期障害は急激にストレスが加わることで起きやすいといいます。こうしたカラダへの影響も踏まえ30代以降の方のトレーニングにおいては、アナボリックステロイドで補う方法も珍しくはないようです。
アナボリックステロイドの安全性
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スポーツ選手のドーピング薬物としても指定されているアナボリックステロイドですが、その安全性が気になるところですよね。プロアスリートも使用したくなる程の強い効力を発揮するわけですから安全性に不安を感じてもおかしくありません。
米国のスポーツ医学会がアナボリックステロイドの効力を認めています。ただし、使用するにあたって適切な食事を摂取しながらステロイドを投与した場合を記しています。あくまで適切な食事量を摂取し、ある程度の運動をした上で自然に生成される筋肉の増強を助けるものとして利用することで、安全な効力を発揮するとしているのではないでしょうか。
やはり筋肉を育てる上での基本は、適切な食事と理想とする筋肉に値する適切な運動量です。こうした基礎があってこそ、アナボリックステロイドは効力を発揮すると考えられます。
ちなみにアナボリックステロイドは医療の現場でも使用されることがあります。骨粗鬆症や悪性腫瘍など他にも活用されており、こうした面を見るとそこまで危険なものではないと分かります。が、安全ですとも言い切れないのが実態です。それについては次の副作用が関係しています。
アナボリックステロイドの副作用
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アナボリックステロイドはフィットネスや医療など幅広いシーンで効力を発揮していますが、多くの副作用を有していることでも有名です。よく見られる副作用としてニキビや血圧・コレステロール値の上昇があります。ホルモンの濃度が高まることで汗腺が刺激されニキビが出てきます。思春期のホンモンバランスの変化による肌荒れに似ていますね。このようにアナボリックステロイドは循環器系や冠動脈疾患に影響を及ぼすとされています。
さらには循環器系に影響を及ぼすことから心血管系の病気を引き起こし、心臓に関わる副作用が出ることも考えられます。有酸素運動との組み合わせにより心肥大が原因で死亡例も出ているそう。これだけの強い効力を発揮するものですから、素人目で安易に摂取することはできませんよね。もしも副作用が大袈裟に記されているとしても、体内で生成される以上のホルモンを外界から投与するわけですから、精巧な人間のカラダになんらかの影響を及ぼすことは100%ないとは言い切れません。
カラダの為を思うと自然が一番
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アナボリックステロイドに関しては色々な見解があり、筋肉増強に成功している人もいればそうでない人もいます。理想の筋肉を手に入れる為にこうしたサポートも一つの手ですが、ボディメイクにおいて何より安全で健康的な方法は、栄養バランスのとれた食事と継続してトレーニングを行うことです。もしもアナボリックステロイドを摂取する場合は適切な量を、専門家による指導のもと摂り入れましょう。
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この記事のライター
1児のママ、元ヨガインストラクター。大好物のお酒を封印中。ヨガ・睡眠・お風呂・糖分・カフェインが好きです。